【教育小噺】少子化で囲い込み激化は必須 塾と受験との付き合い方 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】少子化で囲い込み激化は必須 塾と受験との付き合い方

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今回は【少子化で囲い込み激化は必須 塾と受験との付き合い方】と題してお話していきます。

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キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

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新作です。

 

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ありがとうございます。

 

先日、2024年上半期の赤ちゃんの出産人数が発表されましたが、35万人を割り込み一年で70万人を下回ると予測されています。

少子化が進むと一番影響を受けるのは学校です。

小学校と中学校、そして高校の学校の統廃合がますます進むのは確実です。

そして、増えた私立大学では、学校運営が厳しくなる学校も増えるのは避けられない事態になっています。

これは専門学校でも同じことが言えると思います。

高校以降の高等教育機関では、立地条件や就職に強いかどうかなどから高校生に選ばれるようになるので、立地場所が悪く今のビジネスでニーズがなさそうな教育機関は淘汰されるのは確実です。

 

打開策として留学生を増やすという方向になるかもしれませんが、人気のない大学や専門学校にとっては今の少子化の状況というのは非常に厳しいものがあります。

そして、学校だけでなくダイレクトに影響を受けるのが塾業界のような教育産業です。

 

教育産業にとって少子化は死活問題

一昔前は地方都市でも【中学生が自然とやってくる】という状態でしたが、今では無料講習会や手厚いサポートなど様々なキャンペーンを打ち出してもそう簡単に子どもが集まるような時代ではなくなりました。

教育産業にとっては岐路に立たされる状況になっていますが、他の分野の企業や会社経営と同じようにサービスを提供して利益を出していかないといけません。

利益が出なければ経営不振となり、会社をたたむことや吸収合併されるという事態になります。

 

とはいえ、どうにもならないくらい子どもの数が減っています。

そういう状況なのに塾の方も集団指導、個別指導、自学自習型の塾など親世代の頃よりも選択できる塾が増えています。

となると、勝手に生徒が来るのではなく『いかに選ばれるか』という視点で広告を打ち出し、宣伝するかということも重要になります。

10数年前なら新聞の折込チラシが主流でしたが、今は新聞を定期購読している家庭も激減しているので『口コミ』の重要性が増してきています。

そして、無料講習会などのキャンペーンや会員制ではない子ども向けのイベントを開催して塾の入会者を増やしていくなど、積極的に動く必要があります。

しかし、これだけでは塾が安泰とはなりません。

利益を出す為には色々と塾の方も考えないと生き残れません。

 

塾業界のニーズを考えると、やはり一番大きなイベントが『受験』です。

受験に合格するために子どもが入会してくるという流れが昔も今もあります。

今の親は学生時代に塾通いをしていた方も多いので、塾に入るということに対して抵抗感はないでしょう。

受験は一般的に、中学受験、高校受験そして大学受験があります。

学年が上がると子どもの学力もどのくらいか分かってきます。

大学受験であれば、現役志向の強まりや余程無謀な挑戦でない限り『この辺りに受かりそうなレベルに仕上げる』や『推薦や総合型選抜を狙っているので大学に提出する小論文対策をしたい』と現実的な対策をして、お金をガンガンかけることはあまりしません。

高校受験でも、課金する家庭もありますが基本的に中学2年生くらいまでに学力が固定化するので『うちの子は○○高校を目指す』と現実的、またはワンランク上の高校を考えるのでお金を積むからトップ高校を目指させるという家庭は少数派になります。

 

中学受験は事情が違う

しかし、中学受験に関しては事情が違います。

そもそも、中学受験に参入するタイミングは小学3年生の2月とまだハッキリと子ども同士の学力差が出始める前です。

明らかに神童さんであればいいのですが、『頑張れば○○中に行けるかも』と夢を持ってしまってもおかしくはない学年です。

そして、中学受験をする子は幼児期や低学年の頃にしっかり家庭学習をしてきている子なので、小学校の中では学力上位層になります。

『中学受験でどの辺りの学校に行けるか』とハラハラドキドキしますが、期待してしまう親の方が多いかもしれません。

そのため、塾の授業や補習講座などに『受けたら成績が上がるかも』とお金を支払ってしまい、子どもの学力向上、なかなかの難関中に合格できることを夢見てしまいます。

学年が上がり、概ね小学5年生になると、とくに受験算数の有名どころの単元を学ぶにつれて学力差がハッキリしていきます。

『このままでは希望する学校に行けない』と焦りを覚えて、集合クラスに通っているけれど同じ系列の個別指導クラスに通い始めて苦手単元の克服に努めたりと、湯水のごとくお金を使う家庭もあります。

学力レベルがまだ不確かな頃なので、ついつい課金をして対策を講じてしまいます。

 

このようにザックリと各受験を考えてみると、親が一番お金を出してしまいそうになるのが中学受験です。

そして、塾にとっては経営面で考えると『利益が出しやすい』と判断するでしょう。

どうしても頑張れば、授業をたくさん受ければ学力が上がると親が期待してしまうのが小学生の頃なので、財布の紐も緩みがちになります。

また、地方でも公立中高一貫校の存在で少子化により経営へのダメージを中学受験でカバーする意識が高まっていくのは当然です。

学区の中学進学に向けて塾に入ったけれど『不合格になっても中学での成績や高校受験で有利になる』と中学受験を勧められることが増えると個人的には感じています。

なにせ、中学受験は塾にとってはドル箱です。

ドル箱を活用しないと少子化が加速しているので経営的に厳しくなります。

 

少子化が加速し小学受験も激化か

そして、これからは中学受験だけでなくさらに小学受験熱も高まっていくと思います。

小学校の受験は『お受験』とも呼ばれ、中学受験以上に受験する子が少ないです。

しかし、大都市圏だけでなく地方でも私立小や国立大学附属小など受験必須の学校もあります。

私の幼馴染にもお受験をした子もいましたし、塾でもお受験経験している子がいました。

そして、子育てをしている過程で知り合いの子でお受験する子も何人かいました。

共働き世帯も増え、ダブルインカムで『我が子を小学校から私立に行かせてより良い教育環境を』と考える夫婦は増えてくると思います。

お受験に関しては小学受験に特化した幼児教室がありますが、塾業界もそうしたニーズを察知して幼児向けクラスも増やして子どもの入会の囲い込みが低年齢化していくのでは、と勝手に予想しています。

ちょっと下品な言い方ですが、小さい頃からお金を落としてくれるよう『受験を経験すれば早めに基礎学力を身につけることができて、お子さんの未来の選択を増やす』という方向に持っていく可能性があります。

不安を感じた親は、『子どものプラスになるなら』と入会してお金を落とします。

しかし、本当にそれが子どものためになるのかどうかや、まだ学ぶことの楽しみを家庭で経験を積んでいく前から勉強や知識を増やすのを全てアウトソーイングして良いのか、という視点を持つことも大切です。

 

とにかく少子化が加速するので塾業界は生徒の奪い合いが激しくなるのは間違いありません。

そうした中で、正しく塾と受験と向き合っていけるようにしましょう。

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