【教育小噺】勉強好きな子になりやすい子の性格 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】勉強好きな子になりやすい子の性格

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今回は【勉強好きな子になりやすい子の性格】と題し、お話をしていきます。

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ありがとうございます。

 

自分の子どもが勉強好きな子、勉強嫌いな子のどちらになって欲しいかという質問は愚問だと言えるでしょう。

子育てをしている誰しもが『勉強を嫌がらない子』『進んで勉強してくれる子』を望むと思います。

しかし、現実には自分から勉強好き好んで勉強する子は少数派で、多くの子は親に言われて渋々勉強したり、塾に通わせられてそこで学習時間を確保するように勉強しています。

勉強好きな子は特別な子で、持って生まれた才能的な扱いをされることが多々ありますが、一概にそうとは言い切れません。

集中力があり、暗記力に優れていても必ずしも勉強を好きになるとは限りませんし、実際にポテンシャルの高い子でも勉強に取り組むのを嫌がる子、避けたがる子に出会ったこともあります。

そして、小学生の頃に『素質十分』と思っていても、中学生の頃に伸びきれず、3番手校を受験するという子もいました。

勉強というのは学校で授業を受けて、テストで高得点を取ること以外にも知識を増やすことや調べ学習で自分から率先して調べてノートに書くということも含みます。

どうしても親は『勉強好きな子は良い点数を取る』という捉え方をしてしまいますが、学びに対しての姿勢が他の子よりも能動的である子は学力スキルが高くなくても、遅かれ早かれ成績が伸びていきます。

 

そして、親が周りギャーギャー騒いでも結局は勉強するかしないかを決めるのは子ども自身です。

学習意欲という言葉があるように、気持ち次第で勉強する、しないが左右されるという親としては何ともしがたい大きなハードルが待ち受けています。

親は『うちの子は勉強する気持ちがあるのか』とやきもきしてしまいます。

どうすれば意欲的に勉学に励む子、勉強好きな子になるか気になりますが、塾で仕事をしている時に強く感じたのが、『勉強好きな子はこういう性格の子が多い』という、ある共通点です。

その性格に近づく、特徴を増やしていくことが勉強好きな子になる近道になるのではないかと個人的には思っています。

 

ウソをつかない

まず、ウソをつきません。

つまりは、言い訳をするなど周囲の人に対して誤魔化すような言動をしません。

自分の言葉に責任を持っています。

宿題を忘れた時は『部活の大会が目前で練習時間が長くなって、いつも勉強している時間にやろうと思っても眠くて寝ちゃいました』と包み隠さず伝えてくれます。

大会が近いことが事実であり、普段の授業態度やこれまで話をしていてある程度生徒の性格を把握しているので『これは本当』というのは分かりますし、素直にできなかったことを謝罪することができる子は勉強に対しても誤魔化すことなく、『この単元が苦手』『この教科を特訓したい』とストレートに先生に伝えることができます。

正直、自分の課題となっている教科や単元を口にするというのは先生から補助プリントなどが手渡されて宿題が増える、学習量が増えることを意味しているので、勉強嫌いな子はあまりしたがりません。

『大丈夫です』『何とかなります』と言って、補助教材を頑なに拒む子は圧倒的に学業不振の子が多かったです。

 

平気でウソをつく子は自分を繕うこと、本当の自分よりも良い自分を演出しようとしてリアルな自分を他人に見せない、または自分を過大評価するなど周囲を惑わせることを罪なことだと思っていません。

反対にウソをつかない子は自分に正直であり、自分のリアルな実力を受け止めているので『何が足りないのか』を把握して足りない部分を補おうという気持ちを持っています。

ですから、学習意欲が高まってくると『勉強しよう』『もっと知識を増やそう』と勉強好きな子に変身していきます。

 

約束を守る

塾ではたいてい授業の終わりに近づくと『宿題』を生徒たちに出す話をする流れになっていきます。

カリキュラム通りに宿題を出す塾や先生もいれば、『ちょっとここが課題がかな』と感じてフレキシブルに宿題を出すパターンがありますが、宿題をちゃんとやってくる子、いつもやって来ない子、やってきたりやってこなかったりする子、がいます。

『この部分をもっと勉強して欲しい』『この形式の問題が苦手そうだから学習量を増やしておこう』『テストや入試で出るからこの問題を家でもしっかり解いてきて欲しい』という考えで先生は宿題を出しています。

先生が無意味に宿題を出しているわけではないのは誰もが知っているところです。

しかし、その意図を理解していない生徒も当然ながらいます。

塾といった教育産業は月謝を支払って生徒側が望む結果をサポートする役割を果たすサービス業です。

『こういうことをしたら学力が上がりますよ』というものの一つが宿題です。

その宿題は先生と生徒の約束であり、宿題をやってこないということは約束を守らない、破っていることになります。

そして、宿題をやらないということは学力を鍛える気がほぼないことを意味しています。

 

宿題の他にも『次の定期テストで校内順位を10番くらいあげたい』『模試の偏差値を2つくらい上げたい』と宣言しても、それに見合う努力ができないというのも約束を破っていることになります。

勉強好きな子はこうした約束を破ることなく、しっかり守って努力をする特徴がありました。

正直、こうした勉強に関する約束は怠けることはできませんし、自分に厳しくないと達成することができません。

そのことを理解した上で『守る』ということができるので、やはり勉強に対する嫌悪感がないと言えるでしょう。

私が塾で仕事をしている時も学力上位層の子は約束を守り、有言実行していました。

もちろん、時には宿題ができないこともありましたが体調不良や部活の練習量が増えたなどちゃんとした理由がありましたし、宿題ができなかった分の穴埋めを自分から提案してきたりしました。

その一方で、学習意欲の低い子は約束に対する意識が低く宿題をやらないことへの罪悪感、自分から言ってきた目標を簡単に放棄するなど責任ある行動をとるのが苦手だと感じました。

 

素直さ

そして、勉強を自分からやる子とやれない子で一番違うのが『素直さ』です。

素直というのは馬鹿正直ということではなく、先生から『こうした方がいいよ』というアドバイスを素直に聞いて取り入れるということや、志望校合格を確実なものにするにはどうすべきかという話をして、対策を考えて素直に実行に移すという素直さです。

成績の良い子はひねくれものが多いというイメージもありますが、実際はそんなことはほとんどなく、成績が良い子ほど素直な子が多かったです。

学業不振の子は素直にアドバイスを聞くこともせず、先生に対して素直になれず反抗期や思春期をこじらせてしまったような態度の子もいました。

どうしてこんなにも違うのか不思議でならないのですが、おそらく成長する中での家庭での親子関係などから、人を信用する気持ちや自己肯定感が高いか低いかなどが関係していると個人的に感じています。

私は小学生時代に勉強もせずに気ままに過ごしていましたが、かなり反抗期がきつく、大人に対して疑惑の目で接していた子どもでした。

素直さがまるっきりなく可愛くない子どもでしたが、身近な存在の親に対する複雑な感情、自分の心を蓋にして毎日を過ごしていたことも影響していると考えています。

素直さというのは子どもが子どもらしくいられる特権のようなものです。

その特権が上手に勉強で良い方に出ると学力が伸びやすい子どもになります。

 

素直に話を聞ける子は基本的に『今の自分よりも良くなりたい』という気持ちが強いです。

間違い直しも文句も言わずにすぐにやり、疑問点をその場で解消しようと勉強に取り組みます。

さらに、『この単元を完璧に理解したいので宿題を多めに出してください』『補助プリントとかありますか』と素直に自分の弱点を理解して克服するためにどうすれば良いか行動に移します。

これは私が教えていた素直で学力の高い子達全員に共通する特徴です。

小学生の頃に学力が高くても、素直さが足りない子は中学生の頃から少しずつ成績が停滞していきました。

『ここから更に伸びる』という時は、素直さが大きなカギを握っているので、我が子は素直さがあるかどうかちょっと考えてみてください。

親の方は勉強好きな子にさせるために色々と手を尽くすかもしれませんが、やはり勉強する、しないは心の持ちようです。

子どもの性格を一度立ち止まって考えてみてください。

ウソをつかないか、約束をちゃんと守っているか、素直なところがあるかを確認してみてください。

 

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