【教育小噺】計算問題をやる意味を考える | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】計算問題をやる意味を考える

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今回は【計算問題をやる意味を考える】と題し、お話をしていきます。

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エール出版社より本が出版されました。

小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。

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kindle出版しました。unlimitedでも読めます。

完全に無料で読めるコミックエッセイです。

 

↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。

キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

内容は一緒です!

透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

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新作です。

 

kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!

ありがとうございます。

 

学習の基本は読み書きソロバン、と昔から言われています。

そのうちソロバンは計算力を意味しています。

計算力を高めるには、ソロバン教室や公文式の教室に通うことが昭和の頃からの鉄板ルートですが、その他にも家庭学習で計算ドリルを毎日取り組んで計算力を鍛える家庭も少なくありません。

計算問題はお世辞にも楽しいものではなく、ストレートに言えば苦行だと感じる子もいます。

私の子どもも計算ドリルを嫌っていました。

塾からもらう計算ドリルもたいてい、1ヶ月で放置してしまうという流れが毎年恒例でした。

皆がそういう風に放置しているのかと言えば、そうではなく塾のクラスでも学力最上位層はちゃんと取り組んでいました。

【やっぱり賢い子は違うわね】と吞気に私は思っていました。

同じように子ども①も【神童たちは自分とは違う】と自分は普通の子だからできないのも当然、というような解釈をしていました。

どうしてもコツコツと継続する勉強なので、そういう勉強が苦手な子にとっては苦行です。

とにかく面倒なことなので、なかなか読み書きソロバンのソロバンを鍛えられないと悩んでいる親も多いはずです。

ただ、読み書きソロバンは大切というのを何も考えず、疑いもなく信じて子どもの計算力を鍛えることに力を注いでる方が圧倒的に多いはずです。

しかし、冷静に【そもそも計算力がつくと何が良いのか】【プラスになることは具体的になにか】と深く考えると、【子どもが嫌がってるのにそれ以上に得られることはあるのか】という考えにたどり着きます。

計算問題に取り組むことで『子どもにとってどのような変化が起きるのか』を前提にして家庭学習を進める家庭はそう多くはないと思います。

【とにかく大切だから】という思い込みで取り組ませるひとが圧倒的に多いと思います。

 

計算問題がもたらす子どもへの影響

子ども①から【計算ドリルをするメリットは何かあるのか】と聞かれた時、答えていたのが『暗算できた方が買い物の時とか楽』です。

しかし、小数なら消費税分を計算した時に小数の計算をする子と盛るので通用しますが、分数やの単元に突入すると、スーパーでの例えは無理があります。

なんとも親としてはハッキリと説明しにくい状態ですが、子どもに説明をして納得させる理由としてたどり着いたのは、脳みそを鍛えるため、という理由。

百ます計算も脳を活発化する、という触れ込みで爆発的に広まった記憶があります。

計算問題を解く時の嫌な感情は横に置いといて、計算する時の頭の中の動きを思い出して見ましょう。

 

計算問題を解く⇒脳みそをフル回転で使う⇒活性化する⇒頭の動きがよくなる

 

雑な説明ですが、計算問題を解いていると集中する時間を作ることになるので、否が応でも脳は活性化されます。

これを繰り返す、習慣化することで勉強する時に必要な集中力を鍛えることができます。

子どもに【どんなメリットがあるのか】と質問されたら、脳みそをフル回転で使うことで頭の中の動きがよくなり勉強に強くなる、と話をすれば子どもは納得するはずです。

 

勉強に大切な答えにたどり着く力をつける

単純な計算問題が認知症予防になるという話を耳にした方もいると思います。

色々な勉強があるなかで、計算はシンプルなもので学べばすぐに利用できる方法。

3+1や4-2などの計算は指を使って計算することもできます。

足し算引き算は小学1年で学び、小学2年で九九、3年生で割り算と四則計算は算数や数学の基本であり、小学校最初の3年間で学びます。

四則計算を使い脳をフル回転で使えば、認知症予防にもつながるような力があるのですから、子どもにとってもプラスになるのは疑いようがありません。

そして、脳の使い方というのは個人によって違い、自分オリジナルの使い方を構築するには計算問題を解くのが最適、ベストであるという話を子どもにしたところ、【やっぱり計算問題を解くのは意味があることなのだ】と納得しました。

また、私のグータラ小学生伝説を上手く活用。

【自分らしい脳の使い方】はあまりピンとこないので、子ども達には次のように語りかけました。

草ボーボーで整理されていない脳の中の思考回路の道路を、中学生になってから勉強する際の頭の使い方を整備するのは想像を絶するくらい頑張らないといけないと説明しました。

苦労は誰にも味わって欲しくないと悲しそうな顔で伝えることで、【計算問題を毎日小学生の頃から真面目に取り組んでいた方がよい】と自覚した様子でした。 

計算問題=自分の脳をレベルアップさせる、と理解した一番上の子である、子ども①はその後、多少は反抗的な態度を改めました。

 

数字に強い子とは国語にも好影響

読み書きソロバンのソロバンにあたる計算は、低学年の頃は賢い子の絶対条件ですが、4年生以降の算数で習う単元にそのままズバリと通用することは減っていきます。

【速いだけの子】がいるのも事実ですが、正確性の高い計算スピードがあることで損することはありません。
クラスで誰よりも速いと自信にもつながって勉強に対して意欲的になれるという好循環が生まれます。
スピードマスターになりがちな子は算数全体の理解力、定着度を高めるにも通信教材や文章問題、図形の問題を家庭学習にプラスするのをおすすめします。


そして算数と国語は無関係のように感じますが、学年が上がると国語のテストでよくある、「15文字以上20字以内」、「7字で抜き出しなさい」といった問題は、計算が得意な子、つまり数字に敏感な子は瞬時に文字数を把握できるのが強みです。

仕事している時に感じたのですが、計算問題をしっかり低学年の頃にしてこなかった子は、こういった問題に出会うと物凄く時間がかかります


一目でおおよその文字数が把握できず、目ぼしい箇所を丁寧に数えていきます。

受験の時に大きなタイムロスになります。


でも、本人はこれが当たり前だと思っているので【時間を消費している】とは気がつきません。

入学試験で課される作文や小論文でも、数字の感覚が鋭い方が有利に働くことは疑いの余地がありません。


もちろん、日頃から書く練習をしていることが最優先です。

が、字数が決められている中では、定まっている中で条件を合わせて書いていく必要があります。

その時、文字数を一目で把握できるかどうかで構成を練る時間が短縮可能になります。


数字に敏感かどうかは、成績と関係性が高いな、と仕事をしている時に強く感じました。

そして、子どもが計算ドリルが嫌いでなんとか取り組ませるために色々とやる意味を考えていたところ、考える力、答えを導き出す力、勉強する際の自分に最適な脳の使い方を構築できるとそれっぽい説明をして、納得させることに成功できました。


【子どもの素朴な疑問を「つべこべ言わずにサッサトやりなさい!」と一蹴したら、子どもは計算ドリルを真面目に取り組んでいなかったと思うので、結果オーライです。 

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