今回は【模試で偏差値70になる中学生の特徴】と題し、お話をしていきます。
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地方でも、トップ高校は模試の志望校判定で可能圏、合格圏となるには偏差値68や偏差値70が必要です。
もちろん、この自治体による【偏差値70】というのは全国的な水準で考えるとそこまで高くはないということも事実です。
例えば、駿台高校受験公開テストでの志望校判定では、全国最難関校と地方のトップ高校とでは【可能圏】となる偏差値10以上の差があります。
地方の偏差値70が、全国的な水準で照らし合わせてみると偏差値55前後となることもザラです。
【ちょっと辛いな】と思う方もいますし、難易度の高いテストを避ける親子もいるのも事実です。
子どもが住んでいる地域の公立入試に似せた模試で高い偏差値を出しているならなおのことです。
ただ、全国のことを踏まえて偏差値を見ることはかなり重要ですし、子どもが中学生から意識することで大学入試に向けた心構えも作られていくメリットはあります。
理想は【模試でも高い偏差値で駿台のテストのようなレベルの高い模試でも良い結果を出す】です。
しかし、とりあえずは高校受験で結果を出すためには公立入試の問題傾向に寄せた作りの模試で結果を残すことが不可欠です。
とくにトップ高校を目指す場合、確実に合格できる目安となるのが偏差値が70オーバーです。
【偏差値70に近づく】にはどのくらい仕上げないといけないのか、そして実際に偏差値70を叩き出す子というのはどのような学力レベルなのかをご紹介していきます。
英文法と英単語の綴りが完璧で確実に暗記している
まず、英語に関しては英文法を100%理解し、英単語を暗記し、綴りも正確に書けます。
私も塾で英語を教える機会がありましたが、一昔前までは中学から英語の勉強がスタートしたこともあり【英語力の差】というものをひしひしと感じることがありました。
まず、英文法であやふやなところがなく、不定詞や比較級、現在完了形といった躓く子が多発する単元も軽々と乗り越えていきます。
英語が苦手な子は、中学1年生で学ぶ代名詞を覚えきれない、be動詞と一般動詞の区別、三人称単数の一般動詞の否定文や疑問文を正しく書けないという傾向がありました。
偏差値70の子はそうした傾向が一切なく、完璧な状態になるよう勉強を頑張っています。
今は学校で英語の勉強を始めるタイミングは小学校5年生になっていますが、幼児期や小学校低学年から英会話教室、公文や学研で勉強している、タブレット端末で学んでいるという子もいるので、親世代の頃のような【一斉スタート】ではなくなっています。
そのため、個人個人の英語スキルというのは中学生になる時点で差が出ています。
英語に対して苦手意識を持っていると成績を上げることは難しくなります。
それでは、偏差値70の子は英語教育に早期から取り組んでいた子ばかりなのかと言うと、そうでもありません。
なかには幼児期から英語を勉強している子もいるけれど、英文法重視の英語教育を小学校6年生の秋くらいから本格的に勉強し始めて良い成績を取り続けているという子もいます。
地方の場合、教育熱心な家庭では中学受験を選択しない代わりに英語教育に情熱を注ぐケースも少なくありません。
英語でアドバンスを取るというのは偏差値70攻略には必要な考え方かもしれませんが、英語の早期教育に力を入れている子の全員がトップ高校に入れるレベルに到達するわけではないです。
英語は語学なので、使えば使うほど、耳にすれば耳にするほど上達します。
わりと、後伸びしやすい教科です。
一方、母国語である日本語、読解力、算数や数学や理科社会は小学校低学年からしっかり勉強をしていないと偏差値70に近づけません。
英語力を高めるには英語を早い段階から勉強するというのは効果的ですが、【5教科の模試で偏差値70をとる】と考えると、英語だけではどうにもならないというのは忘れないで下さい。
国語や数学がパーフェクトに近い
さて、英語の勉強が完璧である一方で、母国語である国語の方も皆が苦戦する読解問題や記述問題も難なく解ける、書ける、ができないと偏差値70には近づけません。
または、数学が偏差値70オーバーくらい完璧にできて、地方に住んでいながらも大都市圏の難関高校の問題も解けるようなレベルという子です。
国語が得意な子はボリューミーな文章量の問題も文字を追うスピードが半端なく、読んで文章の内容をすぐに理解できるという特徴があります。
偏差値70くらいになると【問題文を読んで理解するまでのスピード】は他の子を凌駕します。
国語では記述問題や要約文が定番問題ですし、そういう問題は配点も高くなりがちです。
しかも、学習指導要領改訂の影響もあって入試でも複数の資料が出るという形式の問題も出題されることもあるので、【色々な情報を踏まえて答えを出す】という力が抜きんでています。
入試問題では思考力、読解力系の問題が増えてきているので【国語が得意】というのは他の教科のテストにも良い影響を与え、模試で偏差値70に近づきやすい条件になると言えるでしょう。
一方、数学ができるということは受験においても強い武器になりますし、模試でも偏差値70になるアシストとなります。
算数の出来が中学受験の合否を決めると言われているのと同じくらい、中学生にとっても数学ができるかどうかや志望校判定、5教科の偏差値を決めてしまっているところがあります。
数学は好き嫌い、出来不出来の差が出やすい教科なため、【数学が大の得意】と言う子は成績上位層になりやすいです。
子ども①②の周囲にいる神童さん達は例外なく算数、数学がレベチなほどよくできるという特徴があります。
皆が苦戦しているなかでも模試で数学で満点やそれに近い点数を出すと、涼しい顔で偏差値75をとっていたりします。
我が家の子どもたちは【涼しい顔ができる】は経験したことがありませんが、数学の成績が良い時は偏差値も良いということも数多く経験してきているので、他の教科もしっかり出来ているという条件はつきますが数学ができるに越したことはないと言えます。
苦手科目でも偏差値65程度ある
ところで、模試では3教科と5教科の合計点の偏差値が出ます。
公立高校入試であれば5教科、私立の場合は3教科でも受験することができる学校があります。
どの教科も同じくらいできるという子は少数派で、多少なりとも偏差値の差がありつつも5教科、または3教科で偏差値70になります。
とくに特定の教科は天才的にできるけれど苦手な教科はちょっと悪い時もあって、得意教科でなんとかカバーして良い偏差値を取っている、偏差値70を死守したという子は珍しくありません。
ただ、偏差値70を取る子の【悪いながらも】は偏差値65くらいです。
他の子から見たら【すごい成績】なのですが、当の本人が得意科目と比べればそこまで凄いことだと思っておらず、【まだまだ力不足】と考えて、苦手強化対策に本腰を入れているという流れになったりもします。
子ども①の友達の中には受験期に【ちょっと数週間ばかり数学の勉強を封印して他の教科対策をする】と宣言し、実行した子もいました。
数学が得意な子の中には国語がやや苦手とする子もいますし、反対に国語が得意で数学が苦手という子もいます。
しかし、他の教科は壊滅的にダメというわけではありません。
普通に良い成績を取っているので5教科や3教科での偏差値が70を下回らないで済むという現象が起きています。 子ども①②も【レベチな同級生の苦手科目というのは、普通の子の感覚の苦手ではない】と嘆いていました。
そのくらい、偏差値70を軽く超えてしまう子というのは学校の中でも異質な存在です。
模試で偏差値70を取る子はトップ高校に進学した後も怠けずに普通に勉強に励んでいれば上位層でいられるくらいの力を持っています。
ですから、中学校の中でトップ高校に合格する子がいたとしても、偏差値70に到達している人がいない、ということも十分あります。
偏差値70というのは単に勉強するだけでなれるというよりは、暗記力、集中力や理解力といった学力スキルが高い子が努力をしていたら到達した、というケースが多いと思ってください。
私も塾で出会った偏差値70越えの子達はトップ高校合格者の中でも明らかに違う、というのを感じ取っていました。
こう言うと持って生まれた才能で決まるということになってしまいますが、そんなことはありません。
普通の子がそこまでのレベルに到達することもできます。
ただ、相当な努力が必要ですし、【どれだけミスを少なくできるか】【多くの子が解けない問題も解けるようになれるか】が偏差値70にタッチできるかどうかを左右します。