今回は【親の学歴に関係なく伸びる子の家庭の特徴】と題し、お話していきます。
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親の学歴が子どもの学歴にも影響する、という話が取りざたされることがあります。
21世紀に入り、経済力による学力格差とかクローズアップされ、現在では『親ガチャ』と言われ、SNSなどで取り上げられることもあります。
四年制大学の進学率は上昇傾向が続き、2023年度の大学進学率は57.7%と過去最高を記録しました。
とはいえ、4割は大学進学以外の進路進学をしています。
進学しない子の親も大学進学をしていない、親から子への学歴の再生産されるとも言われています。
昭和の頃に比べて、大学数が増えていることもあり、かつてのように大学進学が輝かしい勲章という扱いになっていない印象もあります。
話はちょっと脱線しますが、私はいわゆるアムラー世代です。
コギャル文化全盛期にルーズソックスとは全く無縁の高校生活を送りました。
さて、そんな時代の地方でも進学校では『父親は四大卒で母親は短期大学出身』『両親ともに大卒』という子が圧倒的に多く、私のように両親ともに高卒という子は皆無に等しかったです。
ですから、最近言われる学歴の再生産は90年代後半、地方でもすでに形作られていたわけです。
それでは親が大卒の子の方が圧倒的に学力が伸びやすいのかと言われれば、親の学歴そして経済力だけで全て上手くいくほど簡単なものではないです。
両親が高学歴でも勉強から遠ざかる子もいます。
そして親の学歴に関係なく学力、学習意欲が湧く子も存在しています。
親の学歴に左右されず、成績が伸びやすい子の家庭の特徴をご紹介していきます。
1.家庭が平穏無事
勉強する場所を考えると、幼児期そして小学生は家がメインで、中学進学後は家の他にも塾で勉強する子も増えてきます。
子どもの学習意欲を引き出し、学習定着を目指す場合は家庭の雰囲気、環境がとても大切です。
親がいがみ合い、喧嘩ばかりしている。
壮絶な喧嘩をしてどちらかが家出をしたり、刃物を出して脅し文句を口にしていれば、子どもは勉強どころではなくなります。
親の顔色を伺ってビクビク過ごします。
家庭内が荒れ狂うと、勉強する気力すら失われていきます。
もしかしたら、『ここから出たい』という一心で猛烈に勉強する子も中にはいるかもしれませんが、たいていはそんな気持ちにはなれず『今日一日が無事に終わりますように』『今晩は何も起きず過ごせますように』と願いながら子ども時代を過ごします。
かつての私もそうでしたが、家の中が落ち着いていないと勉強頑張ろう、将来はどんな職に就こうかな、という気持ちが育ちにくくなります。
一日一日を波風立たずに過ぎ去るのを願うだけなので、そんな未来を考える余裕がありません。
家庭内の不協和音だけでなく、家の中がある程度整理整頓されているかも大切なポイントです。
四六時中テレビがついている中で勉強に集中して取り組むのは難しいです。
親が『勉強しなさい』と口にしても机の上や周囲が乱雑しているままで、親も子どもと一緒に片づける気持ちがない。
ただ勉強しなさいと指示ばかりしても、『分かった、勉強するね』とはいきません。
子どものやる気、学習意欲を自然と高めるには家内安全で落ち着いて勉強に取り組める環境にすることを心がけてください。
2.家の蔵書数や図書館に行く回数が多い
子どもの学力はただ単に問題を解かせれば済むわけではないです。
テストの結果を求めるなら、学習時間を増やすことは欠かせません。
しかし、子どものやる気や『もっと知りたい、学びたい』という思いを大きく育てるには読書の存在は無視できないです。
本を通じて語彙、知識を増やし、想像力を鍛えることができます。
読み聞かせも読んでいる人の声に集中するので、集中力を高められます。
メリットが多いことは誰もが知るところですし、小学6年生と中学3年を対象に毎年春に行われている全国学力・学習状況調査からも、児童生徒の点数と家の蔵書数には強い関連があることが指摘されています。
あくまでアンケート調査では『家に何冊の本があります』と聞かれているだけで、小学生と中学生に『どのくらい本を読んでいますか』とは聞いていません。
それでも、蔵書数が0冊から10冊よりも100冊以上の家庭の子の方が成績が良いのは家の中にたくさんの本がある環境ということは、親も読み、子どもも自然に本を読むようになるからだと考えるのが自然です。
子どもの幼児期を振り返ると、保育所、こども園、そして幼稚園では毎日のように保育士さんや幼稚園の先生が紙芝居や本を読んでくれます。
保育施設では平等に本に触れる機会があります。
やはり差が出るのは家庭での読書習慣、蔵書数です。
ただ本を買うのもお金がかかることです。
そういうときは、気にならなければ中古本を購入する、自治体の図書館に子どもと足しげく通い本を読み、選び、借りるをして本に触れる機会を増やしていきましょう。
子どもの経験はお金を積めば何とかなる、実になるものではないです
本を通じて視野を広げ、語彙や知識を増やしていきましょう。
3.習い事や塾に丸投げではない
子どもの習い事は色々ありますが、親が熱すぎて前のめりになりトラブルとなるケースもある一方で、『任せました』と子どもの上達など気にせず丸投げタイプの親もいます。
とくに塾に丸投げするタイプの親は『塾で勉強すれば良い』『家の方はノータッチ』というスタンスなので子どもの学力が伸びにくいです。
塾は教育産業であるとともにサービス業です。
顧客である生徒の要望に応えるべく、先生が苦手教科や単元をそれなりのレベルに引き上げることや、学習時間を増やすよう宿題を出します。
ただ、塾でできることは限られています。
生徒は決まった時間に塾に来て授業を受けて、授業が終われば帰宅します。
そして出された宿題は家で取り組みます。
今回はどのくらい宿題が出たか、テキストのどのページを宿題で出したかなどは会員サイトで伝える塾も多く、親は確認することができます。
しかし、丸投げタイプの親はそういう確認はしません。
親が宿題を確認しない、子どもも親から叱られることもないので宿題をしないという子もいます。
これでは子どもの勉強時間は塾に来ている時のみです。
一週間は168時間ありますが、その中で1時間から2時間、多くても3時間程度の勉強時間になります。
これでは成績が上がるのを期待するのは無理があります。
成績が上がる子は、塾の時間プラス毎日家で1時間以上勉強します。
毎日1時間勉強であれば、一週間で7時間。2時間勉強していれば14時間となり、そこに塾での勉強時間を加えると、家で勉強しない子との差は明らかです。
塾の宿題をやってこなくても平気な子は学習習慣が定着していない子だけです。
少しでも家で勉強してきた子は塾に入り、宿題を出されたら完ぺきではないにしろ必ず、少しでも取り組んできます。
家庭学習の習慣が身についていないという子で親が『勉強は全部塾にお任せします』というスタンスの子は、成績が伸びることはありません。
まとめ
一般的に高学歴な方が所得が高くなる傾向がありますが、学歴に関係なく成功している人もいます。
学歴と子どもの学力の関係性も、両親が高学歴だと子どもの学歴も高くなるという話もありますがこれは「大学行くことを前提に子育てをしているか否か」によるとこも大きいと個人的には感じています。
それでも、子育てがとんとん拍子で上手くいくとは限りません。
また、経済力があれば子どもに色々と習い事、塾通い、様々な体験をさせられますが、子どもの知的好奇心を刺激するにはお金次第でどうなるような世界でもないです。
塾で仕事をしている時にも親の子どもの関わり方、子育ての方針が親の学歴よりも影響力大きいなと感じることは何度もありました。