脱・詰め込み時代 新しい学びに適応する子の親がしている5つのこと | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

脱・詰め込み時代 新しい学びに適応する子の親がしている5つのこと

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今回は【脱・詰め込み時代 新しい学びに適応する子の親がしている5つのこと】と題し、お話をしていきます。

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ありがとうございます。

 

 

子どもの勉強、テストを見ていると自分の過去と重ねて違いを感じることがあると思います。

【自分のときは、テスト前にしっかり勉強すればなんとかなった】

【宿題をきちんとやっていれば、成績は上がった】

そんな経験をお持ちの親御さんも多いのではないでしょうか。

しかし、今の子どもたちが受けている教育は、かつてのそれとは大きく変わっています。

 

近年の学習指導要領の改訂により、学校教育では【知識を覚える】こと以上に、それをどう使うか、【思考力・判断力・表現力】が重視されるようになりました。

教科書を丸暗記するような勉強法では、学力が伸びづらくなっています。

なぜなら、中学校の定期テスト、模試、高校入試でも【用語を覚えればOK】という問題が減り、学んだ知識を使う問題が増加しているからです。

 

さらに、【アクティブラーニング】や【探究学習】といった、子ども自身が主体的に学び、考え、表現する授業が増えています。

先生が一方的に教えるのではなく、子どもが自分の考えを言葉にして他者と共有するプロセスが、授業の中心になっているのです。

子ども③が小学2年生の時の授業参観に行ったときに、発表の仕方が子ども①②の頃とはかなり変わっていることや、3年生になった時にも算数で意見を出し合う学び方になっている様子を見て【自分の頃とはだいぶ違うな】というのをしみじみと感じました。

それと同時に、確実に学校の学びは変わったと痛感したのです。

こうした変化により、従来のように【勉強は小学校高学年から頑張れば大丈夫】とはいかなくなっています。

とくに、読解力や表現力といったすぐには身につかない力は、小学校低学年からの積み重ねで差がつきやすくなっており、親がその変化に気づかずにいると、思わぬところで学力のつまずきを招く可能性もあります。

 

そこで今回は、まず今の教育がどのように変わってきているのかを整理したうえで、そうした環境に柔軟に適応している子どもたちの家庭で、親がどんな関わり方をしているのか、考えていきます。

教育の変化に戸惑うのは当然のことです。

だからこそ、今の時代に合ったサポートの形を、一緒に考えていきましょう。

 

今の授業は【教えてもらう】から【自分で考える】へ

まず、【授業といえば、先生が黒板に書いたことをノートに写して覚えるものだった】と記憶している方は少なくないでしょう。

しかし、今の学校現場では、その学びのスタイルが大きく変化しています。

 

現在、学校で導入が進んでいるのが【アクティブラーニング、主体的・対話的で深い学び】です。

これは、子どもが自ら問いを立て、調べ、考え、友だちと意見を交わす学び方です。

先生の話を聞くだけではなく、自分の意見を発表したり、グループディスカッションをしたりする活動が授業の中心になっています。

 

たとえば、小学4年生の社会科の授業では【町のごみ処理の仕組みを調べ、自分たちができることを考えよう】というテーマで進められることがあります。

我が家の子ども①②③も小学4年生の時に勉強しましたが、子どもたちは公的機関のホームページや図書資料を使って情報を集め、模造紙にまとめて発表し合うことをしていました。

とくに完全に小学校に入ってから新しい学習指導要領で授業を受けている子ども③の時は、パソコンを使って意見を出し合い、それについてコメントをつけるという発信型の勉強をしています。

授業時間の中で一方的に先生から知識を教わるのではなく、自分で調べ、皆で意見を出し合い、他者と学びを深めていくのです。

 

このような学びの変化の背景には、社会全体の変化があります。

AIを筆頭としたICT技術の急速な進化やグローバル化が進むなかで、【決められた手順を正確にこなす】ことよりも、【自ら課題を見つけ、解決策を考え、仲間と協力して行動できる力】が求められるようになっています。

 

これまでの教育では【知識の量】が重視されてきましたが、これからの時代は【知識を使ってどう考えるか】【他者とどう協働するか】といった、より実践的な力が重要視されています。

そのため、教育も【教えてもらう】から【自分で考える】方向へと大きく舵を切ったのです。

新しい学習指導要領では、【思考力・判断力・表現力】を育むことが柱の一つになっており、授業のつくり方自体が根本的に変わりつつあります。

 

このような教育の変化に、戸惑っている方も少なくないでしょう。

親世代が受けてきたのは、いわゆる【詰め込み型】の学習です。

正解を覚え、それを素早く正確に答えることが評価されていた時代でした。

 

しかし今の子どもたちには、【正解を出す】だけではなく、【なぜそう考えたのかを説明する】【他の人の意見とどう違うのかを言語化する】といった力が求められます。

【川が氾濫するのを防ぐにはどうしたらよいか?】という問いに対し、【ダムを作る】と答えるだけでなく、【なぜダムが必要だと思ったのか】【他にどんな方法があるのか】まで考える必要があるのです。

 

このような問いに対応するには、単なる知識の暗記では足りません。

自分の考えを持ち、それを言葉で表現する力を日常的に育む必要があります。

しかし、家庭でそうした力をどう伸ばしていけばよいのか、小学生の子どもがいる親にとっては分かりづらい部分も多いのが現状です。

一見すると【昔より授業が複雑になった】と感じるかもしれませんが、それは決して子どもを困らせるためではなく、未来を生き抜く力を育てるための工夫なのです。

 

見えにくい【学力差】が小学生のうちから生まれている理由

さて、かつては、【ハッキリと学力差がつくのは中学生になってから】と考えられていました。

しかし、今の教育では、小学生のうちから思考力や表現力の差がはっきりと早い段階で現れる傾向が強まっています。

しかも、以前なら4年生くらいだったのが、小学校2年生や3年生の時点で上位層、ミドル層、ボトム層と3層の学力グループが形成されています。

この学力の違いは、テストの点数以上に、子どもが何をどう考え、どう言葉にするかといった【学びの質】によってかなりの差が生まれているということに気がつかない親も少なくありません。

 

親も経験している従来の【覚えて答える】学習であれば、反復練習や暗記で一定の成績は以前なら取れました。

しかし現在の教育では、【なぜそう考えるのか?】【他にどんな視点があるのか?】といった問いに対して、自分なりの答えを導き出す力が問われます

 

しかも、こうした力は一朝一夕では身につきません。

日常的に【考える】【説明する】【他の人の意見と比べる】といった経験を積み重ねることでしか育たないのです。

 

つまり、表面上は似たような勉強をしていても、思考の深さや表現の力にじわじわと差がついていくのが、今の教育の特徴なのです。

 

この流れは、小学校だけにとどまりません。

中学入試や高校入試でも、【正解が一つではない問い】【自分の考えを記述する問題】が増えています。

とくに注目されているのが、【思考力・表現力】を見る記述問題や資料問題の出題です。

 

たとえば、資料を読み取り、自分の考えを指定された文字数でまとめる問題や、複数の資料を比較して意見を述べるような設問が出されています。

これは、単に知識を暗記しておくだけでは対応できません。

情報を整理し、自分の視点を持ち、言葉で表現する力が問われているのです。

 

しかも、これは私立校だけでなく、今や公立中高一貫校や公立高校の入試でも出題されています。

これからの教育や入試では、【正解に早くたどり着く力】よりも、【どのように考え、どう伝えるか】が重視されていくでしょう。

 

こうした変化に対し、従来型の勉強法、たとえば漢字ドリルや計算プリントを何度も繰り返すだけでは、思考力や表現力を育てるのに限界があります。

もちろん、基本的な知識やスキルは今も絶対に必要です。

ただ、それだけでは【さらに上の成績を目指す】というのは不十分になってきています。

 

親が自分の経験をもとに【昔はこれで大丈夫だったから】と思って子どもに勉強を促しても、現代の学び方とズレてしまうことがあるのです。

【うちの子、ドリルは完璧なのにテストで応用問題になると急にできなくなる】といったよくある悩みです。

それは、考え方を応用する経験や、表現する機会が家庭でも不足しているからかもしれません。

だからこそ、親自身が教育の変化を理解し、学びの方向性を知ったうえで、子どもへの関わり方や家庭学習を見直していく必要があります。

 

子どもの思考力や表現力は、学校の授業だけでは十分に育ちません。

なぜなら、そうした力は【日常の中での対話】や【考える機会】の積み重ねによって育まれるからです。

家庭での何気ない会話の中にこそ、思考力を伸ばすチャンスがあります。

 

【どうしてそう思ったの?】【他にはどんな方法があるかな?】と、答えに対してすぐ評価するのではなく、考え方に注目してみる。

また、【ニュースを見てどう感じたか】【今日、学校で面白かったことは?】といった問いかけをするだけでも、子どもの中に自分の意見を持つことの土台ができます。

 

親が知識を教え込む必要はありません。

むしろ、【一緒に考える】【意見を聞いてあげる】ことで、子どもは安心して表現し、深く考える習慣を身につけていきます。

 

新しい学びに適応している親がしている5つのこと

ところで、今の公教育では、【正しい答えを素早く出す】ことよりも、【自分で考え、他人と意見を交わし、言葉で表現する】ことが求められます。

このような学び方の変化に柔軟に対応している家庭では、親の関わり方にも共通点があります。

 

まず一つ目に大切なことは、【正しい答え】よりも【その答えに至った考え方】に注目する姿勢です。

子どもが何かに答えたとき、すぐに【それ違うよ】と指摘する、否定するのではなく、【どうしてそう思ったの?】と問い返してみる。

すると、子どもは【自分が考えたプロセス】を言語化する機会を持てるようになります。

 

このようなやり取りを重ねることで、子どもは【正解でなくても、考えること自体に意味がある】と感じ、安心して自分の意見を出せるようになります。

結果的に、論理的思考や表現力の土台が育っていくのです。

 

二つ目が、自分の考えを言葉にすることです。

思考力や表現力は、特別な教材でなくても日常会話の中で十分に育ちます。

たとえば、食事中に【今日、学校でどんなことがあった?】【その中で一番おもしろかったのは何だった?】といった問いかけをすることで、子どもは自分の感情や出来事を整理し、言葉にする練習になります。

また、読んだ本や観たテレビ番組について【どう思った?】と感想を交わすのもおすすめです。

大切なのは、【正しい答え】を求めないことです。

【どう感じたか】に耳を傾ける姿勢が、子どもの表現力を育てます。

 

三つ目が ニュースや日常の出来事から学びを深めるきっかけを作ることです。

社会や国語の授業では、時事問題や身近なニュースを題材にして意見を述べる活動が増えています。

そのため、家庭でもニュースに触れる機会を意識的に作っておくと良いでしょう。

ニュースを一緒に見た後で【これってどう思う?】【自分だったらどうする?】と子どもに聞いてみる。

こうした家庭内ディスカッションは、【意見を持つ力】【他者と対話する力】を自然に育ててくれます。

 

ニュースでなくても、買い物や近所で見かけた何気ない出来事も立派な学びのきっかけになります。

日常が学びにつながる視点を、親が持っているかどうかがカギです。

 

四つ目が【失敗】や【間違い】を責めず、見直す機会にすることです。

今の教育では、試行錯誤や振り返りのプロセスも重視されています。

それなのに、子どもが間違えたときに【どうしてこんなミスをしたの!】と責めてしまうと、挑戦を避けるようになってしまうかもしれません。

 

そうではなく、【この問題、どこでつまずいたと思う?】【今度やるとしたら、どうする?】と、一緒に振り返る時間を持つことが大切です。

間違いを失敗と捉えるのではなく、次につなげる材料と捉える視点が、子どもに安心感と粘り強さを育てます。

【失敗しても大丈夫】と思える環境が、思いきって発言・表現できる土台になるのです。

 

最後に五つ目が親自身も【学び続ける姿勢】を見せることを意識してください。

何より子どもが影響を受けるのが、親の姿勢そのものです。

 

【勉強しなさい】と言う前に、親自身が本を読んだり、社会問題に興味を持って調べたりする姿を見せることが、何よりも強力な教育です。

【教育が変わってきているらしい】と感じたら、その背景を知ろうとする姿勢も立派な学びです。

 

子どもは親の言葉よりも行動をよく見ています。

親が何かに関心を持って取り組んでいる姿勢そのものが、子どもに【学ぶことは楽しい】【考えることは面白い】という印象を与えていくのです。

 

このように、特別な教育技術がなくても、家庭での関わり方を少し意識するだけで、子どもは柔軟に新しい学びに対応していく力を育てられます。

今、子どもたちが受けている教育は、私たち親世代の学びとは大きく異なっています。

昔のように、知識を詰め込んでテストで点を取るだけでは通用しにくくなり、【自分で考え、表現する力】が求められる時代です。

 

その力を育てるには、家庭での関わり方がとても重要です。

正解を教えるのではなく、子どもと一緒に考え、対話し、迷いながら学び直す姿勢が、子どもの成長を支える大きな力になります。

 

教育が変わる今だからこそ、親自身も変わるチャンスです。

これからの時代を生き抜く子どもたちの土台を、家庭の中から一緒に育てていきましょう。

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