(Last Updated On: 2018年6月15日)

 

教育改革の目玉の一つである、小学校での英語科目化。

2年前から色々と雑誌・本を読んできていますが、専門家や有識者と呼ばれる方々の見解は二つに分かれています。

母語の日本語力の方が大切派、この時代に英語教育は将来生きていく上で重要派

どちらが正しいのか?と思いながら、他国の英語教育について調べた私でありました・・・。

 

日本人視点を外して海外に目を向ける

日本国内のみの意見を聞いていても、意味ないな~と思い、2つの国の英語教育に関して一時調べました。

それがフィンランドとシンガポールそして韓国。

フィンランドはアクティブラーニング的な授業を行っていることで有名ですが、外国語教育も熱心です。その理由は、フィンランド以外の国で仕事をするときに、外国語が出来ないと仕事に就けないから。

フィンランドでは、小学3年生から外国語の授業が始まります。

一方、シンガポールは日本の教育ママもかわいく思えるような超教育熱心国。

どれだけ凄いかと言いますと、小学校を卒業するまでには、全国共通テスト(PSLE:Primary School Leaving Examination )でおおよその進路が決まってしまう!とママさん達がピリピリするとか。

中学校も学区の公立中ではなく、上記のテスト結果で進学先が決まるとか。このシステムはドイツに似ていますね。母語は3語、そこに公用語の英語が加わります。

そして韓国。日本と同じく公用語は1つのみ。アツイ大学入試のニュースは日本でも毎年報道されていますね。教育熱の高い国です。

共通項があまりない3国ですが、外国語教育は熱心と言う共通点があります。

 

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フィンランドの英語教育

フィンランドでは小学校3年生から英語科目がスタートします。中学以降では更に、フランス語やドイツ語、ロシア語を選択して学びます。

欧米で生きていくために外国語教育を重要視しています。

このことを知った後に読んだ本に、「脳としては8歳~10歳ころが第二言語を学び始めるのに適している」と記載してあったので、理にかなっているのだなと思いました。

詳しくは、英語スタート最適年齢も載っている「賢い子」に育てる究極のコツを読んだ感想へ。

ちなみに、韓国では1997年度から小学3年生での英語授業(現在は週2)がスタートしています。

上記の本でも、8歳から10歳までに母語が何語かを脳が判断してから第二言語に取り組ませた方が混乱しないで済む、という説明がありますので、両国の教育現場では理解したうえで3年生からスタートしている可能性大です。

 

超難解でヨーロッパ言語との共通点ナシの母語!

フィンランド大使館のHPによると、同国はフィンランド語orスウェーデン語(全体の6%)が母語。

しかも、フィンランド語は日本語と同じように文法が緩いというか、a,an,theといった冠詞もなく、女性詞・男性詞もなく、世界一難しい言語とよく言われています。

↑の話は、F1を見ていた2000年前後にミカ・ハッキネン大好き!という方が運営しているサイトの掲示板(ネット黎明期によくあったもの。懐かしいですね)で初めて知りました。

ミカの言葉を習いたいけど、すごく難しい!!」とファンからの嘆きの書き込み

他のヨーロッパ言語との共通点がないのは日本語と一緒。それでも、ヘルシンキでタクシーに乗ると英語が通じるので、旅行者はあまり困らないようです。

東京で、外国観光客がふら~とタクシーに乗って英語で行き先告げても、人間同士の会話は厳しいでしょうね。

通訳アプリの力に頼れば大丈夫でしょうけど。

事前に、英語OKなタクシーに会社or運転手をネットで探すしか方法ないのが現実デス。

 

英語のままド~ンと入って来る

子供向けのゲームやアニメは、フィンランド語に訳されずに英語のままとか。フィンランドの人口は約550万人!!。そのうち子供(0歳-14歳)の人口は約92万人・・・。

翻訳作業しても割に合わないですね。小さい頃から英語が溢れている環境は日本とは大きく異なります

日本では、親が意識しないと家庭で英語溢れている環境にはなりませんしね~。

我が家も、アメリカ?の無料サイトで足し算・引き算アドベンチャーゲーム(超簡単です)を毎日15分程度しています。子供①②with③で15分です・笑。英語の表現・発音に慣れるためですが、子供達は喜んでいて、爆速で宿題終わらしています。

PCから流れる音声に続けて言ってみてごらん、とアドバイスしても無視・・・。

一緒に発音は1対1(我が家の場合は1対2with③)でないと厳しいですね、子供だと。

フィンランドの子供達は、小学3年生から本格的に英語の勉強はするものの、それ以前に下地が出来上がっていることが分かります。

 

どんな教科書を使っている?

小学3年生では、現行の日本の中学1年生と同レベルの授業が行われています。

Be動詞、一般動詞、疑問文など。ネットで検索かけると教科書の画像が出てきます

有名なOxfordの Reading Tree と似ている雰囲気です。ただ、文章をみると、どう考えても日本の公立中1年生のレベルより高い・・・。2004年採用の教科書はまだ日本チックですが、最新の小学生向け教科書は中学生を飛び越えています。

フィンランドは、国力維持のために教育を大切にしています。これは後述するシンガポールと同じ姿勢です。

資源もなく、ロシアとスウェーデンに挟まれて人口は550万人。国民のハイレベルさ=国際舞台で生き残る手段、というわけです。一世を風靡して最近復活ののろしを上げているNokiaはフィンランド企業ですね。

 

シンガポールの英語教育

フィンランドとは相反するシンガポール。

同じように教育熱心国ですが、シンガポールは昔ながらの教育熱心さ、で有名です。短期留学や親子留学でもよく名前が出てきますね。

国土が狭く資源もない。ここまでは日本と同じですね。生き残るには外貨獲得のため観光に力を注ぎ、国力を支えるべく教育に情熱をささげています。

シンガポール国立大学はアジアNo.1大学です。こちらのサイトに大学の詳しい説明が書かれていますので、興味がある方はご覧ください。

 

当記事の最初の方にチラッと書きましたが、シンガポールでは小学6年生の共通テストでその後の人生の大枠が決まってしまいます・・・。

ただ、観光立国ですので、ちゃんとサービス業やレストラン業のプロフェショナル養成コースも準備されているそうです。これが日本とは大きく違いますね。

 

多言語国家のシンガポール

シンガポールの母語は3つ。中国語、マレー語、タミール語。公用語となると前述の3語に英語が加わります。小学校に入る時、授業はどうするのか?母語によって学校を分けているのか?、と思いますよね。

ハイ、答えを言いますと全部英語での授業です!

多民族国家の共通語=英語はもはや常識。小学校から問答無用で英語オンリーの学校生活スタート。

これは、イギリスの植民地だったことも大きな理由です。行政や法律文書は英語でした。また。建国の父と言われているリー・クワン・ユー自身が英語が得意で地元の言葉が苦手だったから、英語の猛プッシュにつながったという都市伝説も。

多民族間の軋轢を解消するために英語が公用語になった、というシンガポール在住のマーライオンさんからの情報もありました(コメント欄に記載)。

イギリスの統治→英語が公用語は、アメリカの統→英語が公用語のフィリピンと似ていますね。

 

英語は園児時代から!

義務教育の小学校から英語を学ぶ、ということになっていますが、幼稚園や保育園で簡単な英語などを学んでいるのが事実のようです。←のサイトの下の方に、5年生になると学力別のクラス分け(公立小ですよ!)されるので4年生までに頑張らなくちゃ!、と書いてあります(;’∀’)

日本の公立小では無理でしょうね・・・。いや、私立小でも実行不可能でしょうね~。

多言語国家ですが、4歳頃からほぼ全員が英語教育がスタートしているので、日本の教育改革と重なる部分はありませんね。周囲に公用語である英語が溢れているので、フィンランド同様に英語への抵抗感がないハズ。

 

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韓国の英語教育

韓国は日本と同じように公用語は1つ。

小学校3年生からの英語教科化は1997年からスタート。アジア通貨危機を受け、国力をつけるためには教育、とくに外国語教育が絶対必要!ということで大きく舵をきって実施。日本より20年近く早くに英語教育改革を行っています。

これ、アメリカのスプトニックショックと同じですね。

留学などをする際に必ず受けるTOEFLのアジア圏のスコア一覧がこちらのサイトに載っていますが、アジアの主要国では最下位・・・。

例えば、「Reading」で日本より下位の国は、アフガニスタン、ブータン、カンボジア、ラオス、キルギスタン、ネパール、タジキスタンなど。「Speaking」にいたっては、日本はアジアで最下位でした。 

English Labより引用

サイトの後半では韓国・中国・日本の英語教育の違いが説明されています。英語が公用語&母語でもない3国。比較は親として大変興味深いものでした。

断然、日本が英語授業少ないですし覚える単語も少ないです。

う~ん、国はこのネット社会で英語の優位性を理解していないのでしょうかね??

 

韓国の教科書

韓国、英語、教科書をGoogleで検索すると、フィンランドとシンガポールの教科書より、ずっと検索結果が多かったです。

皆さんも是非、検索してみてください。3年生は英会話の重視ですが、6年生になると、交通手段の表現「by bus」、「on foot」なども学んでいるのが分かります。

画像で見る限り、日本と同じようなスタート地点でのレベル(中1という意味)。これは、フィンランドやシンガポールと違って英語と長時間触れ合う機会が少ないからなのでしょう。

日本の教科書、どのようなものになるのかとても気になりますね。

 

まとめ

これまで、全くタイプのことなる3ヵ国で行われている英語教育について超ライトに書いてきました。日本で実施される英語の授業は、ちょっとそれだけで他国(英語が非母語)と肩を並べるまでにはならないと感じました。

この3か国を日本語だけではありますが、検索した範囲内では母語がおろそかになる!という意見は見かけませんでした・笑。

母語は大切です。母語の上達は読書や家庭内の会話で向上させるように気を配れば問題ないと思います。

英語反対派の意見でよくある、「AIが発達して翻訳機能向上するから英語出来なくても困らない」という意見。

たしかに、VoiceTraのように精度が高まった翻訳アプリも登場しているので、海外の観光客との日常会話だったらアプリでOKでしょう。

ただ、仕事の現場で全部アプリやAIに頼っていたら、「やる気あるの?!」と思われますよね。バグって誤訳する可能性も否定できません。

スポーツで例えるなら、ゴルフやテニスで才能があるから世界を舞台に戦うけど、英語出来なくていいや~、と言っている日本人いませんよね・・・。日本語オンリーで欧米のスポンサーとの付き合いどうするの!?、デス。

個人的に、今回調べて判明した韓国と中国との英語授業に関する差が大きくて、衝撃を受けました。我が家もボチボチ英語の下地作り、見えないようにアクセル上げます・・・。

英語科目化で中学受験に変化!!注意すべき5つのポイントとは?

2 コメント

  1. シンガポール在住者です。
    小6でのPSLEの結果は大事ですが、逆にお勉強が苦手な子にも、道が拓けている点が
    日本とは異なります。ホワイトカラー以外の職業も、ちゃんとリスペクトされて
    いると感じられる場面が多いです。あと、民族間の軋轢を減らすため、どの民族の
    母語でもない英語を公用語にしたと言われています。

    • コメントありがとうございます!
      在住の方からの正しい情報、感謝です!
      私も調べている時に、シンガポールでは観光やレストラン業のプロフェショナル養成もちゃんとある、という記事を見かけましたが、それを書くと話の本筋から脱線しそうだったので、悪い意味ですが、省略しました。
      日本は専門職に就くにも高額な専門大学の学費を実費で支払うシステムなので(奨学金もあるでしょうが)観光立国を目指すには、シンガポールを真似ないと、と感じました。

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