今回は【今の学年と新学年の狭間の秋の過ごし方】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
4月に新年度が始まり、10月は折り返しの後半となります。
カレンダーを見ると年の終わりを感じるようになってきますが、年度で考えると今の学年の後半戦がスタートしたというところです。
子どもが学校生活にだいぶ慣れてきた分、親としては学校の授業や勉強面が気になるようになってきます。
とくに小学校3年生以上の学年になるとクラス内での学力差は顕著になってくるため、カラーテストの点数の推移を把握することが重要です。
そして、先生の方から【今回のテストは難しかったようで満点とっている子は少ないです】とか【100点は二人しかいません】と言うようになります。
ただ、それを親に伝える子はあまりいないので、親自身が交友範囲が広くない限り【今の子どものクラスで学力差はどの位広がっているのか】というものを知ることは難しいと思います。
ですから、自分の子どもがどの教科で困っているのか、何の単元で悩んでいるのかというのはカラーテストを通じてでしか分からないです。
そして、子どもの方から【よく分からない単元がある】と申告してくるのは、かなり危機的な状況だと思ってください。
できない単元があることを親に伝えれば、子どもは勉強量が増やされるというのは理解しています。
最後の最後にようやく口に出すので、そうなる前に親が気がつくということが大切です。
そして、学年の折り返しである10月から11月は新学年に向けたラストスパートになります。
受験学年であればそれこそ最後の大勝負、緊張感の中で入試本番に向けて過ごすラスト数ヶ月という超重要な時期です。
子どもがまだ受験生でなければそこまで追い込む必要はありませんが、今の学びに問題山積のまま進級するというのは理解不足の単元を理解できないままでいることを意味するので、良いことではありません。
今の学年での課題を見つけ出す
子どもの1年というのは長いように思えますが、秋を過ぎるとあっという間に冬そして3月になります。
今の学年が残り半年を切り、春から夏休み明けにかけて学んだ単元の中で必ず苦手な分野、理解不足のところがあるはずです。
普段の家庭学習とは別に、すでに習った単元で明らかに点数が低かった単元の理解度をインターネット上にある無料教材を印刷して測ってみましょう。
我が家では、子ども③が漢字が苦手なので、ずっと復習をしてきました。
最近、ようやく本人も危機感を覚えたようで学校で行われている50問テストや、小テストでもよい点数を取れるよう意識しています。
漢字は小学3年生から書けない子が増えていきます。
今はスマホの利用やクロムブックでの学びも影響してか、日常生活で書く機会が減っています。
漢字練習は学校の宿題以外やっていない、そもそも学校の宿題もやっていない子は覚えられない感じがどんどん増えていきます。
算数でも基本的な四則計算ができたとしても桁数の増えた計算でミスばかりしているということは、まだまだ計算問題を解いている量が少ないといえるでしょう。
分数や小数の計算の領域に入るとさらに複雑化します。
今の学年で習った計算力を確認し、親として不安を感じるようでした毎日計算プリントを解く、そして前の学年で習った計算まで遡るということをしていくことが課題解消、そして次の学年へと明るい気持ちで進級できるきっかけになります。
どの教科も学年が上がれば学ぶ内容は難化していきます。
難しい勉強に対応できる力を蓄えるよう、10月以降の家庭学習の戦略を考えてください。
イベントの多い冬休みは勉強には不向き
年度の折り返し、後半は10月からスタートしますが、季節休みである冬休みにガッツリ勉強しようとしてもなかなか難しいものがあります。
冬休み自体は学校にもよりますが二週間程度と、まとまって勉強できそうですが、そう甘くはありません。
受験生、または兄弟姉妹が受験生でない限り冬休みに入ってからすぐにクリスマス、年末年始と子どもにとって楽しいことの連続なため、【よし、復習頑張るぞ!】という気持ちになりにくいです。
塾でも、冬の講習会は受験生以外は実施期間が短めになるので、やはり夏休みの講習会とはちょっと違います。
季節休みの中でも休み期間にギュッとイベントが集まっている冬休みの家庭学習は、自前の家庭学習の教材で勉強量を増やすよりは、冬休み向けの市販の復習ドリルなどを活用した方が休み中も勉強時間を確保することができます。
我が家でも、子ども①②が受験直前期以外の冬休みは毎日がお祭り騒ぎ的な感じで、落ち着いて勉強する雰囲気ではなかったです。
食べること、カードゲームをすること、ダラダラテレビを見ることや、子ども向けの映画を見るなど勉強は遥か彼方に置いているような日々を送るので、【冬休みはしっかり勉強させよう】と事前に計算しないのが無難です。
塾で仕事をしている時も、受験学年ではない生徒は【おばちゃんの家に泊まりに行く】【スキーに行く】【旅行に行く】【いとこと遊ぶ】と勉強どころではない浮ついた雰囲気でしたので、あまり冬休みに勉強できると思わないようにしましょう。
冬休みは最低限の勉強しかできないと思い、学校のある日の帰宅後や土日に勉強する際に【今年度ですでに習った単元の総復習】を少しずつ着手しておきましょう。
短期間でガッツリ勉強させると子どもと言い争うことになりますし、子どもが総復習を拒否するかもしれません。
子どもが受け入れてくれそうな【チョイ足しな勉強】が親子にとってベストです。
使用する教材は子どもの性格によって合う合わないがあります。
ドリル系、問題集系、無料教材を印刷して解くのが好き系、と自分の子どもが気軽に勉強してくれる教材を準備し、復習していくように心がけましょう。
つまずきをなくして次の学年に進む準備期間
さて、秋以降は今の学年で躓いている単元の発見や復習に力を注ぎ、新年度に向けて動き出したいですね。年明けからは春休み向けの総まとめドリルを活用して【今の学年で学んだことは一定以上理解している】という状態に仕上げて、次の学年に進めるようにしてください。
小学1年よりも2年、2年よりも3年と学ぶことは当然ながら難しくなります。
どの教科も単元の積み重ねをして学力を鍛えていきます。
例えるなら、自分の学力螺旋階段を作っていくわけです。
どこか途中で階段が崩れている、弱かったり幅がデコボコだと脆い階段になってしまいます。
学年が上がり、階段が高くなればなるほど下の方の階段が弱いとぼろッと崩れてしまうので、小学校低学年から盤石な学力階段を作ることが理想的です。
春休みの間は親が長期休暇になる時期ではありません。
冬休みよりは出かける機会も限定的なため子どもの学習時間も確保しやすいです。
総復習に力を入れる、余裕がある子は新学年の春先の先取りを勉強することもできます。
ただ、新年度がスタートした直後の期間、クラス替えなどの緊張感や新しいクラスに慣れるなど気疲れもあり、思うように家庭学習が進まないことがあります。
塾の生徒も、我が家の子ども①②も新しいクラスに慣れるには最短でも五月の連休明けまで時間がかかっていました。
余談になりますが子ども③に至っては、夏休み明け、秋になる頃に慣れるというスロースターターです。
新しいクラスで友達を作れるかどうか、雰囲気に慣れるかどうかは勉強に集中して向き合えるかどうかを左右するくらいとても大きいです。
新年度早々、色々と悩むことがあると4月からガッツリ勉強させたい、先取り学習をしたいと考えていても、親の思惑通りにいかないことも珍しくないです。
【とんとん拍子で進まないこともある】を頭に入れて、折り返し地点を過ぎた秋以降の家庭学習で力を入れたい教科や単元の復習をして次の学年に備えていきましょう。