今回は【受験しないけど 小学生から塾に通うのをおすすめしたい子の特徴】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
小学生から塾に通う子は都会では珍しくない存在ではないです。
中学受験する子は塾に通うというのが定番になっています。
その一方、中学受験する子がそれほど多くない地域、とくに地方では小学生の頃から塾に通う子というのはかなり珍しい存在です。
我が家の子ども①②が小学生の時も、自治体の中ではそこそこ教育熱の高い地域の学区で、児童数もまぁまぁいる学校に通っていました。
しかし、小学校4年生とか5年生から塾通いをしている子は学年でも10人いるかいないか程度でした。
その頃から塾通いをしている子の大半は中学受験をする子です。
ただ、小学6年生の夏休み辺りから中学進学を見据えて塾に通い出す子もチラホラでてきました。
そうした塾では、英語や学校内容の補強をメインにして受験算数を教えるということはしないので、一般的な『小学生から塾に通って勉強する』でイメージする授業内容とは多少違いがあります。
このように、小学生と塾は地域によって塾との向き合い方にかなり差があります。
ただ、そうした地域差を考慮しても【塾に通った方が良いタイプ】【塾の力を借りた方がよさそうな子】がいます。
塾は教育サービスで、通うとなるとお金がかかります。
公教育とは異なり、私的な、つまりはプライベートな教育なので【子どもをこういう風にしたい】と考えた上で通わせます。
塾は必須ではありませんが、日本では受験や日々の学習面での不安を感じて子どもの成長と共に【通わせようか】と検討する家庭の方が多いと思います。
そうした中で、大きなお世話かもしれませんが中学受験を予定していないけれど小学生の頃から塾に通わせた方が良いかなと個人的に思う子どもの特徴をご紹介していきます。
1.親も勉強のやり方が分かっていない子
小学生の頃から塾に通わせると聞くと、まず間違いなく『親が子どもの教育に熱心だ』と思うでしょう。
中学受験を予定している。
中学受験はしないけれど高校受験や大学受験を見据えている。
親が色々考えて動いている家庭の子、というイメージが強いですが、そういう子達は親が低学年の頃から家庭学習の定着をするようアレコレやってきているので基礎学力がしっかりある子ばかりです。
塾が存在する理由は大まかに二つあると考えています。
まずは、受験などの明確な目標に向かって合格できるよう学力を鍛えるということ。
そして、もう一つは『勉強の仕方が分からない』『学業不振で悩んでいる』という子達に勉強を教えるということです。
私は両方の目的で通ってきている子達と接する、教える機会がありましたが、前者の子達は自分から勉強できるので先生側としては『どうやって学力を伸ばすか』に集中します。
その一方で、勉強のやり方が分からない子や学業不振の子は生徒と話し合いをして苦手教科や苦手単元がどこなのかを探っていきます。
場合によっては、前の学年、さらにその前の学年まで遡って復習する必要があります。
そういう生徒と接して強く感じたのが『家庭学習が定着していないから塾に来た効果が出るのにものすごく時間がかかる』ということでした。
正直、受験までに間に合いそうにない子もたくさんいます。
親が忙しくて家庭学習の定着を意識しないということもあります。
子どもの教育にあまり関心がない親も一定数います。
そして、親は子どもの教育に関心があるけれど、実は勉強が苦手でどうやって進めていくのかサッパリ分からないというケースもあります。
そういう時は、小学生の頃から塾を活用して『勉強の進め方』『ノートの取り方』『自分の苦手教科や単元との向き合い方』を学んでいた方が成績不振に陥る可能性を低くする効果が期待できます。
ある程度子どもの人格、勉強への意欲がガッチリ固定されてきている中学生から塾に入っても思うような結果がでないことが多いので、『鉄は熱いうちに打て』とばかりに小学生からお金を出して塾通いすることも悪いことではないと思います。
2.周囲の影響を受けやすい子
子どもの人数だけ性格があり、同じ親を持つ兄弟姉妹も同じ性格だとは限りません。
生まれ持った気質で、頑張り屋さんだったり怠け癖があったり、周囲の意見に流されやすかったりとベースとなる性格が違います。
それを個性とも言えますが、その個性があまり良いものではなくさらに成長過程で改善させていく必要がある時は、親の悩みどころの一つになることも珍しくありません。
子どもが小学校に入ると親の手も離れて色々な子と交流し、放課後や季節休みの時に親が不在の中で遊びに出かけるようになります。
その際、どのような子達と仲良くするのかというのは子どもの勉強への取り組み方を含めて人生に大きな影響を与えることがあります。
例えば、悪いことも平気でする、ルールを破る子が多いグループで過ごす時間が長くなれば、たとえ親から見ると素直な子でも、少しずつそういう子になりやすくなります。
周囲の影響を受けやすい子は、小学生の頃から塾に通って『勉強することは自分の人生にとってプラスになる』という雰囲気を感じさせて、『勉強するのはダサイ』と考えている子たちを遠ざけるようにしていくのも決して大袈裟なことではありません。
10歳前後から親の意見よりも友達の話に耳を傾ける子もでてきます。
流されてしまい、親が軌道修正しようとしても反抗期や思春期に突入していると親と向き合わせるのも至難の業です。
付き合う友達によって子どもの勉強に対する考え、意欲というのはかなり左右されてきます。
そして、面白いことに不良と優等生が仲良しになるといった漫画や小説のような世界は現実にはほとんどみられません。
低学年の頃までは言葉を交わすことがあっても、自我が芽生えて馬の合う子が見つかってくると似たような考えを持つ子同士が仲良くなります。
仲良くなるかどうかの条件の一つに勉強に対する考えが似ているかどうか、というものがあります。
塾で仕事をしている時も、勉強を軽んじている子は軽んじている子同士で固まっていました。
塾で仕事をしている時も、進学校を目指している子や勉強はちゃんとやらないといけないと考えている子は、目指している高校は異なっていても仲良くなったりしているのを間近でみていました。
小学生の頃から塾通いをしていると平日も放課後がまるまる暇になるわけではないので『勉強全然やらない子達と距離を置ける』になりやすいです。
3.井の中の蛙大海を知らずな子
学校のクラスで成績が良いと『自分は勉強ができる方かな』と子どもなりに思うようになります。
ただ、上には上がいるのが世の常です。
ちょっと我が子が天狗になっていると感じたら、世の中は広いということを思い知らせるように塾に通わせて衝撃を受けさせることも必要です。
ただ、注意があります。
どのような塾に通わせるか、という視点を持ってください。
とくに地方だと塾に行ってもレベチな子と遭遇するとは限りません。
地方で神童レベルの子と出会える塾は以下のような条件が揃っている方がより遭遇率が高まります。
・中学受験する子が通う塾
・トップ高校を目指す子が多く通っている塾
・受験算数などを教えている塾
優秀な生徒が集まる校舎は市街地にあるので、そういう校舎に通うとほぼ間違いなく『レベチな同級生』に出会えます。
小学生の頃から全国の難関校にも受かりそうな成績優秀層を見ていると『これはスゴイぞ』と思います。
地方だと高校受験が全てという雰囲気に包まれていたり、大学受験は高校受験の延長と勘違いしている子もいます。
しかし、大学受験は全国の同級生との戦いなので『全国レベルを小学生の頃から知っている』と気を引き締めて勉強するようになります。
もちろん、それを知っていても怠け癖のある子はフラフラしてしまいますが、途中から『このままではダメだ』と立ち直ることもできます。
自分の子どもは小学校のクラスでそれなりにできている。
しかも、大学進学を考えているなら小学生の頃から世界は広いことを教えるために塾に通わせてみるのも長い目で見るとプラスになります。
まとめ
中学受験をする子は小学生の頃から塾通いするのが鉄板ですが、受験しないけれど通った方が良いというタイプの子もいます。
通う目的はそれぞれ異なりますが、まだ子どもとは言え、精神的にだいぶ大人になっている中学生になって塾通いをして心を入れ替える子というのは親が思う以上に多くはありません。
学力グループが高学年で固定するのと同じように、中学になってから『さぁ、ちゃんと勉強して成績を上げていこう』とはいきません。
勉強の仕方を小学生の頃から学び、勉強する意味を真正面から受け止めて成績を上げていくには、小学生から通う方がイザコザが起きにくくなります。
もちろん、教育費は発生しますが、それを踏まえてどちらが良いのかも考えてみるようにしてください。