今回は【内申書対策 なぜ小学生からすべきなのか】と題し、お話をしていきます。
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高校受験において、内申書は非常に大きな役割を果たします。
特に公立高校では、入試本番の点数と内申書、教科の評定を合わせて総合的に合否が判断されるため、学力試験だけではカバーできない部分を内申点が支えると認識されています。
とくに進学校を受ける場合は、各中学の優等生が受験するため【オール5が当たり前】【生徒会で役職に就いていた】や【委員会で委員長をやっていた】【部活で部長を務めていた】という子がゴロゴロいます。
そして、入試当日の筆記試験で圧倒的な点数を取ればいいのですが、【ボーダーライン】となった場合は内申点、調査票をチェックされて合否が決まります。
学力の高い生徒達が受けるため、合否は1点、2点の争いになります。
また、いくら学力に自信があっても、入試本番ではどんなことが起きるか分かりません。
実際、公立入試でその年の数学は過去数年の中で最も簡単で、トップ高校を受ける子達が軒並み高得点となり、数学に圧倒的自信を持っていた子が差を見せつけることができずトップ高校に落ちるというケースもあります。
入試において筆記試験は絶対的なものですが、場合によっては【筆記試験が全て】とは言い切れないです。
ですから、学校での行いや定期テストの点数など内申書対策をしていくことも立派な受験対策といえます。
ただ、小学生を持つ親からすると【高校受験なんてまだ先】【内申書対策は中学生になってからで大丈夫】と思いがちです。
実際、内申書における教科の評定というのは自治体によって【中学校1年生から対象にしている】【中学2年と3年生の2年間】【中学3年生のみ】と異なります。
中学3年生のみや中学2年生からとなると、親も子も中学入学時点ではあまり気にしない、対象学年になってから意識すれば大丈夫だと思うかもしれません。
しかし、内申書で評価される内容は小学生時代に形成される生活態度や学習習慣の影響というものが大きいです。
つまり、小学校時代の過ごし方が、中学校以降の評価に直結し、高校受験で【どの高校を受けられるのか】を左右する可能性があるのです。
そこで今回は、小学生から内申書対策をする理由をご紹介していきます。
中学生になると本格的に子どもが評価される
まず、中学生になると人生で初めて【自分を本格的に評価される】という世界に足を踏み入れることになります。
小学校でも学期が終わる度に通知表を渡されますが、評価の仕方はとてもシンプルですし、中学受験をする子でもかなり神経質になって対策をするということもないと思います。
教科の評定は、ご存じの通り1〜5の段階でつけられる評価です。
親世代の頃は【3が普通】という感覚でしたが、今では絶対評価という【生徒が各教科の目標に対してどれだけ理解達成できたか】という子ども一人一人に合わせた評価をつけています。
ですから、【3が普通】ではなく【3は理解不足だと思われる】という意味になります。
そして、評定は定期テストの点数だけでなく、授業態度や学習ワークの提出、グループ活動への取り組みなど、日常の学習姿勢が総合的に判断されます。
つまり、単にテストで高得点を取るだけではなく、日々の積み重ねが重要です。
評定は学期ごとに出され、最終的には中学3年の通知表の結果が内申書に反映されます。
内申書は、高校に提出される公式な書類です。
対象となる学年の評定に加え、生活態度、部活動や生徒会活動、ボランティア、特別活動、資格取得なども含まれます。
評定の平均点と高校の当日入試の点数を合算して合否が決まる学校が多く、特に公立高校では内申の比重というのも高校によって異なることも珍しくありません。
つまり、いくら学力が高くても、筆記試験でそこそこ良い点数を取っていても内申が低ければ志望校に届かないこともあるのです。
ボーダーライン上にいる受験生だと、本番のテストの点数だけでなく内申書も確認されるので、まさに子どもの人生を決める重要な資料になります。
このような仕組みを理解した上で、子どもが中学校生活をどのように送るかは、将来の進路を大きく左右するということに理解を示してください。
家庭でできる小学生向けの内申書対策
さて、小学生のうちから内申書対策を意識することは、中学で良いスタートを切るための大切な準備になります。
内申書は中学校での成績や生活態度、活動実績をもとに作成されるため、家庭では学力だけでなく生活習慣や人間性の土台を育てることも重要です。
規則正しい生活習慣を身につけることや、早寝早起き、時間を守る習慣、朝ごはんをきちんと食べることは、集中力や体調の管理にもつながります。
スマートフォンの使用時間を子ども任せにしていると、学校の授業中に居眠りをすることになるので、親が管理する、またはルールを厳格に決めるようにしてください。
また、責任感や協調性も家庭で育むことができます。
家の手伝いを通じて自分の役割を果たす経験をさせたり、兄弟姉妹や友だちとの関わりの中で思いやりやルールを守る姿勢を教えることは、将来の生活態度や集団活動での評価に結びつきます。
そして、学校生活を通して【人間力】を育んでいくことも重要です。
挨拶や礼儀、友達との協調性、クラスでの責任感なども内申に間接的に影響します。
先生は子どもの日々の学校生活の中で、【あの子はしっかりしている】など、一人一人の姿勢を見ています。
一方、内申書の中でも親が気にする教科の評価というのは、何はともあれ毎日の授業を大切にすることが大切です。
授業中の発言、積極的な姿勢、ノートの取り方など、教師が見ているポイントは多岐にわたります。
提出物を期限内に出すことや、丁寧に取り組む姿勢も高評価に繋がります。
普通に学校生活を送ればクリアできそうなものですが、やはり学校生活に慣れていくと心にスキが生まれたり、徐々に責任感を感じなくなってきます。
こうなると、評定のことも気にしなくなってきます。
親としてはできればこういう状況に子どもが陥らないよう気をつけるのが無難です。
小学生からできる勉強面での内申書対策は、テスト勉強の計画的な取り組み方を意識することです。
定期テストは評定に直結するため、早めの準備と復習が不可欠です。
小学校では【テスト】といえばカラーテストになりますが、習っている単元の復習やテストに向けた勉強をしてみたり、漢字の50問テストで満点をとるよう準備をして【テストで良い点数を取るための対策】の慣らしをしていくことや、テストで間違えた時は必ず解き直しをして、自分の弱点を分析することにも挑戦していきましょう。
子どもの自己肯定感を高める
ところで、中学校で活躍する子というのは積極性、責任のある子です。
こういう子に育つには、やはり自己肯定感を育てることが不可欠です。
反抗期や思春期に突入している中学生になってから自己肯定感を高めるというのは親にとっては不可能に近い作業ですから、小学生時代から意識することがベターです。
子どもらしく元気に小学校、中学校生活を送るには、家庭の雰囲気が良いことや親子関係が良好ということも大切なポイントです。
子どもが何に悩んでいるか、どう学習に向き合っているかを見守りつつ、必要に応じて声をかけたり、学習環境を整えてあげることも大きな支えになります。
家庭での居場所があり、挑戦したら応援してくれる親がいることで、子どもの自己肯定感や社会性が育ちます。
これが中学校での積極的な行動や挑戦の姿勢につながります。
たしかに、内申書の存在というのは家庭によって中学受験を決意するくらい大きな存在感があります。
先生のような大人の顔色を伺って行動するというのは息苦しさ、または【えこひいきを生み出す】という意見もあります。
簡単に言えば、デメリットで語られることの方が多い気がします。
勉強だけすればよい、という考えだとなかなか【オール5】は取れないということもあるでしょう。
成績が良い子やその親からすると不満を抱くとは思いますが、社会に出てからも様々な面から上司や先生に評価される世界が待ち受けています。
中学校生活は、将来に向けた重要な3年間です。
評定や内申書は、その努力の積み重ねを評価する一つの形です。
日々の行動を大切にし、コツコツと積み上げていくことで、より良い内申書の中身となる可能性が高まっていきます。
この現実を受け止めて、【大人から評価される子ども】を受け入れて、中学進学に向けて準備をしていきましょう。