今回は【【まだ小学生だから】が危ない!後伸びできない子にならないために親が知っておくべきこと】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
【うちの子はまだ小学生だから、勉強は遊ぶ時間の方が大切】
【中学に入ってから本気を出せばいい】
そう考えている小学生の子を持つ親は少なくないでしょう。
しかし、中学に入ってからの成績は、小学校3年生〜4年生頃に身につけた学習習慣や、基礎学力に大きく左右されるところがあります。
ですから、中学でどのような学力グループに属するか、勉強への向き合い方などが10歳前後で見えてきてしまうのです。
この時期に【つまずき】を放置したり、間違った学習法を続けたりすると、中学に入ってからどれだけ頑張っても、なかなか思うように成績が伸びない、いわゆる【後伸びしない子】になってしまう危険性があります。
私自身、元グータラ小学生なので色々と小学生時代のことを偉そうに言える立場ではありませんが、たしかに同級生の中で勉強に対しての意欲がある子とない子だなという認識が出始めた小学校3年生、4年生頃と、中学での学力グループというのはほぼ一致していました。
ですから、とくに地方の親が考えがちな【まだ小学生だし】というのは、親自身が子どものこれから先の学力の伸びを決めてしまう可能性があるくらい、重要な考えだと肝に銘じてください。
そこで今回は、小学校という大切な時期に、一体何が後伸びの妨げになっているのか、後伸びしない子に共通する意外な特徴を5つご紹介します。
子どもの未来のためにも、【まだ小学生だから】という甘い考えを捨て、今からできる対策を一緒に考えていきましょう。
なぜ【まだ小学生だから】でのんびりしていると危険なのか
まず、昭和の頃から【小学生は遊ぶのが仕事】という言葉をよく聞きます。
たしかに、子ども時代にしかできない遊びや体験は、心身の成長に欠かせません。
しかし、もし子どもの将来を考え、中学受験やトップ校への進学を視野に入れるなら、その考え方には大きな落とし穴があります。
この時期に【まだ小学生だから】と勉強を後回しにしてしまうと、将来の学習に大きな影響を及ぼすのです。
小学生の学習は、中学以降の学習内容の【土台】となります。
算数でいえば、足し算・引き算・掛け算・割り算の四則演算、そして分数や小数の計算。
国語でいえば、漢字の読み書き、基本的な語彙力、そして文章を正確に読み解く力、つまり【読解力】です。
これらはすべて、中学で学ぶ数学の方程式、理科の化学式、社会の歴史、そして複雑な現代文読解の基礎となります。
もし、この土台がぐらついていると、中学で学ぶ、より高度な内容を理解するのは非常に困難になります。
小学校で【つまずき】を放置したまま中学に進んでしまうと、中学の授業についていくこと自体が精一杯となり、応用問題に取り組む余裕はなくなってしまいます。
たとえば、数学の二次方程式を解くには、小学校で学んだ四則演算が瞬時にできなければなりません。
英語の長文読解には、国語で培った文法や語彙力が不可欠です。
すべての教科は繋がっており、小学生の学習は、中学で花開くための【根っこ】を育てる時期なのです。
さらに、小学生時代に身につけるべきは、知識だけではありません。
【自ら学ぶ習慣】や【集中力】も、この時期に培われます。
毎日決まった時間に机に向かう習慣がない子は、中学に入って部活動や友人関係で忙しくなった時、学習時間を確保するのが難しくなります。
家に帰ってすぐにゲームやテレビに手を出してしまい、疲れているからと学習を後回しにする習慣がつくと、授業についていけなくなり、【勉強は嫌いなもの】という意識が定着してしまいます。
小学校での学習を軽視することは、将来の可能性を自ら狭めてしまうことになりかねません。
しかし、だからといって、小学生の時から猛勉強をさせる必要はありません。
大切なのは、日々の学習を【特別なこと】ではなく、【当たり前の習慣】にすることです。
遊びと学びのバランスを大切にしつつ、将来を見据えた学習の土台作りを、親が意識してサポートすることが重要なのです。
小学生時代に躓いて後伸び出来ない子の意外な共通点5選
さて、小学生時代に躓いてしまい、後伸び出来ない子というのは思いのほか共通点があります。
それでは、小学生時代に何が原因で【つまずき】が生まれ、中学で【後伸びしない子】になってしまうのでしょうか。
後伸びしない子には、いくつかの共通した特徴が見られます。
①【なぜ?】と疑問を持たない
教科書の内容や、先生の教えをただ暗記するだけで、【なぜそうなるのか?】と疑問を持たない子は、中学で応用問題につまずきやすくなります。
たとえば、理科の実験で【なぜこの化学反応が起きたんだろう?】と考えたり、社会のニュースで【なぜこんなことが起きるんだろう?】と深掘りしたりする習慣がないと、論理的な思考力が育ちません。
トップ校の入試問題は、単なる知識の暗記だけでなく、論理的な思考力を問う問題が増えているため、この習慣がないと太刀打ちできません。
②【やり直し】をしない
テストや宿題で間違えた問題を、そのまま放置してしまう子はいます。
そして、同じ間違いを何度も繰り返してしまいます。
間違いから学び、それを次に活かすという習慣がないため、いつまで経っても苦手な単元を克服できません。
間違いは成長のための重要なヒントです。
それをただの【失敗】と捉えてしまうと、学力向上は望めません。
③【読む】習慣がない
活字に触れる機会が少ない子は、読解力が身につきません。
教科書や問題文を正確に読み解く力がなければ、どれだけ知識があっても問題を解くことはできません。
とくに、国語の長文読解だけでなく、算数の文章題や理科・社会の資料問題など、すべての教科で読解力は求められます。
読解力は、すべての学習の基礎となる重要な力なのです。
④自分の意見を言葉にできない
【なぜそう思うの?】【この問題の答えは?】と聞かれても、黙り込んでしまったり、【わかんない】と答えてしまったりする子は、自分の考えを整理する習慣が身についていません。
自分の意見を言葉にすることは、思考を整理し、論理的に考える力を養う上で非常に重要です。
⑤宿題を【作業】としてこなす
【宿題は終わらせるもの】と認識し、ただ単に手を動かすだけの作業としてこなしてしまう子は、学習内容の理解が浅くなります。
答えを丸写ししたり、答え合わせを適当に済ませたりすることは、一見効率的に見えますが、全く学力が向上しません。
これらの特徴は、決して子どもが【怠けている】わけではありません。
多くの場合、これらの習慣を身につけるための環境や、親の適切な声かけが不足していることが原因です。
この共通点を親が理解し、早めに気づいて対策を講じることが、子どもの将来の可能性を広げる第一歩となります。
後伸びする子になるための3つの対策
それでは、どうすれば【後伸びする子】に育てることができるのでしょうか。
決して特別な才能や学習法が必要なわけではありません。
日々の生活の中で、少し意識を変えるだけで、子どもの学習に対する姿勢は大きく変わります。
①【なぜ?】と考える習慣をつける
子どもとの会話の中で、常に【なぜ?】という問いかけを意識しましょう。
【なぜ空は青いの?】【どうしてこんなことがニュースになっているの?】など、日常のふとした疑問を一緒に考えることで、子どもの好奇心を刺激し、論理的な思考力を育みます。
子どもが【わからない】と言ったときでも、すぐに答えを教えるのではなく、【どうしてそう思うの?】と問いかけることで、自分で考える力を養うことができます。
②【間違いから学ぶ】習慣をつける
テストや宿題で間違えた問題は、そのままにせず、必ず【やり直し】をさせましょう。
なぜ間違えたのか、どこでつまずいたのかを一緒に考えることで、子ども自身が自分の弱点を理解し、次に活かせるようになります。
この時、親が答えを教えるのではなく、ヒントを与えながら導いてあげることが大切です。
この習慣は、失敗を恐れずに挑戦する勇気も育ててくれます。
③【読書】を習慣化する
読解力はすべての学習の土台です。
子どもが興味のある本を自由に読ませてあげましょう。
マンガや雑誌でも構いません。
活字に触れる時間を増やすことで、自然と語彙力や読解力が身につきます。
また、ただ読ませるだけでなく、読んだ本について感想を話し合う時間を持つことも、思考力を育む上で非常に効果的です。
【主人公はどうしてこんな行動をしたと思う?】【もしあなたがこの登場人物だったらどうする?】といった問いかけを通じて、物語の背景を深く考える力を養うことができます。
これらの対策は、どれもいますぐ実践できることです。
そして、最も重要なのは、子どもの努力そのものを褒めてあげることです。
テストの点数が悪くても、【最後まで諦めずに解いたね】【この問題は粘って考えたね】といった声かけが、子どもの自己肯定感を育み、次の学習への意欲につながります。
学習習慣は【才能】ではなく、親子の関わり方で大きく変わります。
焦らず、子どものペースに合わせて、学習の楽しさを伝えていきましょう。
これらの積み重ねが、子どもの学習能力を飛躍的に向上させ、中学で飛躍する力を育んでくれるはずです。
後伸びする子の鍵は【才能】ではなく【習慣】にあり
【後伸びしない子】に共通する特徴は、決して生まれつきのものではありません。
それは、小学校の低学年という大切な時期に、身につけるべき学習習慣や、思考力を育む機会が少なかったことが原因です。
しかし、もし今子どもの様子に不安を感じていても、決して手遅れではありません。
今日からでも、子どもとの関わり方を見直し、学習に対する【姿勢】を変えることから始めてみましょう。
【なぜ?】と考える習慣をつけましょう。
日常のふとした疑問を親子で一緒に考えることで、子どもの好奇心と論理的な思考力が育まれます。
そして、【間違いから学ぶ】習慣をつけるよう意識してください。
間違いは成長のための重要なヒントです。
なぜ間違えたのか、どうすれば正解できたのかを一緒に考えることで、自分の弱点を理解し、次へと活かす力が身につきます。
学力向上を目指すのであれば【読書】も外せません。
活字に触れる時間を増やすことで、すべての学習の基礎となる読解力が自然と向上します。
学習習慣は【才能】ではなく、親子の関わり方で大きく変わります。
焦らず、子どものペースに合わせて、学習の楽しさを伝えていきましょう。