今回は【子どもの学力 絶対に成績が伸びない子どもの性格】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
塾や学校など、教育の現場に携わっていると『ちょっと成績が伸びそうにないかな』というタイプの子に遭遇することがあります。
学校の場合は、勉強オンリーではなく集団生活を送る上での決まり事を学び、家庭科や音楽もあります。そして体育を通じて体を動かすことの大切さや学年が上がれば保健体育で栄養や睡眠、体の変化など人生における大切なことを色々と学びます。
一方、塾は教育産業ですから主に親が『学力を鍛えたい』『成績を上げたい』『志望校合格のために』と明らかな目的を持って入会してくる場所です。
集団指導のクラスであれば、成績ごと、学力ごとにクラス分けをしますが、個別指導ですとかなり学力の幅がある生徒と接する機会があります。
地域のトップ高校に余裕で合格するような生徒もいれば、学校の授業もなかなか定着しきっていない子と偏差値で比べると相当な差がある生徒に勉強を教えます。
その中で、元々の学力抜きで『これでは塾に来ても成績伸びないな』という特徴を持つ子がいます。
まずはその特徴を改善させる方が良いですよ、と感じることもありました。
どんな特徴なのかをご紹介していきます。
1.ウソをつく
人として、ウソをつくというのは色々とトラブルを招きやすくなります。
子どもの世界ですと、小学生の低学年の頃は『またウソついている』で済まされることもありますが、学年があがると友達が減っていきます。
人と人の関係というのは、親子関係をみても信頼関係がなければ破綻します。
友情もそうで、ウソをつくのが多い子と付き合えるかといえばそれは無理があります。
ウソをつく子が恐ろしいのは、だんだんとウソを口にすることへの罪悪感が薄れていくということです。
『本当ではないことなのに本当のように話す』ということや『大袈裟に作り話をして自分の悪い部分を隠そうとする』ということです。
勉強に関しては、『定期テストの点数はどうだったか』と聞いてもウソの点数を口にする。
生徒が言っても、普段からの勉強態度や理解度を見れば『それはウソだな』とこちらは分かります。
とくに、同じ中学の子も通っていれば『今回の定期テストならあのくらいの点数』というのは予想がつきます。
それよりも上回る点数を口にするので、『またか』と思うことの繰り返しになります。
自治体の模試、塾のテストを受けても『調子が悪い』『次は本気出します』と言って、自分の本当の実力と向き合えません。
成績を上げる、学力を鍛えるにはリアルな自分の成績と真正面から向き合い、受け止めてそこから何が足りないのか考えて努力する必要があります。
しかし、ウソをつく子はそういうのが残念ながらできません。
おそらく、理想の自分があるけれど、それには到底追いつかないので『ウソを言い続けて自己満足している』のかな、と感じることはありました。
ウソをつく子は誤魔化す人生を送るので、自分の実力とは程遠い学校を受けて不合格となったら『本番は調子が上がらなかった』『慌てた』と言い訳をして自分の責任を回避する言動をします。
これではいくら塾に通っても自分に合う問題を解いて頑張ることもできず、成績は上がることはないです。
2.マウントをとる
女性向けの雑誌、メディアではよく目にする言葉かもしれませんが『マウントをとる』というのは子どもの世界でもよく見られます。
マウントの対象は色々とあります。
成績だけでなく、運動神経、旅行先や文房具や細々とした持ち物、髪型や洋服などマウントを取る子は昔からいました。
昭和や平成初期から中期でしたら人気テレビ番組のことを知らない子が対象になりましたが、今はYouTubeの登場もあってテレビや芸能人に関してマウントをとる子は少なくなっているとは思います。
さて、私自身は貧しくて見た目も成績もイマイチなので、マウントとって優越感になる対象ではなかったので被害にあうことはありませんでしたが、『自慢話をして優越感に浸る』というタイプの子は自分よりも格下の人にマウントを取るので、絶対に下しかみません。
そもそも、本当に成績が良い子や運動神経がずば抜けて良い子は明確な目標を立てて日々努力しているので、『凄いのにさらに努力をしている』わけなので、自分よりも上しか見ません。
そういう子に対してマウントしても全く勝てないのを理解しているので、毎回毎回自分よりも劣ると思っている子にマウントを取ります。
しかし、それを繰り返しているのは『現状維持でいいや』という気持ちになっていることを意味しています。
上を見ないで下と比較しているので向上心が芽生えてこないです。
正直、自分よりも成績が低いと思っていた子に逆転されることもあります。
そうなると、マウントを取る子にとっては屈辱的以外の何物でもありませんが、努力して伸びてきた子はそういう子は相手にしません。
前しか見ずに進みます。
マウントをとるというのは、自分に自信がなくて取り繕う気持ちが大きい子です。
愛情不足、親から何かしらのプレッシャーを感じてそういう言動に走っている可能性もあるので、親は子どもの外での言動、友達との関係性なども気をつけて欲しいなと思います。
3.素直ではない
塾で仕事をして、生徒と接してすぐに『これは成績が伸びにくいな』とすぐに分かる特徴の一つだったのが、素直ではない、という性格です。
素直ではないと何が起きるのかというと、まず先生の言うこと、アドバイスを素直に受け取れないで
文句を言う。
塾の先生に反抗的な態度を取る子は多くはないですが、一定数います。
しかも、親はそれを理解しているのかどうかという怪しさもあります。
ちょっと塾業界の話になりますが、少子化もあって余程のことがない限り生徒を退塾処分にする、塾側から『辞めてください』と言うことは基本的にありません。
ですから、多少なりとも小学校高学年や中学生に見られる反抗期特有のつっけんどんとした態度をする子は、まぁいます。
それは先生側も『今は反抗期なのね』と理解して接しています。
ここで言う『素直ではない』は成長過程で見られる反抗期のようなものではなく、素直にアドバイスに耳を傾けられない子のことを意味します。
言葉を変えれば頑固になるかもしれませんが、頑固な子でも素直に復習してくれる子もいます。
まず、素直ではないと何が起きるのかというと先生が『この単元の復習をしよう』とか『計算ミスが多いからやり直しをしよう』、『漢字がかなりできないから小学生から戻って復習しよう』という提案を受け止めず、実行しないということが起きます。
塾で素直ではないというのはかなりヤバイです。
塾の先生も生徒がどういう目的でやってきたのか分かっていて、そのミッションをクリアするためにお手伝いする気があります。
そういう気持ちがなければ、塾では仕事ができません。
さて、話を戻しますが『素直ではない』とアドバイスを聞き入れて実際にやってみようという行動に動きません。
見えないところでコッソリやってくれれば、それでOKなのですが、宿題もやらない、やり直しも復習もしない。
これでは伸びるわけがありません。
素直ではないというのは、ウソをつく子、マウントをとる子に比べると性格的になにか問題を抱えているという印象は受けないかもしれませんが、人の話を変に解釈したり疑ったりと成長するにつれて付き合いにくさを感じさせてしまうタイプの子です。
また、素直にアドバイスを聞いて動ける子はフットワークが軽い子です。
逆に素直さがない子は面倒くさいと感じて動かない子もいます。
なんでも人の言うことをホイホイ聞いて信じるのもいけませんが、少なくとも塾の先生は良かれと思って指導し、アドバイスをしています。
それを素直に受け止められないのであれば、やはり成績が伸びるにくくなるのは仕方がないことです。
もし、塾に通っていて子どもの性格で気になる点があれば、保護者面談などで『うちの子は先生の言うことを素直に聞いていますか』と確認してみてください。
まとめ
子どもの性格次第で成績が伸び悩むということがあります。
親としては『そんなバカな』と思いたくなりますが、勉強するというのは機械的に行うものではなく子ども本人の気持ち次第ですから、心の持ちようの存在感はかなり大きいです。
親なら素直に自分の足りなさを自覚して、学力を鍛えるには何をしたらいいのか考えて自分よりも成績が良い子の背中を一生懸命追いかけて欲しいと願うと思いますが、まさにそういう行動ができる子は成績が伸びていきます。
色々と手を尽くしているけれど、どうも結果が出ないという時は『うちの子の性格はどうか』と冷静に振り返ってみてください。