子どもの学習意欲が低下する原因 親がすべき対策 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

子どもの学習意欲が低下する原因 親がすべき対策

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今回は【子どもの学習意欲が低下する原因 親がすべき対策】と題し、お話をしていきます。

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【何度言っても勉強しない】【机には向かうけど、すぐにぼーっとしている】

そんな子どもの姿を前に、どう接すればいいのか悩む方は多いでしょう。

塾でも、そういう悩みを口にする保護者は多数いました。

けれど、忘れてはいけないのは、基本的に生まれた時からやる気がない子なんて本当はいないということです。

乳幼児期の好奇心旺盛に動き回っていたことを考えると、【どこかのタイミングでやる気をなくした】と考えるのが自然です。

子どもが勉強に手を伸ばさないのは、やりたくないのではなく、【どうすればいいか分からない】【やっても報われない気がする】と感じているからです。

つまり、学習意欲の低下は怠けではなく、【やる気の欠如状態】となっているのです。

やる気とは、努力を支える内側からの力。

これは、叱咤やご褒美では長続きしません。

【自分にもできる】【わかると楽しい】と思えたときに、初めて内発的動機として湧き上がります。

 

一方で、親の何気ない言葉や態度が、この火を静かに消してしまうこともあります。

【なんでできないの?】【もっと頑張りなさい】という励ましのつもりでかけた言葉が、子どもにとっては【認めてもらえない】【失敗はダメなんだ】とプレッシャーとして受け取られてしまうのです。

やる気を取り戻すために必要なのは、叱ることではなく理解すること。

子どもの行動の奥にある心の声を拾い、安心して挑戦できる空気を家庭の中につくることが、最初の一歩です。

 

そこで今回は、最初に学習意欲を奪う【3つの根本的原因】、次いでやる気を引き出す【親の関わり方】、そして継続できる【楽しい学びの環境づくり】をご紹介します。

やる気がないは、決して終わりのサインではありません。

親の関わり方ひとつで、もう一度やってみようという小さな火は、必ず再び灯ります。

 

学習意欲を奪う【3つの根本的な原因】

まず、子どもの学習意欲が低下すると、【性格の問題かな】【努力が足りないのでは】と考えてしまいがちです。

しかし実際には、子ども自身がやる気をなくしたのではなく、やる気を失ってしまった場合がほとんどです。

その背景には、子どもの心にとっての【ストッパー】となる環境的・心理的要因が潜んでいます。

 

やる気とは、本来どの子どもにも備わっている自然なエネルギーです。

小さい頃、夢中で絵を描いたり、何度も転びながら自転車に挑戦したりしたように、子どもは本来できるようになりたい存在です。

それなのに、ある時期から【どうせ無理】【やっても意味がない】と感じ始めるのは、学習を通じて失敗=自分の価値の否定と受け取るようになってしまうからです。

 

つまり、意欲低下の根は心の疲弊にあります。

親や先生のちょっとした言葉や態度が、知らぬ間に【自分には向いていない】という誤った自己イメージを作り出してしまうのです。

 

ここでは、子どもの学習意欲を奪ってしまう3つの代表的な原因――

【過度な比較】【結果主義】【安心感の欠如】について、それぞれのメカニズムと家庭での改善ポイントを見ていきましょう。

 

原因①子どもの心を追い詰める【過度な比較】

【どうして○○くんはできるのに、あなたはできないの?】

【お姉ちゃんのときはもっと頑張ってたよ】

親としては励ましのつもりでも、この言葉が子どものやる気を大きく削いでしまうことがあります。

 

比較には2つの種類があります。

一つは成長を感じるための比較(昨日よりできた、前より理解できた)で、これは有効です。

しかし、他人との比較は劣等感を植え付ける比較になりやすく、【自分はダメだ】【やっても報われない】という無力感を生みます。

子どもは大人以上に【評価】に敏感です。

たとえ良かれと思って言った一言でも、【自分の努力は認めてもらえない】と感じれば、

挑戦する気持ちは失われてしまいます。

 

ではどうすればいいのか。

それは、他人基準ではなく本人基準で褒めること。

【前より集中できたね】【ミスが減ってきたね】と、成長の変化点に目を向けて伝えることです。

比較ではなく【前進の確認】を積み重ねることで、子どもは努力が実を結ぶという実感を取り戻します。

それが意欲回復の第一歩になります。

 

原因②結果主義が生む【努力の空洞化】

【テストで90点取れた?】【順位は何番だった?】

このように結果だけを重視する声かけは、一見正しいようでいて、子どもの【学びたい】という内側の意欲を徐々に弱めていきます。

結果主義の落とし穴は、結果が良ければOK、悪ければNGという極端な構図を生むことです。

この考え方では、子どもは【結果が悪い=自分が否定された】と感じやすくなります。

すると、失敗を避けようとする心理が働き、挑戦よりも安全な選択を選ぶようになります。

 

学習意欲を育てるうえで大切なのは、過程の評価です。

【どうやって解いたの?】【前より工夫したね】など、行動や思考の変化に焦点を当てることで、子どもは【努力していい】【考えることが面白い】と思えるようになります。

結果は後からついてきます。

過程を認めることが、子どもに失敗しても進める勇気を与えるのです。

 

原因③【安心感の欠如】がやる気を静かに奪う

学習意欲を支えるもっとも重要な要素、それが【心理的安全感】です。

人は、安心できる環境でこそ、挑戦する力を発揮します。

逆に、【間違えたら怒られる】【できないとガッカリされる】と感じる環境では、学ぶこと自体が不安の対象になってしまいます。

 

子どもにとって、家庭は安全基地であるべき場所。

それなのに、家庭内が評価の場になってしまうと、子どもは心を閉ざし、【頑張るほど苦しい】と感じてしまいます。

やる気を取り戻すためには、まず受け入れの言葉を増やすこと。

【間違えても大丈夫】【失敗も練習のうちだよ】と伝えるだけで、子どもの脳は挑戦していいというモードに切り替わります。

安心感は、意欲の土台です。

叱るよりも、認める・見守る・信じるの3つを意識することが、学ぶ意欲を静かに支える力になります。

 

内発的動機を引き出す親の対策3選

多くの親が【どうすれば子どもがやる気になるのか?】と悩みます。

しかし、やる気とは外から与えるものではなく、子どもの内側から引き出すもの。

つまり、親の役割は火をつけることではなく、消えかけた火を育てることです。

子どもの学習意欲を支えるのは、【自分はできる】【認められている】【意味がある】という3つの感覚です。

この3つが満たされると、子どもは自ら動き始めます。

逆に、否定や指示ばかりが続くと、【どうせ無理】【言われるからやるだけ】と感じ、行動の原動力が外的なものに変わってしまいます。

 

やる気を引き出すために大切なのは、①努力を見つけて言葉にする、②自分で決める機会を与える、③勉強の意味を共有する、の3つです。

これらの関わり方を意識することで、子どもは【親に褒められるため】ではなく、【自分のため】に学ぶ力を取り戻していきます。

 

対策①【できたね】を見逃さない

子どもの意欲を育てる最初のポイントは、【小さな成功を見逃さない】ことです。

多くの親はテスト結果など分かりやすい成果に注目しがちですが、本当に大切なのは、日々の努力を認めることです。

【昨日より早く終わったね】【自分で調べたんだね】といったように具体的な行動を言葉でほめることで、

子どもは【見てもらえている】と感じ、再び行動を起こそうとします。

この具体的承認は、心理学でいう【自己効力感】を高めます。

つまり、【自分にもできる】という感覚が、次の挑戦を生みます。

 

一方、【どうして満点じゃないの?】と結果だけに焦点を当てると、【完璧でなければ認めてもらえない】という恐れを強めてしまいます。

親が意識すべきは、【結果】よりも【過程の変化】。

努力の途中を評価することで、子どもは【頑張ることそのものに価値がある】と感じるようになります。

これが内発的なやる気の土台となります。

 

対策②主体性を引き出す関わり方

子どもが【やらされている】と感じるうちは、本当の意味でのやる気は生まれません。

やる気を引き出すには、選択肢を与えることが効果的です。

たとえば、【勉強しなさい】ではなく、【先に英語と数学、どっちからやる?】。

【今すぐやって】ではなく、【15分後と30分後、どっちに始める?】と尋ねてみる。

こうして選ぶ自由を与えることで、子どもは【自分で決めた】と感じます。

これが行動の主体性を支える重要なステップです。

 

主体的に行動したとき、子どもは結果を自分ごととして受け止めやすくなります。

その経験が【やればできる】【次もやってみよう】という内発的動機へと変わります。

親は、指示ではなく問いかけを増やすよう心がけてください。

【どうしたらうまくいくと思う?】【次は何を工夫する?】と、思考を促す質問を投げると、子どもは自然と考える主体になります。

子どもが決めたことを尊重し、たとえ失敗しても責めないこと。

それが、本物のやる気を支える関わり方です。

 

対策③【なぜ勉強するのか】を共有する

子どもが学習に前向きになれない背景には、【なぜ勉強するのか分からない】という空虚感があります。

目的が曖昧なままでは、どんな学習も義務にしか感じられません。

ここで大切なのが、【勉強の意味】を一緒に話すことです。

【将来どんなことをしてみたい?】【どんな大人になりたい?】と問いかけながら、その夢や興味と、今の学習内容をつなげてあげるのです。

たとえば、【英語ができると世界の人と話せるね】【数学が得意になると、ゲームを作る仕事もできるよ】という言葉をかけると、勉強が未来につながるツールとして理解されると、行動意欲は一気に高まります。

 

また、短期的な目標も有効です。

【次のテストでミスを3つ減らす】など、達成可能な目標を一緒に立てると、成功体験が積み重なり、やれば変わるという実感が生まれます。

【なぜ勉強するのか】を押しつけではなく共に考える。

それが、子どもの意欲を長期的に維持する最大のポイントです。

 

勉強を【楽しく】する環境づくりの3つのヒント

ところで、どんなに【やる気】を高めても、勉強の環境が整っていなければ、努力はなかなか続きません。

人は快適で安心できる場所にいるときこそ、集中し、意欲的に学べるものです。

逆に、プレッシャーや義務感ばかりが強いと、勉強は【やらなければならないこと】になり、心が重くなってしまいます。

勉強を【苦痛な時間】から【楽しみながら成長できる時間】に変えるには、モチベーションだけでなく、学びを支える環境づくりが欠かせません。

環境といっても、立派な机や特別な教材が必要というわけではありません。ちょっとした工夫で、学びの時間は驚くほど前向きなものに変わります。

 

ここでは、家庭や学校、または自分自身の学習スペースを楽しく学べる場にするための3つのヒントを紹介します。

1つ目は【見える成果をつくる】こと。

2つ目は【学びを【遊び化】する】こと。

3つ目は【安心して失敗できる空気をつくる】こと。

 

これらの工夫は、どれもすぐに実践できるシンプルな方法です。

しかし、その効果はとても大きく、子どもの【やる気】や【自信】を引き出すきっかけになります。

学びを楽しむ環境は、やがて自分で成長する力を育てていくのです。

 

ヒント①見える成果をつくる

勉強を続けるうえで何より大切なのは、【できた!】という達成感を感じることです。

努力の結果が見えにくいと、どんなに頑張っても手応えがなく、やる気が下がってしまいます。

だからこそ、成果を見える形に残す工夫が効果的です。

たとえば、学習記録ノートにその日の勉強内容やできた問題数を書き込む、チェック表にシールを貼る、カレンダーに【◎】【〇】【△】をつける。

こうした小さな記録の積み重ねが、自分の努力を目に見える形で示してくれます。

 

進捗が視覚化されると、【これだけ頑張った】【前よりできるようになった】という実感が生まれます。

それが次の行動へのモチベーションになり、学びの好循環が生まれます。

親も子どもが記録を見せてくれたときは【すごいね】【続けていて偉いね】と言葉で認めてあげましょう。

評価ではなく承認が、やる気を支えるエネルギーになります。

成果を見える化することで、勉強は単なる努力ではなく、【自分の成長を感じる楽しい時間】に変わっていくのです。

 

ヒント②学びを【遊び化】する

【勉強=つらいもの】というイメージを変えるために有効なのが、学びを遊び化する工夫です。

人は楽しさを感じるとき、自然と集中力が高まり、記憶にも残りやすくなります。

たとえば、単語カードを使ってクイズ形式で出し合う、タイマーを使って自分と競争する、アプリやゲームで復習するなど、遊びの要素を取り入れることで【やらされる勉強】から【やってみたい勉強】へと変わります。

また、【ごほうびシステム】も効果的です。

問題を10問解けたら休憩タイム、1週間続けたら好きなデザートなど、小さな楽しみを設定すると、学びがポジティブな習慣になります。

 

ポイントは、【遊び】が勉強の邪魔をするのではなく、学びのモチベーションを支える仕組みになるよう意識することです。

楽しさを感じながら取り組むことで、学習内容が自然と身につき、結果的に成果も向上します。

【楽しいから続けたい】という気持ちが生まれれば、勉強は努力ではなく、成長のゲームになります。

 

ヒント③安心して失敗できる空気をつくる

最後のヒントは、【安心して失敗できる環境】をつくることです。

勉強の過程では、間違いや失敗は避けられません。しかし、間違いを責められると、子どもは【怒られたくない】【恥ずかしい】と感じ、挑戦する気持ちを失ってしまいます。

反対に、【失敗しても大丈夫】と思える環境では、人は安心して新しいことに挑戦できます。

家庭の中で【間違ってもいいよ】【次はどうしようか】と声をかけるだけで、子どもの心はぐっと軽くなります。

 

また、大人自身が【間違えることも成長の一部】と見せることも大切です。

親や先生が【私も昔は苦手だったよ】【失敗して覚えたんだ】と伝えると、子どもは安心し、前向きに学びに向かえます。

学びとは、本来試行錯誤の連続です。

失敗を責めず、次へのヒントとして捉える空気があれば、子どもは自ら考え、工夫し、成長していきます。

【できなかった】ではなく【次はどうしよう】を合言葉に。

安心できる環境こそが、学ぶ勇気と楽しさを育てる土台になるのです。

 

【やる気】は、親が引き出すことができる力

子どもの学習意欲が下がると、【うちの子は勉強が苦手なのでは】と感じることがあります。

けれども、それは能力の問題ではありません。多くの場合、【自分にもできる】【学ぶって面白い】と思える環境と関わり方が足りていないだけなのです。

今回は最初に、やる気を奪う要因が比較・結果主義・安心感の欠如にあることを見てきました。

周囲と比べられることで自信を失い、結果だけを求められることで学ぶ喜びが薄れていく。

そんな中で必要なのは、安心して挑戦できる心の土台づくりです。

次に、子どもの心に火をともすための3つの鍵、承認・選択・共感を紹介しました。

認めてもらえる喜び、自分で選ぶ自由、理解してもらえる安心感。

この3つがそろうと、子どもは自然と【やってみたい】という気持ちを取り戻します。

 

そして最後に、勉強を【苦痛な時間】から【楽しい時間】に変える環境づくりの工夫をお伝えしました。

成果を見える化し、学びを遊び化し、安心して失敗できる空気をつくること。

それが、学びを継続する力になります。

 

やる気は、命令では生まれません。

【見守りながら信じる】【一緒に考える】という姿勢が、子どもの内側から力を引き出します。

勉強が親に言われてやることから、自分の未来をつくる時間に変わる瞬間です。

 

焦らず、比べず、信じる。

この3つの姿勢こそが、子どもの学びを支える最強のエネルギーなのです。

 

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