今回は【新聞は完全にオワコンか 受験に役立つという話は本当かを検証】と題し、お話をしていきます。
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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
インターネットが普及する以前、数あるメディアの中でもテレビと新聞は最強の情報収集ツールとして君臨していました。
しかし、21世紀を境にガラリと変わります。
私はアムラー世代で、このチャンネルをご覧になっている方々も近い世代だと思います。
ちょうど学生の頃にウィンドウズ95から始まるパソコンの家庭への浸透、そしてインターネット黎明期でした。
Yahoo!Japanが設立したのは1996年1月で、1997年頃には大都市圏から地方都市へと少しずつインターネット網が広がり、2000年までには大学でもインターネットが導入されていました。
私もインターネット愛用していましたが、ご存知の方はかなり絞られると思いますが『ダイヤルアップ接続』世代です。
NTTのテレホーダイでダイヤルアップ接続をしてインターネット接続をし、連日夜遅い時間帯まで起きて、翌日の1時限目の講義を欠席するなんてこともありました。
学生時代に技術革新をリアルタイムで体験していたわけですが、就職活動で定番だった『新聞を購読する』『経済新聞を読む』が廃れ始めた最初の世代だと思います。
住んでいたアパートに、新聞の販売促進のおじさんが『就職で役立つから』と来た時に『インターネットで情報収集しているので大丈夫です』とピシャリと言い返しましたが、そういう対応をしたのは私だけでなく同級生にも何人かいました。
正直、その頃はまだ今のようにインターネットで応募して完結する時代ではないものの、企業のホームページや求人サイトも登場してきた頃で新聞読まないとムリ、ではなくなっていました。
その流れはさらに加速して現在に至ります。
新聞各社はWEBメディアに力を入れていて、就職活動中であれば会員登録をして政治や経済ニュースを読むことができます。
一方、中学受験では子ども向けの新聞を読むのが鉄板の一つになっています。
新聞を取るメリットを考えていきます。
メリット1.新聞を取る世帯は減少中で新聞を読んでいるとプラスになることも
同じ地域にずっと住んでいる。しかも集合住宅に住んでいると新聞を取っている世帯数の変化が分かります。
この10年で間違いなく減っています。
町内で行われている資源回収でも、新聞紙の量は激減。
子ども②が生まれて半年くらいの頃、子ども①を近所の公園で遊ばせている時にすぐ近くに幼稚園バスを待っているママ達のグループがいたんですけど『新聞とるの辞めた』『チラシもスーパーに直接行けばもらえるし』という会話をしているのを耳にしたことがありました。
一般社団法人日本新聞協会の調査からも、2000年は1世帯当たりの発行部数は1.13だったのが、2008年に1を割り込み、2022年は0.53にまで落ち込んでいます。
つまり、20年で半減しています。
発行部数の変化を見ると、2000年ころはインターネットの発達途上で、2008年頃は動画配信サービスのYouTubeが日本でも浸透してきた頃でインターネットの存在がさらに増してきた時代と重なります。
多くの人は、インターネットでなんでも情報が得られると言いますが、新聞には最大の魅力があります。
それは、何気なく読んでいて色々な知識やニュースを得られるというメリットです。
インターネットだと、自分の趣味趣向に関連するニュースが次々出てきます。
ヤフトピでも、色々なニュースが並んでいますがクリックするのは自分が気になる情報に偏りがちです。
私でしたら、野球ニュースと将棋と天気や地方ニュースに偏り、ファッションとかほぼクリックしません。
しかし、新聞だと本来は興味のないニュースも目に飛び込んできます。
自治体でのイベントや地元企業の取り組みなどなど。
好きな情報にだけアクセスしがちな時代に、新聞だと知識や教養が広がっていくというメリットがあります。
メリット2.子どもでも読めるニュースがある
我が家では新聞を取っています。
子ども①②が小学校とか中学校でも、『新聞を取っている人』という話題が授業であがったそうです。
小学校の時はクラスの7分の1、中学では4分の1程度とのことです。
親世代が子どもの頃は、ほぼ全世帯で新聞を取っていたと思いますが、自分たちが子どもの頃に読む箇所といえば、番組表、四コマ漫画やスポーツ欄くらいだったと思います。
我が家の子ども達もかつての私と同じように、番組表、四コマ漫画とスポーツ欄をチェックしています。
プロ野球中継があれば、視聴予約をして自動的にテレビがつくようにしていますが、そういう些細なことでも新聞に目を通しています。
野球の結果だけはインターネットですぐに分かりますが、新聞で読むと専門用語とかよく使われている言葉や表現に触れるようになります。
語彙力を鍛える役割もあり、スポーツから他の気になるニュースへと視野が広がっていきます。
子ども①の場合、中学校の運動部の結果を読んだりして『知っている子が地域大会から、さらに大きな大会に進出しているかどうか』もチェックしたり、経済ニュースを読んだりと以前よりも新聞を読む機会が増えています。
メリット3.時事問題に強くなる
中学受験では鉄板の時事問題。
毎年時事問題に特化した子ども向けの本が出版されるほどです。
ちなみに、子ども①②の時はコナンの時事ニュース本を購入していました。
インターネットでもニュースに触れることができます。
それは疑いようのない事実ですが、子どもが率先して国際情勢や国内で起きた事件にアクセスするかと聞かれたら、『一部の子くらい』としか言えません。
中学受験をする子が全員自分から、積極的に好きなジャンルのニュースを無視してニュースを追い続けるはずがないからです。
親子でインターネットニュースを見ることもできますが、文字がバッと画面上に出てきて一読して分かったような感じになりがちです。
その点、新聞だと重要性の高いニュースは解説されていることも多いですし、どうしてこうなったのかを論じられています。
ただ、通常の新聞だとフリガナも振られていません。
時事問題を子どもでもよく理解できるようになるには、子ども向けの新聞を購読するのが手っ取り早いです。
子ども向けの新聞は、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞から発行されています。
朝日と毎日が日刊で、読売は週刊です。
値段や内容などインターネットで比較しているサイトがかなりありますので、気になる方は参考にしてみてください。
メリット4.面接で自分の身を助けることになる
子ども①②は中学受験をした際、面接がありました。
面接の鉄板質問が将来の夢や、最近気になったニュースです。
その対策として、新聞をフル活用しました。
子ども①は完全に面接で受かったと思いますが、その際に大いに役立ったのが新聞紙に書かれていた『インターネットやテレビのニュース番組で大きく取り上げられないだろうな時事ネタを将来の夢と絡めたこと』でした。
子ども②も、あまり気にする人がいないようなニュースを取り上げました。
筆記試験も重要ですが、やはり面接対策も大切です。
その際に、新聞をよく読んで役立ちそうな記事は切り取って勉強の合間に親子で『この質問の時はこのネタで話すのはどうか』と対策を練りました。
子ども①②が入試当日の夜『結果はどうなるか分からないけれど面接対策をしたから面接には自信がある』と口にした時は、新聞の威力のすごさを感じました。
まとめ
新聞の発行部数はデータからも明らかなように減少しています。
これは私の周囲でもこの10年ですごく感じています。
新聞に入っているチラシの数も減少していますし、あれだけ定期的に入っていた塾の広告もこの5年でだいぶ減っていると感じています。
ターゲット層が新聞を購読していないので、チラシを入れても効果が期待できないのかもしれません。
インターネットで簡単に情報が入手できる時代ですが、自分好みの情報がおすすめに表示されるシステムなので、幅広い知識に触れられるかといえば疑問を感じてしまいます。
その点、新聞は捨てたものではありません。
とくに中学受験をする場合、新聞は優良コンテンツです。
インターネットの浸透で誰もが平等に大量の情報にアクセスできるようになりました。
しかし、本当に知識を増やし、教養を深めていくには個人個人の考えで差が出やすい時代になっています。
とくに子どもが中学受験を考えているなら、子ども新聞などを定期購読をして知識を増やしていくことも無駄にはならない対策の一つだと個人的には思っています。