何度か書いてはいますが、私が住んでいる街(学区)は周囲に比べればそれなりに教育熱が高めの地域です。
教育熱の温度は首都圏や私立中学入試が盛んな西日本の地域と比べればヌルイ。
しかし、住んでいる自治体の中ではそれなりにアツイ、という意味です。
そういった背景があるものの、子ども①から【宿題やってこない子の固定化】や子ども②の【クラスの7分の1が漢字テストの再々テスト(範囲は1年と2年の夏休み前)】という話を耳して思いました。
そういった生徒は、勉強できない子なのか、それとも勉強しない子なのか、どちらなのだろうか、と。
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勉強できない子 3パターン
勉強できない、という言葉は1つの枠で語れない複雑な言葉だと思います。
単に【あの子は勉強できない】と括るのではなく、できない理由を見極める必要があります。
私の話ですが、小学生時代は理科で20点とか平気でとってくる【勉強できない子】でした。
が、中学入学後に心を入れ替えて【勉強する子】に変身。
勉強できなかったけど、勉強すれば出来る子もいます。
一方で、私が塾で仕事をしているときに出会った【勉強できない子】の中には、勉強しても出来ない子が少数ですがいました。
勉強できない子の理由は簡単に3つあります。
- 家庭学習の習慣がない
- 家庭での学習環境が悪い
- 学習障害などの疑いがある
今回は、上記のことに関して書いていこうと思います。
家庭学習の習慣がない
とりあえず、小学校入学までが子育ての一区切りですよね。
登下校は基本的に自分で通学しますし、学校で色々な子と接触して成長していきます。少しずつ親元から離れていくのが小学生。
ですが、親にとって重要な任務が待ち受けています。
それは、子どもがそれなりに自発的に勉強する子にする、です。
ここで言う【家庭学習】は宿題以外のことを指しています。
先日読んだ合格する親子のすごい勉強にも書いてありましたが、中学・高校で突然自分から勉強しだす子は超レアケースです。
そのため、ビリギャルのような話は書籍化&映画化もされる。
その事実に気が付かない人が多いような気がします。
さて、子どもたちが通う公立小学校でも、どう考えても親世代、そして私が仕事をしていた時代よりも上と下の差が低学年から拡大しています。
教育のアンテナが鋭くないと、上位がどの程度出来ているのか知らないまま学年を駆けのぼっていくのを放置している感がありますね。
で、中学入学後の定期テストの結果をみて唖然とする・・・。
地方都市でも、もはや昭和や平成初期のような雰囲気ではなくなってきています。
勉強しなから出来ない子の対策
やればできる、は教育産業界の保護者向けの持ち上げワードですが、塾でやっているだけでは決して伸びません。
対策が後手後手になると改善の確率はダウンだけなので、本当に早目に手を打たないいけないんですよね。
山積みになったドリルを準備しても、やる可能性は限りなくゼロに近いので、タブレット系の通信教材を使うのが一番取り掛かりとしてはベストです。
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下記の記事には勉強しない子向けの対策が詳しく書いてあります。
私は、【勉強できない=勉強していないパターン】でしたので、きっかけさえあれば勉強する子に変身!、という子はかなりいると思っています。
家庭学習を身につけさせる大切さ
子供のタイプを見極めて、親が策を講じないといけません。←私の場合は中学の最初のテストが酷くて母がチャレンジに勝手に申し込んだのが全ての始まりです。
本当に思います。子供は勝手に自分から勉強し始めることはありません。
自分でやるようになった、という子は親がアレコレ見えないように土台を作っておいたからです。
さて、子ども①②のクラスで宿題未提出や再々テストをするメンバーは圧倒的に男の子が多いようです。
女子の方は周囲を気にしたり、点数が悪い=恥ずかしい・親に叱られる、と考える傾向が強いからなのでは、と思います。
私は、そんなことも気にしない珍しい女児でしたけどね・笑。
家庭での学習環境が悪い
勉強する子の家庭は、学習環境が整っています。
子供が勉強する時はお母さんがソファーに寝っ転がってお笑い番組を見たりしません。
子供には勉強しなさい!と言っておいて、親が延々とテレビゲーム、スマホゲームをしてはいません。
小学校低学年なのに勉強や宿題チェックを全くしないことはありません。
親の意識の差が出やすいものですが、子供の学習意欲を左右する重要なもの。
勉強の習慣をつけることも大切ですが、環境がちゃんとしていないと無駄になる恐れがあります。
子供①②が勉強している時、テレビをつけっぱなしにしていると、注意力散漫で宿題を終わらせるのも時間がかかります。
まぁ、当然のことですけどね。
中には、テレビがついていても平気!、集中力維持!という子もいますが、普通の子はムリです。
ながら勉強で宿題をしたところで、習った漢字の定着を望むことは難しくなるでしょう。
それにしても、自分の時代よりはるかに低学年から漢字スキルの格差が出始めているのを感じています。
ちょっと、コワイです。
学習環境の改善
こればかりは親の力が必要です。
小学1、2年生が自分から環境改善に励むことは不可能です。
子供の将来を思い、親が率先して好奇心旺盛な子に育てる工夫をしていく必要があります。
幸い、ヒントとなる情報はネットや本などで手軽に入ることができます。
ギフテッドに認定された大川翔君のお母さんの本です。
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賢い子=図鑑、のイメージがありますよね。具体的な使い方などが説明してあります。
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こういった本を読み、自分の家庭風にアレンジし、実践していくのが最短コースでしょうか。
個人的に思うのは、環境が悪いから勉強する習慣が身に付かない、勉強する気が起きない、です。
私の経験でも、園児時代からテレビはつけっぱなしでしたから、そういう環境のまま就学したらズルズル単に学年があがるだけ、という負のスパイラルに陥ります。
学習障害などの疑いがある
学校のクラスでも、何パーセントかは学習障害の疑いの子がいる、というのが時々ニュースで取り上げられることがありますよね。
私が仕事をしていた時、学習障害という言葉が少しずつ浸透してきた時期でもありました。
課した宿題もしてこない生徒がいるなか、ちゃんと勉強してくるけれど一向に定着しない生徒がいました。
文系・理系科目どちらも真面目な態度で授業を受けているのですが、前回のことがスッカリ抜けています。
目の粗いザルのように、ならった知識がボロボロとこぼれ落ちていくのです。
その子の特徴としては、成績の割に漢字はそれなりに出来ていました。
おそらく、小学生時代から真面目に勉強してきたのでしょう。基本的な素地はソコソコあるのは伝わってきたのです。
が、英語や社会などが全くダメでした。
三人称単数のルール、現在進行形のルール、地理や歴史・・・。
で、理系担当の先生と話をしたら、その先生も私と同じことを感じていました。
「おそらく学習障害だろう」、と。
簡単な計算に関してはできるが、因数分解などは何度もパターンを覚えては忘れるの繰り返しをして先に進めない、と担当の先生はおっしゃっていました。
親が子供の特徴を理解していればよかったのですが、とくにお母さんが教育熱心でトップ高校が無理なら2番手に、と熱望していました。
2番手以前の話なんですよね。
でも、お母さんは子供の置かれている状況は全く見えないかのように、2番手を受験する、に固執していました。
こういった子は、早めに専門機関の受診をするのがベストなのですが、やはり親の理解がないとどうにも動けません。
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結局、高校入試も2番手を強行受験し、不合格となりました。今でも時折その子のことを思い出します。社会人になっている年頃です。
就職できたのだろうか、仕事が覚えられずに解雇とかの憂き目にあっていないだろうか、と。
学習障害の子は、医療機関などに行き対処法を専門家の先生と考えていく必要性があります。
放置すると改善する機会を失ったまま、本人が苦労することを親は認識してもらいたいです。
ただ、第三者が訴えても親が認めないと動けないという最大の問題があるので。
まとめ
勉強できない子の3パターンを簡単に書いていきましたが、様々な要因が重なっているのがほとんどなので、1つずつ原因究明して改善していくしか道はありません。
我が家の場合、最悪のパターンは私自身の小学生時代なので、そうならないための工夫を施すことはある意味簡単でした・笑。
自分とは真逆の環境、低学年から学習習慣の定着をしていけば高学年以降【勉強する・しない】の親子バトルが回避できます。
勉強嫌いな子への対策を詳しく書いている記事、こちらも参考にして下さいね。