今回は【中学生からグンと伸びる 勝負をかける家庭学習の3ステップ】と題し、お話をしていきます。
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中学生になると、【小学生のころは何とかなっていたのに、急に成績が伸びなくなった】という声を多く聞くようになります。
勉強時間は増えている。塾にも通っている。それなのに結果が出ない。
その原因を【やる気が足りない】【才能がない】と考えてしまうと、解決策は見えません。
実際には、中学の学習で求められるのは努力の量ではなく、学び方の設計力です。
中学では、学習内容が一気に抽象化し、テストは範囲が広く、評価は積み上げ型になります。
小学校までの【言われたことをこなす勉強】では対応できなくなるのです。
ここで差がつくのが家庭学習です。学校や塾が【素材】を提供する場だとすれば、家庭はそれをどう料理するかを決める場所です。
そこで今回は、中学生からグンと伸びる家庭が共通して実践している【3つのステップ】を紹介します。
土台を整え、勉強の技術を身につけ、自走力を育てる。
この順番を意識することで、家庭学習は【消耗戦】から【勝負をかける戦略】へと変わります。
忙しい日常で【勝てるリズム】を作る
まず、子どもが中学生になると【時間が足りない】という悩みが一気に増えます。
部活動、学校行事、友人関係。小学生のころとは比べものにならないほど、生活は忙しくなります。
それにもかかわらず、学習内容は一気に難しくなり、小学生時代とは全く違うテスト方式、つまり定期テスト対策をし、順応する必要があります。
テストの結果では校内順位などハッキリとした結果が数字として突きつけられます。
この状況で【もっと勉強しなさい】と言われても、現実的ではありません。
ここで必要なのは、【とにかく量をこなす】という根性論ではなく効率です。
限られた時間の中で、いかに学習効果を最大化するか。
その鍵になるのが【リズム】です。
伸びる中学生の家庭学習には、必ず一定のリズムがあります。
毎日完璧でなくても、【この時間帯にこれをやる】【疲れている日はここまで】という型が決まっています。
逆に、伸び悩むケースでは、勉強がその場の気分や親の声かけ次第になりがちです。
今日はやる、明日はやらない。その繰り返しでは、学力は安定しません。
ここでは、忙しい日常の中でも結果を出すために欠かせない【勝てるリズム】の作り方を、3つの視点から解説していきます。
①勉強時間より【勉強開始の速さ】を重視する
家庭学習で多くの人が注目しがちなのは、【今日は何時間勉強したか】という量の指標です。
しかし、実際に成績を左右しているのは、勉強時間そのものよりも【どれだけスムーズに始められたか】です。
中学生になると、部活や友人関係で疲れ切って帰宅する日も多く、【あとでやろう】と思っているうちに時間だけが過ぎてしまいます。
この始めるまでの遅さが積み重なると、学習は常に後手に回り、焦りだけが増えていきます。
伸びる子の家庭学習を見ていると、長時間机に向かっているわけではありません。
その代わり、帰宅後や夕食後など、【このタイミングで始める】という型が決まっています。
ポイントは、最初から重い内容に取り組まないことです。
英単語の確認、計算のウォーミングアップなど、頭と手を動かすだけの軽い作業を入り口にすることで、脳は自然と学習モードに切り替わります。
そして親の声かけも重要です。
【今日は何時間やった?】ではなく、【すぐ始められた?】と聞くだけで、子どもの意識は大きく変わります。
勉強開始のハードルを下げることが、結果として学習量と集中力を引き上げ、効率の良いリズムを生み出します。
②毎日同じでなくていい【強弱のあるリズム】を作る
家庭学習が続かない大きな理由の一つに、【毎日同じだけやらなければならない】という無意識のプレッシャーがあります。
部活で疲れ切っている日も、テスト前の追い込みの日も、同じ負荷をかけようとすると、心身のどこかで無理が生じます。
その結果、やる気が落ちたり、勉強そのものが嫌になったりしてしまいます。
成績が安定して伸びている家庭では、学習に最初から強弱が組み込まれています。
疲れている日は最低限の復習だけ、余裕のある日は少し深掘りする。
この【波】を前提にしているため、完璧を目指さず、リズムを保つことができます。
【今日はここまででOK】というラインがあることで、子どもは罪悪感なく勉強を終えられます。
親が見るべきなのは、毎日の出来不出来ではありません。
大切なのは、1週間、1か月という単位で学習の流れが維持されているかどうかです。
毎日100点を目指すより、7割の日を安定して積み重ねる方が、結果につながります。
強弱のあるリズムこそが、忙しい中学生にとって最も現実的で、勝てる戦略なのです。
③勉強を【生活の一部】として固定する
家庭学習を安定させるうえで、最も効果が高いのは、勉強を特別なものとして扱わないことです。
【時間ができたらやる】【やる気が出たらやる】という位置づけでは、忙しい中学生の日常の中で、勉強はどうしても後回しになります。
その結果、やるかやらないかを毎日判断することになり、エネルギーを消耗します。
伸びる子の家庭では、勉強が生活の一部として固定されています。
時間帯、場所、順番がある程度決まっているため、迷いがありません。
たとえば【帰宅後30分は机に向かう】【夕食後は英語だけやる】といったルールです。
内容は日によって変わっても、【始める行動】は固定されています。
この状態になると、勉強は歯磨きや入浴と同じレベルの習慣になります。
考えなくても体が動くため、効率が大きく上がります。
親の役割は、管理することではなく、環境と流れを設計することです。
生活の中に自然に組み込まれた家庭学習こそが、忙しい日常でも成果を出し続ける【勝てるリズム】になります。
英語と数学を【得意】で固定する
さて、中学生の成績を長期的に安定させたいと考えたとき、最優先で取り組むべき教科は英語と数学です。
この2教科は、いわゆる積み上げ型の教科であり、学年が上がるごとに内容が前提知識の上に重なっていきます。
一度つまずくと、その後の単元すべてに影響が及び、取り戻すのに大きな労力が必要になります。
逆に言えば、ここを早い段階で【得意】として固定できれば、多少他教科で波があっても、成績全体は大きく崩れません。
また、英語と数学は家庭学習との相性が非常に良い教科でもあります。
毎日の短時間学習が成果に直結しやすく、正しいやり方を続けることで、確実に力が積み上がります。
にもかかわらず、【平均点が取れているから大丈夫】【苦手ではないから後回し】と判断してしまい、気づいたときには不安定になっているケースも少なくありません。
ここでは英語と数学を【まあまあできる教科】から、【得意で安定している教科】へ引き上げるための家庭学習の視点を整理します。
ポイントは、量を増やすことではなく、教科の性質に合った鍛え方を選ぶことです。
①英語は【暗記科目】から【運用科目】へ切り替える
英語が伸び悩む中学生に共通しているのは、英語を暗記科目として扱っている点です。
単語を覚える、文法事項を確認する。
これ自体は必要ですが、それだけではテストが終わるたびにリセットされ、【やったはずなのに使えない】状態になります。
英語を得意教科として固定するためには、【知っている】から【使える】への切り替えが不可欠です。
家庭学習で意識したいのは、インプットとアウトプットのバランスです。
たとえば、単語を覚えたら音読で使う、文法を学んだら例文を再現する。
完璧な英文でなくても構いません。
自分の口や手を使って英語を動かす経験を積むことで、知識は定着していきます。
また、英語は【毎日少し】が最も効果を発揮する教科です。
テスト前にまとめて覚えるより、短時間でも継続する方が、結果的に安定します。
英語を暗記科目として扱うか、運用科目として育てるか。
この意識の差が、得意教科として固定できるかどうかを大きく分けます。
②数学は【理解→定着→自動化】の順で固める
数学が安定して得意な子は、難しい問題ばかり解いているわけではありません。
むしろ、基本的な考え方や計算処理が、無意識レベルまで落とし込まれています。
ここで重要なのが、【理解→定着→自動化】という順番です。
この順序が崩れると、どれだけ問題数をこなしても、得意教科にはなりません。
まず必要なのは、なぜその式になるのかを説明できる理解です。
その上で、同じタイプの問題を繰り返し解き、処理を安定させます。
最終的に、【考えなくても手が動く】状態まで持っていくことが、自動化です。
ここまで来ると、テスト中に思考の余裕が生まれ、応用問題にも対応しやすくなります。
家庭学習では、難問に挑戦する前に、基本問題を速く正確に解けるかを確認することが大切です。
派手さはありませんが、この積み重ねが、数学を【不安のない得意科目】に変えていきます。
③2教科を【学習の軸】にして全体を安定させる
英語と数学が得意になると、学習全体に大きな変化が生まれます。
まず、定期テスト前の精神的な負担が軽くなります。
この2教科に時間を取られすぎなくなるため、理科や社会に余裕をもって取り組めるようになります。
また、【自分には安定して取れる教科がある】という感覚が、自信の土台になります。
家庭学習の設計でも、この2教科を軸に考えることが重要です。
すべての教科を均等に扱おうとすると、どれも中途半端になりがちです。
英語と数学を毎日の柱にし、他教科はテスト前に戦略的に組み込む。
このメリハリが、忙しい中学生の学習効率を高めます。
核となる教科が強化されることで、成績は自然と安定します。
英語と数学を【なんとなくできる】状態で終わらせず、【得意で固定する】。
この意識が、中学以降の学習を大きく楽にしてくれます。
勉強を【やらされるもの】から【自分で回すもの】へ
ところで、中学生の成績を中長期で分ける最大の要因は、学力そのものよりも【自走力】です。
言い換えれば、誰かに言われなくても勉強に向かえるか、つまずいたときに自分で立て直せるかという力です。
この力がある子は、学年が上がるほど伸びます。
逆に、小学生のころは成績が良くても、自走力が育っていないと、中学以降で失速しやすくなります。
多くの家庭では、【まだ子どもだから】【放っておくとやらないから】と、親が学習を管理しがちです。
もちろん、最初はそれで構いません。
しかし、その状態が長く続くと、子どもは判断する機会を失い、【どうやればいいか分からない】【指示がないと動けない】状態になってしまいます。
一方で、完全に任せてしまうと、今度は迷子になります。
自走力は、放任でも管理でも育ちません。
必要なのは、少しずつ主導権を渡していく設計です。
ここでは、家庭でできる【自走力の育て方】を3つの観点から整理します。
どれも、今日から意識できる現実的な関わり方です。
①学習計画に【本人の決定】を組み込む
自走力を育てる第一歩は、学習計画に本人の意思を入れることです。
多くの家庭では、親が計画を立て、子どもはそれを実行する役割になっています。
一見、効率的に見えますが、この形では【自分で考える力】は育ちません。
計画が崩れたとき、子どもは修正できず、親の指示を待つようになります。
重要なのは、すべてを任せることではありません。
たとえば、【この1週間で何をやるかは一緒に決める】【どの順番でやるかは本人に任せる】といったように、決定の余地を残します。
小さな選択でも、【自分で決めた】という感覚があると、学習は一気に主体的になります。
最初は時間がかかり、非効率に感じるかもしれません。
しかし、このプロセスこそが自走力の土台です。
計画を立て、実行し、ズレたら修正する。
この一連の経験が、中学以降の学習を支える力になります。
②結果より【振り返り】を重視する
自走力がある子は、結果に一喜一憂しすぎません。
なぜなら、自分で振り返り、次に活かす視点を持っているからです。
逆に、結果だけを評価され続けると、子どもは【点数がすべて】になり、失敗を避けるようになります。
これでは挑戦も成長も止まってしまいます。
家庭で意識したいのは、テストや問題演習の後の関わり方です。
【何点だった?】で終わらせるのではなく、【うまくいったところはどこ?】【次は何を変えたい?】と問いかけます。
この質問があるだけで、子どもは思考を前に進めます。
振り返りは、親が評価する時間ではありません。
子ども自身が気づきを得るための時間です。
この習慣が身につくと、子どもは失敗をデータとして扱えるようになり、立て直しが早くなります。
それが、自走力の大きな特徴です。
③家庭を【失敗しても戻れる場所】にする
自走力を支える最後の土台は、家庭の安心感です。
どれだけ学習の仕組みを整えても、家庭が【成績で評価される場所】になってしまうと、子どもは挑戦を避けるようになります。
失敗=否定と感じる環境では、自分で考えること自体が怖くなってしまいます。
伸び続ける子の家庭に共通しているのは、【成績と人格を切り離している】ことです。
点数が悪くても、努力や向き合い方は認める。
比較ではなく、過去の自分との変化を見る。
この姿勢が、子どもの挑戦心を守ります。
家庭は、外で失敗しても戻ってこられる場所であるべきです。
その安心感があるからこそ、子どもは自分で考え、行動し、また挑戦できます。
自走力は厳しさではなく、信頼の中で育つ力なのです。
中学生の伸びは【才能】ではなく【設計】で決まる
中学生から成績が大きく伸びるかどうかは、決して才能や要領の良さで決まるものではありません。
忙しい日常の中で学習のリズムを整え、英語と数学という核を安定させ、少しずつ自分で学びを回せる力を育てていく。
その【設計】ができているかどうかが、結果を大きく左右します。
勉強時間をただ増やすだけでは、疲労と不安が積み重なるだけです。
重要なのは、始める速さ、強弱のあるリズム、生活に組み込まれた学習習慣です。
そこに、英語と数学を得意教科として固定する戦略が加わることで、成績は安定し、学習全体に余裕が生まれます。
そして、その土台の上で育てたいのが自走力です。
計画に本人の意思を組み込み、結果ではなく振り返りを重視し、家庭を失敗しても戻れる場所にする。
この関わりがあるからこそ、子どもは自分で考え、修正し、前に進めるようになります。
中学の学習は、目の前の定期テストだけで終わるものではありません。
高校、その先へと続く長い学びの入口です。
今この時期に、家庭学習を【やらされるもの】から【自分で回せるもの】へ変えられたなら、それは一生使える力になります。
中学生活を単なる我慢の時間ではなく、成長の加速装置にしていきましょう。

















