仕事をしている時、私も保護者面談を担当したことがあります。
園児や低学年の子担当だったこともあり、面談内容はライトなもの。そして、保護者は100%お母さんでした。
当時、塾の面談に来る=お母さんが圧倒的に多かったですね。まぁ、地方といこともあったのかもしれませんが。
で、現在子ども①が通塾していて感じるのは、お父さんのセミナー出席率が高いことです。
個人面談はお母さん率高いとは思いますが、受験学年だと夫婦そろって、も多いのではと感じましたね。
そういえば、授業参観もお父さんの顔出し率は自分の小学生時代よりずっと多いです。
ちなみに、我が父は授業参観ゼロ・運動会ゼロとTHE・昭和の父さん。
お父さんも子供の教育に関心を持つ方が増えてきている証拠。その分、子供の教育方針の違いでケンカ勃発も増えることでしょう。
今回は、子供ではなく夫婦の教育熱の差問題を書いていきます。
最初に結果を言いますが、「お母さんがアツイ・お父さん」がヌルイ組み合わせが一番子供には逃げ道があり精神的に楽、です。
エール出版社より本が出版されました。
小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
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ありがとうございます。
教育の世界は昔と変わってきている
今も昔も、「教育アツイ=お母さん」というイメージ。
ネットを検索しても、夫婦間の教育方針の違いでケンカ起きる!、といったお悩み相談の話はたくさん出てきます。
我が家の場合、旦那さんはガツガツ系ではないけれど、それなりに子供の教育には関心ある方です。
ただし、問題集を探したり対策を講じる、といったことは一切していません。
彼自身、中学受験はしていないものの、周囲にはそういった同級生がいた環境で育っているので、小学生が宿題+αのことをする、には一定の理解があります。
もし、地方で育ち中学受験の同級生皆無で公立オンリー育ちの旦那さんだと、「小学生から通塾」は理解しがたいと思います。
私も、塾業界に身を置いていなかったら、上記の考えを持っていたら「小学生から塾通い」という発想は至らなかったと思います。
高校時代に痛い目にあっているので、中学からは通塾するという前提での家庭学習は心がけていたでしょうね。
その場合、以下のように2択だったと思います。
純粋地方の公立畑を歩いてきた親、そして現在も地方在住の熱心な親だと、これが王道でしょう。
ただし、今はネットの発達で都会と地方の情報格差はなくなりました。
地方のお母さんが存在するしらない問題集もAmazonでポチリ、です。
↑私は住んでいる街の本屋さんで見たことありません。
中学受験激アツの地域の情報も、インターエデュの掲示板で丸見え。同じ年の子がこんな風に勉強しているんだ~、親はこんなに悩んでいるんだ~、が分かります。
地方でも、公立中高一貫校の登場で小学生の通塾率が向上し中学受験の裾野が広がってきました。
そのため、小学生から進学塾に通っている層と、かつての私のような昭和な小学生スタイルを貫く子の学力差は年々拡大しています。
そして、学区格差もスゴイ。
子供①②の話を総合しても、トップ層とボトム層の差は親世代の比ではありません。
そういったことを予備知識としてあるかないか、も夫婦間の温度差の一因になっているきがしてなりません。
その一方で、地方でも中学受験が浸透しているので、関心を強めるお父さんが増えてきている印象があります。
職場での子供の進学話などで触発されて、がよくある例です。
最近は【公立移民】という言葉も出てきています。地方都市でも越境話はゴロゴロ転がっていますよ。
1. お母さんアツイ・お父さんヌルイ
さて、教育に関してはお母さんは熱心、お父さんはヌルイ、は定番中の定番。
私が目撃してきた中でも、このペアが断トツ。
そして、仕事をしているときも成績のいい子はこのタイプの親御さんが9割。
「まぁまぁ、そこまで怒らなくても・・・」とブレーキをかけるのがお父さんの役割、というのが多いでしょうか。
この場合、お子さんの逃げ場所として、お父さんはずっとヌルイままでいた方が得策です。
お父さんまでもお母さん並みにアツクなると子供の逃げ場所がなくなります。
こうなると、教育虐待。
悪いことしかないので止めましょう。
勉強と遊びのメリハリをつける時、気分転換にサイクリングに誘う、図書館に行く、公園で遊ぶ担当を完全にお父さんに任せるのが家内安全。
我が家の場合、完全にこのシステムです。
旦那さんも教育に関心はあります。
夫婦間で色々教育事情を話し合いますが、子供の前では教育熱ヌルイ父さんを演じています。
アツイ母さんが沸騰になりすぎないポイント
子供①が本格通塾スタートした際、宿題で出された計算問題の量に根を上げたことが1度ありました。
そりゃ、あれだけユルイ家庭学習しかしてこなかったのですから仕方がありません。塾のクラスの98%は習い事を複数こなしながらも宿題をやってきている子。
普段ヘラヘラしている私ですが、この時ばかりは鬼の形相で一喝。
「やめればいいじゃん」と。
辛いからやめる、は恥ずかしいと感じたのかその後は根を上げずに宿題に取り組み、計算スピードが劇的改善しました。
塾のことは大好きなので、通じた手です。辞めれば→頑張る!、の流れが読めたので。
教育熱はアツイけど、ガミガミ連発は子供がウンザリで小言は免疫ついて効かなくなります。
普段はフツーで、ここぞの時の一言は効果アリ、です。
あとは、決して周囲に見栄を張ることはしないでください。
我が家は我が家、アチラはアチラ、という冷静な気持ちを常に維持してください。隣の芝生は青く見える、の気持ちは分かりますが、他の子と我が子を比べて良いことはありません。
いきなり教育パパ面はNG
いままで無関心(本当は関心あり)だったのに、いきなり表立って成績について口出しし始めるお父さんもいます。
こういった場合は、同僚の同じ年の子が超出来る、中学受験する等々の話を耳にして焦るパターンがあります。
これは、迷惑なので「いきなり教育パパ面しないで!」と子供のいない場で夫婦会議をしましょう。
この話は、たしか中学生の時に耳にしたことがあります。
とある大企業の社宅が学区にあり、父親同士で子供の教育の話をした際に「○○高校以上じゃないと」、という会話がでてきて、プレッシャーかけられて迷惑、と同級生(男子)が困り顔で話していました。
その子は、無事○○高校以上に合格したので良かったのですが、子供からしたら面倒です。
お母さん無関心、お父さんアツイ
珍しいパターンですが、あります。
このケースは下剋上受験 両親は中卒 それでも娘は最難関中学を目指した!の桜井氏と同じですね。
仕事をしているときにもこのケースを見かけたことがあります。
が、桜井氏と異なり、子供と二人三脚で勉強ではなく、何が何でも先取り・塾の掛け持ちをさせる(地方の高校入試です!)、と子供の能力や気持ちを無視した行動が目立ちました。
自分の理想を子供に押し付けているパターンばかり・・・。
単なる熱心なら良いのですが、暴走化しているお父さんしか見たことありません。
保護者面談もお母さんは顔を出すことはありませんでした。
下の子が小さいからかな、と考えたりしましたが、小さく子同伴でも出席するお母さんはいましたからね。
お母さんの関心がないのか、口出しするなと旦那さんから言われていたのか、真相は藪の中。
桜井氏のようなタイプ
お父さんが桜井氏のようなタイプであれば、お母さんは無関心を貫いて今まで通りの生活を過ごしましょう。
たしかに、下剋上受験の水準の勉強を地方でみたらドン引きするかもしれませんが、地方のトップ高校のトップに立つために頑張っている父子を見守ってあげてください。
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地方ではあまり店頭に並んでいないような問題集が載っていたり、なにかと参考になる本です。
子供のこと無視した暴走タイプ
これは厄介です。
一刻も早く、夫婦会議をしてみましょう。
子供の芽をつぶす危険性がある、教育虐待なのでは?、と。
相手はママの噂話レベルでは納得できないと思うので、週刊東洋経済 などのビジネス雑誌や信頼できそうな情報筋を基にして相手を納得させるようにしましょう。
子供のためと言っているが、自分の見栄や学歴コンプレックス(周囲が高学歴)解消のはけ口の可能性もあります。
長時間の勉強を強制するのは始めたら、危険信号なので専門家に相談。
公的な機関やNPOなど調べれば多岐に渡ります。
子供のためにも行動を!
夫婦そろってアツイ
夫婦そろって激アツだと、子供はヘトヘトになること間違いなしです。
そこそこアツイ、学校のテスト結果を毎回確認する、程度ならまだしも、点数が悪いと「お前はこんなのも出来ないのか!」と一方的に叱るのはNG。
両方から攻撃されたら、どこに逃げればいいのでしょうか?
学校の話も勉強のことばかり聞かれる、放課後遊びに行こうものなら叱られる、お友達の選択にまで口を出す、毒親から逃れるのは至難の業。
優しい虐待とも言われる行き過ぎた教育熱心さは子供を苦しめるだけです。
身体的な虐待ではなく、習い事を大量にさせ、「あなたのためだから」と魔法の呪文のように唱えて毎日ギッシリスケジュールを詰め込む。
一見すると、恵まれた環境ですが、子供の心は置き去りになっていないか確認しましょう。
子供の気持ちを知る
両親ともに激アツだと、子供は息苦しくなり、親の期待に応えよう!、と自分の心を置き去りにする可能性が高くなります。
子供の人生は子供のもの。
親のものではありません。
10歳前後になると自我が芽生えてくるのに、自分を押し殺して成長すると必ず感情が爆発します。または、大学進学を気に一生、家に近寄らなくなる可能性も。
親子の縁を切る、です。
教育熱心なことは悪いことではありません。
ただ、何事もそうですが度が過ぎると悪い方にしか作用しませんね。
睡眠時間を削って勉強させる・なんでも制限する・休日も勉強三昧・息抜きは悪。
もはや監獄ですね。そりゃ、遅かれ早かれ脱獄したがるでしょう、子供は。
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夫婦そろって激アツ&ガミガミは避けたいものです。
夫婦そろって無関心
ある意味、私の生育環境に似ています。
とりあえず、公文(算数のも)には通わせてくれましたが、学校&公文の宿題の確認は一切せず、放置プレー。
小さい頃は楽なので、ラッキー、と思いますが、後で本人が困ります。
まず、勉強ができないとあらゆる選択肢が狭まることに気が付かないまま成長することになります。
小学校高学年になると学力の固定化が進み、そこからの大逆転は子供一人では不可能に近いです。
私の場合、成績不振を見かねた母がチャレンジ 中学講座を申し込んでくれたおかげで逆転できました。
無関心で一番恐ろしいのが、進路相談が親に出来ないことです。
学部や学科など本人に丸投げ。
「お金は払えないからとりあえず国公立」、とだけは注文を言ってきました。
今、自分が親になり分かったことは以下の通りです。
1. 自分たちで選択した人生を歩んできていない
母も父も進学を家の事情で断念した過去があります。
昔の人間特有の、親の言う通りに生きてきた人たちです。結婚も、親戚がもってきた見合い話で結婚しました。
せめて、子供の進学&進路くらいには興味関心をもってほしかったのですが、自分たちの経験していないコトなので、口出しできなかったのでしょう。
未知のものに手が出せないタイプ、と自分に言い聞かせています。
2. 経済的余裕がなく、子供のことに頭が回らない
これは勉強以前、保育園時代から感じていました。
貧乏子だくさんを体現する一家でしたので、子供の教育なんぞ「金持ちのすること」意識があったのかもしれません。
習い事もさせられませんしね。
公文の算数だけは、母が捻出してくれました。これは感謝しています。
本音を言えば、宿題の確認くらいしてくれれば、中学時代にあんな苦労しなくても済んだのに、という気持ちを抱いています。
今は、庶民は庶民なりに教育費捻出を講じれる時代になってきました。私も、対策を練っています。
まとめ
塾時代、色々なお母さんと接してきましたが、やはりどの親御さんも子供を思う気持ちは同じ。
思いつめてしまう方もいましたが、親の心 子知らず。
勉強の出来不出来関係なく、生徒たちはノホホ~ンと通塾していました。
どうしても、子供の学力=親の仕事、と捉えがちですが、子供の能力を伸ばす=親の隠れた仕事と方向転換し、自然と引き出すようにすると親子関係も良好を維持できます。
世界で800万人が実践! 考える力の育て方――ものごとを論理的にとらえ、目標達成できる子になる
教育改革ではこの本のテーマになっているような、自分で物事を考えて創造する人間が求められていきます。
こういった人材を産業界が欲している表れでもあるのですけどね。
ですから、ガミガミ指示タイプの親を脱却し、「いかに能力を伸ばすか」にシフトチェンジすることが子供のためでもあります。
私も、ガミガミ指示は朝だけにして、勉強はガミガミは控えております。
おまけ
なにかとお金のかかる、教育費。
ポイントサイトで問題集代ゲットやスキルアップで収入増を狙うことを夫婦でやってみてください。