今回は【はっきり言って楽じゃない 小4の壁、10歳の壁対策の手順】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子育てをしていると必ず耳にするワードの一つが『小4の壁』『10歳の壁』です。
家庭教育本でも『10歳までに○○』『』など、年齢を目立たせたものが多数出版されていますが、裏を返せばそれだけ子どもの年齢の区切りをした本はニーズがあるということでもあります。
さて、壁壁壁と連呼されても何がどう壁なのかサッパリ分からない方もいると思います。
とくに親は身近過ぎて子どもの変化とかに気がつかないこともあります。
逆にかつての私のように塾で週1回とか2回、生徒に接している人間の方が『どうも生徒の様子、言動が変わってきた』と気がつくこともあります。
少しずつ大人の階段をのぼる初期段階に入る年頃であり、反抗期が始まったり、学力格差が出たりと色々と問題がドカンと噴出しやすい時期。
今までのように『すくすく成長してくれればそれでいい』と吞気に構えるのはちょっと危険です。
それでは、小4の壁、10歳の壁対策をしていく手順を説明していきます。
1.子どもをコントロールすることをやめる
小学校4年生頃になると、子どもによっては反抗期に足を突っ込んでくるようになります。
素直に話を聞いていた子が、いきなり反発してくると『自分の子育てが良くなかったからか』と深刻に悩んでしまう方もいると思います。
そこで、親の言うことを聞くよう、バツを与えるなどすると大抵トラブルを招きます。
親に歯向かうというのは正常な心理面での成長なので喜ぶべきことです。
親は辛くて嬉しくはないのですが、反発するというのは自立心が芽生えてきている証拠なので『この世の終わり』と深く悩まないでください。
10歳頃を契機に子どもは徐々に自分の足で歩き始めようとします。
その動きが見えたら、全力でストップさせるのではなく、自分で考えて動くことに反対せず『自分の判断で決めてみたら』と大人と同じような扱いをする機会を増やしていきましょう。
もちろん、失敗することもあります。
我が家でも失敗の連続でしたが、『それ見たことか』と言わずに苦笑しながら『まぁ、そんなこともあるよ』と軽く受け流してきました。
親が段取りを決めて、子どもがそのレールに乗るだけではいつまでたっても自立心が芽生えてきません。コントロールする気持ちを抑えて子どもの成長を促すようにしていきましょう。
2.自分から勉強するよう誘導する
家庭学習が定着する時は、まず親が全て準備して、段取りを決めてスタートします。
ものすごく大変なのですが、この初期の動きと言うのが家庭学習を成功させるかどうかの大きなカギを握っています。
ただ、いつまでたっても親の全て準備した教材を解いていても子どもにフィットする勉強スタイルを確立することはできません。
親は親が経験してきた流儀で勉強させようとしますが、それが子どもに合うは限らないので、徐々に親が誘導するのを控えるようにして子どもが自分で考えて勉強の仕方とか教材選びをするように切り替えていきましょう。
我が家でも、子ども①②③ともに勉強スタイルがバラバラです。
まず、机の上が散らかっていても平気なタイプもいれば、机の上を整えてから勉強を始めるなど、導入部分が違ったりします。
一口に勉強と言っても取り組み方は異なり、学年が上がってからとか中学生になってから自分の勉強スタイルを模索すると時間が勿体なくなります。
小学4年生になるまでには『こういう感じで勉強する』というスタイルを確立できるように誘導していってください。
誘導する時のポイントは以下の通りです。
・丸つけを自分でする機会を増やす
・取り組みたいドリルや問題集を見つけさせる
・勉強する時間を子どもに決めさせる
・一日や一週間の学習計画を考えさせる
自分の家庭学習は自分でコントロールする、という気持ちを育てていきましょう。
3.自分の苦手教科や単元がどこか発見させる
学年が上がると国語算数だけでなく、理科社会そして高学年になると英語も勉強するようになります。
親が全部段取りして教材を準備していると自分の苦手教科や単元がイマイチ分からなくなることがあります。
最近受けた学校のテストで点数が低かった単元や先生の説明を聞いてもよく分からなかった単元はなかったか子どもに確認してください。
子ども自身が自覚していない時は、渡されたテストの中で点数が明らかに低い教科や単元がなかったか思い出してみましょう。
勉強は目標に向かって取り組むだけではなく、苦手な教科や単元を理解するために努力することも大切な勉強の一つです。
自分自身を客観的に見ることは、学年があがると重要性が増してきます。
『この単元が弱いから復習に力を入れる』と自分の頭で考えて勉強することができるようになります。
どこが苦手なのか自分のことなのに分かっていない子は結構いるため、小学4年生から『客観的に見る』という習慣をつけて計画的に勉強できるようにしたいですね。
4.親子の時間や会話を大切にする
子どもが反抗期や思春期に入ると、親子の会話が減っていきます。
【子どもが何を考えているのか分からない】というのは子育てあるあるの一つです。
10歳以上になると幼児期や小学校低学年の頃のような親子の会話は望めませんし、親子で過ごす時間は子どもが中学生になれば激減します。
我が家でも、中学生になり部活動が始まると土曜日とかも家にいませんし帰宅も夕方と顔を合わせる時間が小学生の頃よりも減りました。
小さい頃は子どもの相手をするのが面倒で、【早く大きくなって欲しいな】と考えている人も少なくないと思います。
けれど、いざ成長するとあまりにも過ごせる時間が少なくて驚くと思います。
減る一方の親子の時間を大切にしていきましょう。
親子の会話をしっかりしていると、子どもは何か問題を抱えている時に親に相談しやすくなります。
親子と言っても家庭によって仲のよさとかは様々あり、口を利かなかったり親に何の相談もしない子もいます。
小学4年生、10歳以降もちゃんと親子の会話ができるよう日々の生活を送る時に気をつけてください。
5.将来の話をする
子どもの頃は将来に対して明るいイメージしか持たない、と言う子が圧倒的に多いと思います。
それでも、幼児期から就学を経て少しずつ世間を知るようになり『こういう仕事に興味があるな』が個々で違いが出てきます。
医者や弁護士など、明らかに特殊で覚えることが膨大かつ狭き門を潜り抜ける必要がある職種なら小学4年生の時点で『偏差値が一定以上の中学を受験をする』『地方ならトップ高校に入ってそこでトップクラスにいる』という目標を立てないと厳しいです。
それ以外の道も『この職種になれる確率が高い進路進学ルート』がハッキリしているので、10歳頃から現実的な進路を考える機会を作ってください。
子どもは子ども時代が永遠に続くと思っている節があるので、『時間は限られている』『知らぬ間に大人になっている』という話を聞いてもピンときません。
子供の成長を逆算していくと、大学または専門学校、高校、中学そして小学生の順になりますが、大学生とか専門学生の年齢まであと10年です。
子ども的には『10年』というのはすごく長く感じると思いますが、その進路を決めるまでにはどの程度の高校なのか、はっきり言えば『大学進学が当たり前の高校なのか、それとも私立大学とか専門学校への進学が多い高校か』と高校受験とダイレクトに関わっています。
そして、高校受験先は中学校の成績が深く関わってきています。
中学での校内順位、成績は小学校高学年頃の学力グループがそのまま引き継がれていくので、『まだ10年ある』ではありません。
自分自身の進路選択はあと1、2年程度、つまり小学校高学年でおおよその骨組みが出来上がってしまいます。
ですから、小4の壁、10歳の壁はものすごく重要な時期なので親子で乗り越えるよう努力してください。
まとめ
何度も小4の壁、とか10歳の壁とか耳にするといい加減にして欲しいな、と思うかもしれません。
ただ、そこまで大々的に浸透しているワード、言葉ですから、それだけ子どもにとって大きな分岐点ということでもあります。
親にとっても子どもの学力差や心の成長とてんやわんやすることが続々と出てきて、心穏やかに過ごせないことが増えてきます。
そうした時期に備えて、家庭でできることを実践していただければと思っています。