今回は【改善策あり 勉強しない子はどうして勉強しないのか】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
子どもが勉強しないと親はイライラを募らせてしまいます。
小学生時代ならまだしも、中学に入ると定期テストで校内順位が分かります。
塾に入れば、クラス分け、塾の模試で志望校の合否判定がでたりと小学生の頃とは異なり「自分の実力」が嫌になるほど分かってしまいます。
小学生から中学生になっただけで、いきなり実力社会のような世界にポンと置かれてしまいますが、【このままではいけない】と奮い立つ子もいれば、焦る気が起きずに今まで通り勉強しない子もいます。
親としては、周囲の子が定期テストに向けて頑張っている、受験に向けて志望校を考えて合格するために努力しているのを見聞きすると【どうしてうちの子はやる気でないのか】と情けない気持ちが出てくると思います。
大人の階段を上り始めて、自分の力で人生を切りひらいていかないといけない時期がもう少しでやってくるのにノンビリ過ごしている子は、どうして勉強しないのかを【勉強しない子の立場】から考えていきます。
1.叱られることに慣れてしまった
勉強しない子の特徴を考えると、まず勉強しない子なので勉強する子に比べると親から叱られることが多いと思います。
しかし、小さい頃から毎日毎日叱られていると、叱られ慣れするようになります。
これは私も経験していますが、【何かしでかすと叱られる】が連日続くと耐性が出来上がります。
親も親で、ガミガミ叱るので子ども的には【どれが本気で叱っていることなのか】がサッパリわかりません。
私は父親がヒステリックな性格で、昨日は怒らなかったようなことに対していきなり切れるということが度々ありました。
母親は母親で、そんな父親と連日バトルを繰り広げているので、『子どもとしては何をしてはいけないのか』『何をすべきなのか』をよく分からないまま育ちました。
そうなると、叱られることが当たり前になり『このままではいけない』という気持ちが湧き上がるのが難しくなります。
そもそも、長らく日本の子育てはガミガミ叱責して躾をするという考えが一般的でした。
ただ、ガミガミが行き過ぎると『親から叱られるのは嫌だな』という気持ちが出にくくなります。
それが家庭内での普通になってしまうからです。
そのため、『勉強しないとヤバイ』という感情がなくなり、結果として勉強しない子へと立派に成長していきます。
ですから、自分の子どもが勉強しない子にならないようにする初歩的な対策としておススメなのが『叱る回数を減らす』ということです。
口を開けばガミガミ叱る親と接していると、子どもは感覚がおかしくなっていきます。
その感覚を正していくには、親自身が変わる必要があります。
まず、無意味に叱ることをやめましょう。
そして、本当に叱ることが良いことなのかと叱りそうになった時に一瞬でもいいので考えてください。
感情的にワーワー騒いでも、何か子どもにとってプラスになることはありません。
叱られる回数が少ない子は、『親は本気で怒っている時、説教したい時しか言わない』という中で育っています。
ですから、親が叱ることを真摯に受け止められます。
勉強する子になって欲しいと本気で思っているなら、まずは親自身の言動を見直していきましょう。
2.努力をして何が変わるか知らない
勉強しない子は努力するのが好きではありません。
私も努力をせずに小学校6年間を気ままに過ごしていました。
まず、なぜ同い年の子どもでも『努力する子』『努力しない子』のタイプが存在するようになるのでしょうか。
まず、努力しない子は楽をしたがる子です。
2、3日少し勉強したらテストの点数が上がればいいなと期待しているけれど、実際に勉強しないことが圧倒的に多いです。
サクッとやって結果を求めるけれど、実際は行動にも移せないというのが『勉強しない子の特徴』です。
私も勉強しない子でしたが、『努力をして何か効果があるのか』というのを小学生の頃感じていました。
とにかく努力をするのが面倒なので、取り組んだらすぐに結果が出ることばかり夢見ていました。
ただ、努力をしなければ知識を増やすことも問題を解いて問題に慣れることもできません。
これは多くの人が知っていることですが、成績を上げるには勉強量を増やしていく必要があります。
これも努力です。
成長し、中学生になってから真面目に勉強に取り組む子になりましたが、その時に『親はあまり努力しないタイプだな』ということに気がつきました。
家が貧しかったので、子どもなりに『どうしたら経済状況が好転するか』というのを新聞の折り込みにはいる求人高校を見比べると資格取得している人と、学歴がある人の方が好待遇ということに気がつきました。
つまり、資格を取る努力をする、勉強した方がよりお給料が良くなるということを知ったわけです。
周囲でも、実際にワープロ検定を取得して企業で働いているお母さんや、通信で学んで短大の卒業資格を得たお母さんもいたので、低賃金な仕事をしている自分の母親に『こういう資格を取るといいお給料になるみたい』と話をしたことがあります。
しかし、毎回『ワープロ買うお金がない』『勉強する時間がない』『責任ある立場は責任取らされるから嫌だ』と返答していました。
父親も資格を持っていない上、自分から何かする気力もなく、周囲の人から斡旋してもらった低賃金だけど体にこたえるキツイ仕事をして体を壊して仕事を辞めるということをしていました。
『努力をしなくても生きていける』というお手本が親だったということに気がついたのは、かなり大きくなってからのことです。
一番身近な存在の親が何か努力をして『こういう風になった』というのを示すことができないと、子どもも努力して何か良い方に変わることはないと勘違いして成長してしまいます。
ですから、努力して何が変わるかを子どもが知らないので、勉強する気力が芽生えてこない可能性があります。
その状態を脱するには、親が積極的に努力の大切さを伝えることです。
しかも、言葉だけでなく親も変わっていくことが求められます。
親子マラソンやスポーツ大会に参加してみることや、歴史を学んだり資格取得に向けて勉強するなど結果が出るようなことをしてみてください。
3.頑張れる子は生まれつきだと思っている
親に言われても勉強しない子は色々な考えを持っていますが、一番厄介なのが『頑張れる子は生まれながらにして頑張れる子』と思っている子です。
運動神経や理解力など個人差は確かにありますが、どんな子でも努力はしています。
スポーツ選手、オリンピック選手、音楽家、芸術家、どの分野でも活躍している人は才能オンリーだけでなく、その地位にたどり着けるに相応しい努力をしています。
その努力はテレビなどで報道されて『ああいう人も努力しているんだ』と分かってはいても、『別次元の人達だから』の一言で済ませがちです。
努力できるのも才能という考えを持っていて、頑張れない自分を正当化します。
頑張れない子を頑張らせるのはかなり大変です。
短期間で勉強する子に大変身させることは不可能です。
長期戦だと思い、子どもの心を変化させることを実践していきましょう。
まず、普段の生活で出来ることは以下のことです。
・朝一人で起きれたなど些細なことを『ちゃんと起きれたね』と褒める
・学校の話をしてくれたら『学校の話を聞けるなんて嬉しいな』と返す
・勉強をしていたら『最近勉強する時間が増えたね』と努力を認める
・スマホのルールを守っていたら小さなご褒美をあげる
『頑張れる』というのは勉強だけに関わることだけではありません。
朝起きれたことや、親子の会話が少なくなってきている中で学校の話をしてくれたなど『今までとはちょっと違う良いこと』を褒めて、行動の変化を促していきましょう。
とくに今の子どもたちの勉強時間を減らす最大の敵であるスマホルールは守れない、コントロールできない子も少なくありません。
勉強する子になるには、まずスマホのルール厳守は避けられません。
『ルールをしっかり守るのは当たり前』というスタンスではなく、『真面目に守っているからちょっとご褒美』とシュークリーム、エクレア、アイスと子どもの好きな食べ物をプレゼントするのも効果的です。
まとめ
勉強しない子をどうやって勉強させるかというのは昭和の頃から令和に至るまでの親にとって大きな悩みどころです。
塾に入会する子は色々な理由があって入ってきますが『家で勉強しないので塾で勉強させる』という理由もかなり多かったです。
そして、勉強しない子になるには何かしらの原因があります。
どうしてそうなったのかという原因を考え、子どもの性格を踏まえて、そして親の方も自分の言動を見直してください。
ガミガミ感情に任せて叱り続けても、現状打破、改善することはできません。
子どもが変わるように誘導していくには、親のサポート、努力、忍耐力が必要です。