子どもの学力と子どもの性格は無視できない | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

子どもの学力と子どもの性格は無視できない

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今回は【子どもの学力と子どもの性格は無視できない】と題し、お話していきます。

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ありがとうございます。

子どもの学力を鍛えたい。

成績を上げていきたい。

そう考えていない親はあまりいないでしょう。

学年が上がれば上がるほど、子育ての中で子どもの学力に関する問題で悩む方は増えていきます。

中学生になれば否が応でも子どもの学力が定期テスト、自治体模試などを通じて分かってしまいます。

【校内順位がこのくらいなら行けそうな高校もあの学校か】となります。

リアルな学力が判明するので、親が期待する学力、子どもが志望する高校に合格する可能性は、【行きたい】【入りたい】という気持ちだけでなんとかなるものではなくなるという事実が突き付けられることになります。

本人のやる気もある場合、勉強すれば成績が上がりやすいかと思いきや、そんなに簡単にトントンと階段を駆け上がるように成績がアップするわけではありません。

 

塾で仕事をしている時に強く感じたのが【子どもの性格によって学力の伸びやすい伸びにくいというものがある】ということです。

しかも、怠け癖があるとか、楽な方に流される、集中力がないという誰の目から見ても分かるようなものではありませんでした。

これは自分で勉強している時にはなかなか気づきにくく、親も客観的に判断しないと【こういう性格だから勉強面でデメリットになる】と把握できない可能性があると個人的に感じています。

我が家では、子ども①②③のそれぞれの短所を感じつつ、なんとか勉強面で悪い方に出ないよう家庭学習で匙加減する、勉強する時の声がけを工夫するということをしてきました。

もちろん、親が勉強を教える際によくあるイライラ、親子の衝突はありますが、そうした中でもなんとか全体的にマイナスにならないよう気をつけています。

こうした気配りをしないといけないくらい、子どもの性格によっては学力上昇の妨げになることがあります。

 

今回は私が塾で出会った子ども達から感じた学力と性格の関係性や、気をつけるべき点をご紹介していきます。

 

1.短気な子は成績が伸びるまで時間がかかる

まず、一番子どもの性格で成績面で悪い方に転がりやすいのが【短気な子】です。

これはどの親も想像しやすいことかもしれませんが、とにかく短気な子は早く結果が出ることを求め、地道な努力を続けるのを辛抱できません。

先生が説明することも【長くて聞いてられない】と途中で切り上げるよう妨害したりします。

低学年の子に長々と話をするのは無理がありますが、高学年や中学生になると【ここを間違えたのはなぜか】【正しい答えを導き出すにはどのような視点が必要か】【理解不足の単元はどこか】という話をしながら説明しないといけない時もあります。

短気な子はこうしたちゃんと聞いておかないといけない説明をスパッと抜かそうとするので、いくら勉強していても正しい知識を定着させることができません。

また、短気な子は復習する時間を面倒だと感じることもあり、自分の弱点を克服するチャンスを捨ててしまうこともあります。

 

目先の勉強に気を取られ、短いスパンで物事を考えがちなので、【揺るぎない学力】を身につけるのに時間がかかるという、本人が望んでいないことが起きてしまいます。

我慢する時に我慢をし、努力をしないといけないのに【そんなのイチイチ聞いてられない】と跳ね除ければ、遠回りし過ぎてしまい、結局遅れることになります。

短気な子が成績を上げていくには、腰を据えて先生からの説明を聞くと決意をし、間違い直しに本気で取り組むことをしない限り学力向上、成績を伸ばし、校内順位を上げていくことができないと理解させることが必要です。

短気な子の性格を根本的に変えていくのは無理があります。

私が接してきた生徒達も短気からのんびり屋に急変した子は皆無でした。

基本的な性格は変わりはしないけれど、せめて本気で現状を変えたいと思っているなら勉強との向き合い方を変えていこうと話し合いを重ねていく必要があります。

おそらく、短気な子も【このままではいけない】と感じてるようになります。

そして、【どこが問題なのか】と使用している問題集などが合わないと勘違いしている子もいます。

ですから、問題はそこではなく自分の性格なのかもしれない、と気づかせることも学力向上への第一歩になります。

 

2.控えめな子の弱点は謙遜

真面目でコツコツ努力している子は成績が上がりそうなタイプですが、控えめな子の中には【あとひと伸びが足りない】という子もいます。

学業不振の子、不真面目な子と比較すれば真面目な努力家というのは親、そして塾の先生からすれば言うことない子どもです。

しかし、控えめゆえに物足りなさを感じることもあります。

【志望校に合格する可能性は高いけれど学力上位層として入学するならもうひと踏ん張り】と思い、こちらから話をかけても【自分は上位層みたいにはなれないので】と謙遜するばかり。

日本人は謙遜するのが得意ですし、美徳の一つとして受け入れられています。

とはいえ、成績、入試という実力の世界、争いの世界ではこの謙遜がマイナスに働くこともあります。

【自分にはできません】と謙遜しているのは、別の視点で考えてみると自分の実力をセーブしている、ブレーキかけていることになります。

そのブレーキを外すことで、殻を打ち破りさらに成績が上がっていくことになるのですが、どのように打ち破るかは本人次第というよりは、親を含めた周囲の人の声がけが重要なポイントになります。

 

【自分はこの位の成績がベスト】と呪文のように唱えている子もいれば、【成績上位者のようにはなれない】と自分の力を軽く見ている子もいます。

そう考えている間は自分で殻を破ることはできません。

【自分で自分の力を決めるのはやめよう】

【スポーツも努力をしてスゴイと判断するのはその選手ではなく周りがすること】

【自分を過大評価するのもダメだけど、過小評価する考えもよくない】

 

こういう言葉を折を見てかけていき、勉強する時は励ますということを繰り返していくと、【そうか、ブレーキかけないで頑張るだけ頑張ればいいんだ】という思いに至るようになり、勉強との向き合い方を変える可能性が高まります。

 

3.頑固な子は低迷期を脱しにくい

塾で勉強を教えている時に、困ったなと感じるタイプの子はもちろんいました。

その中で、なかなか対処が難しいと感じたのが頑固な子です。

頑固と聞くと年を召した高齢男性というイメージが強いですが、子どもにも頑固な子はいます。

頑固なので、宿題を出そうとしても【嫌だ】の一点張り。

勝手に自分の宿題の範囲を決める。

勉強方法を提案してもこちらも拒否するなど、なかなか大変でした。

子育てをしていても、親のアドバイス、こうしようという提案を何でもかんでも跳ね除ける子がいますが、そういう子は勉強する際も自分の考えを一番とするので、他の人からの意見やアドバイスに耳を傾けられず、結果として成績が伸びにくい、低迷期が長く続く原因を作ってしまうことがあります。

勉強に限らず、習い事、部活動、仕事の現場でも伸びる人は自分を持ちつつ他の人の話や意見を上手に取り入れる柔軟さがあります。

 

頑固だと【これが一番】という信念を持ち、それを捨てるのが怖くなる、新しいことに挑戦するのが恐ろしいという気持ちが芽生えていきます。

変化を認めないだけでなく、変化する自分を受け入れられないという面もあるので【どのようにこの状況を改善させるか】と対策をしていくのが非常に難しいです。

せっかく学力を伸ばすチャンスがあっても、向き合い方を変えられず、成績を伸ばしていくことができなくなります。

勉強法を全部変えるのは不可能に近いので、まずは【どの教科ならアドバイスを受け入れてくれそうか】【漢字練習の仕方を少しアレンジしても大丈夫か】などとピンポイントで改善するようにしていきましょう。

大人が【こうしなさい】と言うとほぼ間違いなく受け入れてくれないので、子どもに寄り添いつつ【こういうのはどうかな】と提案する、お伺いを立てることをしていきましょう。

すぐに改善すると期待することはできませんが何もしないよりはましです。

 

まとめ

勉強する、学習量を増やせばとんとん拍子で成績が上がっていけば誰も苦労はしません。

子どもの学力、勉強していく際はどのような性格かで結果が左右するくらい無視できないものがあります。

教育の場で仕事をしていない限り、なかなか性格と子どもの学力の関係性に気がつくことはないと思います。

そして、学力向上の妨げになっているかもしれない性格を急に変えることができないのは親自身も理解してるはずです。

人生を変えるような出来事がない限り、人の性格は簡単に変わることはないです。

そういう現実を受け入れて、【うちの子はこういう性格だから】と性格を把握してプラスになるような声がけをして現状打破していきたいですね。

 

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