今回は【学力の高い子にあって学業不振の子にないもの】と題し、お話をしていきます。
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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
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ありがとうございます。
学校の先生や塾の先生は様々な学力層の子ども達と接する機会があります。
とくに塾の先生は、塾に入ってくる子どもたちは確実に【勉強面でどうにかしたい】という目標があって入会してくるので、成績優秀な生徒の学力の高さや勉強の仕方、授業中の集中力と同時期に真反対のタイプの生徒にも授業を教えているのでより一層学力の違いを目の当たりにします。
やはり、学校の先生は授業を教える以外にもクラス運営、掃除、学活、修学旅行といった団体行動と忙しい中で幅広く子どもの成長を促すことに携わってくるので、学力の違いを塾の先生よりもじっくり見るという時間的余裕はなかなかないと思います。
また、塾の先生小学校低学年から高校生と接し、勉強を教えるので年齢に関係なく【学力の高い子】と【勉強面で停滞している子】の何が違うのかを比較することもできます。
さて、勉強を頑張る、成績を上げていくというのは様々な【力】や【心がけ】が必要になってきます。
まずは、忍耐力がなければ勉強を続けることができません。
三日坊主という言葉があるように、継続して何かに取り組める人は多くはなく、続けられた人だけに待ち構える未来というものがあります。
それは勉強であれば資格取得や合格になるでしょう。
ダイエットや運動であれば理想的な体型になり、健康的な体になる、です。
学力の高い子と学業不振の子は【継続する気持ち】、忍耐力の違いがかなりあります。
これは誰の目から見ても分かることですが、それ以外にも色々と違いがあります。
自分をコントロールできる自制心
まず、自分をコントロールできる自制心の有無があります。
自制心というのはザクっと言えば【感情をコントロールし誘惑を断ち切る心】です。
成績の良い子の中で短気な子がほぼいないのは、感情のムラがあまりなく冷静に物事を考えて取り組めるからです。
イライラして勉強を中断してばかりだと学力を鍛えることは難しいです。
そして今の時代は親の頃以上に誘惑を断ち切る心が大切になってきます。
親が子どもの頃もテレビ、ゲーム、漫画と勉強をさせないような【誘惑するもの】がありました。
しかし、今の子どもたちはスマホやタブレット、持ち運び可能なゲーム機、家にいながら友達とゲームでつながることができるオンラインゲーム、動画視聴と刺激的で自分から断ち切るのがかなり難しい誘惑するものが周囲にあふれています。
子ども①の頃はまだ小学校でゲーム三昧、動画視聴三昧の子は限られていましたが、自分のスマホを所持する年齢が低年齢化しているに伴い、宿題や家庭学習をサッと終わらせてあとはゲームや動画視聴をずっとして時間を過ごす子がかなり増えていると思います。
学童クラブに入っている子は、こうした時間がないものの、卒業する子が増える小学4年生以降は習い事や塾に行かない限り、【帰宅して勉強をしたら親が帰ってくるまでスマホやタブレット三昧】という子はかなりいるでしょう。
スマホ依存という言葉があるように、楽しいことが詰まっているモノですから親が完全に管理するなどしない限り子どもから遮断する、使わないと決めるということは難しいです。
学業不振の子はまずこうした誘惑に負けてしまいます。
学力の高い子はスマホやタブレット端末の使用ルールを守る、または必要以上に使わないようにします。
そもそも、親の方がかなり厳格にルールを決めている、与えないようにしているというケースもあるでしょう。
子ども①②が中学生になって、スマホを持っている子の話を聞くと、スマホの使い方の違いはそのまま成績順位、学力にダイレクトに関係しているという印象しかないですし、本当に怖いなと親として感じています。
未来の目標を考える力
学力の高い子と学業不振の子の違いはいくつかありますが、その中でも【未来の捉え方】を上げることができます。
まず、学力の高い子や勉強する子は未来に向けた目標をちゃんと考えて努力する力があります。
一方、学習意欲の低い子は今と未来の距離感を正確に測ることが苦手です。
これは私が実際に学業不振の子と、中学校で成績上位者になったという二つの立場から考えると、本当に未来への考え方が変わるというのを身をもって経験しています。
勉強しない子はずっと子ども時代が続くと勘違いしています。
10年後に20歳になるのは確実な10歳の夏休みも、【10年後はまだまだ遠い未来】と思っています。
10歳の時点ですでに10年の人生を送っているので、それと同じ月日が流れれば確実に20歳になるのにそれが分かっていないのです。
私は【ずっと小学生】という感覚で小学校6年間を過ごしていましたが、小学校6年冬になってから人生について考えるようになりました。
なぜかと言うと、一緒に遊んでくれたお姉さんたちが中学校3年生で高校受験という様子を見たり、私が小学校低学年の頃にお世話してくれた子供会の上級生が高校生で大学受験をする、短大に行くという話を見聞きするようになり、突然【遠いと思っていた未来】が迫ってきたのを感じました。
こうして、嫌でも未来を考えるようになったのと、中学生になってから心を入れ替えて勉強に取り組むようになってからは【時間の流れ】【未来】を感じて行動するようになりました。
しかし、中学生になってもかつての私のように勉強をしない同級生は高校受験に向けた動きというのが非常に遅く、中学3年の部活を引退してから【どうしよう】と騒ぎだしたりして、未来への捉え方が小学生の頃と変わっていない姿を見て愕然としました。
塾で出会った子どもたちも、学力グループによって未来と今の距離感を感じ取る力の差がありました。
例えば、定期テストという直近の大きなテストに向けて1ヶ月半から1ヶ月前になると学力の高い子達は【テスト範囲はこの辺り】と考え、部活やお出かけの予定を考慮して学習計画を立てていました。
しかし、学業不振の子は塾の先生から催促されても学習計画を考えず、結局毎回10日前や1週間前になってから慌てて勉強し始めるということを繰り返していまいた。
こうした未来を感じ取り、目標を考えるのはいきなりできるようにはなりません。
そもそも、学力の高い子は小学生の頃から勉強をし、その中で【次のテストは90点取りたい】【漢字テストで満点を取りたい】【算数の難しい単元で100点を取るぞ】と目標を設定する経験をしてきているので、自然と未来の目標を考える力がついています。
ですから、自分の子どもが計画を立てられない、未来を感じる力が弱いと思うのであればテストに向けた目標を掲げることから始めてみてください。
勉強で自分の未来を変えられると信じる心
自分の子ども時代や塾の時の経験で、本当に勉強ができる子は自発的に勉強しているというのを感じました。
勉強することで知らないことを知るという楽しさ、自分の興味のあることをさらに深く学びたいという探究心が自然と湧いてきます。
そして、進路進学を考える際も勉強ができる、成績が良いことが追い風となり選択肢も広がります。
成績が悪いと選べる学校も【ここかあそこか】と限定的となり、自分の未来を自分の手で狭めてしまうことになります。
学業不振の子は【勉強することのメリット】にたどり着いていないので、【勉強は辛いこと】【勉強しなさいと言われて嫌になる】という悪いイメージを強く抱いています。
その気持ちを取り除くには、やはり勉強することの大切さを家庭で話し合うことが必要です。
とはいえ、親から勉強しなさいと言われて、納得している子はそんなに多くはいないでしょう。
ガミガミ言われるけれど、それでは勉強をすることがどんな意味があるのか、してなにか良いことがあるのかと子どもは疑問を抱きます。
自分が勉強して賢くなることだけを求めているのではないか。
賢い子どもがいることを自慢したいだけではないのか。
リアルな自分ではなく【勉強して良い学校に行く子どもを求めている】と悪い方に考えてしまう子もいます。
ですから、親も子どもに勉強するメリットをしっかりと伝えるようにしましょう。