今回は【勉強への影響はある? 小学生から考えたい中学の部活選び】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
中学生になると、学校生活で大きな存在感を放つのが部活動です。
子どもによってはクラスメイトよりも部活の仲間と過ごす方が重要、大切、友達もたくさんいる、というのも珍しくありません。
しかし、部活を取り巻く環境は変化しています。
中学では部活の地域移行が進んでいる過渡期です。
とはいえ、自治体によって進捗状況も異なります。
まだまだ学校の先生が見ているという学校もある一方で、働き方改革で部活動の日数が昔よりも減ってきている、練習時間も短縮しているという学校もあります。
学区の中学の部活の話を耳にしても、ちょっと前まではガンガン練習していた部活も、ここ数年はかなりコンパクトな練習時間になっているという印象を受けています。
また部活の先生が異動して新しい顧問の先生になったら、練習内容もガラリと変わるということも実際にあります。
親世代も中学生時代に何かしらの部活に入り、大会出場を目指して頑張っていたという経験をしてきたと思いますが、いざ自分が親となると子どもに関して【部活と勉強の両立ができるのか】ということを心配してしまいます。
運動部であれば土日のどちらかに練習、または練習試合や遠征が入ることもあります。
文化部でも合唱部や吹奏楽部の強豪校は土日の練習が当たり前、地域のイベントやコミュニティセンターで演奏会を開くという学校もあります。
そうなると、勉強時間が減ってしまうので学業に悪影響を及ぼすのでは、と考えてしまう方もいることでしょう。
ただ、勉強時間確保のためにほぼ活動していない部活に入っても活気ある学校生活を送ることができないなど、心身ともに大きく成長する中学校3年間を有意義に過ごせにくいという面もあります。
また、【進学校に進む子が多い部活】と【あまり勉強に力を入れていない子が集まりやすい部活】【他よりも上下関係が厳しい部活】があったりするので、親も【子どもに合っている部活】【いざこざが少なさそうな部活】などを子どもが小学生の頃から少しずつリサーチするのがベターです。
その場のノリで選んだり、子どもが親に相談せずに部活を選んで痛い目に遭うというケースもあります。
そこで今回は、中学校生活において重要な存在となりうる部活動選びについて考えていきます。
1.強豪部と顧問の熱心さを考える
部活動で強豪校と言うと高校では特に運動部では私立に偏ることが多いです。
しかし、中学の世界では私立中学というのは少数派ということもあり、自治体単位で【あの学校が強い】というのは公立中学というケースが珍しくありません。
そのため、地方の公立中学でも【テニスが強い学校】【吹奏楽部が強い】という学校があったりします。
学区の中学に明らかに強い部活がある場合、【経験者じゃないと試合にも出れなさそう】【練習がハードのようだ】というのはなんとなく子どもでも分かります。
そうなると、子どもが【絶対に入りたい】という強い意思がないと強豪部を選択することはないと思います。
私の中学も地方の公立中学でしたし、運動部も文化部であり吹奏楽部も合唱部もそこまでハードではないものの、ある運動部が全国レベルで、他の部活とは明らかに練習量が異なり、地元でも有名で、小学校高学年の時点で【あの部活はハードらしい】というのを同級生同士で噂話をし、覚悟を決めた子しか入部していませんでした。
その部活に入るとトップ高校は諦めるしかないとまで言われていて、実際にその部活動に入った小学生時代のかなり賢い同級生は2番手校を受けていました。
しかし、そこまで強いわけではないけれど、顧問の先生が熱心で練習量が多いという部活もあります。
これまで生きてきて、ある運動部が自治体の中で強豪校でもないし、中総体でエリア別の予選で上の方に進めるかどうかギリギリラインだけれど強豪並みにハードな部活というのも目の当たりにしたこともあります。
保護者たちが熱心なのかと思いきや、顧問の先生が部活動に情熱を燃やしていて【まるで強豪校のようなスケジュール】といった具合になっていました。
これはちょっと外から見ていると分からないところもあります。
中学生になってみて、部活動選びをしている際に【なんだか活気があっていいな】と軽い気持ちで入ってしまうと、【こんなハードだなんて思わなかった】となります。
とくに友達と一緒に見学をしてノリで選んでしまうと大変です。
土日の練習や遠征試合の有無、休日の練習時間はどのくらいかなどリサーチすることをしっかり話をしつつ、親の方も進学予定の中学の部活に関する情報を子どもが小学生の頃から収集してください。
部活は学校生活を彩る存在ですが、本人の固い意思があるならまだしも、【思っていたよりも勉強する時間が確保できない】という部活に入ってしまえば学業に悪い影響を及ぼしかねない部活をチョイスしないよう
2.勉強も頑張る子が多い部活はどこか
不思議なことに、勉強を頑張る子、進学校に合格する子が多い部活と、ちょっとそうではない部活というのがあったりします。
これは私が通っていた中学だけのことなのかなと思いきや、高校に入ってクラスメイトと中学の部活は何に入っていたかと言う話をする際に【そういえば○○部は毎年進学校に進む人が多いんだよね】と口にする子がけっこういました。
話の途中からは各中学でどの部活に勉強を頑張っている子が集まりやすいかと言う話で盛り上がった思い出があります。
そして、塾で出会った中学生でも【野球部が進学校の合格率が高い中学】や【どの中学も帰宅部や活発ではない部に属していると進学校への進学者が少な目】というのを感じました。
我が家の子ども①②の中学、子ども①の高校でも【活発な部活や部活にちゃんと参加している子ほど進学校や難関大学への合格者が多い】という傾向があります。
学区の中学でも同じような話があると知り合いのママさんも口にしていました。
逆に、勉強をあまり頑張らない子が集まりやすい部活に入ってしまうと、その色に染まってしまったり、【部活の友達と比べると自分はできる方】と受け止めて小学生時代に比べると勉強へのやる気が低下している子もいます。
部活選びをする際は、学業に影響を及ぼすようなハードな部活を避けたいと親は考えたりもしますが、【どういう子が集まりやすいか】という視点を持って選ぶことも大切です。
中学生になると親よりも友達の方が大切という感情が強くなり、良くも悪くも影響を受けるようになります。
私も中学生の時に隣の学区の小学校の出身者で、小学生時代は優等生だったという子がちょっと不良っぽい子達と仲良くなって問題児になったということがありました。
友達が【勉強なんかどうにかなる】という考えを持っていて、それに同調してしまうと親がどれだけ小学生時代に勉強面をサポートしていても、維持していた学力や学習習慣が崩れてしまうこともあります。
基本的には【子どもがやりたい部活に入ればいい】と本人任せにすると思いますそ、子どもの考えを尊重すること自体は当たり前のことですが、【どういう子が集まる部活か】【進学先の中学で賢い子が多いと評判の部活はどれか】というのはある程度探りを入れていた方が無難です。
3.人間関係は全てにおいて最重要事項
中学校3年間は学校のクラスと部活動の二つの場所で人間関係が出来上がっていきます。
クラスでの人間関係は体育祭や修学旅行といったイベントにおいて重要度が高まります。
一方、部活はクラス替えなどもなく中学1年生から部活の引退まで同じメンバーで過ごします。
過ごす時間も土日休日や季節休みの練習も含むと意外と長く、人間関係も濃いものになりやすいです。
多少の波風がありながらも友情を育むというのは子どもの思春期には欠かせないワンシーンであり、成長過程でも学校の部活での経験はプラスになることが多いです。
ただ、全てが良い方向になるとは限りません。
人間関係でトラブルが発生すると学校に行きたくないという気持ちが大きくなります。
ふさぎ込むと勉強に心が向くことは難しくなり、成績低迷へとつながります。
部活の人間関係は入部前からどうなるか見極めるのは困難ですが、【近隣小学校で有名な問題児が入る】【LINEトラブルを小学生の時から起こしている子がいる】という時は要注意です。
今の子どもたちは中学生になると大半の子が自分のスマートフォンを持っているので、根も葉もない噂話を流されたりすることもあります。
我が家は中学生の間はスマートフォンを持たせない方針なので、こうしたトラブルに巻き込まれたことはありませんが、子ども①②が通う国立中学ではないものの部活の仲間の悪口をLINEで拡散した子が逆に針のむしろとなるという事態が発生したりする話も耳にしたことがあります。
部活の仲間は一緒に練習し、野球やサッカー、バスケットボール、バレーボールや合唱、吹奏楽のようにチームワークが必要な部活であれば人間関係が密になりやすく、一度破綻してしまうと学校生活もうまくいかないということにもなりかねません。
ノートラブルとまではいかないまでも、深刻なトラブルが起きそうにないメンバーが集まる部活かどうか、小学校の同級生の中でトラブルを起こしやすい子が入りたがっている部活は何かというのをなんとなく、さりげなくリサーチしておくと心強いです。
まとめ
中学校の部活に関しては【学校で行うもの】から地域移行へと動き出している途上です。
親世代の頃とは違う運営になろうとしていますが、まだまだ学校主体というところが多いです。
中学校生活において部活というのはとんでもなく存在感がありますし、【学校のクラスのことはよく覚えていないけれど部活の思い出はたくさんある】という方は少なくないと思います。
良くも悪くも子どもの人生に大きな影響を与える存在ですから、子どもが小学校高学年になる頃から進学予定の中学の部活に関する情報を入手して、子どもの意見を尊重しつつ安心安全な部活動を選択していきたいですね。