今回は【中学受験 親にとってのデメリット】と題し、お話していきます。
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中学受験を経て中学進学する子は全国的には少数派ですが、大都市圏、東京都の文京区、港区、と特定のエリアだけみると中学受験をするのは選択肢の一つであったり、受験するのが当然と空気に包まれている場所もあります。
地方でも公立中高一貫校を目指す家庭もあり、中学受験をするということがごくごく限られた子どもが受ける閉鎖的なものではなくなってきています。
敷居が低くなっただけでなく、インターネット上には情報があふれて受験への心構え、塾に入るまでにどのようなことを実践してきたか、使用した教材などをブログで発信する方も数多くいます。
そういう情報を踏まえて【受験するかどうか】【我が子は合っているかどうか】【学区の中学に進んで高校受験が良いか】と検討したり悩んだりします。
受験するのは子ども本人ですが、いかんせん年齢を考えると親が誘導することが多いです。
そのため高校受験や大学受験とは異なり【親の受験】【親子の受験】と言われています。
しかも、義務教育期間ということもあり受験をして進学するような中学の数は限られています。
高校や大学のように【選ばなければどこでも入れるくらいたくさん学校がある】【志望校の基準をゆるめたら大半の子は受かる】という受験ではありません。
限られた定員の奪い合いになるので、必死に勉強、親子ともども緊張感を持って臨む受験です。
それでは、実際に中学受験すると決断を下した際、小学6年生の冬までの間に親にとってどのようなデメリットが生じるのか考えていきましょう。
1.やることが増える
小学受験を除くと最も親が深く関わる受験のため、仕事が終わり家にいてもスケジュール管理やプリント整理や塾が遠方であれば送迎を担当するなど雑務が増えます。
家にいてもゆっくり過ごす時間が減るだけでなく、受験学年に近づけば塾での面談の回数も増えます。
そして、塾主催の入試分析会、志望校の学校説明会、学校見学会といったイベントへの参加申し込みも親が担当します。
さすがに11歳や12歳の子どもが受験勉強をしながら教材の整理、スケジュール管理をしイベントの確認をして申し込みをするのは無理があります。
親子で作業分担して、受験を乗り越えるのが基本的な中学受験の家庭での在り方だと思います。
共働き世帯ですと、親が担当することをさらに分担しておくのが無難です。
例えば、予約系は母親がしてプリント整理は父親が担当などですね。
どういうことを担当するかは、双方がよく話し合いをして決めてください。
ここで話をしておかないと【いつもやってくれない】とケンカの種になります。
できれば入塾してから【親が担当すべきことはあるか】と建設的な議論を重ねていき、雑務が増える受験学年には【面談は今回は二人で出よう】【予約は私が担当する】とスムーズに親が関わっていける形を作ると雑務の負担が分散されます。
入塾したばかりの頃はさほど忙しくはありませんが、塾のスケジュールも5年生の2月以降は模試を受ける回数、塾に行く日数も増えます。
夏休み明けからは志望校別のクラスも開講となる塾もあるので、そこで使用される教材と他の教材が混同しないよう整理する気配りも必要です。
プリント整理は私も経験がありますが、受験までのラストスパートになるにつれて膨大な量となります。
受験が終わるまで取っておくとなるとかなりのスペースを占めるので、受験学年になるまでに保管場所を決めておくのがベターです。
さて、中学受験をする子どもは売れっ子芸能人のように忙しい日々を送ります。
リビングに大き目なカレンダーを貼ってそこに書き込みをしつつ、スマホや紙の手帳でも予定に抜けがないよう書き込んで、親子で予定を共有しあうことをして【あ、忘れた】を防止しないといけないくらい忙しくなります。
そういうことをしつつ、仕事も普通にあるので中学受験では【公私ともに忙しくなる覚悟】が必要です。
子どもに丸投げで上手くいく可能性は限りなくゼロに近いです。
よほどしっかりしているなら話は別ですが、大半の小学生は自分一人で中学受験を乗り越えるのは無理があります。
やることが増えるのは覚悟のうえで、親のサポート、誘導があることを前提として戦い抜きましょう。
2.小学生で高額な教育費が発生
中学受験を考える場合、学区の中学への不安、良いところを伸ばせる教育環境を求めているなど理由は様々ですが、多くの家庭で共通するのが【小学生から教育費が発生する】ということです。
ノー塾で中学受験をして成功する家庭もあります。
しかし、そういう家庭は本当に少ないです。
大半の家庭では中学受験を検討し始めた段階で塾の季節講習への参加、体験授業を受けてみたりと塾選びを始めます。
塾に入ればそこからは会員価格となり、塾代が発生します。
塾のお金は月謝と季節講習会の費用とは別です。
ですから、7月や8月、12月や1月は通常の月謝に講習会の費用がプラスされることになります。
資料請求をし、パンフレットの月謝の金額を見て【これなら通わせられそう】と思っていても、当初の予定よりもお金がかかることは塾あるあるです。
この他に教材費、施設維持費や管理費など諸経費が発生することもあります。
まだ、低学年の頃や小学4年生頃までは教育費も抑え気味ですが5年、そして6年になるとお笑いにならないくらい激増します。
受験学年になると模試の回数も増えるのでそれに伴いテスト代の支払い額も増加します。
塾以外に個別や家庭教師も併用しているとボーナスがほとんど吹っ飛ぶという家庭もあるでしょう。
夏休み明けの9月頃から志望校別のクラス、特別特訓クラスなど塾によって名称は異なりますが土日もみっちり授業が行われて【通常クラス+ラストスパート的なクラス】を受けるので教育費はかなりの額となります。
こうした現実があるので、費用を抑えるため小学5年から塾通いをスタートする後発組も存在しています。
どのタイミングで塾に入るか、または家庭オンリーで受験をするのかは家庭の判断によりますが、基本的に中学受験をするとなると小学生の頃からかなりのまとまった金額を教育費として支出するという覚悟が必要です。
ちなみに、我が家では中学受験はしましたが地方ということと、国立大学附属中一本というレアな家庭でしたのでうこともあり公立中高一貫校受験者向けに開講される夏休み以降の中学受験特別クラスは受けなかったので費用はだいぶ抑えられました。
子育てで一番お金がかかるのは大学進学なので、そこまでに教育費が底を尽きないよう考えて塾通いをしたり、中学受験を本当にすべきなのかどうかと考えてみることも大切です。
3.ストレスとの戦いとなる
親子の受験とも言われる中学受験は合否の結果、受験する学校のレベルを気にしてしまい【子どもの出来は親の評価につながる】と考える方にとってはかなりのストレスとなります。
ストレスを抱えながら日々の生活を送り家事を行う。
そして仕事もする。
周囲も受験する子どもがいることを知っていれば距離感を置いているのを察したりと普段なら気にもしなくていいことまで気にしてしまうこともあります。
これが高校受験、大学受験ならある程度子ども任せになるので親の負担がかなり減りますが、やはり中学受験はそうはいきません。
受験する子が多い地域ならまだしも、受験する子がかなり少ない地域でも【受験する子がいる】というのはママさんの間で話題に上がりやすいです。
これがさらに地方、田舎になると【わざわざ小学生の頃から勉強させて地元以外の中学に行かせるなんて可哀想だ】と苦言を呈する人もいます。
色々とストレスが起きやすくなるので、リラックスする方法を探してみたりして外野の雑音をシャットダウンしてみましょう。
また、親が管理する受験ですがスケジュール管理など受験で発生する雑務を片方の親に全部のしかかるとストレスが一方的にたまるので、やはり分担制を取り入れるのが無難です。
とはいえ、関わらない方が良いタイプの人もいるので、そこは臨機応変に対応して【任せると逆にストレス増えそうだから頑張って自分だけでやる】と判断するのも賢い選択です。
とはいえ、普段は何も担当していないのに【ちゃんと見ていないから成績が伸びないんだ】と暴言を吐くタイプの人間もいます。
こうなると間違いなく夫婦関係に亀裂が入ります。
子どもの方も【何もやろうとしていないのに何様のつもりなのか】と心の中で思います。
教育費を出しているから偉いと思い、あーだこーだ言うパートナーも世の中にはいますが、普段から子どもと二人三脚で乗り越えている親の方が子どもはありがたみを感じます。
相手がギャーギャー騒いでも、軽くあしらう心の度量を持って子どもの受験を乗り切っていきましょう。
まとめ
子育てのなかで、子どもの受験というのは親にとっても試練の時で【どのような声がけをしてあげようか】【どうすれば志望校に合格できるか】と時には子ども本人以上に心身ともに不安定になる大きなイベントです。
ストレスの原因にもなるような存在ですが、受験というのは親も経験してきた通り避けては通れないものです。
とくに小学生の頃から準備をする中学受験は親子の受験とも言われて親が誘導し、受験まで伴走していきます。
嬉しいこと、不安、悲しいこと、感動すること全ての感情を全て経験するようなイベントです。
子育てを振り返る時に【こんなことがあったな】と感じる思いで深いものですが、リアルタイムでデメリットも感じます。
デメリットを考慮して受験するかどうか検討してみてください。