【10歳の壁】我が子の性格が激変した時の対処法 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【10歳の壁】我が子の性格が激変した時の対処法

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今回は【10歳の壁 我が子の性格が激変した時の対処法】と題し、お話していきます。

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ありがとうございます。

 

学力差が出始めると言われる10歳の壁、小4の壁は学業面だけでなく子どもの精神面でも変化が見られる年頃です。

いわゆる反抗期です。

親も子どもの頃を思い出すと小学校4年生から6年生にかけて親に対する見方、考え方が変わってきたことがある方が多いはずです。

それまで「お母さん、お父さん好き」と口にしていたのが、天と地がひっくり返るくらい言動が変わってしまうこともあります。

時は流れ、子どもの親となり自分たちが今度は「あっち行って」と言われる番となると、なんで子どもはそんな冷たいことを言うのかと悲しい気持ちになってしまいます。

 

また、身近な大人への反抗的な態度だけでなく、同級生と自分を比較することや他の子を評価するなど自分と他人の違いを感じ取り、色々と考える年頃にもなります。

この時期を境目に、次は思春期に突入して子どもは大人へと道を歩んで行くことになります。

子ども時代との決別の最初の段階で心の変化が起きる訳ですが、親としては何歳になっても子どもは子どもです。

豹変する子どもに追いつけない、「どうしてこんな風な子になったのか」と自分の子育てに自信を持てなくなる人もいるでしょう。

 

しかし、子どもはまだ10歳でこれから多感な時期を迎え、自分らしい人格を形作る途上にあります。

変化する前の子どもは、単に親が「こういうのが私の子ども」という思い込みだったのかもしれません。

心身ともに成長の時を迎えている子どもとの接し方を親の方も考え、フレキシブルに変えていく必要があります。

 

「自分は親だから変えない」と意固地になっていると、子どもは愛想尽きて親と距離を置くようになる可能性もあります。

そこで今回は、子どもが成長過程で性格が変わっていくのは当たり前なことだと思いつつ、もし本当に反抗期などで可愛げがなくなってきた時に動揺せずに対応できる方法をご紹介していきます。

 

1.親と子から対等レベルの関係に変える

子どもの反抗期、親への冷たい言動は子どもからの「自分も成長してきている」「保育所や幼稚園に通っていた時のような子どもじゃない」というメッセージです。

守られている立場だった幼児期から、小学生になり4年生になると下級生が3学年もあるのですから学校内でも責任ある立場になってきています。

 

学校では先生から「来年は5年生になり、高学年になるぞ」ということを言われています。

高学年が目前に迫っている学年でもある小学4年生は「自分も成長した」と感じる年齢です。

成長したということは、いつまでも子ども扱いする親の存在が疎ましくなってきます。

アレコレ指図する、命令してくる親のことが「そんなに偉いのか?」「威張ってばかり」と思い、その疑問を態度として出してしまう子もいます。

 

反抗的な態度が出るというのは「自分も歯向かう力があるんだぞ」という自己アピールの一種のようなものです。

それを頭ごなしに叱る、全力で潰しにかかるのはあまりにも大人げない対応です。

子どもがムカついているのは親の「いつまでも子ども扱いする言動」と「偉そうな言動」です。

親にも欠点があるのに、それを棚に上げて自分に注意してくるというのは子どもにとっては全く楽しいものではありません。

子どもは子どもですが、心も成長しているので「今までよりも親子が対等であるような関係」にシフトチェンジしていくのが理想的です。

対等、と言っても何でも平等という意味ではありません。

全て平等で子どもは偉いという接し方になるとそれは違った問題を招くことになります。

やはり親は人生の先輩ですから、子どもの良き先輩という立場が一番しっくりくるでしょうか。

そういう関係になると、節目節目でアドバイスを送ることができます。

ただ、子どもがそのアドバイスを素直に受け止められるかどうかも親の言い方が大切なポイントになります。

上から目線で話をされても、子どもは「聞いた自分がバカだったと」とサッと離れていくので気をつけてください。

「こうしなさい」ではなく「こうしたらどうなるか、考えてみよう」という言葉のかけ方が理想的です。

 

2.子どもの意見を大切にする

反抗期となり、これまでの性格とは違う一面を見せるようになると親は戸惑いを覚えます。

しかし、正直言えば10歳の子どもは年齢的にもまだまだ子どもです。

いくら口が達者になったとはいえ、親の人生経験を前にすればまだ子どもです。

学校生活と家が全てという非常に狭い範囲の中で暮らしている子どもが、精一杯の反抗をしていると思ってもいいでしょう。

とはいえ、子どもの心身の変化を考えると、いつまで経っても子ども扱いして良いわけではありません。

反抗期を長引かせたり、症状を酷いものにします。

小さい頃のままの感覚で、子どもに関することを全部親が決めてしまうと自立心を育てる機会を潰すことになります。

反抗的な態度が増えてきているなら、それを自立心を育てる絶好のチャンスと捉えてください。

 

例えば、家族旅行の行き先を決める時に子どもに「どこに行きたいか」「何を食べたいか」「何をしたいか」と意見を聞いてみてください。

その上で、スケジュールを組み立てることもある程度任せると「子ども扱いされた」とは感じないでしょう。むしろ、親が自分を信頼してくれているという気持ちが芽生えてきて親に対するムカつく感情が和らいできます。

我が家でも、二人の子どもが反抗期に入った時は何かにつけて、それこそ料理や週末はお鍋がいいか焼き肉がいいかということも子どもの意見を聞いて決めていました。

時には「どっちでもいい」と投げやりな態度のこともありましたが、食べることが大好きなので食事に関しては子ども達は絶対に自分たちで決めたり、時には子ども同士で話し合いをして「鍋が良い。お肉たくさんね」と言ってくることもありました。

 

些細なことですが、子どもに意見を求めるというのは「自分は必要とされている」と受け止めるため、反抗的な態度を改めて自分の考えを言って親と健全な関係を構築したい、という風な道筋を作るきっかけになったと個人的には感じています。

 

3.親は子どもの味方だと態度で示す

10歳前後からの心の変化は親だけがシンドイ思いをするのではなく、実は子ども自身も「シンドイな」と感じることが増えてきます。

周囲の目を気にしたり、他の子のテストの点数から自分の出来なさを不甲斐なく思ったりと自己嫌悪に陥る子も増えてきます。

また、「本当に親は自分の事が好きなのか」「仕事の邪魔になるから嫌いなのでは」「いなくなった方がいいのか」と心が成長した分、色々と悪い方に考える子もいます。

我が家では、9歳から11歳頃に「自分の事は好きなのか」と三人の子ども全員にそれぞれ別のタイミングで聞かれたことがあります。

 

一番上の子に聞かれた時はビックリしましたが、二番目、三番目もその年頃になると同じことを聞いてくるので今では心の中で笑いながら「そんなことないよ、大好きだよ」と満面の笑みで答えています。

反抗的な態度をしてくるけれど、実は子どもの心の中はかなりナイーブになっています。

学校で嫌なことがあっても親に言ったら叱られる」「心配かけたくない」「迷惑かけられない」とすぐに教えてくれなかったり、子どもなりに言ったらどうなるかと考えるようになります。

 

反抗的な態度を見せてくるのは大変なことではあるものの、流すことは出来ますが、悩み事を抱えているのにそれを察知できない、言ってくれないというのは親としてはすごく気になる問題です。

これから小学校高学年、中学、そして高校と学校生活が続いていくわけであり、その中で様々なトラブルが起きて巻き込まれてしまうこともあるかもしれません。

 

そうした緊急事態時に「こういうことがあった」とすぐに親に言ってくれる関係になるには、反抗期という難しい中でもしっかりと親が味方であるということ、愛情を持っていることをストレートに伝えることが大切です。

なかなか親の中でも恥ずかしがって言えなかったり、態度で接してくれとばかりに言葉で表現できないものですが、ちゃんと子どもには伝わるような言葉で話をしてみてください。

 

まとめ

10歳の壁は親にとって勉強が難しくなる、他の子との学力差、子どもの反抗的な態度と悩み事が一気に増える時期です。

あちらこちらが同時に色々な難題が降りかかるとストレスを感じる方もいるでしょう。

とくに反抗期と学力差が同時に出ると面倒極まりありません。

ただし、先に勉強面のことを対策しようとすると、子どもの心の方を置き去りにすることになります。

勉強は心が安定しないと勉強に集中するのができません。

できることなら反抗期対策を優先した方が、結果として子どもと親の関係がギクシャクするのを防ぐことが、学力差の拡大阻止につながります。

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