【教育小噺】子どもが勉強から気持ちが離れる前触れ | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】子どもが勉強から気持ちが離れる前触れ

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今回は【子どもが勉強から気持ちが離れる前触れ】と題し、お話をしていきます。

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エール出版社より本が出版されました。

小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。

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kindle出版しました。unlimitedでも読めます。

完全に無料で読めるコミックエッセイです。

 

↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。

キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

内容は一緒です!

透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

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新作です。

 

kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!

ありがとうございます。

 

家庭学習に力を入れて、勉強する子に育っていると思っていても、何かの拍子で勉強する気力が低下したり楽をしたがったり、【勉強しなくても生きていける】と言い出す子がいます。

勉強から気持ちが離れるタイミングは個人個人異なりますが、親の言うことを素直に聞けなくなってくる年頃、つまりは自我が芽生えてくる年齢が一番【勉強する気持ちが薄まりやすい】とも言えます。

親としては勉強したくなくなっているのをなんとか食い止めようと色々と対策を講じていても、なかなか思うようにいかないことがあると思います。

 

小学校高学年になると勉強する内容も難しくなり、中学生になれば自分の学力が校内順位、偏差値と数字となって評価されるという大人のような世界に身を置くようになります。

子どもの教育に感心があり、自分なりに家庭学習などをサポートしてきた親としては成績を上げていき、これからさらにギアを入れて勉強を頑張って欲しいと考えていたのに、子どもが【勉強するのがダルイ】となってしまうのはショッキングな出来事なはずです。

一度、勉強から気持ちが離れてしまっているのを引き戻すのは至難の業です。

【勉強していないことと同じではないか】と思う方もいるかもしれませんが、そもそも元々勉強していない子がさらに勉強しなくなるということはないです。

【勉強する子だったけどある日を境に勉強しなくなった】は次元の違う話になります。

塾で仕事をしている時に小学生の頃は真面目に勉強していた優等生の子が、中学生になり徐々に成績を下げていき、当初志望していた2番手校から4番手校に下げたこともありました。

親としては【進学校に入るはず】と期待していたのに、勉強に対する思いが薄くなってしまい受験校のランクを下げていくというのは受け入れるのがなかなか難しいことです。

 

間違い直しで勉強する意欲が低下する

小学生でも小学校3年生の桁数の増えた足し算や引き算の計算で間違いが増えると、当たり前のことですがやり直しが多くなります。

やり直しというのはほとんどの子どもが嫌がります。

塾で仕事をしている時も、ミスが増える分岐点が小学3年生の算数でした。

親の方も自分の小学生時代を思い出すと、【ミスをして間違えが増える】という単元が増えると勉強する気力が低下していった経験が多少なりともあると思います。

これは昭和でも令和の子どもでも変わらないです。

家庭学習も素直に取り組んでいた子があからさまに勉強を嫌がるようになってくるのは、スラスラ解ける単元が減ってきて、やり直しが増えてきたタイミングです。

 

学校の宿題をして、その後に市販の教材を解く家庭学習の時間があっても間違えをしてやり直しをして学習時間が長引いていくというのは子ども的には【自由時間が減る】と思い、少しずつ教材を解くことが面倒になっていきます。

間違い直しが増えると【勉強したくない】と学習意欲が低下していくのは思いのほか厄介です。

この低下した気持ちをなんとか回復してくというのも塾の先生の得意技というか、重要な役割ですが、それでもスムーズに回復できる子もいれば、こじらせてしまう子もいたりと子どもの性格に合わせて対応していかないといけません。

それを家で親がやるというと親子の意見が衝突して上手くいかないことがあります。

親子というのは時には事態を悪い方向に向かわせてしまうこともある不思議な関係性です。

あまりにも近い関係であり、親が子どものことをいつまで子ども扱いしてしまい、【なんでサッサとやり直しをしないの!】と命令口調になることも珍しくありません。

親からすれば子どもは成長しても子どもですが、子どもとしては【自分も成長している】とばかりに、親に歯向かったりします。

そしてイライラの原因になる勉強を嫌うようになる子もいます。

このように、親が勉強させようと必死になればなるけれど、それが良い方向に動いていかないこともあります。

 

成績が下がっていることを真面目に受け止めない

小学校低学年の頃から多かれ少なかれ、子どもの学力差というのは存在しています。

ただ、小学校低学年の頃はあまり周囲を気にしない子も多いので【自分とクラスメイトの学力差】に気がつかない子もいます。

小学校のカラーテストは頻繁に行われているので、高得点が取りやすいと言われていますが、学年が上がれば当然ながら点数差が広がっていきます。

高得点を取ってきていた子が小学3年生や4年生になると教科や単元によっては【70点台を取った】というケースも少しずつ増えてきます。

これは明らかに成績が下がっている、学習量が少ない証です。

しかし、成績が下がっていることを真面目に受け止められない子もいます。

【まだまだ小学生】と親子で思っている。

【周りも同じような点数だから自分も大丈夫】とポジティブ思考でいる。

 

前向きに捉えるということはとても大切ですが、成績が低空飛行、または下降しているのに改善しようという気持ちが出てこないのは親としては気をつけるべき兆候です。

勉強というのは小学1年生をスタートとし、螺旋階段のように上へ上へと知識を上積みしてさらに難しい内容を学んでいきます。

その途中で点数が低くなった単元や教科があると、上手に積み重ねていくことができません。

ちょっと余談になりますが、私は小学生の頃の知識がかなりあやふやなところが多く、中学生になって突貫工事でなんとか貫きました。

高校受験はそれでなんとか乗り越えることができましたが、小学生時代の学習量が少ないことは高校に入ってから回りまわって自分を苦しめることになったと思っています。

大きく躓いたところを無視して、なんとかしようとのらりくらりとかわして、強行突破するのはおススメできません。

成績が低迷しているということは何かしらの原因があるわけで、それをしっかり見つけて対策を講じていき、下降しているのをストップして上向きになるよう修正していく必要があります。

それは親が説教しても、たとえ塾に通わせていても本人の気持ちが勉強に向かない限り上昇気流に乗ることはありません。

 

親の希望する進路を嫌がる

そして、親があまり自覚しにくい、【子どもが勉強から気持ちが離れる前触れ】と言えるのが、【親が希望する進路を嫌がるようになる】というものがあります。

教育に関心が強い親は子どもの進路進学の青写真を描き、その進路に乗れるよう子どもを誘導するような家庭教育をしていきます。

この場合の進路先は進学校になることが多く、たとえ中学受験をせず高校受験をする場合でも未来に備えて、受験を勝ち抜くために小さい頃から家庭教育に力を入れていきます。

しかし、子どもの考えと合わず親の思いが先走ってしまうと家庭学習の量や取り組む問題のレベルに対して【ここまでやりたくない】と子どもが悩むこともあります。

親の【この学校に入れば未来は明るい】という、ある意味子どもを思っての行動が、むしろ子どもを苦しめることになる可能性も否定できません。

 

【親はどこの高校に入って欲しいと思っている】という子どもの悩みを塾で働いていると耳にすることがあります。

意外と親の願う進路進学を重たいと受け止めている子もいて、自我が芽生えてくると同時に【勉強やりたくない】という言動が増えていきます。

親の方は何が何だか分からなくなりますが、必ずしも親が考える進路進学と子どもの志望が一致するとは限りません。

明らかに学習意欲が低下している時は、普段の親自身の言動や子どもにプレッシャーをかけていないかと一度立ち止まって考えてみてください。

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