今回は【賢い子への道② 就学前の年長で気をつけるべきこと】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
保育施設と小学校入学してからの学校生活での違いを端緒とする問題を世間では『小1プロブレム』と言う言葉でひとまとめにしています。
基本的に伸び伸びと過ごしていた生活から、椅子に座って先生の話を聞いて勉強をしてと学びを中心とした集団生活が始まります。
年長である5歳や6歳という年頃は、これから小学校、中学校そして高校、さらに専門学校や大学とこれから10数年に及ぶ長い学校生活のスタート直前期にあたるわけです。
子どもはランドセルを背負い小学生のお兄さん、お姉さんになることを心待ちにしている一方で『学校の勉強についていけるか』と少し心配することもあります。
今回は、賢い子への道の第二弾として年長時代にやっておきたい5つのことをご紹介していきます。
1.椅子に座って机に向かい就学準備ドリルに取り組ませる
小学校に入ると最初は学校探検をしたり上級生がサポートして遊んだり給食当番をやったりと段階を踏んで学校に慣れていきます。
学校によって異なりますが、おおむねゴールデンウイーク前後から宿題が出たりと勉強らしいことが増えていきます。
小学校以降の学校生活では【椅子に座る】【机にノートを広げて板書を書き写す、問題を解く】を基本の形として学ぶことになります。
小学生になったからすぐにできるとは限らないため、年長の頃から本格的に家で椅子に座って机に向かい就学準備ドリルを揃えて『勉強』を経験させていきましょう。
問題を解くだけでなく、折り紙や色塗り工作をする場所として子供専用の椅子や机を用意しても良いと思います。
賢い子という言葉はとても広い意味を持ちますが、たいていはテストで高得点を取るなど学力を指すと思います。
学力を高めていくにはまず【勉強嫌いな子にしない】というのが前提としてあげられ、勉強嫌いな子にしないのにはどうすれば良いのかと言えば【集中して椅子に座れる】【机に向かって作業できる】というスキルを鍛えていくことが必要です。
2.1年算数の学びのヤマである繰上りを理解させる
子ども①②に関しては、年長の冬頃に繰り上がりのたし算が解けるようにしました。
子ども③は早生まれなので、卒園から入学直前の頃に取り組ませていきました。
最初は指を使ったり、幼児向けのソロバンを使用して繰り返し繰り返し問題を解いて【こうなったらこうなる】と問題を解きました。
国語のひらがな、カタカナよりも算数の計算は子どもによって差があり目立ちます。
公文やソロバンに通っている子はとびぬけているので、【あの子スゴイ!】と周りはワイワイ騒ぎます。
その一方で、算数が苦手な子は1年の繰上りや繰り下がりで躓いてしまい【自分は算数が苦手】と思い込むようになります。
自分にだけ先生が丁寧に教えてくれたりしていると、周りの目を気にする子は【出来ない】と言い出せなく、理解不足のまま次の単元に進むことになります。
勉強が出来るか出来ないかは気持ち次第で、【出来ない】と思い込むと学習意欲が出てこなくなります。
1年生の難所である繰上りを先取りしておくことは、小学生になったばかりで【自分は勉強は厳しい】と勝手に思い込むのを未然に防ぐためです。
呑み込みが早くて繰り上がりだけでなく繰り下がりまで解けそうなときは両方を、繰り下がりに挑戦するのがまだ早そうなときは無理にやらせず、基本の引き算で四則計算の基本を鍛えるようにしましょう。
3.探求心を育てる
探求心、好奇心旺盛さは誰もが持っている人間の本能のようなものです。
ただ、成長過程で好奇心の芽を摘んでしまう言動を親を含めて周りにいる大人がしてしまうと、どんどん萎んでいきます。
気になる草とか、鳥とかを見つけて知りたがっても【サッサと歩いて】とか【そんなくだらないこと知ってどうするの】という言葉を返していれば、子どもも【気になることを口にしない方がいい】と察して、自分の知りたいという気持ちに蓋を閉めてしまいます。
こうなると、探究心や好奇心を伸ばす機会を失うことにもなります。
今の小学校の学びは、親世代の頃よりもアクティブラーニングが盛んで、グループ発表などで各自が担当を持って調べたり発表したりと一部の優等生だけが【発表する】という昭和の頃とは違っています。
小学校では調べものや観察をする教科といえば生活科、3年生からは理科と社会になります。
積極的に調べることは理科社会だけにとどまらず、自分から進んで学ぶという今の教育で重要視されていることに通じるものがあります。
探求心は自分が気になることを自分で調べたり考えて答えを導き出すという、いわば学問の基本姿勢です。
探求心の有無は長い目で見ると学力向上や意欲にも直結するので、大切に育てるようにしましょう。
4.読み聞かせや逆読み聞かせをする
【賢い子に育てたい!】と少しでも思っているなら家庭で読み聞かせを実践している方が多いと思います。
本に触れさせるのは親の意識差が大きいのも事実です。
就学前の語彙力も幼児期にある程度差が生じてしまうので、たくさん読み聞かせをして本好きな子にさせることを重視するのが当然と言えば当然です。
また、読み聞かせの言葉を聞き取るというのは集中力をつけることにもなります。
教育的観点からも、子どもの知的な部分の成長を促す効果が期待できます。
また、年長になると文字を読む子もかなり増えてくるので、簡単な絵本を子どもが読んで親が聞くという【逆読み聞かせ】も語彙獲得だけでなく、表現力や人前で話をする訓練にもなります。
【この本、今度はお母さん・お父さんに読んで聞かせてよ!】とノリノリのテンションで声をかけて、大きなリアクションで反応すると【親が喜んでくれる】と子どももノリノリで読んでくれるようになります。
文字を追いながら口を動かす作業は慣れるまで時間がかかりますが、慣れれば文字と口を同時に動かせるようになります。
小学校に入ってから必ず行われる音読対策にもなります。
国語力が不足気味な子は話をする際も言葉の区切りをあまりせず、会話も一本調子になり、メリハリがなかったりと聞いている側が【何を言いたいのかちょっと分からない】と感じたり受け止めたりとなかなか会話を楽しむことができなくなります。
読み聞かせの効果は、子どもの語彙力や集中して話を聞く力を鍛えるだけでなく、小学校に入ると、先生に困ったことを伝えることや色々なタイプの子と話をする機会が格段に増えるので逆読み聞かせで言葉の使い方や表現力を育てていくようにしたいですね。
5.起床時間と就寝時間を固定化する
保育施設に通っている場合、歩いて通う、自転車で通園する、通園バスに乗っているなど子どもによって登園時間は異なります。
しかし、小学校に入学すると登校時間が決まっているので場合によっては園児の頃とガラリと朝起きる時間が変わる子もいます。
さらに、小学校への登校は徒歩数学が基本です。
小学校の学区は広く、学校から遠いとそれだけ子どもの足で登校時間に間に合うように早めに家を出ないといけません。
年長の頃から小学校入学後の朝のリズムを想定して、変えるべきところは変えるように下準備をしておくと入学後の生活に慣れるのが早くなります。
朝起きる時間を変える場合は、やはり就寝時間の見直しも必要になってきます。
寝る時間と朝起きる時間はセットのようなものなので、【入学に向けてこの時間に起きて寝る】と固定化していくようにしましょう。
一日の時間の流れ、生活リズムが整っていると家庭学習をいつ行うかなど学習習慣も固定化しやすくなります。
一見すると学力とは関係のないことに感じますが、賢い子に育てるには規則正しい生活を送るということが大切です。
まとめ
年長という年頃は、保育施設では園児の一番年齢が上という存在で、親も子どもから少しずつ逞しさを感じることも増えてくると思います。
その一方で、着々と小学校入学という子どもにとっても親にとっても大きなイベントが待ち構えている年齢です。
親離れの第一歩となる本格的な集団生活の場であり、学びの場となります。
学校の授業をしっかり理解できるよう、学校に通いつつ家庭学習が習慣化しやすくなるよう下準備をしなければいけない一年間になります。
小学生になったからといって子どもが勝手に勉強することはありません。
勉強する賢い子に少しでも近づくには、親の見えないサポート、努力が不可欠です。
ですから、年長さんの一年間はかなり重要な一年になるので就学に向けて準備を進めていきましょう。