今回は【進学校を目指せる子に共通する3つの心構えと親の関わり方】と題し、お話をしていきます。
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【進学校を目指せる子】と聞くと、多くの親が【地頭の良さ】や【要領の良さ】を思い浮かべます。
幼児期から活動的だったり、呑み込みの早い子と、小さいころから何かと目立つ子ばかりなのかと思うことでしょう。
しかし、実際に進学校へ進んだ子、そこから難関大学へ進んだ生徒たちを観察すると、決して特別な才能が共通していたわけではありません。
むしろ、幼少期から積み上げてきた心の習慣や、学びとの向き合い方、そして親の関わり方のほうが圧倒的に影響力を持っています。
進学校に進む子は、単に勉強ができるだけではありません。
学び続けるための心の軸が早い段階で育っています。
好奇心や自律性、柔軟な思考、失敗を前向きに捉える姿勢といった要素は放っておいて育つものではありません。
親が子どもの性質を読み取り、適切な距離とサポートを調整することで、じわじわと育まれていきます。
そこで今回は、①小学生で育つ【土台】、②中学生で伸びる【実行力】、そして③最終的に合否を決める【精神力】という3つの観点から、【進学校を目指せる子に共通する心構え】と【親の関わり方】を詳しく解説します。
これは、単に偏差値を上げるためのテクニックではありません。
【進学校に進んでからも伸びる子】
【社会に出てからも自走できる子】を育てるための根っこの部分です。
我が子がどのタイプがどうであれ、今日から育てることができる力ばかりです。
親の子どもとの関わり方が、未来の可能性を大きく変えます。
小学生で形成される【土台】の特徴
まず、進学校を目指すうえで、最も大切なのは【小学生期にどんな心の土台をつくったか】です。
多くの親は、進学校に行く子を生まれつき頭がいい子だと誤解しがちですが、実際には小学生の時点で突出した学力を持っていたわけではないケースも数多くあります。
しかし、後に大きく伸びた子を振り返ると、小学生のころに既に伸びる子特有の心の姿勢が育ち始めていたことに気づきます。
それは、好奇心、自律性、思考の整理習慣といった学力の土台であり、知識量よりもはるかに重要な資質です。
この土台ができている子は、【勉強が始まってから伸びる】のではなく、【伸びる準備が整っている】とも言えます。
中学以降に必要になるのは、抽象的な思考、長期的な計画、自分で学習内容を選び取る力。
そしてそれらは、小学生の段階での積み重ねによってこそ育まれます。
つまり、進学校を目指すための本当の勝負は、小学生のうちにすでに始まっているのです。
ここでは、小学生期に育つべき【3つの土台】を解説します。
①【なぜ?】を追求し続ける好奇心
② 親から離れ自分で学ぶ自律性
③ 思考を丁寧に可視化する習慣
これらは学力そのものではありません。
学力を生み出す【心のエンジン】です。
どれも今日から育てることができる力であり、あなたの関わり方で大きく変化します。
①【なぜ?】を追求する知的好奇心
進学校に進む子の最大の特徴は、物事の表面だけでなく【背景】や【理由】まで知りたくなる問いの深さにあります。
たとえば、算数で新しい公式を習ったときに【どうしてこの公式になるの?】と自発的に聞ける子、理科の内容を聞いて【なんでそうなるの?】と疑問を広げる子。
この姿勢は、知識の暗記で止まらず、理解へ、そして応用へと自然につながっていきます。
好奇心は努力の源であり、勉強を【やらされるもの】ではなく【自分が知りたいから進めるもの】に変える力を持っています。
では、この好奇心はどう育てられるのか。
実は特別な教材も難しい説明も必要ありません。
最も効果的なのは、家庭での【質問を排除しない雰囲気】です。
【後でね】【今忙しいから】と質問を打ち切られて育つと、子どもは聞いても意味がないと感じてしまいます。
【面白いね】【ほかには何があるかな?】と対話を続けるだけで、好奇心の火は消えずに大きく育ちます。
さらに、質問の質は経験の蓄積で磨かれていきます。
繰り返し考え、確かめ、言葉にしてみる。
そのプロセスを楽しめる子ほど、進学校が求める【思考の深さ】を自然と身につけていきます。
小学生期の好奇心は、進学校への道を切り開く最初のエンジンなのです。
②【自律学習】の習慣化と親からの脱却
進学校に進む子の共通項として、【自分で学習を動かす力】が小学生の頃から芽生えています。
これは親が手を離すという意味ではなく、子ども自身が学ぶ主体であると認識している状態です。
たとえば【宿題をやりなさい】と言われて動くのではなく、【今日はここまで進めよう】と自分で判断し、机に向かえる子。
このタイプは中学に入ってからの学習量増加にも強く、計画の立て方や時間配分がスムーズに身についていきます。
自律学習を育てるには、親が監督者ではなく環境デザイナーになることが重要です。
学習習慣の軌道に乗りやすい机の配置、気が散らないスペース、やり終えたら達成感を共有できる家庭の雰囲気。
こうした外側の環境が整うほど、子どもは自然に自分から学び始めます。
また、親が細かく指示しすぎると、【考える前に聞く子】【やる前に相談する子】になってしまい、自律の芽を潰すことにつながります。
小学生期に自分で動く感覚を得た子は、勉強そのものを【自分ごと】として扱えるようになります。
これは進学校が求める【自走できる生徒】の必須条件です。
親が手をかけるほど伸びるのではなく、親が上手に手を引くほど、子どもは伸びるのです。
③丁寧に思考を【可視化】する姿勢
進学校に進む子ほど、【頭の中の思考を外に出す】力が早い段階で育っています。
文章題の図を書いたり、説明のメモを残したり、途中式を丁寧に書いたりする。
こうした可視化の習慣は、小学生期に自然と差がつく部分です。
頭の中だけで処理しようとする子は、理解したつもりになっても、応用になると途端につまずきます。
一方、図解・言語化・メモ化が習慣化した子は【自分の思考を確認しながら進める】ため、ミスも少なく、理解が深まるスピードも段違いです。
可視化力は受験のあらゆる場面で求められます。
算数の論理展開、国語の記述、理科の因果関係整理、社会の情報構造化など、進学校の入試は見えない思考の筋道を言葉や図として表現することを強く要求します。
つまり可視化力は、受験期だけ鍛えても間に合いません。
小学生のうちに【書いて整理する文化】を家庭でつくることが不可欠です。
親ができる支援は、【どうしてそう思ったの?】と問い返し、子どもの思考を言語化させること。
ただその一言で、思考の密度は劇的に上がります。
説明できるものだけが本当に理解しているもの。
この姿勢が、進学校が評価する【論理的に考えられる子】への第一歩となります。
中学生で加速する【実行力】の特徴
さて、中学生になると、学習内容の量も難易度も一気に増え、勉強の負荷が小学生の比ではなくなります。
この段階で大きく伸びる子と、伸び悩む子の違いは、学力そのものではなく実行力の質にあります。
つまり、与えられた勉強をただこなすのではなく、【自分の弱点を分析してつぶす】【計画を現実に合わせて調整する】【知識を横断的に使う】という、改善と応用のサイクルを自力で回せるかが決定的な差になります。
進学校に進んだ子たちは、中学のどこかのタイミングで主体的な学習サイクルを手に入れています。
これは【やる気があるかどうか】ではなく、考えて動けるかという行動の質の問題です。
テスト後の復習をどう進めるか、苦手科目にどれくらい時間を割くか、部活とのバランスをどう取るか。
これらを自分で調整していく力が、中学生期には極めて重要です。
そして、親の役割も小学生期とは変化します。
親が正解を教える時期は終わり、子どもが自分で考えた計画を【どう改善するのか】を一緒に見つめるコーチ役へ移行する必要があります。
ここでは、中学生期に伸びる子に共通する【3つの実行力】を詳しく解説していきます。
①苦手分野を【分析】して徹底的に潰す力
中学生で大きく伸びる子は、苦手を隠す子ではなく、苦手を探しにいく子です。
成績が安定しない子ほど、【できない問題を避ける】【分からない理由を深掘りしない】傾向があります。
しかし進学校に進むタイプは、テストが返ってきた瞬間に、どこでミスをしたのか、理解不足は何なのかを分析モードで見ています。
この姿勢が、学習効率を圧倒的に高めているのです。
分析力とは、特別な才能ではなく、見直し方の習慣から生まれます。
【計算ミス】【勘違い】【覚えきれていない】【問題文の読み飛ばし】【理解の浅さ】
ミスには必ず原因があります。
原因さえ特定できれば、次にすべき対策も明確になり、同じミスを繰り返さない回路が作られます。
親の最重要サポートは、【何点だった?】ではなく【どの問題が難しかった?】と聞くことです。
点数ではなく原因に焦点を当てる家庭は、子どもの思考も自然と原因分析型に変わっていきます。
苦手から逃げない姿勢は、後の受験勉強において決定的な武器になります。
得意で稼ぎつつ、苦手でも失点しない。
これこそ進学校を狙う子が持つ戦略的な学びの原型なのです。
②計画を【完璧に守る】よりも【柔軟に修正する】力
多くの中学生がつまずくポイントは、完璧な計画を前提に学習してしまうことです。
モチベーションが高い時ほど、立派な学習計画をつくりたくなるものですが、中学生の日常は部活、学校行事、定期テストと、【この形で大丈夫】とはいえないくらい色々なスケジュールが入ることもあります。
予定通りに進む日はむしろ少ないのが現実です。
進学校を目指せる子の特徴は、【計画の破綻を失敗と捉えない】点にあります。
予定がズレた時に落ち込むのではなく、【じゃあ今日はここだけ進める】【この課題を明日に回そう】と柔軟に調整します。
つまり、計画は守るものではなく更新するものという感覚を持っているのです。
親がやるべき支援は、この柔軟性を壊さないことです。
【なんで計画通りにしていないの?】と叱るのではなく、【今日はどこまで修正した?】と声をかけるだけで、計画は完璧に進めるものという呪縛から子どもを解放できます。
計画を修正できる子は、長期戦で圧倒的に強くなります。
勉強量が増える中学後半・受験期でも、パンクすることなく、自分のペースを維持することができるからです。
柔軟性は努力の継続力そのもの。
進学校が求める【自走力】の核心にある力です。
③知識を【総合的に活用】する思考力
中学生になると教科の壁は急速に薄くなり、【知識をつなげて考える力】が成績に直結していきます。
数学と理科、国語と社会、英語と語彙力。
学力の伸びる子は、単元ごとに独立して勉強するのではなく、体系としてつなげて理解する姿勢が自然と身についています。
これは単に頭がいいという話ではありません。
総合的思考力は、日々の学習で【なぜ?】と問い返す習慣や、学びを生活に結びつける習慣から育まれます。
たとえば、地理で習った内容をニュースと関連づける、英語の文法を国語の知識と照らし合わせる、理科の知識を日常の現象と結びつけて説明してみる。
こうした小さなつながりの積み重ねが、偏差値を安定させる力になります。
親の関わり方としては、【これって前に習ったあれと似てない?】と一言投げかけるだけで十分。
知識の連動性を意識させることで、子どもは単発の学びではなく体系的な学びを意識するようになります。
進学校では、総合力が合否を分けます。
英語の長文で社会の知識を使い、数学で論理構造を説明する。
そうした場面に強い子は総じて中学期に知識を横断的に使う習慣が形成されています。
この力こそ、進学校が最も評価する【本物の学力】です。
最終的に合否を分ける【精神力】の特徴
ところで、受験の最終局面で決定的な差を生むのは、学力でもテクニックでもありません。
精神力です。
とはいえ、ここでいう精神力とは、根性や気合いといった昭和的なものではなく、【揺れても戻ってこられる心の弾力】のようなものです。
模試の結果に乱れる、勉強の計画が崩れて焦る、友達と比較して自信を失う。
受験期には必ず心が波立つ瞬間があります。
その時、どれくらい早く立て直せるか元のペースに戻れるかが、結果に極めて大きく影響するのです。
進学校に合格する子は、ずっと強気だったわけではありません。
むしろ壁にぶつかる経験も多い。
しかし、揺れた後に戻るルートを自分の中に持っています。
これは、家庭の関わり方によって育つものです。
親が子どもの不安に引っ張られて一緒に落ち込んでしまう家庭では、子どもは自分の感情を調整する術を学べません。
一方、事実を淡々と受け止め、改善に視点を向ける親の態度は、子どもの精神的安定を支える軸になります。
ここでは、進学校を目指すうえで不可欠となる、①内発的動機、②失敗からの回復力、③前向きで具体的な目標設定の3つの精神力について詳しく掘り下げます。
①【外発的動機】よりも【内発的動機】の強さ
進学校に合格する子は、親に言われたから勉強するのではなく、自分が目標に向かいたいから勉強するという内発的動機が軸にあります。
外発的動機、つまり【怒られるから】【周りがやっているから】【褒められたいから】は中学前半までは機能します。
しかし、受験期の大きな負荷に立ち向かうためには、これだけでは必ず限界が訪れます。
進学校を目指す子たちは、自分の目標を自分で意味づけし、努力に価値を感じているのです。
この内発的動機は才能ではなく、環境によって育ちます。
親が【あなたはこれを目指すべき】と方向性を固定してしまう家庭では、子どもは他人の目標を背負うことになります。
その場合、少しつまずいただけでモチベーションが崩れ、勉強が義務に変わってしまうのです。
反対に、【あなたはどうしたい?】と問いかけ続ける家庭では、子ども自身が目標に主体性を持つようになります。
内発的動機を育てるポイントは、結果ではなく選択の理由を大事にすることです。
なぜこの学校がいいと思ったのか、なぜその科目を伸ばしたいのか。
その理由を言語化させることで、自分の目的を自覚できるようになり、努力が自分の意思に変わります。
これが、受験を最後まで戦い抜くための原動力となります。
②失敗を冷静に受け止める【回復力】
進学校に進む子を見ていると、決して失敗しない子ではないことに気づきます。
むしろ、迷い、つまずき、結果に落ち込んだ経験を数多く持っています。
しかし彼らが強いのは、失敗を終わりではなく材料と捉えている点です。
失敗から学び、改善へつなげるスピードが早いです。
この回復力こそ、受験後半に最も大きな差となって表れます。
回復力の源は、失敗に対する家庭の姿勢です。
テストで点数が低いとき、【なんでできなかったの?】と責める家庭では、子どもは失敗を隠すようになります。
一方、【どの問題が特に難しかった?】【何が原因だと思う?】と事実確認の視点を持つ家庭では、失敗を直視する勇気が育ちます。
失敗を隠さない子ほど、改善への行動は早くなり、最終的に伸び幅も大きくなります。
受験は必ず波があります。
良い時と悪い時、やる気の時期と不安の時期。
大切なのは、波に飲まれないことではなく、波に揺られても自分の軸を戻せるかです。
回復力がある子は、落ち込んでも翌日には問題集に向かい、模試の結果が悪くても原因を分析し、すぐに再起動できます。
これが合否を分ける静かな強さなのです。
③目標を【具体的】かつ【前向き】に設定する力
精神力の最終要素が【目標設定の質】です。
進学校に合格する子は、抽象的な目標、たとえば【成績を上げたい】【がんばりたい】では動きません。
具体的で測定可能、かつ前向きな目標を設定し、それに沿って行動をデザインしていきます。
【次の模試で数学の計算問題を全問正解する】【1週間で社会の間違いを10個つぶす】といった、行動に落とし込める目標を設定します。
この具体化の習慣がある子は、モチベーションに左右されにくく、自分の行動が成果にどうつながるかを冷静に把握できます。
つまり、精神面のブレが小さくなるのです。
反対に、曖昧な目標のまま受験に挑むと、成果が見えず不安が増え、気持ちも行動も乱れやすくなります。
親ができるサポートは、【目標を一緒に小さく分解すること】です。
【受験合格】という巨大な目標をそのまま背負わせるのではなく、【1日】【1週間】【1単元】という小さな達成に置き換えるだけで、子どもの精神は驚くほど安定します。
また、前向きな言葉で目標を設定することも重要です。
【ミスをしない】ではなく【精度を上げる】、【落ちない】ではなく【合格に近づく】。
言葉の方向性が、子どもの心の方向性を決めます。
具体的な目標設定は、努力の迷走を防ぎ、精神の安定をつくる心の設計図。
受験本番で最も効く心理スキルです。
進学校に進む子は正しい心の使い方を知っている
進学校へ進む子どもたちは、決して生まれつき特別な能力を持っているわけではありません。
むしろ彼らに共通するのは、努力を続ける上で欠かせない【心の使い方】を早い段階で身につけていることです。
それは、①知的好奇心を源泉とする土台、②学習を前進させる実行力、③受験期の波に飲まれず立て直す精神力、という3つの柱に整理できます。
今回は、この3つがどのように形成され、どのように親がサポートすることで育つのかを具体的に見てきました。
小学生時代に【なぜ?】と問い続ける習慣や、自分の学びを可視化する姿勢が身についた子は、中学生になると一気に加速します。
苦手を分析してつぶす力、計画を柔軟に修正する力、複数の知識を組み合わせて解く力。
これらは机に向かう時間の長さより、学び方の質によって生まれます。
そして最終的に合否を分けるのは、精神力です。
自分の意志で前に進もうとする内発的動機、失敗からすばやく立ち直る回復力、具体的で前向きな目標設定。
この3つが揃っている子は、受験期の不安や焦りをエネルギーに変え、最後の伸びをつくることができます。
親ができる最大のサポートは、【結果を求める大人】ではなく、【子どもの学びを支える伴走者】になることです。
問いかけ、認め、選択させることで、子どもは自分の学びを自分ごととして扱うようになります。
進学校への道は、才能ではなく、戦略と心の育て方で開ける道。
今日からの関わり方が、お子さんの未来を大きく変えます。

















