今回は【賢い子への道⑧ 小学6年で気をつけるべきこと】と題し、お話をしていきます。
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賢い子への道シリーズも区切りとなる6年生となりました。
個人的に、余程のことがない限り6年生でその子の進む高校のレベル、幅が決まってしまうと考えています。
それくらい子どもの学習意欲、学力などは思いのほか早い段階で決まっていくので小学6年生になってから慌てて勉強させようとしてもかなり難しいです。
最終学年だけれど、学校生活がガラリと変わる中学校進学が迫ってくるので未来に向かって子どもにとってベストなことを色々と考える必要があります。
それでは小学校最上学年である6年生で気をつけて欲しいことをご紹介していきましょう。
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小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
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キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。
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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
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ありがとうございます。
1.このまま中学に進んだらどの程度の成績か考える
今の子どもの成績、学校のテストやもし塾に通っているなら在籍するクラスのレベルや塾のテストの結果などを考えて『中学に進んだら学校内でどの順位になりそうか』を考えるようにしてください。
このユーチューブを視聴している方々は子どもの教育に関心の強い方ばかりだと思います。
小学校では中学とは異なり順位も出ませんので学校内での学力の立ち位置がよく分からないです。
中学校は複数の小学校の児童たちが集まり、それだけ生徒数も増えるので『小学校ではそこそこ良い』と思っていても進学して、いざ定期テストを受けたら『真ん中より上くらいでショックだった』ということも起きます。
そのため、学校のテストの点数で『うちの子はできる』と油断せず、カラーテストをそのまま信じないようにしてください。
たとえ高得点を取っていても中学校のテストとは別物です。
小学校のテストは学習習慣がある子や意欲がそれなりにある子の間で差が出にくいものの、中学では範囲も長くなることから一気に差が出てきます。
中学生になり初めての定期テストを受けて高得点を連発するのは限られた子達だけです。
塾に通っている場合は、塾の模試の結果で冷静に『偏差値がこの位だから狙う高校はこの辺り』と受け止めて、それよりレベルの高い学校を受験するにはどうすれば良いのか具体的に考えるようにしましょう。
トップ高校を本気で目指す場合、ライバルの学力レベルは高いのでそれ相応の努力が必要になってきます。
2.中学での部活動選びを親子で真剣に行う
同じ義務教育でも小学校と中学校で大きな違いがあるとすれば、それは部活動の存在ではないでしょうか。
学校生活がこれまでのクラスの人間関係が全てという環境から、クラスと部活の先輩後輩と友達と交流関係が広がり、やりがいだけでなく部活で悩むこともあったりと中学校生活では大きな存在になります。
部活に入るかどうかは本人の自由ですが、力を入れている習い事をやっている子を除くと部活動に入る子がほとんどです。
中学の部活動も働き方改革で昔のように休日も全部練習、という風潮が薄れてきますが強い部活だと練習量も多く休みの日が少ないです。
軽い気持ちで部活を選んだら実はハードな部活で勉強する時間がほとんどない、疲れて休みの日は家でゴロゴロしがち、ということになるのは避けたいところ。
子どもの入りたい、興味がある部活について【土日は練習あるのか】【遠征をしているか】【練習場所は学校以外の場所で送迎が必要か】【活動費はどのくらいか】【入部したらどのくらいお金がかかるか】を可能な限りリサーチしてください。
部活動も青春の1ページを飾り、長く心の中で輝くような思い出となることもありますが、やはり進路信託に大いに関わるので勉強を疎かにしてはいけません。
プロになりたい、オリンピックを目指しているというなら話は別ですが、高校進学に向けて勉強を犠牲にしてやるほどではありません。
少子化が進み、【中学生になるとこれだけ日々の生活が変わる】というのを子どもはイメージしにくくなっています。
我が家の子ども①や②は小学生の頃公園で遊び、その過程で友達のお兄さんやお姉さんが中学に進学してから帰宅時間が遅くなる姿を目の当たりにしてきました。
そのため【学区の中学よりまだ緩めの中学に進学したいから受験する】と考えるようになり、【土日ガッツリ練習がある部活は避けたい】という基本方針を自分で定めて部活動選びをしました。
本当なら子どものやりたいことをやらせるのが理想的ですが、それだといざ入って後悔することもあるので事前リサーチをしっかり行ってください。
3.学区の中学の雰囲気と他の小学校の様子
多くの中学校は、複数の小学校が集まって成り立っています。
学区も広くなり、中学3年間を生徒数が多くなった中で過ごすことになります。
たとえ子どものいる小学校が穏やかな雰囲気でも、他の学校も同じだとは限りません。
私も子育てをしていく中で別々の中学の学区内で【問題児がほとんどないような学区だけど今の6年生に凄い子が複数人いるから受験する子が例年以上に多い】【中学2年だけ荒れている】という話を耳にしたことがあります。
こういう話は全国あちこちで起きてもおかしくないことだと思います。
学区の中学に進学する際は習い事で一緒になる別の小学校で中学が同じという知り合いのママさんや、顔の広いママさんなどから情報収集しておくのが無難です。
そして、中学校の雰囲気はどうなのかも事前に把握しておきましょう。
生徒数が多くて指導や小さなトラブルに目が行き届いていないとか、SNSトラブルが多発しているなど子どもの身に起きたら危険なことが起きていないかどうかなどです。
親が気になる中学校の学力レベルに関してはそう簡単に変えられないので、教育熱の低い地域であれば【トップ3に常にいる】【塾のテストでトップ高校を目指せる成績を叩きだす】と学校の成績に満足せずに塾の成績を重視するようにしましょう。
4.動画視聴やゲームなどの使用頻度とルール決め
小学6年生になると習い事や家での留守番時の連絡手段としてスマートフォンを持つ子がポツポツ増えてきます。
スマートフォンは便利な反面、最悪の場合は犯罪に巻き込まれる端緒となるツールでもあります。
トラブルに巻き込まれないためにはどんなことをしてはいけないのかとアプリの使用を含めてルールをきっちり決めるようにしてください。
初めが肝要です。
最初に甘いルールだと、その後厳しくすると反発して抜け道を探そうとします。
そして、スマートフォンがあるとゲームや動画視聴をしたくなります。
【もう少しだけ】と思っていると時間はあっという間に過ぎていき、気がついたら寝る時間と勉強する時間がどんどんなくなってしまいます。
勉強する子、成績が良い子はスマートフォンの管理を親に任せてメリハリをつけて使用しています。または、所持していない子もいます。
渡しっぱなしはとても危険です。
中学生になれば交友範囲も広がり、メッセージアプリ使用頻度も増えてくるので渡す際に【こういうことはダメ】【イジメにつながりやすいメッセージアプリは親が必ず内容を確認する】【ルールを守れなかったら問答無用で没収】と厳格なルールを決めてください。
5.計画的に勉強する習慣が身についているかどうか
ご存知の通り、中学のテストは定期テストと実力テストの二つのタイプのテストが行われます。
両方とも範囲が広く、国語や英語の教科書がそのまま出るということもありません。
さらに学習指導要領が改定されてから記述問題が増えて【暗記すれば何とかなる】というのは過去の話になっています。
教科担任制で授業の進め方とか小テストがあるのかなども各先生の指導によって違いがあります。
そして、小学校のように毎日宿題が出ることもないので完全に【勉強は自分でするもの】という扱いになるので自主的に勉強できない子はズルズル成績が下がっていきます。
それでは中学生になってから勉強するように頑張ればいいのかと思いきや、部活動が始まったり土日に練習があったりと学習習慣を身につけるための時間的な余裕がありません。
自分で勉強する子はすき間時間を見つけて勉強します。
しかも、自分にあった勉強法を確立しているので【定期テストに向けてこういう計画を立てよう】と勝手に日々の学習目標を考えてそれに沿って勉強できます。
こうした計画性は数日で身につくものではありません。
小学生の頃から【学習計画を作成する力】を鍛えていく必要があります。
そうすることで、親子で成績に関して喧嘩する回数も減るので家庭内の平和を維持するためにも計画的に勉強する重要性を理解し、鍛えていきましょう。
まとめ
小学6年生は程度の差はあるにしろほとんどの子は反抗期に入っていますし、親の言うことを素直に聞く年齢ではありません。
そして、勉強が面倒だと感じている子はどんどん楽な方へと流れていきます。
同じような考えの子と仲良くなっていくので、勉強嫌いな子は勉強しない子達が集まるグループに属し、勉強する子は自分と似た感覚の子と集まっていきます。
小学生時代の『話が合う・合わない』は勉強に対する意識差になるので、子どもの交友関係も気にしないといけない学年です。
半分大人の世界に足を突っ込んでいる年齢になってくるため【子どもが自主的に勉強できる】、そんな状態に仕上げておくようにしましょう。