今回は【子どもの学力 成績が上がる子のシンプルな特徴】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
子どもの学年が上がってくると、学校のテストでも高得点を連発する子がいる一方で、成績が低迷する子、下がる子もいます。
小学校高学年になると学力グループが固定し、何もしなければそのまま中学でも引き継がれていきます。
ですから、11歳頃には【どの辺りの高校に入れるか】が見えてきます。
出来上がった学力グループを自力で壊し、11歳を過ぎてから黙々と努力をして挽回するのはかなり難しいです。
多くの子どもが挫折をし、諦めてしまいます。
子育てをしている親からすると想像以上に早い段階で子どもの未来がほぼ確定してしまいます。
子どもが大学進学することを前提に子育てをしている家庭では低学年の頃から家庭学習に力を入れて、場合によっては地方でも中学受験を検討します。
低学年の頃からの学習量の積み重ねが高学年になるとドンと差が出てくるわけです。
親が思い描く子どもの進路進学と家庭学習の方針はリンクしますが、そういうのを抜きにしてシンプルに成績が上がりやすい子の特徴を考えていきます。
成績が上がると聞くと、もの凄い優等生の世界の話かもしれませんが、真ん中くらいの子が大学進学者が多い高校に入りたいと思って奮い立つときも【成績を上げる必要がある】になります。
そして、成績が低迷している子がワンランク上の高校を目指すときも【成績を上げるために頑張る】ということになります。
スタート地点の子どもの成績、学力に関係なく【成績が上がりやすい子の特徴】をご紹介していきます。
1.現状を変えようという気持ちを持っている
勉強を頑張りたいと思うきっかけは子どもによって異なります。
分からない問題が多い。テストの点数が悪くなって恥ずかしいから何とかしたいというきっかけで頑張ろうという気持ちが出てくる子もいます。
また、入りたい高校があるけれど今の成績では合格が難しいから頑張ろう、と決意をする子もいます。
親に言われて勉強を頑張れる子はなかなかいません。
とくに学年が上がれば上がるほど、そういうタイプの子は減っていきます。
高学年になると親の言うことに反発する子が増えるので、勉強するのは子どもの気持ち次第というところになります。
勉強する気になるには明確な目標を持てるかどうかにかかってきます。
現状を変えていきたいという思いがないと、成績を上げるための努力を続けることが難しいです。
これは塾で仕事をしている時も強く感じました。
ですから、子どもに『勉強しなさい』と言う前に、いかに子どものやる気を引き出せるかに力を注いだ方が実りある結果になりやすいです。
まずは、現状を変える気持ちがでるかどうか、自発的に湧いてくる子は良いのですが、親がヤキモキする子はたいてい自発的に意欲が湧いてきません。
そういう時は、以下のようなことをしてみてください。
・今の成績で満足しているかどうか聞く
・別に気にしていないと答えた時は中学進学後の世界を話す
・進む高校でほぼその先の未来が確定すると伝える
・将来の夢が叶うかどうかは学力次第のことも多々ある
学力グループは高学年で固定化するので、その先の未来をどうしていくか、変えていく気持ちがあるのかを真面目に話し合いましょう。
ただし、あくまで話し合いで、説教モードはNGです。
いくら子どもと言えども、自分の人生をどのように歩んでいくのかは自分の責任になります。
努力しないのも努力するのも自分次第です。
ちょっと厳しいかもしれませんが、高学年になるまでに現実を直視させないと、いつまでたっても本気をだせないまま時間が流れていくことになります。
2.質問をすることができる
勉強をするときに分からない問題に出会うことがあります。
その時、ちゃんと質問をしてくる子は成績が伸びやすいです。
塾でも生徒の学力が高い子ほど分からない問題を放置せず、先生に質問をしてその場で解決する傾向がありました。
学力が低迷している子は分からない問題があっても気に留めない、間違っていても答えを書き写すだけで『どうしてこうなったか』を考えないで次の問題を解こうとする傾向が見られました。
質問をするということは、自分の考えが間違っているということを理解していることになります。
または、気になるところをスッキリさせたいという気持ちを持っていて正しい知識を得ようとしていることを意味しています。
質問をするということは『どんなことを聞こうか』と頭の中で整理してから言葉を発していることなので、自分の『分からない』をちゃんと把握していることでもあります。
質問しない子は、分からないことが分からないケースもあります。
自分がどうして間違えたのかを理解していなければ、答えを見て解説文を読んでも『分からない』ままになります。
『解説文の意味が分からないので教えてください』という質問でもいいのです。
とにかく分からないことを無くす努力をすることが大切です。
一つ一つ分からないことを質問を通じてなくしていくと、自ずと成績がアップしてきます。
優等生ほど質問が的確でした。
そして年齢、学年関係なく勉強に対してちゃんと向き合っている、取り組んでいる子ほど質問をしてきました。
ガンガン質問してきて『分からない』を減らしていった子は志望校に合格していきました。
逆に、合格できるかなと思っていた子の中でも普段の授業中に極端に質問をしてこない子は最後の伸びが足りなく、残念な結果になっていました。
質問をするというのは、先生に迷惑をかける行為という風に捉える子どももいますが、基本的に先生は質問されて教えるのが好きな人間ばかりです。
生徒が頑張っているのにそれを邪険にする人はレアケースです。
質問をして自分の理解不足をその場で解消している子は成績が上がりやすいので、『質問することのメリット』を子どもに伝えてください。
3.アドバイスに耳を傾ける
成績が上がりやすい子は、勉強することへの目的意識が明確であり、分からないことを放置しないという特徴があります。
そして、先生や周囲からのアドバイスに耳を傾けるという素直さもあります。
塾の先生は子どもの成績を上げることを目的に勉強を教えています。
『この子にはこういう勉強が必要』と感じたら色々と勉強法を提案していきます。
しかし、聞く耳を聞く子と素直に聞く子の二つのパターンに分かれることが多々あります。
もちろん、素直に耳を傾けて『やってみますね』と有言実行する子は成績が伸びやすいです。
一方、いくらアドバイスを言っても、学力を上げるために必要な補助プリントを渡してもやって来ない子は成績が上がりませんでした。
同じ月謝を支払っていても、成績の上がり方が明確に違うのを目の当たりにして『一生懸命働いて月謝を支払っている親のことを考えると』と私も哀しい気持ちになったことが何度かありました。
ただ、成績が上がる子が何でも素直にホイホイ聞いているわけではありません。
先生のアドバイスを聞きつつ『自分としてはこういう教材も欲しい』『この単元が苦手なんです』と的確に自分を分析する冷静さもありました。
アドバイスを基に、より良い学習方法を確立していく意思がハッキリしていたので、成績は上がっていきます。
自分の子どもがアドバイスを聞ける子なら、親からの的確な助言、塾などに入ればさらに成績が上がる可能性を秘めています。
しかし、聞く耳を持たない時は粘り強く『自分の勉強方法はどう思うのか』と質問をし、どう改善させていくつもりなのか『子どもの考え』を色々と確認するようにしてください。
『やればできる』といつまで経っても絵空事のようなことを言ったり、思い描いていることもあるので、子どもの考えと現実の厳しさを知らせて、親や塾に入ってから先生のアドバイスに耳を傾ける大切さを教えてみてください。
まとめ
親がノータッチで子どもの学力、成績が上がってくれればそれに越したことはありません。
しかし、そんなことが可能な子どもはごくごく限られています。
その中でも、割と成績が上がりやすい子もいます。
成績が上がりやすい子は塾で出会ってきた生徒たちを思い出して、共通している超シンプルな特徴をご紹介してきました。
シンプル過ぎてあれこれ迷わないと思います。
自分の子どもに当てはまるか考えつつ、少しでもその特徴、性格に近づけるようにしていきましょう。