今回は【進学校に行ける子 行けない子 決定的な差とは】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
【うちの子は真面目に勉強しているのに、なぜか成績が伸びない】【塾にも通っているけど、成績上位には届かない】
こうした悩みを抱える方は少なくありません。
実際、勉強の量では差がないように見えても、進学校に合格できる子と、思うような結果が得られない子には、明確な差が存在します。
その差は、単に【地頭】や【才能】といったものではありません。
むしろ、日々の姿勢や学習の取り組み方、そして親の関わり方といった、見落とされがちな小さな習慣が、時間をかけて大きな差を生み出しているのです。
そこで今回は、進学校に合格する子に共通する特徴、そして今からでもできる改善策や、親として気をつけたいポイントを、3つのパートに分けて解説していきます。
子どもの将来の選択肢を広げるために、今どこに注意を向けるべきか、ぜひ参考にしてください。
進学校に行ける子に共通する3つの特徴
まず、進学校に合格する子どもには、ある共通した特徴があります。
それは単に【頭がいい】【記憶力がいい】といった才能ではなく、日々の学習に対する姿勢や習慣の違いです。
この差は、目立ちにくいですが確実に積み重なり、受験の時期になると大きな差となってあらわれます。
実際、進学校に進む子の多くは、授業態度や提出物、勉強の取り組み方において、周囲と比べて【安定感】や【継続性】があります。
努力の質と方向性がしっかりしていて、やるべきことをきちんとこなす力が備わっているのです。
一方で、勉強時間だけは確保していても、【何をどこまでやったかが曖昧】【わからないことをそのままにしている】【テスト勉強がやっつけ仕事になっている】といった子は、なかなか成績が安定しません。
やる気があっても、成果が伴いにくいのです。
ここでは、進学校に合格する子に共通する3つの特徴を詳しく見ていきます。
お子さんに当てはまる部分があるかどうか、また足りない要素は何かを見つけることで、今後の学習への取り組み方が明確になるはずです。
特徴①自分で目標を立て、計画的に学習している
進学校に合格する子どもに共通して見られるのが、【自分で目標を立て、計画的に勉強を進める力】です。
これは中学生になってから急に身につくものではなく、小学生のうちから少しずつ自立した学習スタイルを身につけている子が多いです。
たとえば、【今週中にワークを終わらせる】【英語の単語を1日10個ずつ覚える】といった具体的な目標を、自分で立てて実行しています。
そして、終わった後には、できたかどうかを振り返る。このサイクルが自然にできているのです。
一方で、成績が伸び悩む子は、親や先生に言われたことはやるけれど、自分で勉強をコントロールすることが苦手です。
【今日は何をやるの?】【何ページまでやればいいの?】と、常に指示待ちの状態では、学力の定着に差がついてしまいます。
進学校に行ける子は、【自分の学びに責任を持つ力】が育っています。
これは、受験に限らず、高校・大学・社会人になってからも大きな武器になる力です。
我が子が自分で学習の計画を立てる習慣があるか、一緒に見直してみましょう。
特徴②理解できるまで粘り強く取り組む姿勢がある
進学校に合格する子どもたちは、勉強を【やりっぱなし】にしません。
問題を解いて間違えたときに、【なぜ間違えたのか?】を考え、理解できるまでやり直す姿勢が身についています。
数学の応用問題でつまずいたときに、ただ答えを見て終わるのではなく、【自分はどこで考え違いをしたのか】【どの公式をどう使えば解けるのか】を徹底的に分析します。
そして、自分の言葉で説明できるようになるまで繰り返すのです。
反対に、表面的な学習で終わってしまう子は、間違えたら赤で正解を書き写して終わり。
【できなかった理由】を突き詰めずに流してしまうため、同じミスを繰り返しやすく、実力が安定しません。
この粘り強さは、決して特別な才能ではありません。
親が【すぐに答えを教えない】【ヒントを出して考えさせる】【間違いの理由を一緒に考える】ことで、徐々に身についていく力です。
進学校に合格するためには、単なる暗記やスピードだけでは不十分。
【深く理解する力】と【考え抜く力】が不可欠です。
家庭でも、わからないことに出会ったときこそ成長のチャンスだと捉え、粘り強さを引き出す関わり方を意識してみてください。
特徴③家庭学習の質にこだわっている
進学校に進む子の家庭学習には、【質の高さ】があります。
ただ長時間勉強するのではなく、短時間でも集中して、内容をしっかり定着させる学び方ができているのです。
たとえば、英単語を覚えるときでも、ただノートに10回書くだけでは終わりません。
【書いたあとで何も見ずに言えるか】【例文で使えるか】といった実践的な確認まで行います。
これが、テスト本番で使える知識になるわけです。
また、勉強中の姿勢にも特徴があります。
机に向かう前に【今日やること】を明確にし、終わった後には【できた・できなかった】の振り返りをしている子が多いです。
ダラダラと2時間勉強するのではなく、集中して1時間学ぶ方が、はるかに効果的だと理解しているのです。
一方で、成績が安定しない子の中には、【ただ机に向かっているだけ】【同じ問題を何度も繰り返して満足している】といった形だけの勉強になってしまっているケースも見られます。
進学校に行ける子は、学習の成果が出るやり方を自然と実践しています。
そしてそれは、親の声かけや習慣づけによって育まれるものでもあります。
【今日はどんな勉強をしたの?】【どこが難しかった?】と日々のやり取りを通して、学習の質に目を向けるきっかけを作っていきましょう。
学力と評価を伸ばすための3つの改善策
さて、さきほどでご紹介したように、進学校に合格する子には、日常的な【学び方】や【意識】に明確な特徴があります。
ただし、現時点でそれが身についていないからといって、手遅れということはありません。
むしろ、今の段階から改善策を取り入れれば、子どもはしっかりと変わっていきます。
とくに大切なのは、【何を、どのように、どのくらい勉強するか】という勉強の戦略を持つこと。
そして、親としてその土台をどう築いていくか、支えていくか、ということです。
ここでは、成績アップにつながる3つの具体的な改善策をご紹介します。
どれも特別な教材や塾がなくてもできることばかりです。今日からでも家庭で取り組める内容なので、ぜひ実践してみてください。
改善策①テスト勉強に戦略を持たせる
成績が安定している子は、ただ漫然とワークを解くのではなく、テスト勉強に明確な【戦略】を持っています。
たとえば、【まずは教科書をざっと読み直す】【次に問題集を1周して間違いをチェックする】【その後は間違えた問題だけを何度も解く】といったように、順序と目的を持って勉強を進めています。
さらに、間違えた理由を書き残す、暗記項目をカード化するなど、自分の弱点に合わせた工夫もしています。
一方、成績が伸び悩む子は、【なんとなく全ページ終わらせたから安心】【ワーク2周したからOK】といった作業としての学習にとどまっていることが多いです。これでは、知識の定着や応用力にはつながりません。
親ができるのは、【その勉強、どうやってやるつもり?】【いつどこまで終わらせる?】と、学習の中身を考える習慣を促す声かけです。
ただやらせるのではなく、計画性や優先順位の大切さを伝えていきましょう。
テスト勉強は、ただの詰め込みではなく、自分の弱点を分析し、効率的に克服するためのトレーニングです。
この感覚を育てることで、入試本番にも強くなります。
改善策②家庭で【学習の見える化】をする
成績を安定して伸ばしている家庭では、子どもの学習状況が見える化されています。
これは、子ども自身だけでなく、親も【今、何をどれだけやっているか】が分かる状態を指します。
たとえば、【1週間の学習スケジュールをホワイトボードに書く】【毎日の勉強内容を記録してチェックする】【やったことにシールを貼る】など、小学生でもできる可視化方法があります。
これにより、本人も達成感を得やすく、学習の習慣が続きやすくなります。
逆に、勉強の見える化がされていない家庭では、親が【ちゃんとやってるの?】【いつやるの?】と声を荒げがちになります。子どもはやる気をなくし、親子関係がギクシャクしてしまうこともあります。
見える化の最大のメリットは、【管理する】ではなく【一緒に確認し合う関係】を築けること。
子どもが自分のやることを自覚し、計画通りに進められたかをチェックすることで、自然と自律的な学習へとつながります。
親の関わり方は、【やりなさい】よりも【どうやって進めているでる?】という伴走型が理想的です。
家庭に小さな学習可視化ツールを取り入れてみましょう。
改善策③できない問題にこそ時間をかける
成績を伸ばしたいなら、【得意な問題】ではなく【できなかった問題】に集中する習慣が必要です。
ところが多くの子どもは、苦手な問題を避けたり、わからない問題を飛ばしたりしてしまいます。
その結果、弱点がそのまま残り、テストでも同じところでつまずいてしまうのです。
進学校に進む子は、わからなかった問題にマークをつけておき、あとで必ず復習します。
そして、解き直しのときには【なぜ間違ったのか】【どこで考え違いをしたのか】を自分の言葉で説明できるようにしてから次に進みます。
これが、解ける問題を確実に増やす学習法です。
親としては、【できた問題の数】よりも【できなかった問題をどう扱ったか】に注目してください。
【そこ、前も間違えてたね】【なぜ間違ったか分かる?】という声かけが、子どもの思考を深めるきっかけになります。
得意なことばかりに取り組むのは、安心感はありますが、成長にはつながりにくいものです。
苦手に正面から向き合い、そこを乗り越える経験こそが、本当の実力を育ててくれます。
親が気をつけたい3つの注意点
ところで、どれだけ子どもが努力しても、親の関わり方ひとつで、その努力が活きることもあれば、逆にやる気を削いでしまうこともあります。
とくに教育に関心のある保護者ほど、【良かれと思って】やっていることが、知らず知らずのうちに子どもの自主性や自己肯定感を奪ってしまうケースがあるのです。
子どもが自ら学ぶようになるためには、【指示】や【命令】ではなく、適度な距離感での見守りと、必要なときに寄り添う関わりが重要です。
ここでは、成績が伸びにくくなる原因にもなる、親のありがちな3つの注意点についてお伝えします。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、子どもの成長を促す関わり方を意識することです。
注意点①【結果】ばかりに注目しすぎない
テストの点数や順位ばかりに注目してしまうと、子どもは【勉強=叱られる原因】と感じるようになり、次第にやる気を失ってしまいます。
実は、成績を伸ばす子どもほど、プロセス(過程)を大切にされていることが多いです。
【90点取った】ことよりも、【前回より5点上がった】【苦手だった単元を克服した】ことに注目してあげる。
こうした声かけは、子どもにとって【頑張りが認められている】という実感につながり、次の学習へのモチベーションを高めます。
逆に、【どうしてもっと取れなかったの?】【100点じゃなきゃ意味がない】といった声は、子どもにプレッシャーを与え、失敗を恐れて挑戦しにくくなる原因になります。
親として大切なのは、結果だけを評価するのではなく、その過程にある努力・工夫・継続に目を向けること。
【どこを頑張ったの?】【前よりよくなったね】といった前向きな言葉がけが、自己肯定感と学習意欲を育てます。
テストの点数は、あくまで一時的な指標です。
それ以上に、学び方や考え方の成長に目を向けていくことが、子どもを進学校レベルの学習者へと育てていくカギになります。
注意点②【まだ小学生(中学生)だから】と油断しない
【うちは中学受験はしないし】
【まだ小学生だから、本格的な勉強は中学に入ってからでいい】
【受験学年になってから本気になればいい】
こうした考えは一見ゆとりのある子育てのように見えますが、実は学力の伸び悩みの大きな原因にもなっています。
進学校を目指す家庭では、小学生のうちから【学習習慣】【基礎の定着】【自分で考える力】をしっかりと育てています。
中学生になってから急にペースアップしようと思っても、学習の型が身についていないと、効率よく成績を上げるのは難しいです。
また、小学校高学年になると、教科内容もぐっと難しくなり、抽象的な思考力や文章読解力が求められるようになります。
これを放置したまま中学に進むと、【授業についていけない】【勉強が嫌いになる】という悪循環に陥るケースも少なくありません。
【小学生だからこそ、学習の基礎力を固めるチャンス】と捉えて、低学年から考える習慣や学習に向かう姿勢を育てておくことが、中学・高校以降の飛躍につながります。
【まだ早い】と思わず、【今こそスタート地点】と意識を切り替えて、早めの基礎作りに取り組んでいきましょう。
注意点③親が管理しすぎることで自主性を奪わない
子どもの勉強に真剣な親ほど、スケジュールを立て、課題の進捗をチェックし、テスト結果に一喜一憂しがちです。
しかし、親がすべてを管理してしまうと、子どもは【自分で考える】【自分で決める】力を育てる機会を失ってしまいます。
進学校に進む子は、自分で考え、自分で計画を立て、自分のペースで学習を進めることができる自走型が多いです。
それを育てるには、あえて親が一歩引いて、子どもに任せる勇気も必要です。
もちろん、放任していいわけではありません。重要なのは、【指示役】ではなく【伴走者】として関わること。
【今日は何をやる予定?】【どこが難しかった?】と問いかけ、子どもに自分の学習を説明させるだけでも、自律的な学習力が育ちます。
また、親が細かく管理しすぎると、【やらされ感】が強くなり、勉強が義務になってしまいます。
これではモチベーションが保てず、学ぶことそのものに楽しさや意味を見出しにくくなります。
子どもが自分から考えて動けるようになるには、時間と経験が必要です。
親が先回りするのではなく、【失敗して学ぶ場面】も見守りながら、少しずつ自立へ導いていきましょう。
進学校に進める子は、日々の習慣で決まる
進学校への合格は、特別な才能や高額な塾に頼らなくても、日々の積み重ねと意識の持ち方によって十分に実現可能です。
実際、進学校に進む子どもたちは、【自分で考えて学ぶ力】【理解するまで粘る姿勢】【効率的かつ集中した家庭学習】といった特徴を共通して持っています。
これらは短期間で身につくものではありませんが、日常の中で少しずつ育てることは可能です。
そのためには、子ども自身が学習に目的意識を持ち、自ら計画を立てて取り組むようになることが第一歩となります。
そして、家庭の中でも勉強の成果や進み具合を見える化し、親子で共有することが習慣化を促進します。
また、できる問題に満足するのではなく、できなかった問題に向き合い、苦手を克服する経験を重ねることが、真の学力を育てていきます。
一方で、親の関わり方も非常に重要です。
テストの結果ばかりを追い求めるのではなく、そこに至る努力や工夫の過程に目を向け、子ども自身の考えや意欲を尊重することが、自立的な学びにつながります。
さらに、【まだ小学生だから】と油断するのではなく、今のうちから主体的に学ぶ力を育てておくことが、将来の学力の土台になります。
進学校への道は、特別な子だけのものではありません。
学習環境、学習習慣、そして親のかかわり方を見直し、子どもの中に【自ら学ぶ力】を育てていくことで、その道は確実に開かれていくのです。
 
  
  
  
  















 
       
       
       
       
      
