小学校のカラーテストを信じ過ぎてはいけない理由 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

小学校のカラーテストを信じ過ぎてはいけない理由

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今回は【小学校のカラーテストを信じ過ぎてはいけない理由】と題し、お話をしていきます。

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同じ義務教育でも、小学校と中学校とではテストの在り方はかなり違います。

俗にカラーテストと呼ばれる大判サイズのテストは、小学校低学年では100点や90点以上を取る子がクラス内で大半を占めることも珍しくありません。

教育に関心の強い親からすると小学校1年生や2年生のテストは【すごく簡単】と物足りなさを感じてしまうこともあるでしょう。

私も塾で仕事をしている時に、【小学校の勉強は簡単すぎる】という話をされる保護者の方と接することがありました。

おそらく、教育関係の仕事をしたことのある方なら、そういうことを口にする保護者に出会った経験はあると思います。

公立小学校の授業は学力グループで言えばミドル層よりやや下の子が理解できるような内容になっているので、すごくできる子を持つ親からすると物足りなさを感じるのは仕方がないことかもしれません。

ただ、低学年の頃は簡単だと思っていた勉強も、学年が上がれば難しくなります。

それに伴い、カラーテストも【満点が当たり前】にならない子が爆発的に増えてきます。

 

子どもの間でテストの点数差が目立ってくるのは概ね小学3年生からで、小学校4年生になると【満点や90点以上しか取らない子】と【90点も取るけど80点台が多い子】【80点台を取る時もあるけど70点台ばかりの子】と分かれていきます。

これは我が家の子ども①②③が小学校4年生の時にクラス内で起きて、小学校5年生になると更に上位層やミドル層でも細分化されていきます。

そうなると、親の方も【うちの子は高学年でも80点以上を常にとっているから】と少し安心してしまうこともあります。

私の周りでも、そう捉えている方が一定数いました。

しかし、小学校のカラーテストの点数を信じ過ぎてしまい、【高校受験では地元でも有数の進学校にいけるかも】や【中学では上位層になるかも】と期待してしまったけれど、実際はそうはならないことも珍しくありません。

 

そこで今回は、小学校のカラーテストを信じ過ぎてはいけない理由をご紹介していきます。

 

学んだ直後のテストで定着したかどうか分からない

まず、小学校のカラーテストは、学んだばかりの単元の問題が出るテストです。

範囲も狭いです。

言葉は悪いですが、学校で授業を受けて、算数であれば宿題プリントを解いて理解を深めていき、単元が終わればテストを受けるという流れがあります。

大判のテストの他に半分のサイズのテストも授業中に受けるので、【大判サイズのカラーテストに向けた予行練習】をずっとしているわけです。

そのため、小学生の多くが苦手とするような単元でなければそこそこ良い点数が取れます。

正直、あまり勉強していない子でも80点以上を取れたりします。

ただ、学んだばかりの状態でテストを受けるということは【長期間にわたって覚えらていられるか】ということとは別物になります。

学んだことを定着させるには継続して勉強をしていくことが不可欠です。

【本当に理解して単元内容を自分のものにしているのか】というのは別物になってきます。

 

小学校のテストは中学校の定期テストのように学んだ単元を複数も含むテストではないので、【しっかり定着させる勉強】を意識しなくてもなんとかやっていけます。

出題される問題も教科書や授業に沿った“類題”が多く、子どもにとって【授業中の小テストと似た問題が出る】【先生が説明した内容が出る】という構成になっていますし、応用や子どもが初めてみるような問題への対応力は測りにくいという特徴があります。

そのため、小学校のテストで満点や高得点を取る子の中でも塾のテストを受けると【40点だった】【50点だった】ということもあります。

 

しかも、小学校1年生から継続して勉強していなくても【学んだばかりのことをテスト問題で解く】をして、まぁまぁ良い点数を取っていれば子どもの方も【自分は勉強ができる】と勘違いしてしまう恐れもあるので、【良い点数だから深く理解できている】ではないケースもあるので気をつけてください。

 

順位がハッキリでないので危機感を感じにくい

さて、小学校のカラーテストは基本的に校内順位、クラス順位を子どもや親に伝えることはないため、【自分の学力レベル】や【同級生との差】に気づきにくく、子どもも危機感を持ちにくい面もあります。

私も小学生時代は危機感を感じずに6年間を過ごしました。

小学生時代に順位を気にするという子は塾に通っている子や、中学受験をする子くらいで、大勢の小学生は自分の立ち位置をハッキリ分からないまま小学生時代を過ごします。

学校のクラスの中でもテストの点数に対してふんわりとした評価をしてしまい、【この位なら大丈夫】となります。

実際に、【満点はスゴイ】【90点取れたら賢い】【80点台ならセーフ】と子どもたちの間で独自の解釈をしがちになります。

周囲との差が見えないことで、【勉強しないといけない】というきっかけになりにくく、まだバチバチとクラスメイトを意識する学年でもないですし、【負けないように頑張ろう】という刺激を得ることがあまりないです。

 

順位が出ればそれで全てが改善される話ではないですし、順位が小学生の頃から出てしまうと学力格差に拍車がかかるるというデメリットや順位を気にする親が教育熱心さがヒートアップしてしまうという恐れもあるので、個人的には今のままで良いとは思っています。

ただ、【カラーテストであの子よりも良い点数ならまだ大丈夫】と解釈をしてしまうと、子ども自身がその単元が得意なのか、まだまだ問題を解いて知識を定着させる必要があるのかという判断も曖昧になってしまいます。

危機感を感じない子どもでもあった私も、次から次から受けるテストの結果を見て【自分が得意なのか】それとも【普通なのか】【やっぱり苦手としているか】が曖昧になり、本当は理解が浅くても【まぁ、よくできているかな】と思ってしまえば、苦手克服のために復習をすることもなく進級進学していました。

これを繰り返していると、実は理解不足のところを増やしていることになり、学年が上がり勉強が難しくなった時に【あれ、授業を聞いてもよく分からない】【基本問題だけどスラスラ解けない】ということになるので、カラーテストの結果を自己解釈してしまいその点数を良い方に信じ過ぎてしまうと子どもが後々困ることになります。

 

リアルな学力に気づかないまま中学進学する子もいる

ところで、小学生の頃は優等生でも中学生になった途端に優等生ではなくなる子がいます。

そういう子は小学校時代のカラーテストだけでは気がつかない【リアルな学力】と自分の思い描いた学力の差があり、【どうして中学の校内順位がこんなに低いのか】という現実と向き合うことになります。

カラーテストでは高得点だったのに、中学生になり塾のテストや模試を受けるとその違いに驚く子も少なくありません。

テスト形式がガラリと変わり、文章題や読解問題がメインになると急に点数が取れず、【100点ばかりだったの、なぜこの結果?】と本人も親も戸惑うことがあります。

私も、そういう問題に直面した親子に接する機会はありました。

カラーテストはザクっと言えば【単元を理解しているか】という部分を測るテストなため、子どもの読解力や思考力、応用力などの深い部分の学力を見るわけではありません。

 高学年以降、中学生に入ってから成績が低下する、停滞する子の多くは応用力と読解力、思考力が不足気味なため、【カラーテストは良くできるのに問題】に直面します。

 

中学校のテストで高得点を取る子は小学生時代に満点を連発している子になりますし、そういう子と比べて遜色ない点数を取っていれば【学力がかなり違う】とは思いません。

しかし、蓋を開ければ【こんなに校内順位が開いている】ということに気がつきます。

そもそも、小学校のカラーテストで良い点数を取れていても、問題の難易度の天井は決まっています。

荒っぽい言い方ですが【偏差値75の子も偏差値60ちょっとの子も満点を取るテスト】です。

両者の差がハッキリするのは、塾のテストや中学生になってからの定期テストになります。

ですから、【カラーテストで神童さんレベルと普通に勉強ができる子の差】というものはあまり生じないと思っていいでしょう。

リアルな学力に気がつくのは中学進学後になるので、小学生時代から【上には上がいる】ということや子どもの本当の学力を把握するにはカラーテストだけでなく、塾が主催しているテストを受けて【これが今の子どもの実力】を知ることも大切です。

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