負けず嫌いでも学力が伸びにくい子 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

負けず嫌いでも学力が伸びにくい子

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今回は【負けず嫌いでも学力が伸びにくい子】と題し、お話していきます。

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ありがとうございます。

 

自分の子ども時代だけでなく、子育てをしていると『負けず嫌いな子』に遭遇することがあります。

学校の休み時間の鬼ごっこやドッチボールでも負けるのをよしとしない。

運動会の徒競走で負けると悔しがる。

ましてやクラス対抗リレーで負けると涙を流す、声を上げて大泣きすることもある。

ライバルにテストで負ければ、次のテストは必ず勝つと宣言する。

または、自分の子どもが負けず嫌いなところがある、という方もいることでしょう。

負けず嫌いは相手に勝つという気持ちが強いものの、『もっと上手になりたい』『もっと賢くなりたい』と闘争心を表に出す子もいれば、あまり表に出さないけれど実は負けず嫌い、という子もいます。

どちらのタイプでも『相手よりも良い結果を出したい』『この前よりも良くなりたい』という意欲があるので、勉強面では学力向上につながるとも考えられます。

たしかに、やる気、覇気があるかどうかは勉強する際、成績が伸びやすいかどうか、ある程度予測できる重要なポイントになります。

塾で教えている時も、負けず嫌いな子の方が勉強への取り組み方、真剣さも違うので教え甲斐がありました。

『自分の弱点を克服したい』という思いも、周囲の人に勝つ、より良い自分になるためという気持ちが強いからといえるでしょう。

しかし、不思議なことですが負けず嫌いでも思うように学力が伸びない子もいます。

今回は、そういう負けず嫌いなのにどういうわけか成績がアップしていかない子の特徴をご紹介していきます。

 

1.立ち直るのに時間がかかる

負けず嫌いな子が負ければ悔しがります。

悔しがるけれど、すぐに立ち直って次に向かって心機一転頑張る、という子もいれば、敗北をズルズルと引きずってしまう子もいます。

立ち直るまでにかかる時間というのは、本当に個人差があります。

一日で切り替えられる子もいれば、数日、一週間くらいかかる子もいます。

悔しがってしまう感情を長時間キープしてしまうと、心を入れ替えて過ごすことができず、負けた現実だけを考えて『悔しい』をずっと呪文のように唱え続けてしまいます。

誰しも、失敗したことや例えば受験で不合格となった時は落ち込み、立ち直るのに時間を要しますが、普通の人以上に時間がかかると新しい目標を立てることもできず、無気力な状態で時間だけが過ぎていきます。

同じように負けず嫌いな子でも、『よし、こうなったけれど次こそ勝つぞ』と切り替えられる子は自分の足りなさを受け入れて、『勝ち』を引き寄せるべく行動に移します。

中学生であれば定期テストの結果が悪く、しかもライバルと目するクラスメイトや友人に負けてしまったことに衝撃を受けて、塾の授業も上の空になる子もいます。

 

そういう状態になると、親だけでなく、塾の先生からのアドバイスも全てスルーされてしまいます。

負けず嫌いな子は『勝つぞ!』という気持ちがMAXになっている時はやる気、集中力もあり勉強を頑張りますが、思いもよらぬ結果となると緊張の糸が切れたようになり、勉強する気力が一気になくなることがあります。

こうなると、まさにこれまでの努力がプラスマイナスゼロになります。

ようやく立ち直ったタイミングで再度勉強を頑張ろうとしても、成績向上に欠かせない継続してきた学習習慣がブツリと切れているので、ゼロからのスタートになってしまうので、思い描いたような学力を鍛えることが難しくなります。

これは勉強だけでなく、習い事でも同じことが言えます。

才能はあるし頑張ってはいるけれど、プツリと練習する意欲が低下してしまう期間があるのでなかなか思うように上達していかないということがあります。

『そのうち立ち直る』と放置していると、どんどん学力や上達が遅れてしまい、ライバルの後塵を拝することになるので、立ち直りを早くする対処法を模索してみてください。

 

2.なぜ伸びないのか原因を探らない

勉強をし、学力向上、成績アップを目指す時、当たり前のことですが学習量を増やさなければいけません。

勉強する時間が長くなると、知識をより吸収し、苦手単元や苦手教科を克服しやすくなります。

そして、同じくらい大切なのが『なぜ成績が伸びないのか』という原因を探ることです。

例えば、算数に対する苦手意識が強いのは何故なのかハッキリ分からない時は、その原因を突き止めずに勉強をしても算数に対する嫌な思いを払拭することはできません。

『何年生から算数が好きではなくなったのか』ということを考えて、躓いた単元を見つけて復習することが成績を上げていくには避けられない作業です。

負けず嫌いな子は勝ち負けにこだわるため、『自分の苦手なところ』を振り返らない子もいます。

相手よりも上を行くことに意識が向いてしまうので、ある意味『過去を振り返らない』という潔さもあるのですが、これでは学力向上は遠のいてしまいます。

本当に勝ちに行くのであれば、過去の自分を見つけて改善するべき点を洗い出して『ここが悪いから直していこう』『この単元が弱点だから頑張って復習をしていこう』という学習計画を立てて取り組んでいくことが不可欠です。

 

普段の勉強だけでなく、受験勉強を勝ち抜く時も『成績低迷の原因を探る』『模試のやり直しをする』という行動をするかしないかで結果が大きく変わるくらい大切なものです。

負けず嫌いな子は『相手に勝てばそれでいい』と考えている子もいるので、そういう考えを改めていき、長期的な視点を持って『本当にライバルに勝てる自分になる』と意識を変えていくことが必要になります。

伸びない原因を探るというのは自分の弱さと向き合うので、嫌なものです。

ただ、こうした嫌なことを乗り越えていかないと成績が伸びた自分、ライバルより良い成績を叩き出す自分に変身することはできません。

子どもが復習を軽視して今の勉強にだけ力を入れている時は、『本当の学力を身につけるにはすでに習った単元で理解不足のところがないか確認しないといけない』と話をしてください。

『もう習ったし』『分かっているし』と口にすると思いますが、その時はインターネットの無料教材で『学年のまとめ』的な問題を解くようにして、理解度を把握させてみましょう。

目の前のことばかり見て、過去と向き合わないと、遅かれ早かれ勉強面でとんとん拍子で進むことができなくなります。

『他の子よりできる自分になりたいなら復習も大切』とじっくり話し合い、言い聞かせてください。

 

3.感情まかせに行動してしまう

負けず嫌いの子は負けることを恐れ、負ければ涙を流す子もいます。

計算スピードを競い合い、負けてしまうと鉛筆をへし折ってしまったり、答案用紙をくしゃくしゃにしてしまう子もいるでしょう。

テストの点数が良くても、感情まかせに行動してしまう子は自分を客観的に見るのが苦手な子もいます。

『どうして計算問題の速さで負けたのか』や『スピードばかりに意識が向いてケアレスミスを連発してしまった』ということを振り返らず、『負けた自分が悔しい』と結果に固執してしまい、目先の勉強に飛びついてしまう傾向があります。

学力を鍛えるには、小さな努力の積み重ね、習った単元の理解不足をなくすという地味な努力が求められます。

勝負に出て勝つ、という派手さを好み、負ければ周囲を巻き込んだ大騒動となる負けず嫌いな子は、見えない努力をするのが苦手なこともあります。

言葉は悪いかもしれませんが、ちょっと短絡的なところがあります。

『クラスで1位を取りたいなら、どうすれば取れるか考えよう』と声をかけても、長期的な計画を立てて実行に移すのを嫌がったり、結果が出なければ諦めてしまうという性格の子もいます。

感情まかせに行動するのは小さい頃は賑やかで、周囲の子も『元気があるな』と受け止めてくれますが、学年が上がっていくと『またイチイチ大騒ぎしている』と冷めた目で見られるようになります。

これでは勉強ができる子、賢い子という立場とはほど遠いポジショニングになってしまいます。

 

勝気な子でも気持ちをコントロールするのが上手な子もいます。

そういう子は、しっかり努力をして周囲を巻き込まず、自分自身と戦っています。

負けず嫌いな子でも感情まかせな子は、思いついたことをして失敗して、また違うことをして失敗するを繰り返し、力を蓄えることができません。

『勝った負けたと大袈裟なんだから』とほほえましく見られるのもせいぜい小学校2年生くらいまでです。

学力差が広がる小学校3年生以降、まずは感情をコントロールできる子になるようにしていきましょう。

それが学力面で負けない子になる第一歩になります。

 

まとめ

負けず嫌いな子と一口に言っても、色々なタイプがいます。

学力がグンと伸びる子もいれば、勝ちたい気持ちはあるのに学力がなかなか伸びなくて悔しい思いをしている子もいます。

勝ち負けにこだわることは、向上心がある証拠です。

そうした良さを活かしつつ、弱点を克服することが『学力が伸びやすい負けず嫌いな子』に近づく秘策です。

負けず嫌いな子は我が強い子もいるので、親子で話し合いをすると衝突することもあると思いますが、親もめげずに子どもと向き合ってみましょう。

 

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