今回は【中学受験する親は当たり前?! 子育ては逆算が重要 10歳の壁小4の壁を壊したい】と題し、子育ての鬼門である10歳の壁や小4の壁の壊し方をお話をしていきます。
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子どもがいれば、まずは子どもの健やかな成長を願う。
成長すれば得意不得意が出てきますが、子どもの能力を引き出すお手伝いができれば、と思う。
小さい頃は色々と考えてどんな子に成長するのかな、と思っているうちに小学校入学をし、子育ての第一段階が終了します。
しかし、反抗的な態度を見せたり、学力格差が顕著となる10歳の壁、小4の壁が迫ってくることになります。
6歳から7歳で小学校に入学し、その3年後には巷で恐れられている「10歳の壁、小4の壁」を迎えることになるわけです。
このように、ひと段落着いた、ほっとついたのに難題に立ち向かうことになります。
とくに小学校に入ってからは「逆算する子育て」を意識することが必要です。
小学校になってから一番の難所でもある、小学4年生の壁を壊すにはどうすればよいのか、逆算して考えていきます。
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1.小学校低学年は伸び伸びと過ごすという考えを捨てる
伸び伸びと育てる子育て、というものがあります。
この子育てにはなにも「子どものやりたいことをやらせて親はノータッチ」という意味ではありません。
社会的なルールや、生活のルールを教えつつも、子どもに親の考えを押し付けず、ということで、この子育ては別に最近生まれた子育てではありません。
かなり語弊を生んでしまいそうな言葉ですが、要は、日本に脈々と受け継がれてきた、あれしなさいこれしなさいと言った「指示語の多い子育て」や、「ガミガミ叱る子育て」からの脱却になります。
とはいえ、伸び伸びを間違えて捉えている人もいます。
「勉強よりも外遊びをたくさんさせる」という考えですね。
外遊びは大切ですし、私も子ども達が小さい頃はたくさん外遊びをしました。
ただ、遊びと同じくらい勉強も大切です。
宿題や家庭学習そっちのけで遊びに出かける、ではなく【宿題をして家の勉強もして外遊びをする】が理想的であり、本来の遊びも勉強も大切にするのが【伸び伸び育てる】だと個人的に思っています。
子どもの教育に無関心だったり、家で勉強する習慣をつけないでいると、確実に10歳の壁を乗り越えるのが難しくなります。
2020年度から始まった学習指導要領の影響もあり、【低学年は勉強は二の次で大丈夫】という時代ではなくなっています。
2.最新の教育情報を調べる
中学受験を考えている家庭では、就学前後から最新の教育情報、どこの塾に通わせようかと情報収集に励みます。
中学受験を考えていない家庭でも、子どもの教育に関わる情報収集には余念がありません。
たとえば今回の新学習指導要領の目玉の一つとなった、小学校での英語教科化の決定は2017年度でした。
中学受験、高校受験、大学受験でも、応募要項や受験科目などの変更点は、数年前に「変わりますよ」の告知があって、教育に関心のある家庭ではしっかり情報をキャッチして、対策を考えています。
ですから、「知りませんでした」は通用しません。
現在の公立小学校の教育も、読解力や思考力重視の学びになっています。
これも、学習指導要領改定の時に、文部科学省がお知らせしています、
小さい頃から読書習慣や語彙力を鍛えておかないと学校の勉強が理解できない、勉強についていけない、10歳の壁より早い段階でつまづいてしまう可能性もあります。
小学校1年生から4年生になるまでに3年ありますが、3年というのは短くて「そのうち勉強するはず」と親が構えていると、遅かれ早かれ子どもが勉強面で苦労することになります。
3.本を読む機会を増やし読解力や語彙力を鍛える
言葉は悪いのですが、公立小学校でも文章題が増えて考えさせる問題に触れる機会が増加しています。
これは我が家の子ども達、ちょっと新学習指導要領をかすった子ども①と、完全なる新学習指導要領っ子の子ども③との学校の勉強、宿題を見ても明らかに変化しています。
ということは、中学受験ではどうなるのか考えてみましょう。
教科横断型の公立中高一貫校の適性検査のような問題、もっと文章題自体が長くなる、会話文形式の問題や、複数の資料を読み込ませて答えを導き出す問題が一般化してくると考えられます。
そうなると、今まで以上に文字を負うスピード、語彙力や読解力が求められてきます。
大学受験ではすでにそうした力の差が試されているので、高校受験、中学受験も同様にそういう流れになると逆算し、幼児期から小学校低学年にかけて読解力や語彙力を鍛える取り組みを家庭で行ってみてください。
まずはリビングに学習漫画を含めた様々な本を置いておく。
いっきに購入するのは大変なので、図書館を利用する。
気に入った本があれば、抵抗感がなければ中古本で集めていく。
親が率先して、本を読む環境を整えていきましょう。
4.算数は計算が一番重要という考えを捨てる
小学校が授業で一番尊敬され、注目を集めるのが算数の計算スピードです。
公文やソロバンに通っている子は鬼のように早く、【スゴイ!】と言われます。
しかし、算数の分野も新学習指導要領によって変化が起きています。
文章題が増えています。
しかも、小学校低学年から文章を読んで、【どの式を表しているのか】という問題を解いています。
子ども①②の時代は、こうした形式の問題を解いた記憶がありません。
本人たちも【なんだかすごいね】と口にしていたくらいです。
算数において、確かな計算力は今も昔も変わらず重要です。
けれど、読解力も求められているので【計算速ければいい】という考えを捨ててください。
計算も大切。
文章題を正確に読む読解力も大切。
中学生になると証明など論述力が求められる単元も出てくるので、長い目で算数そして数学へと繋がる力を鍛えるよう心がけてください。
5.10歳から突然学力差が出ているのではないと理解する
10歳の壁、小4の壁と何かと騒がれることが多いです。
そのため、教育熱の高い低いに関わらず多くの親は【小学4年生になると学力差がでてくる】と何となく把握していると思います。
しかし、10歳からいきなり差が出ているわけではありません。
ヒタヒタと、学力差は知らず知らずのうちに始まって、バーンと表に出るのが10歳という考えが正しいです。
そのことを知っている家庭では、小学校に入学する前から幼児向けの教材で椅子に座って机に向かって勉強する、という時間を設けています。
とくに中学受験を意識している家庭では、【勉強するのが当たり前】という習慣作りに全力を注ぎます。
10歳から、小学4年生頃から学校の学びの質もワンランクアップし、学力差が出始めるのを知っているので、語彙力や計算力といった基礎学力を低学年の頃から抜かりなく鍛えています。
【小4になったら勉強させる】ではちょっと遅いです。
その時点で、学力差がかなりあり、追いつき追い越すのはそれなりの努力が必要になります。
それなりの努力とは、受験しない子でも平日は1時間から1時間半、休日は3時間程度勉強する、という努力です。
短期間で追いつくのは大変ですし、多くの子どもはそこまで強い意志を持っていませんし、挫折してしまいます。
一気に追いつく、巻き返しを狙うのではなく、地道に壁を壊せるだけの基礎学力を身につけるように逆算していきましょう。
まとめ
子育てでの難所の一つである10歳の壁、小4の壁は、いきなり、突然姿を表すわけではありません。
小学校入学後、低学年から少しずつ差が生じて、小学4年生頃に子ども自身が「あれ、こんな差がついている?」「勉強が分からなくなった」と自覚することになります。
学習指導要領が新しくなり、公立小学校の授業も親世代の頃とは変わってきています。
こうした事実と向き合い、逆算をするようにしてみてください。