公立小学校では低学年から「漢字テスト」の再テストはよく行われています。
しかし、算数の再テストはあまり耳にしたことがありません。
低学年以降、理解するのに時間がかかる児童への対応として算数の補助の先生が授業中のサポートにあたることはあります。
けれど、再テストは今まで聞いたことがありませんでした。
しかし、とうとう小学4年生の子ども①のクラスでも「算数のテスト」でも、目標値に達しない生徒は再テストが課せられることになったようです。
どうやら、保護者時代の比ではない位「学力差」は拡大している様子・・・。
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今の小学生の学力差は昔の比ではないのか
因みに子ども①は、地方の公立小のクラス内では上位レベル、塾ではミドルという状況です・笑。
こういった、教育意識高い家庭の子の集団に放り込まれるとミドルだけれど、地元の小学校ではちやほやされるレベル、というのは地方ではよくあるパターン。
このため、クラス内でそれなりに出来る子が中学進学後に現実を知る、ということは後を絶ちません。
算数ではより早くピラミッド化
中学では超ピラミッド化します。
「90点程度取れているそれなりに出来る子」が中学で躓く、は以前書いたので、興味がある方はご覧ください。
ちなみに、中学1年の3学期あたりからトップ層はほぼ固定化します。
中学2年以降に挽回するのは、とんでもないエネルギーが必要となるのはお忘れなく。
で、今回は小学4年生にスポットライトを当てました。
鈍感な子ども①でも認識するくらい、算数の力の差が固定化しているようです。
危惧した先生が、「算数の計算テストの再テスト」の実施を決定!
漢字は90点以下が再テスト・算数は75点以下が再テスト
子ども①、子ども②のクラスでは漢字のテストの再テストの値は90点がボーダーライン。
小学2年だろうが4年だろうが、漢字は90点が目安。
しかし、子ども①の担任の先生は算数は75点を設定したそうです。
これが意味するところは、80点以上にすると大半が再テストになる、からでしょうか。
それとも、8割理解していればOK、と先生が考えているのでしょうか。
個人的には、その両方が含まれていると思います。
しかし、公立小学校のテストなので内容は基本的なものばかりです。
ボロボロになる問題は出ません。
それでも、設定が【75点】なのですから、クラス内での算数の力の差がそうとう出てきているのでしょう。
この点数を聞いたとき、正直驚きました。
子供①に2度聞きしましたからね・笑。
勉強に関心がある・ないは家庭環境次第なのか
私は超グータラ小学生でした。
親は、子供の勉強に関心はほぼありませんでしたが、「大学に行け」と母に小さい頃から言われ続けていたおかげで大学に進学できました。
何だか、表現おかしいですね・笑。
正しくは、【大学に行け】と言われていたので【大学には行くもの】と思い込んでいた、です。
そのおかげというか、中学時に開眼してそれまでのグータラから死に物狂いで脱却したのですけどね。
どん底から這い上がったので、分かります。
小学生は家庭で勉強習慣つけさせるか・つけさせないかで学力が決まってしまいまうのです。
分岐点は人生の早い段階で訪れることに気がつくのは、手遅れになってから。
そしてそのことは年々拡大傾向なのです・・・。
小学生の勉強する・しないは家庭の影響?!
小学生の【勉強したくない気持ち】は理解しています。
その反面、小学時代から勉強していないとその後の人生の選択肢が増えてこないことも分かっています。
中学時代のトップ層は、小学時代から勉強していた子だけでした。
完全にアウトローは私のみ。
同じようなグータラ仲間はそのままグータラ道を貫いていましたからね。
簡単に道を変えられません。
そして、本人が気がつくのは中学入学後で半分大人みたいな精神になっているので、もはや修正が難しい状況になっているのです。
子ども①のクラスの話を聞いていても、勉強に対する親の意識の差が保護者の子供時代より大きくなっている気がします。
原因1.学歴の魅力を感じない親が増えた
私の親世代は、学歴=所得、の時代でしたから、【子どもには何としてでも大卒を】と願う親がいました。
とは言え、私のようなアラフォー世代でも高校生時代の同級生で両親とも高卒はほぼゼロ・・・。
多くの同級生は、父親が大卒・母親が大学・短大・専門学校卒業が一番多いパターン。
当時の地方の公立高校でもトップ高校は、両親揃って高卒、は信じられないくらいいませんでした・笑。
さて、話を戻します。
今の時代は大学を出ても高収入は確約されていません。
一部のエリートのみ、という印象。
そこまでしてガツガツ勉強させないでも日本なら生きて行けるし、物は溢れているし、という考えの保護者が増えてきているのでしょうか。
世界の垣根がなくなってきているので、単純作業はどんどんAI化されていきます。
特別な知識や技術を持っているなら重宝されます。
しかし、特技がないと親と同じ水準の生活は出来なくなることは容易に想像がつきます。
ですから、【今後も豊かに生活を送れる】保障はどこにもありません。
学歴云々の前に、何かの知識や技術を学ぶ姿勢があるかないか、で所得差が拡大していく予感がします。
そのためには、やはり小学生時代から勉強する姿勢を身につけていかないといけないと思うのです。
グータラは何も考えずその日を送ることだけ意識を向けます・笑。
後先考えずに、ですね。
元グータラが言うのですから間違いなしです。
改心したので言えますが、本当にもったいない小学生時代でした。
創造する者・搾取される者の二極化になっていきそうです。
創造する者になるには、勉強する習慣と好奇心旺盛さを伸ばすことが重要。
原因2.中学生になってから勉強すればいい、という考え
これはあまり勉強熱心ではない保護者全員に共通していますが、中学に進学する=勝手に勉強する、という夢物語を持っています。
そのため、小学生時代は好きなように過ごしていいよ、という考えですね。
地方でも、学習指導要領改訂もあり教育熱心な親御さんほど早めに対策していました。
これが、子ども①のクラスで見られる学力差を拡大している最大の要因だと個人的に考えています。
子ども①の話ですと、算数の小数の計算がすでに頭混乱している子が多数いる、とのこと。
「分数の計算になったらさらに混乱すると思う」と。
実際、そうなりました。
たしかに、通分や最小公倍数などを小学5年で習うので、4年でのつまづきを放置しているとそのまま倒れたままの状態になってしまいます。
2021年度に子ども②も小学5年生になりましたが、やはり通分や最小公倍数があやふやな子が一定数いるということを口にしていました。
ちなみに、住んでいる地域は教育熱はそれなりに高い学区。
それでも、こういう状況です。
小学生時代のコツコツ勉強習慣が全てです。
それを覆すにはとんでもない労力が必要となります。しかし、それを実行する子供はほんとうに少ないです。
数的な力は将来の進学に関係する
首都圏や近畿圏の難関私立中では数学が出来る子を欲しがっています。
ですから、難関になればなるほど算数が出来る・出来ないかは入試結果に直結してしまう可能性が高くなります。
将来の大学進学時に理系が得意な子の方が進学先を選びたい放題になる、という特性があるからでもあります。
理系が苦手だと、進学先がどんどん狭まっていきますからね
これは、私立中学の受験がアツイ地域の子ども限定の話ではありません。
地方でも、トップ高校は理系が出来る子を欲しがっています。
5教科が同じ点数でボーダーラインの2人の中学生がいたとします。
内訳で理系がボロボロの子より、理系科目ができるこ生徒を選びます。
こういった話は私が中学生の時にも耳にしましたし、塾で仕事をしている時も、そして現在住んでいる自治体でも耳にします。
ということは、【小学生の計算は簡単だから】と対策を講じないのは子どもの将来の進学に影響があるのです。
それでは、簡単に小学生から対策出来る方法を紹介していきたいと思います。
対策1.公文や学研、そろばんに通う
一番手軽で浸透している手段ですね。
公文では鋭利のような計算スピード力を鍛えられます。
グータラな私でも、全く宿題やらんくても計算スピードがつきました。
学研は総合的な学力の底上げが期待できます。
問題のつくりも良く、教科書内容をベースにしながら発展的な問題も触れることが出来ます。
そろばんは、何と言っても計算スピードがつきます。
幼稚園時代から習わせていると、1年生からクラスで誰もが尊敬のまなざしで見る【スピード王・スピード女王】になれることでしょう。
学研と公文に関してはこちらの記事を参考にしてください。
対策2.家で学校とは違う問題に触れさせる
計算ドリル嫌いなこでしたら、5分間計算ドリル がオススメです。必ず時間測定をしましょう!
計算は得意、問題ないという子の場合は学校で習わないような問題に触れさせてみてください。
大判で書き込みやすく、問題の数も多いのにお手頃価格と文句のつけようがない問題集です。
個人塾では、副教材として使用しているところもあります。それぐらい、良質な内容。
我が家の子ども①②も、塾に通う前に取り組ませておりました。
もう少し、やり応えのあるのがいい!、という場合はきらめき思考力パズル がいいですね。
サピックスの問題は学校レベルではありません。
しかし、思考力は身に付くと思います。
我が家の場合、子ども①が小学2年生時にきらめき算数脳 小学1・2年生 を夏休み期間中にチャレンジ。
けれど、完全に私の選択ミスでした・苦笑。
難関私立中学を狙っているお子さん向けです。
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詳しくは、こちらに書いてありますの気になる方は一読を!
対策3.小学3,4年以上は全学年の復習からが大前提!
小学3,4生で勉強が苦手、つまづきがある、と感じているケースでは現行の勉強をするだけでは足りません。
前学年からつまづいている可能性が高いので、復習が大前提となります。
そのときに、一番便利なのは【総復習ドリル】です。
季節商品なので、店頭に並ぶのは通常12月~2月です。
それ以外の季節の場合、Amazonなどで購入するのがベスト。というか唯一の方法です。
まとめ 現実を知ることは大切です
子ども①はそれなりにクラスでは頑張っているようなので、自分の子供と自分の過去を重ねると何とも言えない気分になります。
きっと、勉強習慣のある子はこういう視線で色々観察していたのだろうな~、と思う自分がいます。
そんな子供①も、塾のクラスではミドル層とボトム層の狭間を往来しています。
子どもの学力を見ていると、残酷ではありますが、どの階層に振り分けられるのか小学4年生がスタートラインなのかな、と感じています。
勉強苦手な子は、もはや勉強を放棄している、という話も耳にしています。
10歳で人生放り投げるのはでは避けたいところですね・・・。