今回は【中学からぐんと伸びる子の『伸び代』を小学生のうちに育てる方法】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
小学生のうちは目立った成績を取っていなかったのに、中学生になってから急に学力が伸び、上位層に食い込む子がいます。
月謝の高い塾や何かしらの通信教材、家庭教師に頼っているわけでもない。
むしろ【地味】【目立たない】存在だった子が、なぜ一気に頭角を現すのか。
それには、見えにくいけれど確かに育っていた伸び代の存在があります。
かくいう私も、小学生時代は酷いグータラな子どもでしたが、中学生になってから心を入れ替えて猛勉強しました。
小学生時代の成績から考えると、相当頑張った方だと思っています。
もちろん、伸びしろが合った方だと思ってはいませんが、おそらく、中学で努力をしたら成績が上がった理由は、家にファミコンがなかったり、【子どもの頃はとにかくボンヤリと色々と考えていた】ということや、やたらとクイズ番組をみていたり、学習漫画を含めて本を大量に読んでいて知識は得ていて、勉強するというアウトプットを頑張ってみたら結果が出たと思っています。
中学の学習内容は、小学校の学びに比べて格段に抽象度が高くなり、思考の深さや論理の構築力が求められます。
表面的な暗記やパターン的な解き方では通用せず、【なぜそうなるのか】【自分でどう考えるか】が問われるようになります。
やはり、勉強する上での理解の土台があるかどうかで、伸びる子とそうでない子の差が一気に広がっていきます。
そこで今回は、【中学から伸びる子】が小学生時代にどんな経験を積み、どのような学び方や家庭の関わりの中で力を蓄えてきたのかを、3章にわけて詳しく解説していきます。
テストの点数や偏差値にとらわれすぎず、未来の学力の芽をどう育てていくか。
教育熱心な親が、いま見直すべき視点とは何かを一緒に考えていきましょう。
中学で伸びる子は【考える力】が育っている
まず、中学生になって急に成績が伸びる子に共通するのは、【考える力】の土台がしっかりしているという点です。
この考える力とは、単に難問が解ける力ではなく、【なぜそうなるのか】【これはどういう意味か】を自分の頭で整理し、理解しようとする姿勢のことを意味します。
小学生の頃は、暗記やパターン処理でも何とか乗り切れますが、中学に入るとそれだけでは通用しなくなります。
数学や理科のような思考系教科では、公式やルールを覚えるだけでなく、それがどのような原理で成り立っているのかを理解する力が求められます。
また、国語においても、文章の表面的な意味だけでなく、筆者の主張や文脈の構造をつかむ読解力が必要になります。
ここでは、そんな【考える力】がどのように育つのか、小学生時代にどのような学び方をしている子が、中学でその力を発揮しているのかを、3つの視点から解説していきます。
【ポイント1】暗記型ではなく意味を考える習慣
小学生のうちは、漢字や計算、理科や社会の知識問題など、【覚えたもの勝ち】で点が取れる場面が多くあります。
しかし、この暗記型学習に頼りすぎると、中学に入ったとたん、成績が伸び悩むケースが増えてきます。
なぜなら、中学の学習では【理解して応用する力】が求められるからです。
たとえば数学では、公式を覚えても、その仕組みや意味を理解していないと応用問題に太刀打ちできません。
理科や社会でも、出来事のつながりや因果関係を考える力がないと、記述問題で得点するのが難しくなります。
小学生のうちから、【なぜそうなるのか?】【どうしてその答えになるのか?】と、自分で理由を考える学び方を意識することが大切です。
日常の学習で、【これはどういう意味だと思う?】と問いかけたり、単なる正解ではなく考えたプロセスをほめることで、思考型の学習姿勢が育ちます。
点数よりも【考える経験】を積ませることが、中学以降の飛躍につながるのです。
【ポイント2】国語力=すべての教科の理解の軸
国語は国語だけの教科ではありません。
中学で学力を伸ばす子は、小学生時代から読解力や表現力、つまり【国語の力】を基盤に、他の教科の理解も深めてきた子です。
たとえば数学の文章題では、条件を正確に読み取る力が求められますし、理科や社会の記述問題では、文脈を理解しながら論理的に答えを構築する力が必要です。
これらの力の土台には、語彙力・文脈把握力・因果関係の理解など、国語力が大きく関わっています。
さらに、教科書の説明や先生の話を的確に理解するためにも、読む力・聞く力は欠かせません。
小学生のうちに、本を読むだけでなく、【この文章は何を伝えたいのか?】【登場人物はなぜこう思ったのか?】と深掘りしていく読書体験や、読んだことを人に説明するアウトプットの機会を持つことで、言葉の理解力が着実に育ちます。
国語を感覚の教科で終わらせず、論理的に読み・考え・伝える練習が、全教科の力を底上げするのです。
【ポイント3】【わからないことを放置しない】姿勢
これは、中学で伸びる子に共通する姿勢です。
小学生のうちから、疑問を抱いたときに【まあいいか】で済ませず、【なんで?】【どういうこと?】と立ち止まる習慣がある子は、学年が進むごとに強くなっていきます。
中学生になると、授業スピードも速くなり、内容も難しくなるため、わからない部分が一つでもあると、次の単元でつまずく原因になります。
【わからない→調べる→理解する→定着させる】という流れが自然にできる子は、自分で学びをコントロールする力を持っています。
親としては、質問されたときにすぐに答えを与えるのではなく、【一緒に考えてみよう】【どうやって調べたらよさそう?】と促すことが重要です。
また、失敗やつまずきを責めず、質問することをポジティブに受け止める姿勢を家庭で育てていくことで、【わからない】を放置せずに前向きに学ぶ力が根付きます。
小さな疑問を見逃さない力こそが、大きな伸びを生む原動力になります。
中学で伸びる子は【自分で学ぶ力】が身についている
さて、中学生になると、授業スピードは速くなり、定期テストや内申点といったプレッシャーも加わります。
この変化にしっかり適応し、着実に力を伸ばす子は、小学生のうちから【自分で学ぶ姿勢】が育っているケースがほとんどです。
つまり、与えられたことをこなす学習から、自分で考えて進める学習へと、意識が切り替わっているのです。
成績の差が大きく出るのは、単純な学力の違いというよりも、日々の学習を【自分の課題】として捉え、コツコツと積み重ねていけるかどうかにあります。
周囲からの指示がなくても机に向かい、必要に応じて復習や調べ学習ができる力は、急には身につきません。
これは、家庭での声かけや環境づくりの中で、少しずつ育てていくものです。
ここでは、中学で一気に伸びる子に共通する【自分で学ぶ力】の特徴と、その力が小学生のうちにどう育まれてきたのかを、3つのポイントから掘り下げていきます。
【ポイント1】学習のやらされ感が薄れている
中学生になっても学力が伸び悩む子の多くは、【勉強=やらされるもの】という意識が強く、自分の意思で学ぶという感覚を持てていません。
その一方で、成績が伸びる子は、小学生のうちから【わからないからやる】【できるようになりたい】といった自発的な目的意識を持って学んでいます。
この違いは、勉強への取り組み方そのものに表れます。
親が誘導して動く子と、自ら動ける子では、学年が上がるにつれ差が広がる一方です。
親として大切なのは、子どもに【やりなさい】と言う前に、【なぜそれを学ぶのか】【今、何が分からなくて、どうなりたいのか】を一緒に言語化してあげることです。
【それをやることで、どんな力がつくのか】【勉強することで子どもにとって何がプラスになるのか】と伝え、内面の納得感を得られるように支えると、やらされ感は徐々に薄れ、自分で動ける子に変わっていきます。
中学でぐんと伸びる子は、この自発性の芽を小学生のうちに育てているのです。
【ポイント2】自分で時間管理・学習管理ができる
中学校に進学すると、生活は一気に忙しくなります。
授業時間も増え、部活動や習い事、友人関係など、時間のやりくりが難しくなっていきます。
そんな中でも学力を伸ばす子は、小学生の頃から【今日は何をするべきか】【どの順番で進めるか】など、自分である程度、学習管理ができる力を身につけています。
これは突然できるようになるものではありません。
小学生のうちから、タイマーを使った学習、ToDoリストの活用、学習計画の立て方を少しずつ体験し、自分に合った方法を見つけておくことが大切です。
親がすべてを管理するのではなく、【今日はどう進める予定?】など、子どもの様子を確認する対話を重ねることで、自律的な時間感覚と管理力が身についていきます。
自分で学習を組み立てられる子は、たとえ課題が増えても、慌てず着実に取り組めるようになります。
これが中学での安定した成績の伸びにつながっていくのです。
【ポイント3】【間違い】に向き合える力
中学以降の学力を大きく左右するのが、【間違い】とどう向き合えるかという姿勢です。
成績が伸びる子は、間違いや失敗を避けるものではなく、【学びのチャンス】として捉えています。
小学生のうちからこの感覚を育てておくことが重要です。
【できなかった問題をどう考え直すか】【なぜ間違えたのかを振り返る】ことで、単なる知識ではなく、深い理解につながります。
しかし、多くの子は間違いを【恥ずかしいこと】【怒られること】として感じてしまいがち。
だからこそ、家庭での声かけがカギになります。
テストの点数よりも、【どうやって直した?】【どこでつまずいた?】という過程に注目し、失敗を受け止める力を育てましょう。
親が冷静に失敗を受け入れ、成長の機会として認めることで、子どもも間違いから逃げずに学べるようになります。
この姿勢こそが、中学での大きな成長につながる根っこになるのです。
中学で伸びる子は【見えない力】が育っている
ところで、中学に入ってから成績が一気に伸びる子は、単に知識量が多いわけではありません。
むしろ、表には見えにくい【非認知能力】、つまり意欲・集中力・粘り強さ・自己肯定感などの見えない力がしっかり育っていることが多いのです。
こうした力はテストの点数や通知表には直接反映されませんが、長期的な学力形成に大きな影響を与える要素です。
たとえば、難しい問題にぶつかったとき、【すぐにあきらめずに取り組む粘り強さ】、わからなくても【もう一度挑戦しようと思える前向きな気持ち】、失敗しても【自分ならできると信じる心】
このような力は、受験勉強や思春期のストレスにも負けず、安定して力を伸ばすために不可欠です。
ここでは、中学以降に差を生み出す【非認知能力】が、小学生のどんな経験や関わりの中で育っているのかを、3つの視点から解説していきます。
成績の陰にある本当の実力に目を向けてみましょう。
【ポイント1】精神的な安定感と自己肯定感
成績が伸びる子には、精神的な安定感と高い自己肯定感が共通しています。
これは【自分は大切にされている】【自分の存在を認められている】と感じられる環境から育まれます。
とくに家庭が安心できる居場所であることが大きな要因です。
親からの肯定的な声かけや、努力やプロセスを認める姿勢は、子どもの心に深く響きます。
たとえ成績が思うように伸びなくても、【自分は頑張っている】と感じられれば、勉強を続けるモチベーションが維持されます。
この安定感は中学以降の不安や壁にぶつかった時に支えとなり、粘り強く努力を続ける土台となります。
見えにくい力ですが、学力向上には欠かせない重要な要素です。
【ポイント2】失敗や変化への柔軟さ
中学生になると、授業内容や評価方法、友人関係など環境が大きく変わります。
こうした変化に柔軟に対応できる子は、学力も安定して伸びる傾向にあります。
小学生のうちから【失敗してもやり直せる】という経験を積むことが、この柔軟性を育てるカギです。
失敗を責めず、挑戦することを応援する家庭の雰囲気が大切です。
チャレンジする中で壁にぶつかっても、前向きに立ち直れる力は、環境の変化が激しい中学生活において大きな武器となります。
この柔軟さは、学びの幅を広げ、難しい問題にも取り組む力の源泉となります。
【ポイント3】知的好奇心と学びの楽しさ
【なぜ?】【どうして?】と自分から疑問を持ち、学ぶことの楽しさを感じられる子は、中学での応用的な勉強に強くなります。
好奇心は学習意欲の原動力であり、問題解決や思考力を伸ばす大きな要素です。
小学生のうちに、興味のあることを深掘りしたり、図鑑や本、体験を通して多様な知識に触れる時間を持つことが大切です。
知的好奇心が育つことで、学校の勉強だけでなく、自分で調べたり考えたりする自主的な学びの習慣が自然と身につきます。
これが中学での学力の伸びや将来の学びの基盤となるのです。
【まとめ】今見えない力が、中学以降を支える
中学で成績が急に伸びる子どもたちは、決して突然賢くなったわけではありません。
小学生のうちから、成績や点数に表れにくい【見えない力】をコツコツ育ててきた結果です。
思考力や学習習慣、自己管理能力、そして心の安定といった非認知的な力が、あるタイミングで一気に成果として現れます。
親としては、すぐに目に見える結果だけに一喜一憂せず、子どもの学ぶ姿勢や取り組み方に注目することが大切です。
小学生時代はまだ成長の種をまく段階。
焦らずじっくりと、子どもの心と能力の土壌を豊かに育てることで、中学以降に大きく花開く子どもを育てられます。
 
  
  
  
  















 
       
       
       
       
      
