今回は【10歳の壁 リアルに何が起きるのか】と題し、お話していきます。
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小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
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ありがとうございます。
子育てには何度かの難所があります。
子どもが2歳の頃に直面するイヤイヤ期や反抗期などが代表格ですが、学力も絡んで色々と親が悩むことが増えるのが10歳の壁、小4の壁です。
育てやすいな、と感じていた子が反抗的な態度をしてきたり、会話の数も減ったりと「これまでの親子関係」が徐々に崩れてくる年頃です。
親自身も小学4年生を経験しているわけですが、実際に自分の子どもが小学4年生、10歳になると【子どもと衝突することが増えた】【学校のテストの点数が下がってきている】と感じることが増えてくると思います。
子どもらしさから少し脱却し、大人の階段の最初のステップを上り、その子の個性が少しずつ形作られる中で化学反応のように問題が噴出し始める時期です。
親の方も接し方を考えるようになり、そこに学力差の問題も絡んできます。
事前に色々とリサーチしている人もいれば、実際に子どもが変化してきて慌ててインターネットで検索して調べる人もいます。
ただ、子どもの数だけ、家庭の数だけ10歳の壁で直面する問題があるので、【これが対処法】と100%効果がある対策がないという悩ましさがあります。
手探り状態で改善策を考え、事態が好転することを祈るしかないのですが、10歳の壁でほぼほぼ出てくる症状というものがあります。
これからご紹介する【10歳の壁、小4の壁で出やすい症状】を知り、子どもの変化に大きく反応して子どもを威圧することのないよう大人の対応をしていきましょう。
1.子ども同士の好き嫌いがハッキリしてくる
子どもの個性が確立してくる小学4年生頃は、男女問わず子ども同士の好き嫌い、グループががっつり出来上がって来る頃です。
子どもの頃にグループの対立などを経験している方はけっこういると思います。
私はかなり冷めた子どもでしたので、【あ~あ、またやっているよ】という風に見ていましたが、お互いの意地の張り合いなどが増えていきます。
低学年の頃もこうしたぶつかり合いもありましたが、学年が上がると知恵もついてくるので陰湿さが増してくるような印象がありました。
令和となり、昭和の小学校の雰囲気とは違くなっていますが【自分のお気に入りの子】【苦手な子】をハッキリと選別するようになり、同じ班にならない限りは苦手な子と接する時間も減っていきます。
この先の学校生活でも【好きか嫌いか】【一緒にいても平気かどうか】という感覚を持って日々を送っていくわけですが、社会に出て勤務先に苦手な人がいても同僚であれば一緒に過ごす時間も長くて苦手な人を全て排除する、避けるということは不可能になります。
小4の壁では【苦手な子がハッキリしてくる】という年頃になり、家庭でも同級生の悪口をいう子が出てくると思います。
そういう時に、親も一緒になって【それは駄目だね】とか【ありえないね】と悪口を言うと、子どもは人の悪口を言っても問題ないと勘違いするようになります。
外で人の悪口を言っていると、どこからか漏れて知れ渡り、結果として自分の立場を苦しめることになります。
子どもが同級生などの悪口を口にするようになったら【自分も同じように悪口を言われる立場になる】【人の悪いところばかり目がいくのは良さを見つけられない子になる】と釘を刺すようにしましょう。
とくに親自身が不平不満を口にしていると、子どもはそれが当たり前だと思い、不平不満ばかり言う子になります。
外で同級生や先生の悪口ばかり言う子は遅かれ早かれ周囲から煙たがられ、同じ感覚の子ばかりと付き合うようになります。
プラスになることはないので注意する時は早めに注意をしましょう。
2.学力差が出て勉強への意欲が低下する子も増える
小4の壁と聞くと、親としては勉強への影響を気にすると思います。
小学4年生になると、とくに算数の学びが難化して難しさを感じる子やテストの点数が伸び悩む子が増えてきます。
四則計算の問題が応用的な単元になるだけでなく、大きな数、がい数、図形と計算だけではない思考力を問う単元も学ぶので考える力や文章題を読み解く力がないと小学校のカラーテストでも苦戦する子が続出する学年です。
そして算数だけでなく、漢字のレベルもアップし、すでに習った漢字の同じ読み方の漢字と混同して正しい熟語を書けなくなる子も増えます。
高得点を取る子の顔ぶれも決まってくるので、一度成績が低迷するとそこから這い上がるのに相当な覚悟、努力が必要になります。
小4の壁という言葉を素直に受け止めて【小学4年から学力差が出るから4年生になれば気をつければ大丈夫】と思っていると、たいていは痛い目に遭います。
小4の壁以前、小学3年生にある程度学力グループが出来ています。
小学1年生から着実に積み重ねてきた家庭学習の量の違いが小学3年生頃に出てきて、学校の学びがさらに難しくなる4年生で一気に目立つという流れです。
ですから、4年生になって慌てて対処しようにもその前の3年間での差が親が思う以上に出来上がっている、ということも決して大袈裟なことではありません。
気がついたら他の子よりも点数が取れていない。
同じくらいの学力だと思っていた子が意外と良い点数を取っている。
これが続くと勉強への意欲が低下する子もいます。
4年生で勉強嫌いになると、それ以降の学年で突如勉強好きな子になる可能性はかなり低くなります。
5年生、6年生になればさらに勉強の内容が難しくなります。
10歳で【自分は勉強が苦手】と思い込んでしまうと、その気持ちを変えるというのはかなり難しいです。
こうした事態を阻止するためにも、学校で習っていることをちゃんと理解しているかテストの点数を確認してください。
テストのやり直しを学校でやってきても、周囲の子に聞いて答えを写して分かった風になっている子もいます。
本当に今習っている単元を理解しているかどうかを見極めるために、インターネット上の無料教材を印刷して解かせてみてください。
ボロボロだったら、それは理解不足確定なので教科書ワークなどを購入して学校の勉強の復習をしていきましょう。
3.親子の会話が減る家庭も出てくる
これまで学校で起きたことは何でも話をしていた子が、ほとんど学校の話をしなくなるのが小学校4年生前後に起き始めます。
会話が減ると学校で何かあったのでは、友達と喧嘩でもしたのかと気になりますよね。
気になって子どもに根掘り葉掘り聞こうとしても【うるさい】と一蹴されてしまう。
そんな言動を今までしてこなかったのに、【うるさい】と言ってきたということは、やっぱり何かあったんだと思ってしまう。
こういうことはよくあることですが、実際には子どもは何か悩み事などを抱えている訳ではなく、単に親と会話したくないので会話を減らしている子も珍しくありません。
親と少し距離をおきたいなと思い、自分から声をかける回数を減らしていくのですが、子ども本人もなぜなのか分かっていないこともあります。
子ども扱いされるのが嫌だったり、親の何気ない言動に腹立たしさを感じたりと、これまで子どもが気にしていなかったことがちょっと気になり始める年頃です。
こればかりは親も多少なりとも子どもの頃経験し、成長してきたので何となく理解できると思います。
ただ、実際に親の立場となって【冷たい態度をされる】側になると、嫌な気持ちや戸惑いを感じるはずです。
話す回数が減ると、いくら親子でも信頼関係を構築することが難しくなります。
思春期に突入すると子どもの方はますます喋らなくなると子どもの変化に気がつかず、何かしらの悩みを抱えていたり、トラブルが発生してもすぐに気がつかないということもあります。
一旦減った親子の会話を無理矢理戻そうとするとさらに避けられてしまうので、大切なことは話し合える関係に距離感を考えながらアレコレ検索するような声のかけ方から、子どもの興味関心のあるジャンルのニュースなどを取り上げて、親子の会話をキープするよう、親の方も考えながらコミュニケーションの維持を心がけてください。
まとめ
10歳の壁は確実に、小学4年生にやってくる、10歳にやってくるとは限りません。
イヤイヤ期のように2歳ではなく3歳とか4歳の時になる子もいます。
反抗期や言葉数が減り、勉強もやりたがらないと親としてはイライラすることが急激に増える時期です。
とはいえ、【もう知りません】と突っぱねていいことはありません。
かつて、自分の親もそういう態度をしてどのように感じたか思い出してください。
いつやってくるかは個人差はありますが、10歳前後にやってくる子どもの心の変化、勉強に対する意識の変化や学力差を軽視することなく、子どもの成長の一つと受け止めながらもより良い親子関係を構築することを目指していきましょう。