今回は【賢い子への道⑤ 小学3年で気をつけるべきこと】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
小学校6年間の中でも、学力差や勉強への意欲そして【勉強が得意な子と苦手な子】が徐々に分かってくる学年が小学校3年頃になります。
低学年の頃は自分のことで精一杯ですが、成長するにつれて周りと自分との違いなどが気になるようになってきます。
運動能力そして学力などで差を感じると【体育の短距離走やだな】とか【算数のテスト嫌だな】と自分の苦手なことを把握して他の子と差があればあるほど特定の教科を嫌がるようになります。
心身ともに成長してくる小学3年生では生活科が理科と社会と分かれていくため、学校で学ぶ教科も増えます。
学力差が徐々に出てきてクラス内での立ち位置とか、学力グループが形作られてくるので、とても重要な学年です。
そんな小学3年生で気をつけて欲しいポイントを5つ紹介していきます。
1.漢字力の分岐点となる学年
これは私のブログやkindleで出版した本の中で何度も取り上げていますが、漢字が苦手な子は小学3年生の漢字から書けなくなります。
【漢字が苦手】という中学生を何人か教えたことがありますが、例外なく小学校3年生の漢字から書けませんでした。
読み書きに関しては、小学校1年生と2年生で習う漢字はほぼパーフェクトでした。
しかし、小学3年生の漢字になると正しい漢字が書けず、自分の知っている漢字の読みがだけを当てずっぽうに書いていました。
例えば、半分にする⇒反分にする、などです。
漢字が苦手な子は言葉の意味をよく分からず、読みだけで判断するという特徴があります。
小学校3年生頃から漢字が苦手なままにしておくと、どんどん新しい漢字を覚えるので挽回するのが大変になります。
漢字の定着には漢字練習は避けられません。
しかも、子どもにとって苦行のような勉強なので好き好んで誰もやりたがりません。
漢字に関しては絶対に軽視せず、しっかり定着するよう気をつけてください。
2.90点以上が取れない教科が増える
3年生になると国語、算数と理科と社会の四教科を学ぶようになります。
学校のテストは単元が終わるごとにすぐに行われるため、中学校の定期テストよりも高得点が取りやすいと言われています。
しかし、学年が上がれば苦手科目や単元も出てきてカラーテストでも思うような点数が取れないことも珍しくありません。
そうした中で、一定の教科が常に90点以上取れない。
しかも一教科だけでなく複数教科になってきている時は危険サインです。
単元によって出来不出来がある時は【この単元が理解不足だから市販のドリルやインターネット上の無料教材を活用して復習する】ということができます。
けれど、教科になるとガッツリ復習をして全体的な底上げをしないといけません。
または、前の学年から理解不足のままということも考えられます。
世間的に言われる【小4の壁】から学力差が出るわけではなく、小学3年生からすでに発生してきて4年生でガツンと表に出る流れになります。
具体的には【これまで85点取れていたのに70点台が多くなる】です。
85点であれば親の方も様子見することもありますが、70点台が増えれば【やっぱり小4の壁】と慌てます。
ただ、どんなことでも言えますが【全く何もないのにいきなり下がる】はありません。
何かしらの前兆、予兆があってから下がります。
その予兆を見過ごすことなく、単元テストを小まめにチェックをしてどの教科の点数が伸び悩んでいるか確認してください。
3.家庭学習時間の再チェック
学年×10分という家庭学習の時間が浸透していますが、学力向上や苦手克服をするにはどうしても学習時間を増やすことが必要です。
これは勉強だけの話ではなく、スポーツや音楽系の習い事でも練習時間を増やさなければ上達できません。
ぶときに大きく成績を下げることにもなります。
学力の土台は昔も今も、時代が変わっても読み書きソロバンです。
この基礎が抜けていたら学年が上がってから新しい知識、難しい内容を上に乗せていくことができません。
無理に乗せても、ゴロゴロゴロと学力ピラミッドが崩れていきます。
4.計算力のレベル
小学校の3年間でたし算、引き算、かけ算、わり算の四則計算の基本を全て習います。
そして、三桁のたし算や引き算というレベルアップした計算を解くので子どもの計算力がどのくらいなのかハッキリしてきます。
一桁同士、二桁と一桁の計算なら難なく解けていても三桁になるとスラスラ解けないこともあります。
実はくり上がり、くり下がりが苦手でミスが多いのが分かることもあるので、【あれ、こんなに間違えるの?】と感じたら早急に何度も計算問題を解くようにしましょう。
三桁になると計算力だけでなく問題に取り組む集中力の差も出てきます。
あと、直しを嫌がることを嫌がらない子と間違い直しへの態度の違いも目立ちます。
もちろん、素直に計算ミスを認めてやり直す子の方が成績が伸びます。
計算力が怪しく、集中力も足りず、それを放置したままにしているとこれから先の算数を学ぶときに大きく成績を下げることにもなります。
学力の土台は昔も今も、時代が変わっても読み書きソロバンです。
この基礎が抜けていたら学年が上がってから新しい知識、難しい内容を上に乗せていくことができません。
無理に乗せても、ゴロゴロゴロと学力ピラミッドが崩れていきます。
5.中学受験する場合は塾探しやターゲット校を考える
小学3年生は中学受験を考えている家庭にとっては【本当に受験するかどうか】や【通う塾はどこにするか】【ターゲットとする中学校はどの辺りか】または地方であれば【どのくらいの学力があれば公立中高一貫校に合格できるか】と考え始める学年です。
一般的に、小学3年の2月から新4年生クラスが始まるため、その時に入塾をするのが一般的です。
そして、塾に入る子はその時点で【仕上がっている】という子ばかりです。
【塾に入ったから成績が伸びる】【塾に通って学習習慣を身につける】ではなく、もう家庭学習の習慣が定着していて読み書きソロバンがしっかり出来ている子がズラリと集まる場です。
中学受験を考えている家庭の子は、幼児期から中学受験を見据えてあれこれ準備をしています。
もし、中学受験を考えて入塾する予定であれば【塾に来る子の学力レベル】を事前に把握すべく、季節講習会などに参加して自分の子どもと塾に来ている子のレベルの違いがあるのか確認してください。
まとめ
小学校3年生は学力差が出る小4の壁、10歳の壁の前の学年に当たります。
しかし、塾で接してきた子ども達や、我が子である子ども①②③を育てていると小学3年生が大きな分岐点であると断言できます。
そして、2020年度から新しい学習指導要領がスタートし、スマホネイティブ世代ということもあり漢字力の差もかなり顕著になってきています。
読解力、漢字力、計算力の差が出てくるので【まだ3年生】と思わずに日頃の勉強や学校のテストを丁寧に確認するようにしてください。子どももそれは頭では理解していますが、いざ実行されれば抵抗します。
自由時間が減ると思いますし、成績向上と遊ぶ時間を天秤にかければ大半の子どもは【遊びたい】を取ります。
遊ぶ時間を減らし、学習時間や練習時間を増やす子の方が長い目で見れば成績向上や上達に近づくのは明らかです。
そうした我慢強い子が上に行くのは当たり前なのですが、自分の子どもが【フツーの子】であるときは、知らず知らずのうちに学習時間を増やすよう、子どもが【うわぁ~】と思わない程度に短時間で終わるドリルを1冊、2冊増やしてみてください。
我が家でも5分、10分程度コッソリ増やすように準備をして学習時間の増加に気づかれないよう仕込んでいきました。