10歳の壁の対策とは | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

10歳の壁の対策とは

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今回は【10歳の壁の対策とは】と題し、お話していきます。

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エール出版社より本が出版されました。

小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。

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完全に無料で読めるコミックエッセイです。

 

↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。

キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

内容は一緒です!

透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

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新作です。

 

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ありがとうございます。

 

10歳の壁は小学生の子どもを育てている親にとっては気がかりな言葉の一つです。

反抗期や学校のテストで高得点を取るのが減ってきた、学校の勉強で分からないことが増えている、といったことを感じる学年です。

そして、分からない単元があってそれを頑張って勉強しようとする子もいれば、【どうせ自分はできないし】と学力の高い子は特別な子達で自分はあんな風にはならないと、努力する前から諦めてしまう子も増えていきます。

親としては、学力の分岐点となる小学4年生、10歳前後を契機に悪い方に流されていかないか心配ですよね。

小学4年生の学校の学びは抽象的なものが増えてくるのと、理科も社会も徐々に専門的な内容となってくるためこれまで通りに勉強して【全て分かる】が減ってきます。

そして、この問題は小学4年生で全て完結するわけではありません。

小学4年生、10歳を境目に高学年になると算数を筆頭に難しい内容をこれでもかと学んでいくので、4年生で躓いてしまうというのは大きな痛手となります。

親は【小学4年だけ気をつけれいればいいのではないの?】と驚くかもしれませんが、あくまで学力差がさらに拡大し固定化する序章に過ぎません。

高学年になると学力グループが固定し、そのグループは子ども本人が抜け出そうと決意しない限り中学進学後も引き継がれていくくらい強いです。

 

インターネットでもたくさん10歳の壁、小4の壁についての情報があふれています。

私もキンドル本、ブログやユーチューブ含めたたくさん取り上げてきました。

それくらいニーズのある、裏を返せば悩んでいる方が多いテーマです。

我が家には3人の子どもがいますが、2024年に子ども③が小学4年生となり全員が小4の壁を経験したということになります。

学校の勉強が難しくなるのは確実ですから、【難しくなる中でも勉強への意欲が低下しない】ということをモットーに色々とやってきました。

今回はその中でも効果があったと感じる10歳の壁を乗り越えるために、家庭で手軽に実践できる対策をご紹介していきます。

 

1.学びを楽しく感じるため知識を増やす

子どもが勉強に対して嫌悪感、苦手意識を持つのはどんなタイミングか考えてみると、【分からない】ということと【考えるのが面倒】と感じた時だと思います。

小学4年生では、算数で【折れ線グラフと表】【がい数】【計算のきまり】といった考えさせる単元、社会では都道府県名を覚えるなど、暗記するのが面倒だと感じてしまう学びをしていきます。

考えたり覚えるというのは好き嫌いがハッキリします。

そして、考えないような問題を解いたり、暗記するための勉強をするとあっという間に【分からない】が増えていきます。

これを繰り返していくとテストで良い点数を取ることも難しくなり、【自分は勉強が得意ではない】と子どもは自己解釈してしまいます。

もちろん、それ以前に必要な努力もしていないのに【勉強のセンスがない】と決めつけてしまうのです。

低学年の頃はまだ【努力すればなんとかなるかも】と思っていても、小学4年生頃から学びの難易度が上がると賢い子と自分との差を痛感して、現実から目を背ける子も増えていきます。

こうなってしまうと、学習意欲を高めていくというのはけっこう難しくなります。

【自分は勉強しても無理】という気持ちが芽生えてこないよう、学びを楽しく感じるように勉強に役立つ知識を増やしていきましょう。

 

まずは学習漫画をフル活用することです。

我が家も学習漫画を購入して理科と社会の基礎的な知識に触れさせることをしていきました。

学校で学んだ時に【ドラえもん科学ワールドで書いてあった】【実験対決に書いてあった】という【すでに知っている】を感じさせると勉強に対して苦手意識を持つことはありません。

とくに実験対決は高校内容と重なるところもあるので、長い間愛読できる本なのでおススメです。

図書館にも必ず学習漫画は置いてあるので、自伝も含めて色々な種類の学習漫画に触れるようにしていきましょう。

漫画でも子どもが勝手に知識を増やすきっかけになります。

小学4年生で一番知識の差が出やすいのが社会です。

子ども①②③の話を聞いても、【住んでいる自治体とその周辺、または祖父母が住んでいる地域以外は知らない子が大量にいる】とのこと。

我が家には鉄道好きな子がいることや、プレステ2で桃鉄をやっていたこともあり都道府県名を覚えるのは大丈夫でしたが、興味のない子は【覚えられない】となり、社会の地理に対して【暗記ばかりで嫌になる】と感じるようになります。

嫌だなという感情を持ってしまうと、勉強への意欲は低下していくので、こうならないように手を打つようにしましょう。

 

2.学校の勉強をほぼ100%理解する

どんな子でも勉強が嫌だと感じるのは【学校の授業がよく分からなくなってきた】という時だと思います。

学校の授業は学力グループの真ん中より下の子が理解できるような教え方とよく言われますが、単元によってはミドル層の子でも理解できない、理解するまでに時間がかかることもあります。

そのため、自分の子はそれなりに出来ていると思っていても、子どもは【最近学校の勉強がよく分からない】と時折考えている、という状態になっている可能性はあります。

学校の勉強の理解度は頻繁に行われるカラーテストの点数や子どもから【よく分からない単元がある】と言ってくることから把握することができます。

テストの点数は一番分かりやすいですが、単元が終わった後に時間を経ずに実施されるのでリアルな定着度を測ることはできません。

ですから、一番信頼できるのは子どもからの告白になります。

【がい数がサッパリ分からない】【都道府県名を覚えられない】という言葉は子どもからのSOSサインです。

間髪入れずにインターネット上の無料教材を印刷して、本当の実力、その単元の理解度を確認するようにしてください。

【もう少し後でもいいか】と先延ばしにしていると、その間にどんどん分からないことが増えていきます。

 

ただ、子どもから【分からない】と言い出してくるときはかなり深刻な状況になっていることもあるので、本当なら親が察することができるかどうかにもかかってきます。

【今の単元がちゃんと出来ているのか】というのは算数であれば宿題プリントが終わるのにどのくらいかかるかで分かることもあります。

難しい、分からないことが多い単元であれば時間がかかります。

様子がおかしい時は【今の単元は難しい?】と難しいことを前提とした言い方で聞きましょう。

【なんで分からないの!】だと子どもは反発するのが目に見えています。

あくまで、【難しいよね】という言い回し、優しい口調で聞いてください。

そして、子どもが勉強に対して苦手だと感じるのは、学校の勉強が原因ですから理解度は限りなく100%に仕上げるのが望ましいです。

100%になるとテストでも高得点を連発し、周囲からも【あの子は勉強ができる子】と思われるようになります。

一教科でも得意科目があると勉強への意欲は湧きやすくなります。

 

3.勉強する人生としない人生の比較

親からガミガミ言われて素直に勉強をする子はあまりいません。

親もかつては自分の親からガミガミ言われて嫌な思いをしてきたのに、そんな思い出を横に置いといて我が子にガミガミ説教してしまう人は少なくないでしょう。

明らかに子どものやる気をそぎ落とすことなので、代わりになるようなお説教を考えるのがベターです。

説教は時に感情的になってしまうことがあります。

親としては冷静に話をし、しかも子どもも自分の人生を考えるきっかけになるような内容にするのが理想的です。

そういう時におすすめなのが【勉強しない人生と勉強する人生の比較】を考えさせることです。

普通、親は子どもに勉強させようと勉強しないことでどうなるのかギャーギャー騒ぐように責め立てますが、それでは子どもの心に刺さりません。

子どもの気持ちにグッと来るのは【AとBの人生はどちらが良いか】という選択肢を握るような話です。

勉強しないと小学校、中学校、高校、そして卒業後の進路進学はどうなるのか考えさせましょう。

その際は必ず仕事についても考えさせてください。

勉強は将来の仕事にダイレクトに関わってくることもあります。

楽な道ばかり選んでいると最終的にどのような未来が待ち受けているのか想像させましょう。

 

そして、勉強する人生はどうなっていくのかも話をして【どうなるか】と考えさせてみてください。

我が家ではA4サイズの裏紙などに【勉強しない人生】と【勉強する人生】を書いて違いを見ていくことをしました。

ちなみに、勉強する、勉強しないというのは単に学校の教科だけではなく、運転免許の取得や社会人になってからの資格取得や勤め先での新しい取り組みについて学ぼうとする姿勢なども含みます。

人生における色々な場面での【勉強する】を意味しています。

こういう話をすると、子どもも【勉強しないという選択をする恐ろしさ】を感じるとともに、大人になったら勉強しなくてもいいんだという考えが間違いだったことに気がつきます。

塾でもこういう話は生徒にしてきましたが、学業不振な中学生の心を動かすことはほとんどなかったので、やはり小学生の頃からこうした話をしている方が効果はあります。

 

まとめ

10歳の壁対策というと算数をどうしようか、社会の暗記系をどう頑張らせようかという強化対策になることもあります。

しかし、まずは子どものやる気、勉強に対して意欲的に取り組めるかどうかという心の準備をしていくこともとても大切です。

心というと漠然としていてつかみどころがありませんが、個人的に勉強というのは子ども自身の心次第だと思っています。

気持ちが整っていないのに勉強をやらせようとしても無理があります。

難しくなる小学4年生の学びに立ち向かえるだけの強い気持ちを作っていくようにしましょう。

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