小学校では優等生、でも中学に入ったら中の上の成績。
小学校のテストでは85点以上だったのに、中学の定期テストでは思うように点数が取れなくなった。
複数の学区が集まる中学校、かつ教育熱高い学区で上位の成績を取るのは意外と難しいです。
その一方で、中学から伸びる子もいたりと小学校での序列が覆ることもあります。
子どもは後者のタイプになって欲しいと思うのが親心。
今回は、中学から伸びること伸び悩む子の違いをご紹介していきます。
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中学で伸びにくい子3つの特徴
義務教育ラスト3年間にあたる中学校生活。
中高一貫校に進学組以外の全国の多くの子ども達にとって中学の成績は高校選択に直結します。
トップ校に行きたくても成績が伴っていなければ不合格となると、人生最初の岐路に立たされます。
しかし、中学校生活ではとんとん拍子で成績を上げる子もいれば、小学校時代のように点数が取れないという子もいます。
中学からが大切なのではなく、小学生または幼児期の過ごし方や考え方がかなり重要です。
人生は長い道を歩き続けます。
ハイキングコースだったり、登山コースだったり。
そして、いきなり中学コースに入って劇的に成績が変わるわけではありません。
それまでの経験や考え方がダイレクトに出てしまうのが中学以降のコース、と思ってください。
さて、ここでは小学生時代は優等生グループだったのに伸び悩んでしまう子の特徴について紹介していきます。
1.プライドが高く頑固
小学生時代のカラーテストは、真面目に勉強している子であれば高得点を連発できるものです。
単元ごとに行われていますし、漢字テストに至っては事前に解答そのものが配布されて丸暗記する時代。
周囲からも「勉強できるね!」と言われる。
自分も出来る子だと自認している。
ここまではいいのですが、プライドが高いと中学入学後に思うように点数が取れなくなると自分の非を認めなくなります。
プライドが邪魔する。
さらに頑固だと周囲からのアドバイスに耳を傾けず小学生時代の学習スタイルを貫く。
負のスパイラルに陥っても現状を見つめずに現実逃避してしまう。
これは中学だけの話ではなく、社会に出てからも仕事をする上でマイナスに動く要素です。
2.チャレンジ精神が乏しい
チャレンジ精神に乏しいと成績が思うように伸びないことが多々あります。
基本はできるのに応用問題に挑戦しようとしない、というタイプ。
新しいことに挑戦しないというのは今までの自分のままでいいと考えているだけでなく、失敗を恐れているから。
挑戦することを怖がっていると知識も広がらず様々な面でデメリットになります。
成績に直結することでいえば、勉強方法を変えてみたりですね。
友だちの勉強方法を真似てみたり取り入れてみたり、が出来ない。
基本ができていれば十分という考え。
傷つくのを怖がって、基本問題に固執してしまう。
そのため、応用問題で成績に差が出る中学校以降で伸び悩むようになるわけです。
些細なことでもチャレンジする気持ちがあるかどうか、ですね。
チャレンジ精神のカケラもないと、遅かれ早かれ成績が息詰まる可能性があります。
3.不平不満を言う
これは人として問題にもなりますが、愚痴っぽく不平不満を言う。
または人の悪口ばかり言う子は、やはり成績が伸びないです。
仕事をしている時に勉強のできる子、やる気のある子で愚痴っぽくて悪口のオンパレードという生徒は皆無でした。
現状に満たされていない思いを四方八方にぶつけているのだと思いますが、それをやっていてプラスになることはありません。
不平不満や悪口を言う、マウンティングすると言うのは自分を上に見させたいという気持ちが強いから。
自分の立ち位置を受け入れず、というタイプなのでやはり成績は頭打ちしやすいです。
中学から伸びるタイプの子
逆に中学から伸びるタイプの子、気になりますよね。
小学校時代よりさらに飛躍的に伸びる子は本当に伸びます。
親ならば誰しもそういう子に憧れてしまいますが、ここではその特徴を紹介していきます。
1.努力の大切さを理解し向上心がある
伸びる子に欠かせないのが「努力の大切さを理解している」「向上心」です。
二つの要素が備わっていなければ、勉強だけでなく他の分野でも大成は望めません。
また今の学校の通知表は、定期テストの成績と共に【向上心がある】といったやる気も評価されるようになっています。
良い内申をゲットするには、【より良い自分になろうと努力している】もポイント。
長い人生においてもより充実した日々を送れるかは、こうした心がけがカギとなりますけど小学校生活はそこまで比率が高くはないです。
それが中学入学後は、成績などリアル人生的な要素がドンと子ども達の前に出てきます。
それを乗り越えるには、さらに周囲からの評価や信頼を勝ち取るには【努力の大切さ】【向上心】が非常に重要になってきます。
2.良い意味で好奇心旺盛
中学生になると様々なことに興味や関心を抱くようになります。
何に対しても好奇心旺盛がOK、とは言えないお年頃に突入。
SNSに関心を持つ、は素直に喜べませんからね。
犯罪から程遠く教養的意味合いの強い好奇心旺盛はOK。
理科や社会は小学校の内容を土台として複雑な内容を学ぶようになります。
何に対しても無関心だと頭に入りにくくなり、時間がかかります。
5教科で中身もギッチギチになるため、1教科や1単元に時間をかけていると思うように家庭学習が進めず停滞しがちに。
好奇心旺盛だと、学んだことを吸収するスピードも速いのでこうした渋滞に巻き込まれずスムーズに家庭学習などもはかどります。
3.自分を持ちつつ素直
周囲の人によってコロコロ考えを変えてしまう子もいますが、そうなると自分軸が不安定。
中学から伸びる子は、自分軸があって素直という特徴があります。
自分の信念を持って、家族や友人そして先生からのアドバイスに耳を傾けて改善できる。
野球で例えれば、日本にいた頃のイチロー選手と大リーグに移籍してからのイチロー選手はバッティングフォームが変わりました。
日本での成功体験に固執していれば、振り子打法を捨てることはできなかったはずです。
より良い結果を求めて、改善する。
スポーツの世界で例えると子どもの理解も早いです。
自分本位にプレーしていても結果が出ることは難しい。
対策を練って、相手攻略を考えて周囲のアドバイスも取り入れながら素直に変えていく。
中学以降の勉強では、まさにスポーツ選手的な考えが必要となってきます。
伸びる子になるには自由時間が大切
中学以降に伸びる、ということはぶっちゃけ中学入学時点でアレコレ対策するのは遅いわけです。
やはり小学生時代、さらに遡って幼児期の過ごし方が大切。
あと、考え方の矯正も。
考え方の矯正というと悪いイメージがありますが、【これは必ずこうなる】と頑固なところを変えていくというものです。
様々なものの考え方、捉えたかがあることを根気強く説明する。
親の言動は大きな影響を与えるので【女だから○○】【男だから□□】といった既成観念ガチガチは捨てましょう。
また、悪口や他の子との比較は絶対にNG。デメリットだけです。
また、何でも親がお膳立てすると、そのレールに乗って頑張ることしかできません。
中学に入ると部活動や勉学もスタートし生活リズムがガラリと変わります。
小学生時代のように親が全てコントロールすればOK、という世界ではないことを理解しましょう。
自分で考えて行動する子に育てる、が一番です。
いわゆる主体性というもの。
幼児期から長年にわたり、自由時間を全て奪ってギチギチに習い事や勉強を詰め込むことは避けたいところ。
ある程度、自由時間があって子どもの好きなことをやらせて(ゲームや動画視聴三昧は考えもの)、考える時間や自分と向き合える時間をキープしましょう。