今回は【10歳の壁 反抗的な態度が強い子でも中学受験を乗り越えるための秘策】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
中学受験をするかどうか本格的に考えて決断を下すのが小学2年の冬から小学3年生の12月頃だとおもいます。
小学3年生の2月から中学受験に特化した塾のクラスがスタートするということもあり、小学3年生の年内に答えを出すという流れになると思います。
もちろん、後発組として小学5年生から本格的に中学受験の勉強に参入する子ども達もいますが、概ね『小学3年の2月に塾に入る』が鉄板です。
学年では小学3年生から5年生が『塾に入る』『中学受験に向けた勉強や宿題に取り組む』というのが学校生活と共に子どもの生活の大きな軸になっていくわけですが、子どもの成長を考えると親としては大きな問題に直面することもあります。
それが、反抗期です。
反抗的な態度が出るタイミング、そしてどの程度なのかは個人差がかなりありますが、多かれ少なかれ『子どもの心が成長して親に歯向かうことが増える』に遭遇するようになります。
すでに子どもが反抗期に突入しているかな、と思う親からすると『本当に大変で疲れる』という状況が続いて、本当に中学受験を乗り越えられるかと不安になると思います。
親からすると、『反抗期がなくて自分から勉強して中学受験に臨んでくれれば最高』ですが、そういう子どもはレアな存在です。
大抵の子は、程度に違いはあるものの何かしら反抗的な態度を見せてきたり、親と距離をおきたがるようになります。
中学受験というのは子どもの受験ではありますが、親の強力なサポートが必須の受験なので親子の連携が上手くいっているかどうかで合否が決まってもおかしくない受験です。
波風立たずに受験まで走り抜けて欲しいですが、現実には家庭内で色々な問題が勃発します。
勉強以外での悩みも多くなることもある中学受験を乗り越えていくには何が必要なのかを考えていきます。
1.勉強させる前に親子関係を見直す
中学受験は過酷です。
地方の中学受験でも放課後は低学年のように自由気ままに遊べなくなります。
まだ地方では雰囲気的に受験に失敗したら学区の中学を経由してトップ高校を目指す方にシフトチェンジすることができますが、大都市圏は『何校も受ける』『全落ちして学区の中学に通うのは良しとしない雰囲気』という世界です。
学校から帰宅したら勉強して、そして夕方から塾に通うというのが小学4年生頃から始まり、受験学年の小学6年生になるとそれこそ親よりも遅くに帰宅するという子も少なくありません。
とにかく、志望校に合格するには勉強するしかないです。
地方の子がイメージする『勉強する』とは異なる世界が広がっています。
楽しんで勉強する子は超レアな存在で、その他大勢の子は苦しみながら合格切符を掴み取るよう日々努力をしています。
これだけ子どもにとって負担が大きいイベントです。
低学年から小学3年生までに親子関係にすき間風が出来ていると、子どもは反抗的な態度をしたり勉強をやりたがらなくなったりと色々な問題が噴出します。
そして、親子が反目したまま、収拾がつかないまま受験学年になり親子の絆に亀裂が入り受験という大きな山を協力しながら登ることが難しくなります。
親子関係が険悪なままだと子どもも落ち着いて勉強に励めません。
思うような結果を手繰り寄せられなくなるので、塾に入る前、本格的に受験勉強が始まる前に親子関係を冷静に考えて理想的なものになっているか考えてみてください。
勉強する前に親子関係がどうあって欲しいのかお互いに話をして、親は受験期の伴走をどのようにしていくのか、仕事から帰ってきてからのサポートや子どもがリフレッシュをしたい時の要望を聞くなど子どもに対して出来ることと出来ないことを明確にしてください。
何となくで中学受験をスタートして勉強だけやらせるというのは子どもの気持ちを蔑ろにするだけなので気をつけてください。
2.子どもの言い分を全部吐き出してもらう
中学受験はお世辞にも楽しいものとは言えません。
小学3年の2月から塾が始まり4年生頃はまだいいのですが、小学5年生になると算数を筆頭に勉強内容が難しくなります。
受験学年である6年では塾にいる時間も長くなり、天王山である夏休みは夏期講習会、テストと勉強三昧になります。
楽しくないものを強制的にやらされているとどうなるでしょうか。
確実にストレスとなり、心身ともに疲れ果ててしまいます。
親は子どもから発生している『疲れた』を察知して、リフレッシュさせることや困っていることや悩んでいることを聞いてあげるのが大切ですが、親がアレコレ世話をすればそれで済むものではないです。
子どもが心に抱えている外からは見えない内面のモヤモヤを吐き出す機会を設けてください。
最初は口を閉ざす子や、『何もないよ』と言う子がいます。
親であっても素直に自分の気持ちを伝えられない子もいます。
ちょうど反抗期に突入してくる時期なので、『うるさい』と遠ざけようとする子もいます。
そこで親が無理矢理『何か困りごとはある?』と聞き出そうとすると逆効果になります。
口で言いたくなければ、紙に書き出してみてその後は親に見せずに処分するよう自分の気持ちを吐き出すことを経験していくと、子どもは口から思いを伝えることをすることもあります。
何も言わずに黙っているのはストレスがかかるので、子どもの方も紙に書くだけでも自分を冷静に見つめ直すきっかけになり『こんなことで悩んでいたんだ』と簡単に心のモヤモヤが消え去ってしまうこともあります。
子どもの抱えている暗い感情を面と向かって言われて、親が全部受け止めるというのは意外とシンドイです。
『全部聞いてあげるよ』と安易に言わず、『思うことがあれば紙に書いてみて。それで見せるかそれともそのまま捨てるかは決めていいよ』と相手にボールを渡してください。
紙で書いていき、子ども自身も自身の気持ちを整理して、そこから親に伝えたいことを伝えていくと親子の衝突を少なくする効果も期待できます。
親だから子どもだから何でも意思疎通するわけではありません。
子どもの気持ちに全く気がつかない親もいます。
察してもらえないことで不満を募らせている子どももいます。
近ければ近いほど、心の距離が遠くなることも珍しくありません。
親子の気持ちが遠くなると子どもは『親は自分の事を分かってくれない』と孤独を感じていきます。
中学受験をする子がいるのは偏差値、クラス分けテスト、合否判定と11歳から12歳の子が社会人並みに自分のことを数値で評価される世界です。
このように中学受験は子どもの心のストレスを増やすイベントであることを理解して、子どもの言い分を受け止めましょう。
3.どうして中学受験をするのか話し合う
中学受験をする子どもは大都市圏に集中しています。
私立中学の学校数が多いという理由がありますが、中学は義務教育期間なので住んでいる地域の公立中学に自動的に進学できます。
一方、中学を卒業すると就職か進学かの選択は子ども自身で決めることになります。
今の時代は圧倒的に進学者が大半を占めていますが、地方でも進学するなら絶対に高校受験しないといけないので、中学生は受験に向けて勉強するという流れになります。
ですから、わざわざ中学受験をするというのは『ある確固たる目的があって受験を決断する』ということになります。
中学受験をする理由は『同じ学力の子ども達と切磋琢磨しながら多感な時期を過ごして欲しい』『海外との交流など特色ある教育で国際感覚を養ってほしい』『高校受験なしで習い事などやりたいことを優先して学校生活を送って欲しい』など様々ありますが、中には親主導で受験する子もいます。
自分の意思で受験を決める、納得した上で受験するなら過酷な受験勉強も乗り越える可能性も高いですが、誘導されて受験する子であり、かつ親への反抗的な態度が強い子は勉強へのモチベーションはずっと低空飛行で、勉強に集中することも難しいです。
中学受験が原因で精神的に参ってしまう子も少なからずいます。
反抗期が強めな子は絶えず親に対してイライラをぶつけて、中学受験に納得しないこともあります。
『どうして中学受験をするのか』を徹底的に話し合いましょう。
その際は、親の一方的な考えを押し付けるのは絶対に駄目です。
子どものやる気の有無など必ず子どもの気持ちを確認してください。
学区の中学が荒れていれば、どのくらい荒れていてその中で安全に3年間過ごせるかどうかや、学区の中学に進んだ後の高校選びのことまで考えてください。
トラブルメーカーの多い中学に進むと、真面目に勉強していれば成績上位者になりますが、勉強していることを冷やかす子もいたり、スマホでのSNSトラブルも多いことや、どのようなことが起きるか想定することも大切です。
その上で、最終決断は子どもが下した結果にあーだこーだ言わないようにしましょう。
親の願望、要望で中学受験をすると反抗期が強めな子は納得をして勉強する可能性は低いです。
絶えず親への不満を口にしながら勉強をし、受験をして中学に通うことになります。
これでは意欲が低いまま中学に進学することになるので、子どもにとって良いことではありません。
まとめ
10歳の壁は学力だけでなく子どもの心にも変化が起きます。
我が家でも、子ども①が小学4年生頃に、子ども②が小学5年生になかなか難しい時期を迎えました。
勉強に対して嫌にはならないけれど、親に対してつっけんどんな態度をしたりとこれまでの子どもらしさが減り、私も話しかける回数や子ども扱いをしないようにするなど対応をしてきました。
中学受験をする子は受験勉強と心の変化がちょうど重なるため、親としては対処法に悩むことも多いと思います。
ただ、反抗的な態度は個人差があるのであまり出ない子もいます。
一番困るのは強烈に出てしまう子ですが、突き放すことはせずに衝突することを覚悟の上でコミュニケーションを重ねていきましょう。