今回は【10歳の壁 どうして勉強する子は勉強するのか】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
子ども時代を振り返ってみると、親に強制的に勉強させられているわけではなく自分からガンガン勉強している同級生がいたこと、ありませんか。
勉強しない子からすると全く理解できないことで、【どうしてあんなに勉強するのか】と不思議に思ったりします。
時は流れ、自分自身が親になると【自分から進んで勉強してくれる子になって欲しい】と思うけれど、やっぱり子どもも勉強をイヤイヤながらしている、という方は少なくないでしょう。
学力差が出始める10歳、小学4年生頃になると【あの子は自分から勉強してすごい成績が良い】という子どもの同級生の存在を気にするようになります。
そういう優等生は親にとっては羨ましい存在ですが、それではなぜ、我が子と違うのでしょうか。
同じように子どもであり、学校でも同じような勉強をして学校生活を送っているはずなのに、なぜ違いが出てくるのでしょうか。
親としては『なぜ』を連発してしまう子がいるというのは羨ましいという気持ちが芽生えると同時に、『少しでも我が子が、勉強を嫌がらずにやっている子に近づける要素はないか』と考えてしまいます。
親が生まれ持った素質と言い切ってしまえば『やっぱり元から違うから仕方がない』と言って、子どもは努力しないでしょう。
また、学力差が出始める時期に勉強への気持ちがプツリと切れてしまうと、親の方は子どもを勉強に意識を向かせるのに苦労します。
親子げんかも増えます。
10歳の壁、小4の壁を過ぎていくとさらに勉強内容が難しくなる高学年、そして定期テストなどで子どもの学力の立ち位置がハッキリ分かってしまう中学進学が目の前まで迫り、親の方は焦りを感じ始めます。
少しでも、『勉強する子』に近づき、子どもが真似できそうなことができないかどうかと可能性を探ることも大切です。
そこで今回は学力差が気になり始める頃に他の子とは明らかに違う、勉強する子の特徴をクローズアップしていきます。
1.勉強を苦痛なものと思っていない
賢い子、勉強する子と他の子と一番違う最大の特徴が『勉強を苦痛なことだと思っていない』『苦行という感覚がない』という点です。
これは、大半の人からしたら『そんなことあるわけないでしょう』と思いたくなりますが、本当にありません。
もちろん、賢い子だけれど、親から勉強を強制されているという子は含んでいません。
親は教育に関心があるけれど、子どもが率先して勉強している子、という意味です。
私も中学生や高校生時代に優秀な同級生と接して来た時に、『最上位層ほど楽しそうに勉強している』『嫌々という雰囲気で勉強していない』というのを感じました。
私の方は、勉強は苦労の末に明るいゴールが待ち受けているという感覚で勉強してきたので、彼ら彼女たちの勉強への向かい方に衝撃を覚えました。
そして、塾で働き始めると『勉強は面倒で大変なもの』と思っていない賢い生徒に出会いました。
結婚をし、子どもを産んで子ども達が小学生になり塾通いをし始めると、やはり同じように『勉強に対して苦行だと一切思っていない子』がいました。
我が家の子ども達はどうしてそういう感覚でいられるか不思議で仕方がない様子でしたが、『そういう子は昔からいる』とだけ教えてあげました。
多くの子どもたちが感じる『勉強は辛い』という感覚を持たない子は、勉強は自分の夢を叶えるための手段と捉えています。
『将来、こういう職に就くために今は勉強に勤しむ』『早く家を出たいから親が一人暮らしをOKしてくれる大学目指して勉強する』『分からない問題があるのを解消したい』という色々な思いを持って勉強に励んでいます。
普通の子は、そういう気持ちを理解するのが難しいものがありますが、賢い子にとって勉強は自分を変化させるための手段と認識しているので決して『面倒なこと』だとは思っていません。
普通の子が勉強を苦行だとは思わないようになるまでには時間がかかりますが、『勉強することで自分の未来を変える』という感覚が持てるように、粘り強く勉強の大切さを伝えてください。
2.将来に向けた明確な目標がある
勉強する子とあまり勉強しない子の差は小学校低学年の頃から差が出ています。
ただその差が目立つのは、最上位層の子と深刻な学業不振の子であり、まだまだザックリと学力が目立つわけではありません。
ところが、小学3年生になった頃から『あれ、ちょっとテストの点数で高得点取る回数が減ってきている』『70点台が地味に増えてきた』と差が出やすくなります。
小学4年生になると確実に『高得点を取る子』の顔ぶれが固定化していき、その次に『点数が取れない子』の顔ぶれも決まってきます。
そうした中でも、淡々と嫌がらずに勉強する優秀な子がいます。
淡々とどころか、自分の解けない問題に出会った時は目を輝かせて『どうやって考えて解くのだろう!?』と問題に取り組むタイプです。
これは子ども①②も共通して言っていましたが、優秀な子、神童さんになればなるほど基本的な問題や単純な問題を解くよりも『ものすごく難しい問題を嬉々として解く』という傾向があります。
一般的な子からすると理解不能な世界観ですが、最上位層の子は『知りたいことを知りたい』という好奇心の塊です。
そして、知らないことをもっと知りたいという気持ちだけでなく『自分は社会人になったらこういう世界で活躍したい』『大学ではこういう分野を学びたい』という目標を小学生の時点で明確に持っています。
それを確実に実現するために今何ができるのかを考えて行動するので、勉強を嫌々ながらやるのは時間の無駄とばかりに『自分のために勉強する』と自発的に行動していきます。
親としては、こういう子に育って欲しいものですが、自分から勉強する子が大量発生したら塾業界も成り立ちません。
そもそも、普通の子からすると苦行でしかないようなことを平気で出来る子は少数派であり、ゴロゴロいるわけではないです。
少しでも、ほんの少しでも『どんどん勉強する子』になっていくには、何かしらの目標を掲げて達成しようとする気持ちを育てることが一番です。
それが必ずしも勉強に直接関係することでなくても良いと思います。
習い事などでもいいですし、とにかく『現状よりも良い自分になれる努力ができる』を経験させていきましょう。
3.怠け心がない
『勉強する子はどうして勉強するのか』という素朴な疑問を考えた時に、怠けないということにたどり着きます。
普通の子は、頑張って結果が出たら『やった! 頑張ったから少し休もうか』と勉強から離れたり、一旦気持ちがセーブされます。
しかし、勉強する子はそうした怠け心とは無縁です。
もちろん、『少し休憩』というのはあります。
四六時中ずっと勉強をしているわけではありませんが、ゆっくり過ごす時間を自分なりにキッチリ決めています。
我が家の場合、自分に甘い子ども①はテストに向けてガッと頑張って結果を残したら、一気にダラダラと過ごす欠点があります 。
せっかく努力していたのに結局ゼロに戻って一からやり直すということを繰り返していました。
しかし、塾で同じクラスの神童さん達は『テストで良い結果が出たから気が緩む』ということは一切なく、怠けずに勉強を続けていたので、我が子は『どうしたらあんな風になれるのか』と子ども①は自分と比較しては落ち込むということを繰り返していました。
大人子ども関係なく、人間は楽をしたがるものだと思っていますが、努力を続けられるという強い気持ちを普通の人よりも持っている人の方がどの分野でもより良い結果を残します。
子どもの世界では、運動や音楽、習い事や勉強面で顕著に差が出ます。
勉強する子は『怠けるという感覚が他の子に比べてかなりない』と、ちょっと真似したくても出来ないような感覚を持っています。
その感覚を普通の子に『あんな風に勉強しなさい』と言って強制するのは無理があります。
かなり長い道のりになると思いますが、子どもの怠け心を少しずつ無くしていくような取り組みをしていきましょう。
我が家の場合、頑張ったテストの次にガクンと成績が落ちることが多いので『落差を最小限に留めよう』と声をかけました。
子ども本人も『怠け心を無くしたい』と思っていたので、それが実現できるよう無理のないところから出来ることをやっていきました。
そういうことを重ねていくことで怠け心が少しずつ改善していくようになったので、『生まれ持った才能』と思わずに地道に取り組んでみてください。
まとめ
子どもが勉強をしていると、どうしても知っている優秀な子と比較することがあります。
とくに学力差が出始める10歳前後になると『うちの子は大丈夫か』と不安を感じることが増していき、どうにかならないかと悩んだりします。
勉強する子、賢い子は普通の子とはちょっと違う感覚を持っていることが多々あり、全く同じようになるのは難しいです。
しかし、何もせずに最初から『違うから仕方がない』と諦めてしまうのはとてももったいないです。