今回は【【高校受験】「定期テスト90点」の価値が学校で全然違う理由 後編】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
前編では、同じ「定期テスト90点」でも、テストの難易度や平均点、問題の構成によって、その意味が変わることを見てきました。
では、学校の中だけでは分からない「本当の学力」を、どうやって把握すればよいのでしょうか。
そこで重要になるのが、学校の外にもう一つのモノサシを持つことです。
広域の模試や公開テスト、入試レベルの問題などに触れることで、自分が今どの位置にいるのかを客観的に確認できます。
もちろん、学校の定期テストや内申点を軽視する必要はありません。
高校受験では、日頃の学校生活や定期テストへの取り組みも大切です。
ただ、それだけをゴールにすると、初見問題や応用問題への対応力を確認する機会が不足することがあります。
目指したいのは、「学校で90点を取れる子」から「初めて見る問題にも考えて対応できる子」へのステップアップです。
ここからは、全国基準の視点を家庭の学習に取り入れる具体策を紹介します。
我が子の「現在地」を知る!学校外のモノサシを手に入れる方法
まず、学校の定期テストは、授業内容の理解度を確認するうえで重要なテストです。
一方で、その結果だけでは、他校の生徒を含めた広い集団の中での位置や、入試形式の問題への対応力までは分からないことがあります。
そこで活用したいのが、学校外のテストです。
広域の模試や進学塾の公開テストなどを利用すれば、普段とは違う問題や受験生集団の中で、自分の現在地を確認できます。
ただし、偏差値や順位だけを見て一喜一憂する必要はありません。
大切なのは、どの難易度の問題を解けたのか、どこで失点したのかを分析することです。
学校の90点を「安心材料」で終わらせず、次の学習につなげるデータとして活用しましょう。
外部のモノサシを持つことで、家庭で補うべき課題も見えやすくなります。
①今すぐ「広域の都道府県模試」で本当の偏差値を知る
学校のテストで90点以上を取っていると、「うちの子はかなりできる」と感じるのは自然なことです。
しかし、その数字だけでは、広い地域の受験生の中でどの位置にいるのかまでは分かりません。
そこで役立つのが、複数の学校の生徒が受験する広域の模試です。
模試では、学校の授業とは異なる形式の問題が出題されることがあります。
さらに、普段とは違う集団の中で結果が出るため、自分の得意・不得意を客観的に確認する材料になります。
ここで重要なのは、偏差値そのものを「合格できる・できない」の最終判断にしないことです。
模試によって母集団や出題範囲、難易度も異なります。
「数学の計算は強いけれど、文章題で失点している」「英語は単語はできるが長文で時間が足りない」など、結果を具体的に分析しましょう。
模試は順位を競うだけでなく、次の学習を決めるための診断材料として使うことが大切です。
②他校の教育熱を知るために「進学塾の公開テスト」に挑む
普段の学校では、同じ地域や同じ学年の生徒と学ぶため、「自分がどれくらいできるのか」を広い視野で考える機会は限られます。
そこで、進学塾などが実施する公開テストを活用する方法があります。
公開テストには、さまざまな学校から受験生が集まる場合があります。
学校の定期テストとは違う問題に触れることで、「いつもの勉強だけでは解けない問題がある」と気づくきっかけになります。
ただし、他校の生徒を見て不安にさせることが目的ではありません。
大切なのは、「上には上がいる」と知り、自分の学習基準を広げることです。
結果が思ったより低かったとしても、それは今後の課題を発見できたということ。
逆に高かった場合も、そこで満足せず、どの分野をさらに伸ばせるかを考えます。
公開テストを「順位を競うイベント」ではなく、「自分の現在地を確認する機会」として利用すれば、学校の外へ視野を広げるきっかけになります。
③テストの点数ではなく「解けた問題の難易度」チェック
模試や公開テストを受けた後、最初に確認したくなるのが偏差値や順位です。
しかし、本当に注目したいのは、それだけではありません。
どのレベルの問題まで、自力で対応できたのかを確認することが重要です。
たとえば、基本問題はほぼ完璧なのに、標準問題になると失点が増える場合があります。
逆に、難しい問題にも粘って取り組めているなら、現在の得点以上に伸びしろが見えてくることもあります。
そこで、テスト後には問題を難易度や種類ごとに分けて、「できた」「惜しかった」「まだ難しい」と整理してみましょう。
この作業をすると、単純な点数だけでは見えなかった弱点が浮かび上がります。
「90点だったから大丈夫」ではなく、「どこまでの問題なら安定して解けるのか」という視点を持つことが大切です。
点数は結果を表す一つの数字です。
その数字の中身まで見る習慣が、本当の学力を伸ばすスタートになります。
学区のレベルに負けない!「上位校レベル」の学力を仕込む技
さて、学校外のテストで現在地が分かったら、次は「何をすれば伸びるのか」を考えます。
ここで大切なのは、学校の勉強をおろそかにして難問ばかり解くことではありません。
まずは学校の授業内容を確実に理解し、定期テストで安定して得点できる状態を作ります。
そのうえで、余力ができた時間を使って、標準から発展レベルの問題に挑戦していきます。
とくに高校入試では、単純な知識だけでなく、初めて見る資料や文章を読み、持っている知識を使って考える問題への対応力も求められます。
そのため、「学校ワークを終わらせた=今日の勉強は終了」ではなく、その先に一段高い学習を用意しておくことがポイントです。
ただし、難しい教材なら何でもよいわけではありません。
現在の学力に対して難しすぎる教材を選ぶと、解説を読むだけで終わってしまうこともあります。
子どもが「少し考えれば解けそう」と感じるレベルから、段階的に難度を上げていきましょう。
ここでは、学区のレベルに負けない学力を身に着けるための技を紹介していきます。
①学校ワークは即満点で終わらせ「応用問題集」に挑む
定期テスト対策では、まず学校ワークや授業で扱った内容を確実に身につけることが基本です。
学校の範囲を理解しないまま難問へ進んでも、知識の土台が不十分なため、効率よく力を伸ばせません。
そこで目指したいのが、学校ワークを早い段階で仕上げ、その後に応用問題へ進む学習です。
1周目から間違いを放置するのではなく、解けなかった問題を確認し、必要なら解き直します。
基本事項が固まったら、少し難しい問題に挑戦してみましょう。
同じ単元でも、問題文が長くなったり、複数の知識を組み合わせたりすると、難易度は大きく変わります。
ここで育てたいのは、「見たことのある問題を再現する力」だけではありません。
条件を読み取り、自分で解法を選ぶ力です。
学校ワークを早く終わらせること自体が目的ではありません。
基礎を効率よく固め、その先の思考に時間を使う。
その意識を持つことで、90点からさらに上の学力へつながっていきます。
②市販の「ハイレベル問題集」で難問の免疫をつける
学校の定期テストでは、授業内容を中心とした問題が多いため、普段の学習だけでは難度の高い初見問題に触れる機会が限られることがあります。
そこで、学年や現在の学力に合った市販のハイレベル問題集を取り入れる方法があります。
ポイントは、最初から難問を大量に解かせないことです。
たとえば、普段の学習が終わった後に1日1〜2問だけ挑戦するなど、無理のない量から始めます。
分からない問題があっても、すぐに答えを見るのではなく、「条件は何か」「何が分かっているか」「どんな方法が使えそうか」を考える時間を作ります。
そして、解けなかった問題は失敗ではなく、次に伸ばすべき分野を教えてくれる材料です。
解説を読んで終わりにせず、翌日や数日後にもう一度、自力で解き直してみましょう。
難問に慣れるとは、難しい問題を大量にこなすことではありません。
考えることを怖がらず、試行錯誤する経験を少しずつ増やすことです。
③「なぜその答えになるか」を親や友達に解説させる
本当に理解できているかを確認する方法として、とても有効なのが「人に説明する」ことです。
問題を解いて正解しただけでは、たまたま解法を再現できただけという場合もあります。
そこで、「どうしてこの式になるの?」「この答えになる理由を説明してみて」と問いかけてみましょう。
自分の言葉で説明しようとすると、理解が曖昧な部分が自然に見えてきます。
たとえば数学なら、数字を並べるだけでなく、図や式が何を表しているのかまで説明します。
英語なら、なぜその語順や文法になるのかを言葉にしてみます。
国語なら、本文のどの部分から答えを導いたのかを説明します。
親が先生役になって細かく採点する必要はありません。
むしろ、子どもが説明する時間を確保することが大切です。
説明の途中で詰まったところは、「分かっていない」のではなく、「もう一度整理すれば理解が深まる場所」です。
正解した後こそ説明する習慣をつけることで、知識を使いこなす力が育っていきます。
親の視点をアップデート!我が子を「全国区の優等生」にする関わり方
ところで、子どもの学力を伸ばすうえで、教材や模試と同じくらい大切なのが、親の「ものの見方」です。
学校で何番だったか、定期テストで何点だったかだけを基準にすると、どうしても評価の範囲が学校内に限定されてしまいます。
もちろん、学校で努力して高得点を取ることは大切です。
しかし、それを最終目標にするのではなく、「次はどんな力を身につけようか」と考えることが重要です。
親が「全国にはどんな問題があるのだろう」「目標校ではどんな力が求められるのだろう」と視野を広げれば、子どもへの声かけも変わります。
「何番だった?」だけではなく、「どの問題が一番難しかった?」「前より何ができるようになった?」と聞いてみましょう。
ここでは、子どもを全国の誰かと競わせるのではなく、全国レベルの情報や問題に触れながら、自分自身の基準を高めていく親ができるサポートを取り上げていきます。
①定期テストの90点より「模試の解き直し」を重視する
定期テストで90点を取ったら、まずは努力したことをしっかり認めてあげましょう。
そのうえで、家庭で注目したいのが「テスト後に何をしたか」です。
たとえば、模試で間違えた問題を自分から解き直したなら、その行動を具体的に褒めます。
「90点だったね」だけではなく、「間違えた問題をもう一度考えた方がいいね」「前にできなかった問題が解けるようになったね」と伝えるのです。
これは、点数を軽視するという意味ではありません。
点数は現在の成果を確認する大切な指標です。
ただし、長期的な学力を伸ばすには、結果を次の成長につなげる姿勢も必要です。
とくに模試では、間違えた問題の中に「これから伸びるポイント」が隠れています。
だからこそ、解き直しを学習の一部として習慣化しましょう。
「何点だった?」から「何が分かるようになった?」へ。
親の注目点を変えるだけでも、子どもの学習への向き合い方は少しずつ変わっていきます。
②「学校で1番」ではなく「目標校の合格ライン」を見る
「学校で1番だった」という結果は、とても嬉しいものです。
しかし、高校受験を考えるなら、それだけで目標を設定するのではなく、志望校に必要な力を確認することも大切です。
たとえば、目標とする高校の過去問や学校説明会、募集要項などから、どのような試験が行われるのかを確認します。
地域や年度によって入試制度や合格者の得点状況は異なるため、最新の公式情報や信頼できる資料を確認することも欠かせません。
そのうえで、「学校で何番か」だけではなく、「目標とする入試問題にどこまで対応できるか」を見ていきます。
まだ中学生なら、合格ラインを今すぐ完全にクリアする必要はありません。
現在地と目標との差を知り、「数学の文章題を強くしよう」「英語長文を毎週読もう」と具体的な課題に変えていけばよいのです。
学校内の順位は現在の環境での結果です。
目標校という具体的な目的地を持つことで、日々の90点を次の一歩につなげられます。
③YouTubeやオンライン講座でトップ層の授業に触れる
地方や郊外に住んでいると、近くに多くの進学塾や選択肢があるとは限りません。
そんなときに活用できるのが、YouTubeなどの無料動画やオンライン講座です。
現在は、学校の授業とは異なる解説や、入試問題の考え方を紹介する教材に、自宅からアクセスできる環境があります。
これを上手に使えば、住んでいる場所だけで学習機会を限定する必要はありません。
ただし、「有名な先生の授業を見れば成績が上がる」というものではありません。
動画を見るだけで終わらず、実際に問題を解き、自分の言葉で説明し、間違えた部分を復習することが大切です。
また、動画やオンライン教材は、学校の学習を置き換えるものではなく、理解を深めたり、別の解き方に触れたりする補助教材として活用すると効果的です。
親子で信頼できる教材を選び、「この問題、学校とは違う考え方をしているね」と話してみましょう。
地域の違いに左右されず、広い世界の学びに触れる機会を家庭につくることができます。
狭い学校を飛び出せ!全国レベルの視点で進学校を掴み取ろう
定期テスト90点は、決して意味のない数字ではありません。
授業内容を理解し、努力して得点した結果であることに変わりはありません。
ただし、その数字だけで「高校受験に必要な実力が十分」と判断するのは早計です。
大切なのは、学校のテストに加えて、模試や公開テスト、入試問題などの外部のモノサシを持つことです。そこで自分の現在地を知り、間違えた問題を分析し、次の学習へつなげていきます。
さらに、学校ワークで基礎を固めたうえで応用問題に挑戦し、「なぜこの答えになるのか」を説明する習慣をつければ、点数の先にある思考力も育てられます。
そして何より、親自身が「学校で何番か」だけに目を向けないことです。
「全国にはどんな問題がある?」「目標校に近づくために何が必要?」と視野を広げてあげましょう。
学校のテストはゴールではなく、次のステージへ進むための通過点です。
広い世界を知り、本物の学力を一歩ずつ積み上げる。
その視点が、進学校を目指す子どもの可能性を広げていきます。
















