今回は【後伸びする子と伸びない子の違い】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
子育ての中で耳にする言葉というものがいくつかあります。
イヤイヤ期、10歳の壁、反抗期、地頭が良い、などなどがあげられるでしょうか。
そうした子どもの成長過程でママ友などの会話で飛び交うことがある、または子どもの勉強について色々とインターネットで検索している時に目にする言葉の一つが【後伸びする子】です。
後伸びする子というのは、小さい頃、小学生の頃はガンガン勉強しているわけではないけれど、受験が迫ってきたら人が変わったように本気モード全開でライバルたちを追い越していくような子、というのをイメージする方は多いと思います。
漫画的な展開かもしれませんが、あまり勉強していなかった子が【よし、やろう】と言って腰を据えて勉強したらグインと成績が上がるということもあります。
よく先取り学習をして先を走っていた子をサッと追い抜くタイプの子、というのが一番浸透している『後伸びする子』の姿ではないでしょうか。
そういうタイプの子はそこら中にゴロゴロいるわけではありません。
しかし、確かに『本気を出したら成績の伸び率がスゴイ』という子はいます。
できれば、我が子がそういうタイプの子であって欲しいですよね。
または、どういう特徴があれば後伸びする子になるのかというのも興味があると思います。
自分の子どもがそのタイプに近いかどうかが分かれば『勉強に本気になればしっかり結果が出るかもしれない』と期待できて、要らぬ心配をせず、子どもを必要以上に叱らず、本気モードになるような環境作りに力を注ぐことができます。
それでは早速、後伸びする子と伸びない子の違いをご紹介していきます。
1.行動を先延ばししない
後伸びする子は『面倒だから後回しにする』という考えではなく、『先にやって残った時間を自分の好きなことに使いたい』という考えをしています。
また、先に片づけることで親からガミガミ言われることもないのも分かっているので、後回しにしていると起きるであろう色々と面倒なことを、先手を打って潰していく行動、考えができます。
一番わかりやすいのが、学校の宿題を親が帰宅するまでやらずに好きなように過ごしていて、親にそのことがバレて言い争うになる、というのを避けることです。
『こうしたらこうなる』ということを予想し、悪い方にならない道を選ぶことができるのは危機管理能力が高いとも言えるでしょう。
塾でも、学力が伸びない子は不思議なくらい行動を先延ばしにしたがりました。
勉強しないとどうなるのか。
宿題を毎回やらないで勉強するのは塾の授業を受けている時だけだと受験でどういう結末を迎えるのか。
先延ばしばかりしている子どもにはどんな未来が待ち受けているのか見える子と見えない子がいます。
未来を見るというのは、占い的なものではなく『今こういうことをしていたらどのような未来を歩いていくのか』といった非常に論理的な考えです。
後伸びする子は未来を考え、今の自分はどう行動すべきかを察知する力があります。
一方、伸びない子は『今』という瞬間が永遠と続くと勘違いし、現在の行動が未来と密接につながっているという感覚があまりありません。
別の言い方をすれば計画性がない、場当たり的な行動をしてしまう子です。
行動を先延ばしにしてしまうのは時の流れを感じることが鈍く、自分が着実に大人へと進んでいるという気もちが薄くまだまだ子ども時代が続くと捉えているからです。
未来が迫っていることを感じると、無駄な時間を過ごさないよう気をつけたり、やるべきことを先延ばしにするという考えも思わないようになってきます。
行動の先延ばしは『まだ自分には時間がある』という勘違いからきているので、少しでも後伸びする子になって欲しいのであれば、家庭で時間の流れを感じさせるような取り組みをしていきましょう。
例えば、一週間の予定を考えて週末の過ごし方を親子で考えることや、次のテストがいつかをカレンダーに記入するなど、『毎日を過ごしているとあっという間にイベントがやってくる』ということに気がつかせ、少しずつ時の流れの早さを感じ、先延ばしをすることの意味のなさを考えるきっかけを作ってみてください。
2.色々な面で意欲の高低差の違いがある
後伸びする子と伸びない子の違いは主に勉強面、成績面での結果で語られることが多いですが、それ以外のところでも両者には違いがあります。
先ほど触れた先延ばしと同じように、『これをするのが面倒だから後回しにしよう』という気持ちが強いかどうかという心の問題は大きく、これが勉強だけでなく部活、学校のクラスの活動など多岐にわたります。
社会人になってからも、『こんなのやって意味があるんですか』と面倒くさいという発言をする人に出会ってきたと思います。
そういうタイプの人は、仕事でどのような成果を出しているのか。
出世していった人はいるか考えてみてください。
人の上に立つ人、リーダーシップを取る人は人が嫌がることをやったり、背負ったりするので『面倒だからやりたくない』という意欲が低い人はほとんどいないはずです。
学校生活でもリーダーシップを取る人は意欲的な子ばかりですし、部活を頑張るのも厳しい練習でも強くなりたいという気持ちを持っている子だけです。
勉強だけクローズアップされてしまいますが、後伸びする子は意志が強く学業だけでなく委員会活動、生徒会活動、校外学習でのグループ活動でも積極的に参加します。
伸びない子は受け身なところがあります。
たとえ小学生の頃に成績が良くても、学年が上がっていくと自分から勉強する意欲が芽生えてこず、しかも難しい内容になっていくと『勉強やりたくないな』という気持ちが強くなり、成績低迷そして低下していきます。
先取り学習に力を入れて、キッチリ誘導してきた親からすると、後から追い上げてくる同級生というのは脅威ですが、一度追い抜かれていくと学習意欲の高い子に追いつくことはなかなか難しいものがあります。
幼児期や低学年の頃に先行していても、学校生活を通じて様々な活動を経験して子どもは成長していきます。
子ども自身のやる気、意欲がなければ勉強が難しくなる小学4年生以降に逆転されてしまうので、自分の子どもの成績を上げることに躍起になるのではなく、『受け身ではなく能動的な子』に育つことを意識することが大切です。
3.失敗を恐れない
後伸びする子は意欲的に何事にも取り組むところがあり、『こういうことをやってみたい』と感じたら失敗を恐れずにチャレンジする強さがあります。
学力が高い子になって欲しい云々を差し引いても、多くの親は子どもが自分のやりたいことに手を上げて挑戦して欲しいと思っています。
そして親は軽く『挑戦してみたら』という言葉を子どもにかけてしまいますが、子どもによっては『嫌だな』『失敗するの恥ずかしい』という気持ちが挑戦したいという気持ちを上回ってしまいます。
こうしたチャレンジ精神は自己肯定感の高い、低いでよく語られることがあります。
小さい頃からやりたくても逃げてしまう子はどこかでやらない自分を認めて、成長するにつれて挑戦しないことの理由を探し妥協するようになってしまいます。
挑戦する子は特別な子であり、目立ちたがり屋だという受け止め方をする子もいたりと、子どもの失敗を恐れない姿勢はどのような未来を歩いていくのかを決めてしまうような、大きなポイントだと個人的に思っています。
後伸びする子は『やりたい』という気持ちを大切にして挑戦していくわけですが、挑戦するにも闇雲にやるのではなく、成功するにはどうすれば良いのかという視点を持って試行錯誤を繰り返しています。
こうした行動は勉強する上でも学力向上、成績を上げていくときにとても役立つ思考のプロセスを育てていると言えるでしょう。
『積極的に何でもやる子』は、勉強をする上で非常に重要なスキルを鍛える機会を自分から掴み取り、大袈裟でもなんでもなく、自分らしい人生を歩んでいける可能性を手繰り寄せる力を身につけています。
後伸びする子に少しでも近づくには、まず子どものチャレンジ精神を育てるよう、自己肯定感を高めることに力をいれていきましょう。
日頃の子どもへの声がけや褒め方、親子の会話を意識してください。
まとめ
子どもを育てていると、『後伸びする子だといいな』と考える方はけっこういると思います。
私もそんな淡い期待を持って子育てをしていますが、こればかりはどうなるか全く見えないところがあります。
とりあえず、子どもが何かに挑戦しようとするときは応援したり、どうしようか悩んでいる時は後押しできるような親でありたいと思っています。
後伸びする子は絵に描いたような優等生ということが多いですが、学年が上がってから積極性が増してくる子もいます。
小学校3年生や4年生頃になるとクラス内で少しずつ『この子はこういう子』と個々のキャラクターというものが固定していきます。
そして、授業中に発言する子、リーダーシップを取る人の顔ぶれも決まってきます。
そういう中でも自分がやりたいと感じたことに『やりたいです』と手を上げて主張できる子に育つよう見守っていきましょう。