今回は【トップ高校を目指すならいつまでなら間に合うのか】と題し、お話をしていきます。
YouTube版
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内容は一緒です!
透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
新作です。
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ありがとうございます。
高校進学はそれまでの義務教育のように自動的に学区の小学校、中学校に進学できるシステムとサヨナラする進学です。
志望校を受験し、高校が合否を決めるという子どもにとっては生まれて初めての試練の時でもあります。
高校は国公私立問わず、学校によって偏差値があります。
義務教育の小中学校では全くない物差しで、【この高校に入りたいのならこの位の学力がないと入れません】という目安でもあります。
ただし、ご存じの通り高校の偏差値の数値はテストによって異なります。
例えば、駿台中学生テストのように地方のトップ高校でも偏差値50くらいあれば【合格圏から可能圏】となるものもあれば、各地に存在する模試テストであればトップ高校の合格圏は【偏差値68以上】【偏差値70なら安心】となるので、偏差値の捉え方というのは難しい所もあります。
一般的に、地方でもトップ高校と言えば偏差値は65以上、70弱というのが当たり前なので、このYouTubeでは駿台中学生テストのような難易度の高い模試での偏差値ではなく、各地で行われる模試の偏差値、インターネット上でよく目にする【○○県のトップ高校は偏差値69】の方を扱っていきます。
偏差値を1つ、2つ上げるというのは思う以上に大変で、そのことをよく理解していない親子も珍しくありません。
私も、短期間で国語の偏差値を10上げる指導をして欲しい、と無理難題を言われたこともあります。
学力向上、成績を短期間で瞬時に上げていく魔法はなく、ただひたすらに勉強を継続するしか道はありません。
ただ、受験のようにゴールがあらかじめ設定されている時は【残りの期間で志望校に合格する学力に仕上げる】という考えのもとで勉強していくものの、時間が足りなくて合格レベルに到達せずに当日を迎えるという子もいます。
確実に志望校合格を手繰り寄せるには【入試までに間に合うかどうか】という考え方が極めて重要になってきます。
とくにトップ高校を目指す場合は高い学力を持つライバルと戦い、合格を勝ち取らないといけないので、より一層【入試までに合格水準に到達できるか】と考えながら勉強していかないといけません。
そこで今回は【偏差値65以上かつ偏差値70の高校を本気で目指すにはどのタイミングから本気を出せば間に合うか】というのを考えていきます。
一番無難なのは小学校4年生から本格始動する
まず、トップ高校を目指すには小学校4年生から本格始動するのが一番近づきやすいです。
ただ単に勉強する、学校のテストで満点を連発するということを目標にするのではなく、【本を通じて色々な知識を得る】【理科や社会は学習漫画で授業の先取りをしておく】【計算と漢字は超完璧に仕上げる】ということを考えて家庭学習を進めていきましょう。
子ども①の同級生や子ども②の周囲にいる大都市圏の難関高校を目指している子や地元のトップ高校に超余裕で入りそうな子の話を見聞きしていても、【全くもってスキがない】という印象があります。
普通の子が【スキがない状態】になるには、基礎学力が盤石で学校の授業以上のことを勝手に自分で勉強できるようにレベルアップしていく必要があります。
【学校のテストはそれなりに出来る】ではトップ高校に近づくことはできません。
今は地方にも公立中高一貫校の登場で、中学受験のために小学生から塾通いする子もいます。
公立中高一貫校は定員が少ないこともあり、受験する子の多くが涙をのむことになりますが、地方の場合は不合格となった子は地元の中学に通い、今度はトップ高校を目指すことになります。
そうなると、トップ高校を目指すライバルに【中学受験の勉強をしてき子】が含まれることになるのです。
こういう子達に負けないためにも、学力差が出始める小学4年生から家庭学習で【応用問題をこれまでよりも増やす】【国語の読解問題の問題集も難易度を上げる】ということをしつつ、本当の学力が身につくような勉強をしていきましょう。
通信教材であれば、【Z会のハイレベルコースを受講する】というのが一つの目安です。
また、受験する子が通う塾に在籍すると、そこでは理科と社会も小学校で学ぶもの以上、すなわち中学校で勉強する内容も含まれることがあるので、ある意味先取り学習になります。
子ども①②の塾でも、国立大学の附属小学校の子達は小学校5年生頃から増えてきました。
彼ら彼女たちは受験する予定はないのですが、家庭の教育方針で【高校受験を見据えて】とばかりに受験算数を学んだりして、基礎学力、応用力を高める勉強をしていました。
子どもたちの話を聞きながら【トップ高校合格だけでなく、進学先の高校で上位層にいられる準備をしているのだろう】と思いましたし、実際にそういう子達は高校や中学でも上位層です。
【小学校のテストは良くできるから今のままで大丈夫】と思わずに、リアルな計画を考えてトップ高校を目指してください。
小学校高学年で優等生なら有利
さて、小4の壁を乗り越えて小学校5年の難しい単元の数々もスイスイ理解してきた子なら小学校高学年から本格的に高校受験に向けて動き出しても大丈夫です。
国語、算数、理科や社会が満点ばかりであれば家庭でグレードアップ問題集、もしくは中学受験する子向けの問題集を家庭学習に取り入れて応用力を身につけていくと進学先の中学でも最上位層となり、模試を受けても偏差値70近い結果を出す可能性が高まります。
高学年で学校の勉強に全く苦労していないのであれば、英語の勉強を先取りしていき中学の勉強や高校受験に備えていくのもおすすめです。
ちなみに子ども①②の周囲で神童さんで小さい頃から英語を学んでいる子は少数派で、【英語は小学校6年の冬くらいから本格的に勉強し始めた】という子が多いです。
英語を焦って勉強するよりは、まず中学受験はしないけれど受験算数や理科を解いたり、社会の暗記系をしっかり覚えていて、それがひと段落したら英語をするという流れのようでした。
一方、そこまでできるわけではないけれど小学校高学年からトップ高校を目指す場合は塾系のテストを受けて今の学力がどのくらいか確認してから対策を考えるのが無難です。
小学校のカラーテストで高得点を連発していても、トップ高校に入れる学力が備わっていない子はいます。
塾のテストを受けて偏差値55以上あれば【学習量を増やして応用力を鍛えていけば可能性はある】と思って良いでしょう。
逆に偏差値40台だと、初めて塾のテストを受けて面食らったとはいえ家庭学習を見直す、子どもの苦手教科や単元を探して基礎学力を鍛えていくことをしつつ、【残された時間を意識して勉強する】としないと間に合わないです。
読み書きソロバンを鍛え、読解力や語彙力、思考力を数段上げていき、小学生時代の間に進学する学区の中学で確実に学力最上位層になるように家庭学習に取り組んでいくことが求められます。
トップ高校を受験する子は小学生時代の頃から優等生、賢い子ばかりです。
私も高校を受験する時に同級生の顔ぶれを見たら【私を除く全員が小学生時代からの賢い子】でした。
途中から成り上がるには、とんでもない強烈な努力をしないとその中に滑り込むことができません。
ただ、小学校高学年でそれなりにできている子であれば、私のような苦労はしなくて済むと思うので、【これまでよりも学習量を増やしていこう】【教材を見直そう】【毎日努力を続けよう】で合格に近づけるようになります。
ギリギリラインは中学2年の夏休み前
トップ高校合格、という目標を達成するために動き出すギリギリラインは個人的に中学2年生の夏休み前だと思っています。
しかも、中学2年の1学期終了時点で偏差値が60くらいあるという条件付きです。
偏差値を10上げるというのはかなり時間がかかります。
受験までのラスト1年数ヶ月で相当な努力をすれば偏差値60から70くらいになる可能性はありますが、偏差値50の子がその期間で偏差値20上げるというのはちょっと現実的ではありません。
偏差値50の子がトップ高校を本気で目指すのであれば中学1年の夏休み前から動き出すのがデッドラインだと考えています。
偏差値は簡単に上がりませんし、そもそもトップ高校を目指している子は小学生の頃から優等生という子ばかりなので、【ずっと真面目に勉強しているライバルに勝つ】というのは簡単なことではありません。
彼ら彼女たちの2倍、3倍もの努力をしないと追いつくことはできないでしょう。
中学2年生の夏休み前としたのには訳があります。
中学2年生の夏は先輩たちが部活を引退し、自分達が引っ張っていくという立場になるタイミングでありつつ、中学校生活に慣れて少し怠け心が出てくる子もいるなかで、夏休みを無駄にせずに受験生のような気持ちで勉学に励んでいると夏休み明けの実力テストや2学期の定期テストで良い結果を出せるからです。
長期休みをダラダラ過ごさずにいれば、割と早くに偏差値を1、2くらいは上げることができます。
場合によっては偏差値60から63になる子もいるでしょう。
成績を上げていくには【結果が出るまでこのくらい時間がかかる】というのが全く分からない中で勉強するしかないので、子どもにとっては苦行そのものです。
季節休みに怠けないと、学習量も増える分、結果も出やすいので子どものモチベーション維持につながります。
ただ、良い結果が出ても気をつけて欲しいことがあります。
地方あるあるですが、【トップ高校に入るのが最大の目標】にしてしまうと中学生時代が人生一番勉強した、になるので気をつけてください。
トップ高校に入れば100%大学進学する子の集まりに身を置くことになるので、【この高校に入ったから人生バラ色】と浮かれていると高校の授業で置いてけぼりをくらうことになります。
あくまでトップ高校合格は人生の通過点ですから、その先の大学入試も忘れないでください。