【教育小噺】小学3年生で学力差が出る不思議 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】小学3年生で学力差が出る不思議

スポンサーリンク
BLOG
スポンサーリンク

今回は【小学3年生で学力差が出る不思議】と題し、お話をしていきます。

スポンサーリンク
AD

YouTube版

エール出版社より本が出版されました。

小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。

created by Rinker
エール出版社
¥1,760 (2024/12/17 16:56:21時点 Amazon調べ-詳細)

 

kindle出版しました。unlimitedでも読めます。

完全に無料で読めるコミックエッセイです。

 

↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。

キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

内容は一緒です!

透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

created by Rinker
¥250 (2024/12/17 16:36:38時点 Amazon調べ-詳細)

 

新作です。

 

kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!

ありがとうございます。

 

子どもの学力差の広がり方というのは多くの親にとっては無視できない、大変気になる問題です。

理解力や暗記力、集中力といった勉強する上でとても大切な力があるかどうかというのも学力差に関係するスキルですが、その違いだけで全てを語ることもできません。

同じ程度の学力スキルを持っていた子同士でも、学年が上がるにつれて両者の間に学力差が生じることも珍しくありません。

私も塾で仕事をしている時に中学生の勉強を見るたびに【生まれてからたった10数年でこんなに差が出てしまうものか】と色々と考えたことがあります。

しかも、13歳、14歳時点で学力差というのはかなりあります。

 

偏差値で言えば、最上位層は高校受験のために多くの中学生が受ける住んでいる地域の入試問題の傾向に特化した模試で偏差値75くらい取る子もいれば、学業不振の子は偏差値35程度だったりするので、偏差値40差あったりします。

その差は進路進学にも大きな影響を与えるので、大げさかもしれませんが10数年生きてきただけで【どのような職に就いてどのような人生を送れそうか】というのも何となく見えてしまうという恐ろしさがあります。

中学1年生や2年生の時点で偏差値40差がついているということは、小学校時代からの学力差がハッキリあって、何も対策をしてこなかったからこういう結果になってしまったとも考えられます。

ただ、小学校高学年や中学生になるとどのような進路進学をするのかは子ども本人の気持ち次第というところがあります。

親としてはなるべく選択肢が多い状態になっていることを望みますし、すなわちそれが勉強させる、家庭学習の習慣を定着させるという考えにつながると思います。

 

親の勉強への熱量の差

しかし、子どもの勉強というのは親の関わり方、考えによってかなりのバラツキがあるのも事実です。

学年が上がれば差が出るということは親自身も学生時代に経験しているはずですが、学校の勉強に困らないようにと家庭学習に力をいれる家庭、学校の勉強以上のことを学ばせることに積極的な家庭、勉強は学校の授業と宿題でOKと様子見をしている家庭、勉強は子ども任せにしているいわゆる放任主義の家庭と様々です。

親が勉強を重視しているかどうかというのは家庭によって相当な違いがありますし、それによって子どもが小学校に入ってから学校で学んできたことをしっかり定着させるよう、プラスアルファの勉強を家でするかどうかも決まってきます。

私の場合、小学生に入ったら宿題を含めて勉強するかしないかは子ども任せというかなり放任主義な両親でしたから、当然ながら勉強しない子に育ちました。

子どもの頃、とくに低学年の頃は友達の家との勉強に関する親の考え方が違うということに気がつかないので、親の教育方針が常識なのだと思っていました。

学年が上がるにつれて【宿題が終わってからじゃないと遊べない】と口にする同級生も増えてきて、【みんなのお母さんは教育ママなのかな】と勘違いしていました。

実際は、それが当たり前なのですが、如何せん自分の親の教育方針がスタンダードになっているので【おかしいな】と気がつくには時間がかかります。

そして、子どもが【あれ、おかしいな】と思った時には学力差がかなり出来上がっていて、そこから這い上がれないということも良くある話です。

親子で【しまった!】と気がついて塾に駆け込んでくるのが、たいてい中学1年生の最初の定期テストが終わった頃、6月から夏休み前が多く、夏休みの講習会を受けて入会するというケースは毎年のようにありました。

知り合いのママさん達の【うちの子、勉強しなくて困る】という発言を目の当たりにしてしまう方もいたりと、親の子どもの教育に対する熱量が子どもの成績に影響するのは明らかです。

 

低学年で鍛えるべき基礎学力の違い

小学校に入ってからの最初の2年でじわりじわりと学力差が生じてくるわけですが、まだその2年間は学ぶことも限定されているので明らかに勉強に対して苦手意識を持つ子も少ないです。

ただ、【なんだか分からない】と感じる子が少しずつ増えてくる小学3年生になると学力差が目立ってきて、概ね算数のテストや漢字テストから【あの子は勉強が苦手なのかな?】と感じるようになってきます。

とはいえ、小学3年生の勉強は単元によって点数のバラツキが出るので【今回はけっこう点数取れない子もいたし】と楽観視する子が多いです。

ただ、こうした点数のばらつきが出てしまうというのは、裏を返せば【基礎学力の鍛え方が甘い】という側面もあります。

子ども③が小学3年生の頃に、算数の桁数の増えた計算、一億までの数や表とグラフの単元で満点や高得点を取れた子が数人とクラス内でも差が出たのですが、その時に【繰り上がりと繰り下がりの計算が怪しい子がいる】【落ち着いて問題を読めない子がいる】と子ども③が口にしていました。

 

こうした基礎学力が鍛えられていない子、どこかに弱点がある子は少し難易度の上がった単元で高得点が取れないという傾向があり、そして周囲にも自分と同じような子がいるのでどこか安心して【今回はたまたま】と上位層との学力差が生じていることに気がつかない、自分の良いように捉えてしまい、結果として学力差が出来上がっていることを知らずに小学4年生へと進級していくのだなと思いました。

小学3年生は理科と社会の勉強もスタートするので、テストを受ける回数も増えます。

テストを受けると【何が弱いのか】という気付きにもなりますし、やはり公立小のカラーテストは学校の授業内容をベースにしているので決して難しいものではありません。

それでも点数が取れていない時があるというのは【まだまだ基礎学力が鍛えられていない】と思っていいでしょう。

小学3年生から基礎学力を鍛えると、学力グループ構築の荒波に揉まれてもミドル層以上の立ち位置にいることもできるので、早めに対策することが肝要です。

来たるべき小学4年生に向けて小学1年の内容から復習をしていき、盤石な基礎学力に仕上げていくようにしましょう。

 

苦手単元を放置しているかどうか

復習をしていくことも大切ですが、まだ子どもは小学校に入って2、3年しか経っていません。

しかもまだ家庭学習を確立していない子もいるでしょうし、自分に合った勉強スタイルを見つけていない子も当然ながらいるでしょう。

小学3年生は8歳と9歳の子どもですから、【自分の課題はこれ】とピンポイントで理解していることを求めるのは酷です。

苦手かどうかよく理解していないまま【何とかなる】と親に伝えない子もいます。

ただ、苦手単元が蓄積されていくと【分からない】と感じることが増えていき、授業も楽しくない、テストを受ければ悪い点数を取り、親に叱られるのではないかとビクビクするので、勉強に対して肯定的な感情を抱くことはなくなります。

勉強するかしないか、勉強が自分を助けるものと考えられるかどうかも子どもの心次第です。

 

苦手教科や単元を放置していると【勉強は面倒で苦しい】という感情が強くなるので、親としてはこの感情が出るのを食い止めたいところです。

まず、小学校1年生から3年生の学びで躓きやすい単元を調べてみて、我が子のテストの点数がいつもより低かった単元はなかったか思い出してみてください。

1年生では算数の繰り上がりと繰り下がり、2年生では九九の暗記に力を入れますが、それ以外にも単位換算、時計の読み方、図形など【なんだかよく分からない】と感じる単元があります。

国語も漢字ばかりでなく、【ずとづ】【おとを】【はとわ】といった言葉のルールを理解していない子もけっこういます。

低学年の頃に修正しないとなかなか改善するまでに時間がかかる分野なので、市販のドリルなどを活用して家庭で対策をしていってください。

こうした地道な取り組みをしていくことで、小学3年生から広がる学力差を未然に防ぐ、または子どもが学力差という嵐に巻き込まれずに進級進学する手助けにもなります。

タイトルとURLをコピーしました