今回は【成績を上げるには忍耐力が必要なのはなぜか】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
勉強していないから成績が下がる。
勉強していても最近成績が伸び悩んでいる。
こうした悩みのある子ども、または子どもの様子を見てそう悩んでいる親は少なくありません。
塾で生徒に教えている時も、【次のテストで校内順位をもう少し上げたい】【定期テストで400点台になりたい】と具体的な数値を口にする子がいましたが、そういった目標を達成すればどうすれば良いのかと言えば、学習量を増やすというのがまず避けられません。
これまでの家庭学習や塾の自習室での勉強スタイルをマイナーチェンジする、または苦手教科や苦手単元を克服するということをしていくことも大切ですが、勉強する時間を増やすということを前提にしないと、確実に成績を上げることは難しいです。
小学生時代にグータラで6年間、家で勉強することもほぼせずに過ごしてきた私は中学に入ってから心を入れ替えた人間です。
そうした人間でも【成績を上げるには勉強時間を増やすしかない】というのはすぐに思いつきます。
これまでちゃんと勉強をしてきているけれど、伸び悩んでいる子はこれまでの家庭学習を見直す、つまりは使用している問題集などが自分に合っているかどうかチェックする必要もありますが、学習量を増やすことを受け入れないと停滞期を脱することはできないでしょう。
ただ、成績を上げたい、志望校に合格したい、この状態から抜け出したいと思っていても【勉強する時間を増やす】という言葉を聞いて、喜んでそれを受け入れる子は正直多くはありません。
【部活が忙しいからこれ以上勉強する時間を増やせない】とか【もっと効率的に成績を上げられる方法はないか】、【もっと勉強しないといけないなら別にいいや】と言い出します。
すぐに結果を求める人が多いのはなぜか
そもそも、すぐに結果を求めたがる子ども、親が多いのはなぜなのでしょうか。
【次のテストまでに偏差値5を上げたい】【志望校判定Dだけれど次の模試までにBになりたい】と要望を苦にするけれど、その目標を短期間でサッとできると本気で信じています。
これは勉強に関することだけでなく、ダイエットや英会話といった界隈でも同じ傾向があります。
【サクッとやってすぐに期待する結果が出る】
こう考える人は昭和の頃から全く変わらない人間の欲です。
紅茶キノコブーム、痩せる石鹸ブームと楽にダイエットできることを求める人の多いことは歴史が証明しています。
しかし、体を絞ることと同じように勉強も楽に、そして短期間に成果が出ることはありません。
成績が上がり、校内順位が上がった子ども達はそれ相応の努力をしてきたからです。
我が家の子ども達も前よりも学習量を増やした時にのみ、成績が伸びました。
しかし、我が家の子ども①は毎回成績が良くなり、満足して学習量を元に戻したり減ってしまえばみるみるうちに成績は下がる、または定位置に戻ってしまいました。
一度下がり、そこからまた上を目指すために努力をするという繰り返しをしていても【楽をしたい】という強い気持ちを捨てきれずにいました。
現状維持するにも努力が必要。
現状よりも良い成績を残すのなら、さらなる努力が必要です。
勉強での努力というのは勉強時間を増やすことを前提にしています。
そんなことは誰もが分かっていることなのですが、どうしても人間は楽をしたいという気持ちの方が大きく、その甘い考えをキッパリと捨てられる、断つことができるかが成績を上げられるかのカギを握っていると言っていいでしょう。
光が見えない中を歩くのは辛い
勉強で結果を残すには【このままではいけない】【頑張らないと志望校に合格できない】と焦りを覚え、なんとか【こうなりたい】というゴールを目指すために努力をすることから始まります。
しかし、スタート地点で確実に明るい未来が約束されているわけではありません。
全く見えない暗闇を歩くというのは恐ろしいですし、100%、望んでいる未来を引き寄せることに確信が持てません。
しかも、目標が高ければ高いほど結果がでるまでに時間がかかりますし、必要な努力も大きくなります。
例えば、【今は学校の校内順位が真ん中より下だけれど学力上位層になってトップ高校を目指す】という時は、1ヶ月や2ヶ月で達成することは不可能に近いです。
とくに中学生になって部活動もやりながらこうした目標を達成するには時間がかかります。
私の場合、中学1年の最初の定期テストでそれなりに勉強したつもりでも、真ん中より下という校内順位でした。
生徒数が200人であれば、110位、という感じです。
それまで小学校6年間を完全無欠のグータラモードで走り抜けたのですから、そういう結果になるのは当たり前と言えば当たり前です。
さすがに焦り、なおかつ無謀にも近所にあった学校がトップ高校で、そこに行きたいと小さい頃から思っていたので【合格するには勉強するしかない】と心に決めて夏休み前の7月上旬から本格的に、真面目に勉強に取り組むようになりました。
夏休み中は部活もやりつつ毎日8時間くらい勉強し、夏休み明けのテストで上位層になれるかと思いきや、【50位】という結果でした。
最初の120位に比べればかなり良い結果ですが、これでは学力上位層とは言えません。
また、その順位では通っていた中学でトップ高校に入れないのは明らかでした。
秋の定期テストも37番程度で、まさに停滞期。
小学校でのグータラの自分を恨みつつ、【これだけやっているけどダメか】と諦めようとしました。
この時点で【頑張るぞ!】と決意してから4ヶ月が経過していました。
とにかく継続するしか道はない
秋が過ぎ、冬休みに突入してからも去年までの年末年始のグータラをスッパリ辞めて、勉強を続けました。
そして冬休み明けの実力テストで、32番位に微妙にアップ。
努力を続けていたら停滞期を脱して5人を抜いたと前向きに捉えた私は、その後も毎日勉強し、土曜日の午後や日曜日はガッツリ勉強する時間を確保しました。
そして中学1年の学年末テストでは学年で20番台前半に到達し、中学校の最初の1年間を終了することができまいた。
中学2年以降はトップ高校に入れるような順位をキープして受験をし、無事に志望校に合格することができました。
私の場合、スタート地点の順位が低かったこともあり、【頑張るぞ!】と思ってから結果が出るまで、ガムシャラに努力を続けて半年以上という時を費やしました。
ちなみに、経済的に厳しい家庭なので塾通いはしたことがありません。
市販の教材を購入するにも難しいものがありましたが、成績が悪いことを見かねた母親が進研ゼミのチャレンジを契約し、その教材や定期的に行われる5教科のテスト問題を何度も何度も解き直し学校のテストも高得点がとれるようになりました。
ただ、小学校の頃に自分にピッタリの家庭学習方法などを確立できなかったことの代償を高校入学後に思い知らされることになりましたが、それはまた別の機会でお話をしたいと思います。
とにかく、成績を上げるには結果が分からない中でも覚悟を決めて暗闇の道を自分を信じて歩いていく忍耐力が必要です。
それを経験しなければ、決して成績、学力が上がることはありません。