今回は【小4の壁以降の親子関係の微調整の仕方】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子育てというのは子どもが自立するまでが親が直接関わる子育て、になると思います。
ただ、中学生や高校生になると進路進学で新しい友達と出会う、または部活を通じて交友範囲も広がります。
当然ながら、親子が一緒に過ごす時間、話をする時間も減っていきます。
それでは、子どもが中学生になったら親子関係がガラリと変わるのかと言えば、そんなことはありません。
子どもと親の関係が微妙なものなる、交わす言葉が減ってくるタイミングがちょうど小学4年生頃になります。
高学年になると親と必要以上に話をしない、避けるようになる子もいます。
私自身もそうでした。
中学生になるとさらに会話が減って【何を考えているのか分からない】と親が感じることも増えていきます。
そうした変化の初期段階が10歳頃に起きて、その時の対応次第では親子関係がかなり悪くなることもあります。
もちろん、反抗的な態度、親を避けるという言動は必ずしも小学4年生に現れるわけではありません。
小学3年生の時に出る子もいれば、我が家の子ども②のように小学5年生に反抗的な態度が目立つ子もいます。
ただ、概ね小学4年生が精神面で大人への階段を歩いていく、新しいステージに突入する時期なため、親の方も子どもの成長に合わせてこれまでの子どもとの向き合い方などを考えていく必要があります。
喧嘩はするものと受け入れる
まず、子どもの態度に色々と思うことがあり、つい小言を口してしまうことが増えますが、これまで親が注意をしても素直に反省していた子が、反論してくると、親としては驚くとともに【なんでそんなことを言うのか】とイライラ、怒りが募ってつい、声を荒げてしまうことがあると思います。
これまでは喧嘩もほとんどしてこなかった親子でも、小学4年生を境目に【顔を合わせば喧嘩する】と親子関係がガラリと変わってしまうことも珍しくありません。
一度いがみ合ってしまうと、お互いに素直になれず、以前のような関係に戻れなくなります。
子どもの方は自分の反抗的な態度で親が動揺している様子を見て、自分の影響力の大きさを自覚するきっかけになります。
一度【こういう態度をすれば親が動揺する】ということに気がつき、親が過剰に反応すれば面白がり、二度と素直な子どもには戻れなくなります。
親子関係が波風が全く立たずに平穏無事に子どもが成長するというケースはかなりレアケースですから、どの家庭でも多かれ少なかれ子どもの自立心が芽生えてくる、自我が芽生えてくるタイミングで親子喧嘩が起きやすくなると思ってください。
これまで素直に育ってきた子、あまり親に対して嫌味とか言ってこなかった子でも別人のように変わる子もいます。
こうなると、親としては【こんなはずではなかった】と激しく動揺し、なんとか以前のような素直な子どもに戻るよう手を尽くすことをしてしまいますが、子どもが成長する軌道に乗ってしまうと、再び【素直で可愛い我が子】には戻りません。
成長すれば自分の意見をぶつけてくるのは正常なことです。
無理矢理言葉などで子どもを抑え込むということはせず、【遅かれ早かれ衝突することがある】と身構えつつ、喧嘩はするものと受け入れてください。
子どもの変化に親の方が追いつかないと思いますが、成長しつつある子どもを無理に修正させるのではなく【大人になるための準備で変化している最中】と受け止め、寄り添いましょう。
子どもの変化を察知する
また、子どもの変化を察知することも大切なことです。
子どもの性格はそれぞれですが、小学4年生になると多くの子どもたちが心の成長段階に入ります。
見た目は特に変わりはしないので、子どもはいつも通りに接してしまいますが、精神的に変化している時にこれまでと同じ接し方をすると、子どもが歯向かう、反論する、口数が減るなど過剰な反応を示すことがあります。
子どもにとって、自分が変化していることに親が気がついてくれないというのはイライラする原因になることもあります。
こうした苛立ちが親に対する態度となってしまい、親はその変化に気がついていないからまた子どもを叱るという負の連鎖に陥ることもあるので、【子どもの変化を察知する】と意識してください。
私の場合、子ども①②そして③も小学4年生となった頃に親子関係で変わったことは、子どもから話しかける回数が減ってきたということでした。
3人の子どもたちは、おそらく普通の子ども以上に親と会話をしているのですが、それでも幼児期や小学校低学年の頃に比べるとアレコレをベラベラ話すことがなくなりました。
親に伝える必要があることや、クラスで起きた事件、自分が学校で活躍したこと褒められたことなどで、何気ない学校での出来事は少しずつ減ってきた印象があります。
親も自分の子ども時代を振り返ると、大半の方は【小学校高学年の頃から親にアレコレ聞かれるとつっけんどんな態度していたな】と思い出すはずです。
とはいえ、親からしたら何歳になっても子どもは子どもです。
10歳になっても子どもが6歳の頃と同じように話しかけてしまうこともあります。
ただ、変わらない親の態度に子どもはイライラを募らせていき、積もり積もると【いい加減にして】【もう話しかけないで】とキツイ言葉を投げかけるようになるので、子どもが自分から話をしなくなったら、以前と同じ感覚でアレコレ聞くというのは控えるようにしましょう。
子どもと共に親も成長する
とはいえ、反抗期に突入しても親にとっては子どもは子どもです。
【腹が立つな】と思いつつも、以前と同じように話をしてくれるのではと期待してしまうこともあるでしょう。
しかし、子どもは一旦反抗期に突入すると精神面での成長の軌道に乗ってしまうので、親の思惑通りにはいきません。
子どもが元に戻ることはないです。
良好な親子関係を構築していくには、やはり親も子どもの変化に合わせて成長する、変わっていく必要があります。
親よりも下、親に属しているという見方を改めて、子どもを一人の人間として対等な関係であるという意識を持つようにしてください。
子どもは親が自分を下に見ている、軽く見ているというのを感じ取っています。
口にはしなくても【自分のことを馬鹿にしている】【自分の意見を聞いてくれない】と心の中で親に対する不満を溜めていき、どうにもならなくなると会話を拒否する、親と顔を合わせるのを避けるようになります。
小学校高学年でそうなってしまうと、さらに親子で過ごす時間が減る中学生や高校生になると、ほぼ口を聞かないという事態になるかもしれない、と危機感を持ってください。
中学生や高校生は受験があるので、進路進学に関してしっかり家庭で話し合いをしなければいけないのに、普段から会話をしていないと意見の衝突の連続でさらに家庭内の雰囲気が悪くなってしまいます。
また、反抗期の程度というのは個人差がかなりあります。
【こんなことで怒るの?】とか【どうして親に反抗するのか理解できない】と思う方もいるかもしれませんが、親が経験してきた反抗期よりも強めに出る子もいます。
我が家では、私は反抗期がかなり強めでしたが、夫は常識的な反抗期だったようで、それ故に子ども①の反抗期や思春期への対応の仕方、耐性力の有無の違いがありました。
親にとっても子どもにとっても一番身近な人間関係である親子は近いがゆえに子どもの成長に伴い心の行き違いが起きてしまうこともあります。
何も言わなくても理解できる、はないです。