今回は【ガッツリ勉強しなくても成績が良い子の特徴】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
成績が良い子をザクっと分類すると、たくさん勉強している子、塾や公文、学研などに通っている子、そして学校の授業と宿題だけで理解できる子、の3つのパターンに分けられると思います。
その中でも【特段勉強しているわけではないけれど成績が良い子】というのは周囲のお母さんたちからも【どうしたらあんな子になれる?】【実はものすごく勉強しているのでは?】と思ったりと、目立つ存在です。
羨ましいと思われることが多々ありますが、そういうタイプの親は子どもがちょっとの勉強で良い成績を残すというのはジレンマになることがあります。
まず、ちょっとの努力で上位でいられるので【本気で勉強しなくても平気】と考えてしまう子になりやすいです。
子ども①②の周囲にも、妹や弟が【勉強しなくてもこの成績でいられるから】と親に叱られても全然勉強しなくて困る、という話が時々行き交うようです。
他の兄弟姉妹が【ちゃんと勉強している】なら余計親としては不安を感じてしまったり、【あんなに勉強してこの成績】と傷つくようなことを口にして家庭内が不穏な空気になることもあります。
とにかく、親としては子どもの実力は理解しているけれど、【もったいない】という気持ちと高校受験や高校に入ってからの勉強、そして大学受験を考えると【大丈夫なのか】と子どもの能力の高さを喜ぶというよりは、心配することの方が多いです。
学力スキルがすごく高い
それでは、改めてガッツリ勉強しなくても成績が良い子の特徴を考えていくと、個人的に3つの大きな特徴を兼ね備えていると個人的に考えています。
それが【理解力】【暗記力】そして【集中力】です。
この3つの力は勉強をする上で大きな武器になるものであり、運動神経と同じように持って生まれた能力の差があります。
ただ、学校教育では運動神経の違いがあることを認めているのに対してこういった勉強に関する能力の差を全面的に認めるようなことはしません。
しかし、成長すれば学習量の多い少ない関係なく、のみ込みの早い子と、そうではない子がいることを子どもたちは認識するようになります。
塾の先生のように【勉強に特化したサービスを子どもに提供する】という立場でいると、学力スキルの個人差がかなりあるということを小学校低学年の時点ですでに感じます。
その一方で、子どもを育てている親の立場からすると、他の子との違いを感じる機会は限られています。
【我が子がどのくらいの学力スキルなのか】を正確に把握できないまま、小学校時代を過ごすと思います。
ですから、【うちの子は勉強もしないからこの先が不安】と思っている学力スキルがとても高い子の親もいれば、【ちゃんと毎日しっかり勉強していて学校のテストも高得点だから安心】と考えている学力スキルを努力でカバーしている子の親もいるわけです。
学力スキルが高いというのは運動神経で考えると、運動会でリレーの選手に選ばれやすいかどうかや、体育の授業で簡単に活躍できる子、中学生になって運動部でレギュラー候補になりやすい子、ということになります。
ただ、学校でその違いを感じさせるようなことはしませんし、運動会のように親が集まる場で【あの子の学力スキルは非常に高い】と披露するようなことはないです。
つまり、親の方は【うちの子は学力スキルが高いか低いか】というのをあまり掴み切れないまま子どもが成長し、そして中学生になって定期テストや塾のテストを受けて【あの勉強量でこの順位】という現実を知って、ようやく【どうも学力スキルが高いようだ】ということに気がつくわけです。
順位が1位とか5位以内ならまだ良いのですが、公立中学の学年20位くらいだと【もう少しちゃんとやればトップ10に入るのに】【これから下がっていったら受験はどうなるのか】と不安を感じることの方が大きいと思います。
勉強を学問のように捉えている
学力スキルが高くてもちゃんと勉強しないというのは親を心配させるだけですが、【テストのための勉強】というのを嫌う子もいるので悩ましい問題です。
【勉強をもう少しするにはどうすれば良いのか】と色々と考えても、解決策を見つけ出すのは難しいです。
ただ、学力スキルが高い子は学んだことを突き詰めるのが好き、というタイプの子も少なくないです。
関連する本を読んだり、他の子と議論をしたりして情報を増やし、自分なりに考えるという学問的な学びを好みます。
テストで結果を出すことではないにしろ、深く学ぶという行為は【知識を増やして勉強することの楽しさを感じる】ということにつながります。
親としては【もう少し勉強して偏差値を上げて欲しい】【順位が上がれば良いのだけれど】と思いがちですが、こうした学び方はまさに急がば回れで、結果として成績上昇につながっていきます。
私の中学生、そして高校生時代の同級生や子ども①そして②の周囲にいる神童さんも【ガリ勉タイプではなく勉強を学問のように楽しむ】といったところがあります。
普通の子どもからすると、そういった境地に達することはできませんが、学力スキルが高いともはや目先の順位を気にするよりも【自分の知りたいことをより知りたい】という気持ちが強く、そうした学びの姿勢が【順位が上がる】という形となって出る、という流れになりやすいです。
自分の子どもが、学力スキルが高いけれどあまり勉強しなくて心配だ、と感じている時は好きそうな分野の本を借りて、読ませて、お気に入りの本などが見つかったら著者の先生の経歴を調べて【こういう大学の学部学科に行くとこういう勉強ができる】という話をしましょう。
大学進学を意識し、どういうルートならたどり着けそうかと考えるようになります。
その年齢は中学生でなく、小学生でも構いません。
【あの大学に入るにはこの辺りなら○○高校を目指すのがよさそう】と子どもが思うようになると、自然と学習量が増えていきます。
親から【勉強しなさい】と言われるだけでは、なかなか動かない子もいます。
真正面からガミガミ説教をして勉強させるようにするのではなく、学問的な学びや読書から自分の進路進学を考え、勉強する動機を作っていくのがベターな作戦です。
勉強と遊ぶ時間のメリハリがハッキリしている
学力スキルが高い子は何かのきっかけで勉強し始めることがあります。
ただ、常日頃からずっと勉強しているというのは本気で合格したい学校を見つけて合格するために全力を尽くしている時で、普段の生活で長時間勉強するということはあまりしません。
もしくは、【絶対に1位を取りたい】というゲーム感覚のようなものが芽生えてくると、勉強量がいきなり増えることもあります。
そうした中でも、【勉強する時と遊ぶ時】をキッチリ分けている子が圧倒的に多いです。
しかも、遊ぶ時間もダラダラと遊ぶのではなく【今度の土曜日は友達と遊ぶ】と期日を決めているなど、メリハリをつけます。
神童さんの普段の生活を見聞きしていても、他の子と特段変わらない子ども時代を過ごしています。
公園で鬼ごっこをしたり、キャンプをしたりと、遊ぶ時は思いっきり楽しんで遊び、友達との時間を大切にします。
中学に入れば遊ぶ時間はどうしても減りますが、それでも部活も休まず、しかもそれなりにハードな運動部に入っているので、文武両道という子も多いです。
【同じように遊んで部活もしているのにどうして成績がこんなに違うの?】と周囲の子、または親の間でそんな話が行き交うようになります。
おそらく、この動画を聞いている方の周りにもそんなタイプの子がいると思います。
不思議であり、羨ましい限りですが昔も今も【他の子よりも勉強に関する力が抜きんでている子】というのがいて、【同じ学習量でも残す結果がかなり良い】というなかなか残酷な現実と向き合い、納得させるのはキツイものがありますが、これは運動神経と同じで仕方がありません。
しかも、【このままではいけない】と気がついて、目を覚ました子だけの話です。
小学校、中学校、高校で一切勉強しなければ宝の持ち腐れになります。
小学生、中学生のどこかのタイミングで【勉強しよう】と自覚してからの勉強モード全開になってから巻き返すことができなければ、普通の子になります。
学力スキルが高い子の親としては子どもがその境地に至るのを、刺激を受けて目を覚ます時が来るのを待つしかありません。