今回は【子どもの学力を伸ばす親の言動】と題し、お話をしていきます。
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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
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ありがとうございます。
子どもの成績、学力は親次第という考え方は根強いものがあります。
子どもの成長を振り返ると、確かに親の関わり方によって子どもが家庭学習を定着するかどうかが決まってしまいます。
私は親が小学生になったら自分の事は自分でしなさい、というスタンスの考えの人間でしたので家庭学習の習慣が定着することなく小学校6年間を走り抜けました。
一方、子ども時代のお友達を見ていても、家で学校の宿題以外の勉強をする子は親が教材を準備したり、チャレンジなどの通信教材を利用していたりとサポートしていました。
まだ勉強に対して『やらないといけないもの』と漠然とした思いを抱いている小学校低学年の頃に、親が意識して行動に出ていることが重要だという考えは、昭和、平成、そして令和の今も変わっていません。
しかし、家で勉強している子でも思うように成績が伸びなくて悩む時がやってきます。
その際に、親がノータッチだと『自分は勉強しても成績が良くならない』『元々賢い子には敵わない』と悪いことを考えてしまうようになる子もいます。
こういう時、親の声がけがとても大切になってきます。
『勉強をどうしようか』と悩んでいる子どもが勉強を継続する気持ちを持ち続ける方向に持っていくことだけでなく、これまで勉強してこなかった子を少しでもやる気を出させる時にも親の言葉というのは見えない力を発揮することがあります。
子どもの一番身近にいて、子どもの性格を知っている親が全く何もせずにいるというのはある意味勿体ないことです。
勉強するしない、または親が勉強に力を入れるかどうかというのも各家庭の考えなのでアレコレ外野が騒ぐ必要はありませんが、子どもの未来の選択肢を増やすという意味では確実に『勉強する』『勉強に関心を持つ親』の方が子どものためになります。
勉強すると遊ぶ時間、自由時間は減るというイメージを子どもは持ちますが、まだ小学生の頃は中学受験するわけではないのであれば、子どもらしい時間を過ごしつつ、勉強に励むというメリハリのある毎日を過ごすことができます。
少しでも努力や改善したことを認めて褒める
ですから、子どもに『勉強も頑張ろう』『成績を伸ばすにはどうしたらいいか』と声がけをする際はこれまでの一日の時間の過ごし方を書き出して、『この時間を30分ばかり勉強する時間に変えよう』『動画視聴とゲームする時間を10分ずつ漢字や英単語練習に変えてみようか』と具体的かつ子どもでも理解できる形で『少し勉強もするようななった自分』を想像させるようにしましょう。
子どもでも書き出されたスケジュール表を見て『20分、30分勉強時間を増やすのは割と楽勝なのでは』と思います。
しかし、取り組み始めて定着するまでがやはり大変です。
子どもも楽をしたがります。
楽をしたがらない子の方が少数派です。
しかも勉強というのはスタートした段階でどのくらい成績が伸びるのかというのが全く分かりません。
『こうなったらいいな』と望む結果にたどり着くまでに正確な時間が分からないという不確かな中を頑張らないといけないという、まさに理不尽な世界です。
もしかしたら停滞期が長いタイプで、上昇気流に乗るまでに時間がかかるかもしれません。
結果が出るまでに時間がかなりかかる子は、諦めてしまう子もかなりいます。
挫折する、心が折れるかもしれない状況ですから親は子どもの頑張り、『勉強時間を増やしてから集中力が増した』『漢字の間違いが減ってきたね』という変化に気がついたら積極的に努力や改善点を褒めるようにしてください。
子どもはなんだかんだ言っても、親から認められ、褒められるともの凄く喜びます。
喜びが勉強を継続させる原動力になることもあります。
『今の頑張りを続けよう』と励ます
ただ、努力をしていても確実に毎回のテストで結果となるわけではありません。
そうなると子どもの方も『このまま続けて何か意味があるのか』と疑問を感じるようになります。
小学校低学年の頃は子どもの性格にもよりますが、自分と他の子との点数差や学力スキルの違いを意識しないことが多いものの、小学校4年生くらいになると他社との違いを感じて比較したり自己嫌悪に陥ったりするようになります。
その際、『自分よりもぜんぜん勉強していない子が高得点ばかり取っている』ということに気がつくこともあります。
学力スキルというのは運動神経と同じように個人差があります。
小学校のカラーテストでは、そのスキルの違いで努力している子が負けてしまうこともあるでしょう。
頑張っている子どもからしたら納得できない事態です。
『勉強やっていても意味がないかな』と不安を感じる子もいます。
学年が上がれば自分の学力スキルの自信のなさ、勉強しなくても高得点が取れる子の存在により、『頑張ることの意味』を考えて思い悩む子も増えていきます。
こうした状況に直面した時、親としてできることは『不安を感じることもあるだろうけれど勉強はマラソンと同じ』と話をして励ますことです。
小学生の頃から勉強して学力を鍛えることは、知らないことを知るという生きる力を身につけ、進路進学で選択できる道を増やすことにつながります。
勉強していない子に負けていても、長い目で見ればいずれ追い越していきます。
我が家の子ども②も決して学力スキルが高い方ではありませんが、小学生時代も小学校3年生から4年生頃に勉強していない学力スキルの高い子を日頃の学習量の違いで追い抜いて行った経験があります。
また、コツコツ地道に勉強していたら塾のクラス内でも『クラスで真ん中より下から真ん中より上で上位に接近』という立ち位置に変化していきました。
塾に来ている子はみんな勉強している子ばかりなので、こうした変化をしてきた子ども②も『努力の継続のパワーはすごい』と実感しています。
『今は結果がでなくても必ず結果がでる』と明るく、親の経験談などを話しながら励ましましょう。
復習に力を入れて『解けた』を経験させる
勉強をしていて思うような結果が出ない時、子どもも苦しみます。
色々と改善策を探り、『もう少し難しい問題に取り組めば力がつくかな』と思い、解こうとしても歯が立たず、結局『自分はセンスがない』という気持ちだけが強まるということがあります。
応用問題を解いてアレコレ考えていくというのは、学力を鍛えることにつながります。
しかし、悩んでいる時は『問題を間違えた』という事実ばかりに意識が向いてしまい、『ダメだな』と自信を失っていくだけなので応用問題ばかり取り組もうとしている時は待ったをかけるのが無難です。
心が弱くなっている時は『分かった』『解けた』という経験を積んで自信を回復させていくのが一番です。
これは塾でもよく起きたことですが、難しい問題ばかり解かせると子どもは確実に勉強への意欲が低下していきます。
難しい問題を喜んで解くのは限られた優秀な生徒だけです。
多くの子どもたちは『分からない問題ばかり解くのはストレスを感じる』になります。
常にストレスを感じながら勉強するというのは厄介なことですし、子どもの学力を伸ばすのが難しいです。
ですから、すでに学んだ単元の基本問題から応用問題のレベルを解いていくようにして『解けた』『分かる』という感情を増やしていくと、勉強に対するストレス、不安な気持ちが減少していきます。
復習をすることは知識の定着にもなるので一石二鳥です。
自信を回復すれば応用問題にチャレンジする気持ちも回復します。
親はもう少し難しい問題、応用問題を解ける子になって欲しいと期待してしまいますが、子どもの状況を考えて『復習をする』『基本問題を多めにする』と勉強内容を考えていくことも大切です。
勉強するかしないかは、結局子どもの心の持ちよう次第です。
親など周囲の人間がギャーギャー騒ぎ立てても、子どもが『やる』と決めない限り学力は伸びません。
結果を求めることばかり気にしてしまいますが、子どもの勉強に対する自信を深めるようなサポートも意識してください。