今回は【伸びない子には伸びない理由がある】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
教育に少しでも関心があると、インターネットなどで【賢い子になる方法】【学力が伸びる子に育てる方法】を検索すると思います。
書店でも【伸びる子】を前面に出したタイトルの本を目にする機会がありますが、全員が【伸びる子】にならないというのも事実です。
それでは、どうしたら良いのでしょうか。
まずは、伸びない子の特徴を知っておくことをおすすめします。
伸びる子になることを追い求めるのも問題のあることではありませんが、一度視点を変えて【伸びない子はどうして伸びないのか】と理由を知り、子育てをする上で【こういうことに気をつけよう】と原因となることを避ける、防ぐことが結果として【伸びる子に近づく】ということになります。
つまりは【急がば回れ】です。
親自身、自分の子ども時代から中学生、高校生と節目節目で出会ってきた同級生を思い出すと「こういう子は伸びにくいタイプ」という人が何人か思い出すかと思います。
ただ単に、勉強していないというのを除いて「それなりに勉強しているけれどどういうわけか成績はパッとしない子いたな」という子、いますよね。
我が子がそういう子にならないよう、伸びない子の特徴をご紹介していきます。
1.自分の学力や目標に合わない勉強をしている
怠けているわけではない。
真面目に勉強しているけれど、どうも努力しているのに成績がアップしない子がいます。
そういうタイプの中には、自分の学力や目標に合っていない教材を使って勉強しているので【頑張っている割には結果が出ない】ということがあります。
例えば、応用力をつけたいからと言って全国の難関校に出題される問題をメインに解いている。
進学校を目指しているけれど基本問題ばかり解いている。
自分の学力と目標がマッチしていないと、なかなか成績に結びつきません。
高校の入試問題、とくに公立高校の場合は多くの自治体で統一問題を受験生が解きます。
東京や大阪のように学校によって入試問題の難易度が異なる、学校のレベルに合わせた問題が作成されている自治体も少なからずありますが、大半の公立高校は学校の偏差値に関係なく共通問題です。
つまり、偏差値65以上の学校を受ける子と、偏差値40程度の高校を受ける子も全く同じ問題を解きます。
進学校合格を目指す場合は、基本問題は解けて当たり前でここで点数を落としてしまうのは致命的。
各教科に少しずつ散りばめられている応用問題の出来不出来で合否が決まります。
基礎学力があるけれどもう一歩伸びが足りない子は、応用問題の演習量が不足している可能性があります。
間違えるのが怖くて、基礎的な内容ばかりに取り組んでマルが多いことに満足していると、応用力を身につけるチャンスを失うことになります。
もし、進学校を目指している子で親が【伸びないな】【受験に間に合うか心配】という時は普段使用している教材を再確認してください。
塾に通っている場合は、塾の授業レベルを確認することも大切です。
ちょっと余談になりますが、私が塾で仕事をしているときに近隣の中学の学年1位の子が入会してきました。
直近まで別の塾に通っていたとのことだったので、その理由を生徒本人に尋ねてみると【家から近いという理由で塾を選んで入ったけれど、授業で基本問題しか扱わないから】と返ってきました。
その子の学力に合わない勉強をしていると、ここぞという時に伸びにくくなります。
一方、地元の高校を目指しているのに大都市圏の難関校の入試問題のレベルばかり解いていると鍛えるべき力、本番で出そうな問題への対応力が落ちてしまいます。
自分の学力と目標に合う教材、問題に取り組んで勉強をしていかないと成績は伸びにくくなります。
ただし、勉強はしているけれど伸びるのに時間がかかる子もいます。
一週間、二週間程度でその勉強方法が合っているかどうか判断を下すのは早いです。
概ね、二ヶ月を過ぎた頃から【何となく手ごたえを感じる】ということが増えていきます。
気をつけて欲しいのはずっと同じ勉強をしているけれど成績向上に結びついていない時です。
成績がむしろ悪くなっている。
こういうことが起きていたら教材の見直しをしましょう。
2.勉強量が足りず気持ちにムラがある
学力をつけ、成績を上げていくのに絶対に必要なのが【勉強量を増やす】ということです。
スポーツや音楽の世界でもどれだけ才能がある子でも、練習量を増やしていかなければ上達しプロレベルにまで到達することは叶いません。
勉強の世界も同じです。
学習時間を増やすことを悪とみなす風潮もありますが、成績を上げていくだけでなく学力を維持するにも勉強量を増やすことは避けられないです。
しかし、現実の学習量が不足していれば学力は伸びません。
伸びるタイミングは取り組み始めてから数カ月先に結果が見えてきます。
光が見えない中、暗い道を歩き進んでいくので【やっぱり無理だ】と投げてしまうのは道の途中で白旗を上げるのと同じです。
本当は、10メートル先まで進むと少し光が見えてくるのに諦めてしまえばまた振り出しに戻ります。
これはとてももったいないことなので、やはり始めたからには最低でも2ヶ月から3ヶ月は粘り強く取り組んで欲しいです。
また、勉強をして、目標を達成するとその途端に勉強する意欲が低下する子や怠けてしまう子がいます。
我が家の子ども①がまさにそのタイプで、テストで思った以上の成績を取るとその途端に怠けてしまい結局その後の塾のテストの結果が急降下するということを小学生、中学2年の冬頃まで繰り返していました。
中学3年生になり心を入れ替えましたが、やはり完全に改心したのが受験生にとって天王山である中学3年の夏休みと、かなりギリギリのタイミングでした。
勉強してもそれを継続する気持ちがないと成績をキープすること、学力を上げることがとても難しくなります。
勉強をやる時とやらない時の気持ちの持ちようが【メリハリをつける】ではなく、【やるかやらないか】の二者択一になってしまうと厳しいです。
目標を達成したらそれで満足してプツンと学習意欲がなくなってしまうのも伸びにくい子の特徴です。
成績上位層、神童さんは意欲をずっと持ち続けるので、一度意欲が低下した子が再度追いつこうと努力してもなかなか近づくことができません。
二歩進んで一歩下がるを繰り返しているけれど、神童はずんずん前進しているので差が開くばかりです。
3.具体的な学習計画を考えていない
小学校に入る前の幼児期や小学校低学年の頃は学習計画をキッチリ考えて勉強することはないと思います。
ただ、学年が上がれば習うことが増えてきてそれに伴い苦手教科や苦手単元がハッキリしてきます。
一方、学校の授業は児童の理解度を単元テストで測りますが理解不足な単元は子どもによって異なり、復習する、苦手克服をすることは各家庭で進めていく必要があります。
しかも、授業は進むので現在進行している学びと過去に習った単元の復習をどちらもこなしていくには計画を考えないと失敗に終わります。
学習計画を考える癖が身につくと、高学年そして部活動をしながら勉強をする中学生になってから役立つスキルになります。
とくに中学生は小学生の時のように毎日のように宿題が出されるわけではありません。
課題を出す先生もいれば漢字や英単語の小テストをする先生もいます。
ただ、毎日カッチリ宿題が出ることは稀なので、しっかり毎日勉強するかどうかは生徒次第になってきます。
計画性の有無が学力差とリンクするので【まだまだ小学生だから】と思わずに日々の学習の進め方を親子で考え、土日の過ごし方や習い事や学校の下校時間を含めて現実的に実現可能な学習計画を考えるようにしましょう。
学習計画を考える際は以下のポイントを踏まえてください。
・一週間の過ごし方を書き出す
・宿題と家庭学習でどのくらい時間がかかるか
・力を入れたい教科や単元の有無
・短期の目標(漢字テストで100点取りたいなど)
・長期的な目標(中学受験、将来の夢、行きたい高校など)
紙に書き出すことで【こういう流れで勉強する】と認識します。
書き出さないままだと具体的な対策を考えず、その時の気分で勉強しがちになりやすいです。
学習計画を考えて【伸びない子から伸びる子へ】となるようにしていきましょう。
まとめ
成績が伸びないのには理由があります。
まず一つは、勉強していないということです。
これは誰もが納得する理由だと思いますが、毎日継続して勉強しているけれどなかなか伸びないという子もいます。
こういうタイプの子は、日頃の勉強方法、学習計画を考えているか、目標を持っているか、そして勉強する時の気分のムラ、つまりは浮き沈みがあるかを確認していきましょう。
原因が見つかって改善しても、成績が伸びるまでにはタイムラグがあります。
そういう現実を受け止めて伸びる子になることを待ちましょう。